2010年07月12日

週刊少年ジャンプ2010年32号感想 前編

 新連載第二弾、『逢魔ヶ刻動物園』 が表紙を飾る 32 号。
 おー、これはなかなか、新人とは思えない画力の安定感。
 表紙からいきなり期待が持てそうです。





 前半の感想は、

・【新連載】逢魔ヶ刻動物園
・ワンピ
・ナルト
・バクマン
・SWOT
・銀魂
・ぬら孫

 の7本でお送りいたします。



【新連載巻頭カラー】 逢魔ヶ刻動物園

 読切の時もなかなか高レベルで楽しく、連載までかなり近いんじゃないかと思っていたのですが、やはりこの作品は高いレベルで安定感があるなぁ〜という印象です。
 画力が高く、新人であることをあまり感じさせない余裕のある表現の豊かさ。
 遊び感覚でいっぱいの、動物達の変身の面白さ。
 キャラクター群像を期待させる動物達の魅力。
 テンションも常に高めを維持して、最後までダダダッと読ませてしまうストーリーテリングの力。
 そしてまた、ちょっとホロリとさせるハートフルなところや、動物のマメ知識まで取り入れる、芸の幅、守備範囲の広さ。
 これはなかなかの地力を持った、楽しめそうな新連載が始まったなぁ〜と思いました。

 絵柄とか、漫画のリズムといいますか、雰囲気などは初期の尾田栄一郎作品をちょっと連想しちゃいました。
 っていうと、ちょっと誉めすぎになりますかね?(笑)

 椎名園長は、読切ではラストで動物達と合体融合魔人化してましたが、その技はたぶん今後出てくるんでしょうね。
 あれはなかなかデザインが面白くて、けっこう好きなギミックでしたので、ぜひ期待したいところです。
 まぁ、今やっちゃうとぬら孫の百鬼夜行と鬼纏に微妙にかぶっちゃうかもしれませんが、なぁに、あちらは妖怪。こちらは動物ですからね。

 ヒロインの蒼井華ちゃんは、萌えとは違った方向で好感の持てるかわいらしさ。
 飼育員の服がとてもイイですなっ!
 また椎名園長のワガママなんだけど実は…ってあたりも、王道ながらやっぱり魅力的。
 ちょっとネウロと弥子のゴールデンコンビを思い起こさせますかね?(笑)。
 うむ、なかなかいいコンビになりそう。
 これは楽しめそうな新連載が始まりました。

 ところで、作者の堀越耕平先生は、田中靖規先生(『瞳のカトブレパス』『鍵人』)の元アシってことは、荒木飛呂彦先生の孫弟子ってことになりますかな!?
 うむ、それならば余計に応援せねば。
 いや、直接にはまったく関係ないのかもしれませんが、気分的にってヤツですな(笑)。



ONE PIECE

 別エントリーにて。



NARUTO-ナルト-

 おっと、「仮面の男」 の正体は普通にマダラっぽいですね。
 サスケの母親かと、ちょいとミスリーディングにひっかかってしまいました(笑)。

 しかしこの、九尾復活の見開きはさすがの大迫力。
 先日までの対決ではそこまでとは感じなかったのですが、現実世界に出てくるとやっぱりとんでもなくでっかいですね〜。
 まさに災厄と呼ぶにふさわしい。

 さぁ、九尾を抜かれてあとわずかな命のクシナを残し、四代目火影ミナト、出撃。

「…すぐに戻って来るよ……」

 おお、せつねぇ。
 この夫婦が、今生で再びあいまみえることはできるのでありましょうか。



バクマン。

 岩瀬さんの変遷が実に面白い。
 一ページ目の、悪鬼羅刹のごとき表情から、意外な事に港浦さんに諭されてちょっとだけ変心。
 めずらしく熱く正論を語り、岩瀬さんを諭す港浦さんは見直しましたぞ〜。
 ちょっとだけですが、岩瀬さんと港浦さんにフラグが立ったような気がするのは私だけでしょうか(笑)。
 そして、最後は、PCPがこのままでは半年後には終わっているかもしれないと知り、驚きの激励電話。
 いや〜、これは驚きましたし、嬉しくなりましたね〜。
 これまでライバル、強敵というよりは情念がらみの天敵といった感じだった岩瀬さんが、切磋琢磨しあうライバルとして一気に変質してきたなぁ〜と。
 うむ、たしかにこれまでの悪鬼羅刹モードも楽しかったのですが、こちらのほうが本来漫画家としてあるべき姿なんじゃないでしょうか。
 実に好感が持てます。

 しかし、ライバルにここまで言わせてしまうとは、亜城木コンビもちょっと頼りないものだなぁ〜と。
 服部さんに事情を打ち明けられるまで、今の順位にちょっと安心して、さらにはアニメ化もいけるかも、なんて思っていたのもちょっとサイコー達らしくない。
 もっともっと貪欲に上を狙い、新妻エイジに肉薄しないとって目をギラギラさせていないと。

 うーん、このあたりは長い長い低迷時代の悪影響が出ちゃいましたかね〜。
 新妻エイジに負けている状態に、ダメな慣れが出てしまっているんじゃないでしょうか。
 これはなんとも歯がゆい。
 やっぱりもっと目をギラギラさせた二人が見たいものです。

 さぁしかし、岩瀬さんからハッパをもらい、いったいどうするのか。
 何を考え、何を工夫し、いかに全力を尽くすのか。
 ライバルから教えられて成長するってのもちょっと癪ですが、まぁ綺麗ごとを言ってられる余裕なんてないですからね。
 ここは有無を言わさぬ成長を見せて、ガツンと一発いいものを見せてやって欲しいものです。
 それがライバルに対する最高の返答というものでしょうしね〜。
 頑張れサイシュー!

 それはそうとしかし……静河流くんは、これはもう、ダメかもですな(笑)。

 

【センターカラー】 SWOT

 新連載二話目。
 ブチ切れた身勝手キャラかと思わせておいて、意外と不器用な友情パワーを発揮してきた学崎強。
 というか、これはツンデレなんでしょうか?(笑)
 元々自分のことしか考えてない男が、蓮野ねねと出会って恋を知り、鰯田と出会って友情を知るという成長物語でもあるのかもですね〜。
 鰯田くんの頑張りをメインに据えつつ、やはり主役のそういう成長をメインに持ってくる。
 青春らしい素直なストーリー運びが気持ちよかったです。

 ところで、不良のセリフ、

「盛山のパンチならそこそこの不良でもワンパンで沈むってのに」

 は、とても杉田先生らしくてニョホホとなりました(笑)。
 盛山くん、誉められてるようで全然誉められてないぜ!
 一応素人レベルには効きまくることはわかりつつも、これから始まる本当の実力者たちとの戦いに比べたら屁でもないことが一目でわかるセリフ選び。
 このパワーバランス表示は、まるでスカウターでもついているかのように絶妙でありました(笑)。

 あと、ラストですっかり解説役になってる不良ザコ達が、個人的にツボであります。
 普通の漫画なら鰯田くんがそういう解説の役どころでしょうが、彼はすっかり学崎の崇拝者ですからね。
 彼らザコ達の実に常識的な反応があることで、学崎の異常さからスッと現実世界に戻ってこれる感じがあるんですね〜。
 おかげで学崎ごと漫画世界がおかしな方向に行かずに済み、読者も安心して漫画を読むことができる。
 ああ、この漫画世界はけっこう常識で動いてるんだけど、学崎だけはおかしいのねって感じで(笑)。
 実はかれらザコーズはけっこう重要な役どころなのかもしれません。

 あt、やっぱりねねさんはカワイイなぁ〜。
 名前が名前なだけに、声が皆口さんで再生されてしまい、よけい可愛く見えてきて……そんなアホがここに一人。



銀魂

 ドリフだ!
 ドリフの葬式コントだ!
 いや〜なんかこういうタブーに挑戦して笑いに変えてしまうノリが凄く懐かしかったです。

 しかし、意外なところで銀さんと土方さんが協力することになりましたな(笑)。
 


ぬらりひょんの孫

 鎌となった祢々切丸が土蜘蛛を一刀両断!
 破壊力ではどの鬼纏をも凌駕してそうな組み合わせですね!
 切断の見開きも迫力でしたが、噴火するように血を吹き上げる土蜘蛛も素晴らしかった。
 この崩れ落ちる場面、まわりに血しぶきと一緒に擬音のように漢字が噴出し、落ちてくる演出がとても印象的。
 「骨」「邪」「犯」「怨」「落」「崩」「破」「蛛」 といった字と一緒に、「歌」 と言う字があるのが、土蜘蛛の戦闘狂らしさを物語っている気がいたします。

「やったのか…?」

 いやいや、そのセリフは敵の生存フラグでしょう(笑)。
 土蜘蛛撃破には、もう一押し必要なのではないでしょうか。
 ここは全員一致団結の鬼纏を見てみたいところです。

 そして、ページをめくってビックリ。
 おおう! 全裸! 全裸ァ!
 白い肌を、暗黒の地下水に黒く塗らした羽衣狐さま!
 おおう〜倒錯的な美しさ。素晴らしい〜。

 と、そこへ登場したのは、なんと、なんと!
 めくってビックリ、総大将!!
 それも若かりし頃のぬらりひょんとは!
 ゲゲーッ、かっこええ〜ッ!
 さすが凄腕の女たらし、女性の入浴中(違いますけどw)に堂々侵入してこの爽やかさ!
 さすが総大将だぜぇ!
 いや〜、意外な展開に驚愕であります。

 しかしこの羽衣狐さまの表情。
 めずらしく髪の毛がトーンで描かれ、瞳が白く描かれてます。
 この花びらは総大将の出現効果だとは思うのですが、ちょいとこれは胸キュン演出なのかと思っちゃってドキドキしちゃいましたぞ(笑)。
 まさか羽衣狐さま、憎い憎いと思い続けてたら、憎さ余りまくって愛に変化しちゃいましたか!? 
 そ、それはそれでグーッド。

 さてしかし、まさかの総大将登場には驚きましたが、いったい単身乗り込んできてどうしようというのでしょうか。



 といったところで前半の終了はここまで。
 後半に続きます。



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posted by BOSS at 23:25| Comment(2) | TrackBack(2) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
・ナルト
マダラ「オレは最高に冷静だ」
今週は結構良かったのにこの言葉で頭がぽわわーんとしてしまいましたよ・・・岸本先生ェ・・・・・・
・バクマン
静河はまた出てくるんじゃないですかね?
何の根拠もないですけど、このまま退場じゃあ何のために出てきたのか良く分かりませんし・・・
Posted by アロニロ at 2010年07月14日 22:41
>オレは最高に冷静だ

 私としては、ただの強盗とかなわけがないこの状況で、「冷静になれ」って言っちゃうミナトさんがちょっとズレてるなぁ〜って感じましたね。
 いや、そういうヤツじゃないことは見るからに分かるんじゃないかなって(笑)。
 あるいはそういうズレた感覚こそ、平和に慣れすぎた油断の現われだったのかもしれません。

>バクマン。

 ああっ、土曜ジャンプだったもんで最新号読んじゃいました!
 レスが遅くってスイマセンッ!
Posted by BOSS at 2010年07月17日 20:17
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Weblog: TOM's Garden
Tracked: 2010-07-15 00:05

【少年ジャンプ2010年32号】
Excerpt: ★表紙は【逢魔ヶ刻動物園】。動物がいっぱいだ……楽しそうだピョン。★タイトルのみ先行で、感想はボチボチとアップの予定。内容は順次書き加えられると思います。(ちなみに、誤...
Weblog: MINT ROOM 
Tracked: 2010-07-16 02:40
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