2010年07月04日

【ショートアニメ】豚と人間を入れ替えてみたら……『お肉が食卓に並ぶまで』

 口蹄疫のニュースが流れ、何十万頭という牛や豚が殺処分されたと聞いても、ああ、大変そうだなぁとか、広がらないか心配だなぁとは思っても、都会に住み、生きた牛や豚などほとんど見たことがない私達には、その大変さのリアルさがなかなかピンとはこないものです。
 でも、もしこれを牛や豚と人間とを逆の立場で想像したら、とんでもない場面としてガツンと来るだろうなぁとは思っていたんですね。そういうSFを、書いてみたいなぁとか思っておりました。
 そしたら!

お肉が食卓に並ぶまで



 ぬーん、これはなかなか。
 悪趣味といえば悪趣味ですが、でもお肉を食べるってことは、他の生物の命を食べているわけですからね。
 それはもう魚だろうが卵だろうが果物だろうが野菜だろうがなんだって一緒です。
 他の命をいただいて私達は生きている。
 それを感謝して、私達は食事の時に 「(命を)いただきます」 と言ってるのではないでしょうか。

 まぁしかし、それとは別に、牛も豚も死ぬわけではなく、放っておけば治ったりもすると聞く口蹄疫で、感染拡大を防ぐため、次々と屠られてゆく牛や豚たち。
 日本の畜産業存続のためには致し方ない、当然の手段であるとはいえ、なにやら壮絶な話だよなぁと改めて考えさせられます。

 いや、牛や豚にとって見れば、どうせいつかは殺されて食卓行きなんですから、どう殺されたところで殺されることには代わりないじゃないかと。
 口蹄疫で無益に殺される牛や豚が可哀想と言うのは、大いなるお門違いなのかもしれませんが。
 動物に人間的に感情移入することは、あまり科学的な思考とはい言えない気もしますし。
 でも、やっぱり身勝手な人間としては、何か痛いものを感じてしまいますねぇ〜。
 もしこれが牛豚と人間の立場が入れ替わっていたとしたら……。
 とりあえずSF的思考ですが、どういう感情が湧きあがって来るのだろうかと、想像を膨らませずにはいられません。

 ああしかし、ほんと早く終息してくれるといいですね〜。



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ラベル:アニメ
posted by BOSS at 22:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 動画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。「賢い犬リリエンタール」の検索からたどり着きまして、お気に入りに入れているものです。

この記事&動画で思い出したのが、藤子F不二雄先生の「ミノタウロスの皿」という短編作品でした。
主人公のロケットが不時着して行きついた先が、牛と人間の立場が逆転している星。主人公が好きになった女の子・ミノアが「ミノタウロスの皿」という大皿に乗せられ、祭りの日に食べられることを知った主人公がそれを阻止しようとするのですが、権力者の牛も当のミノアもそれを「当たり前」として受け入れているため、結局阻止できなかった……、という話です。最後のコマで地球に帰ってきた主人公が「待望のビーフステーキをかぶりつきながら、俺は泣いた」というのが、この話の寓話性を表していると思います。

あと、ハンターでも生まれて間もなかった王が「お前らは牛や豚の命乞いに耳を貸したことがあるか?」というセリフもありましたね。いざ自分が捕食される側になったとき、どういう感情でいるのか、というのは結構重いテーマなのかもしれないですね。

ではでは、長文失礼しましたー。
Posted by SHO at 2010年07月04日 22:58
 どもはじめまして〜。
 おー、さすが藤子F不二雄先生!
 まさにピッタリのがありましたかぁ〜。

 ともすると、我々が日々口にしている食べ物が命であることは忘れてしまいがちですが、そういうことをふと思い出させてくれるテーマですね〜。

 今日、私は餃子をたっくさん食べました。
 あの中に、いったいどれだけの命がはいっていたんでしょう。
 とても美味しゅうございました。
 命を、御馳走様でございました。
Posted by BOSS at 2010年07月10日 19:19
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