今回はうちのグループではかなり異例な、前後半ダブルマスター。
前半は私がマスターで、前回の続き。
後半はあめじんがマスターで、これまで既成シナリオ 『シャドウフェル城の影』 をやってきた冒険の続きで、あめじん初の4版オリジナルシナリオでした。
しかし、誰もが想像を絶する……カケラも予想したことのなかった地獄が、そこには待っていたのです……。
【小見出し】
・その名も炎熱地獄
・偽物登場
・怯えろ! すくめ!
・決戦、青い稲妻
その名も炎熱地獄
その地獄の名は炎熱地獄。
まさかの 『エアコン崩壊』 !!(爆)
気温も湿度もさほどきつい日ではなかったものの、シナリオやルールブック、フィギュアなどでいっぱいになった鞄をふたつもかかえてえっちらおっちら会場まで到着した私は、けっこう汗をにじませておりました。
やっぱりちょっと動くと暑いよね〜、みんなもたぶん、来てすぐはクーラー浴びたいだろうから、最初はちょっとクーラー強めにかけておこうかな〜と、とりあえずエアコンのスイッチを押した私はピタリ……。
うぇ? 反応ナシ? ただのしかばねのようだ?
エアコン本体のフタを開け、電源切り替えスイッチを探してみたり、本体周辺に電源コードを探してみても、それらのものは一切ナシ。
ど、どういうこと? ビルの集中管理?
ぬーん、打つ手ナシ。
全開にした窓際でぐったりする私。
以下、ぽつぽつと参加者が到着するたびに、ほぼ同様の光景が繰り返されるの図……。
いや、酷いスタートでした。
結局、管理している人に聞いてみると、エアコンのブレーカーが壊れてしまったそうで、修理は今度の月曜になるとの話。
ぬぁ〜ん。
熱気ムンムン、まさにサウナ状態。
しかも、タチが悪いのが、そのサウナが殺人的とまでは行かない、微妙な湯加減っていうやつで、あれ? これってもしかして頑張ればいけるんじゃない? というヘンに中途半端な希望が残っているところなんですね。
時間が今は昼だからちょっと大変だけど、これを3時間くらい耐え切れば、夕方くらいからはけっこう楽なんじゃないかとか、そういう希望もあったり。
そんな感じで確たる中止の決断もできず、ダラダラと始めてしまったわけでありまして、しかしやってみるとこれがやっぱり想像を絶する地獄でありました。
さほどの気温でもなく、湿度もそんなにキツイ日でもなかったんですが、さすがに狭い部屋に男どもが人数集まると凄いことになるんですよね。
身体の回りに熱気がもわもわ漂うのがハッキリとわかる蒸し風呂状態。
音があまり漏れないよう、窓の開閉もちょっと控えめにしちゃったこともあるでしょう。
そもそもそれほど換気性のよい部屋でもないというのもあるでしょう。
そして、部屋の片面が道路に面した大きな窓で、そこからガンガンに日光をあびた熱気がむんむん伝わってきているというのもあったでしょう。
いやもう地獄とはこのことであったかと。
おかげで全員、大なり小なり思考を鈍らせ、戦闘も中の判断もお互い鋭さを欠き、おかげで大変な悲劇を生むことになったのでした。
灼熱地獄
そうやってみんなの頭がボーッとしている状態でスタートした私のキャンペーン、第2回。
前回のおさらいをするのを私が面倒がって、ホームズX(シフター/パラディン)Mushaに丸投げするといういいかげんっぷりまで発揮されつつスタート。
前回は子供救出を優先して動いた一行ですが、今回は、では有毒ガスが噴出して困っている農家のため、そのガス噴出箇所から近い穴を探索しようということに。
これがまたなんとも皮肉な話。
マスターとしてまったく意図しているはずもなかったのですが、その穴というのが溶岩の湧き出る 『灼熱系ダンジョン』 だったのです(爆)。
出てくるモンスターも、それにふさわしく、マグマ・ビースト(ハーラー1体、およびクロウ2体)、ファイアー・ビートル3体。
全て火炎攻撃持ちのモンスター。
いやもう、この時点でマスターもヤル気ゼロ。
プレイヤー各氏も半笑いになりつつ顔色ゲンナリ。
なんでこんな熱いなかでこんな熱いロールプレイせにゃならんのだと。
まぁおそらく、そんなグッタリ感が呼んだ悲劇だったのではないでしょうか。
序盤、ファイアー・ビートルの炎噴射攻撃×3連弾で前衛2人+クレリックのアブダムが一気にあぶられ、大ダメージ。
そこにマグマ・ハーラーが投げつける溶岩弾。
さらに、マグマ・クロウの炎の爪。
一気に削られ、ホームズXが重傷に。
ただ、シフターの特殊能力でホームズは重傷になるといくつか発動する能力もあり、ホームズは自分への回復はあとまわしにしていいよと、アブダムに。
そして運命の次ターン。
マグマ・ハーラーの攻撃がホームズXにクリティカル。最大ダメージ。
そして続くマグマ・クロウの攻撃も、なんとクリティカル。
これにてホームズX、重傷値分のマイナスヒットポイントにピッタリ到達。今キャンペーン初の死亡者となってしまったのでありました。
さすがに前衛盾役がひとり落ちたのでその後もかなり苦労したのですが、死者が出たことでさすがにみんなエンジンがかかり、1日パワーも一気に投入。
殲滅速度が一気に上がり、なんとか勝利となりました。
私はすっかり忘れていたのですが、前回私は 「蘇生代は今回はレイナー神殿の特別サービスとして無料でいいよ」 と大盤振る舞いなことを言っていたんですね。
ではそれでと、ホームズは無事復活。
いや〜、前回も散々なホームズでしたが、今回も散々でしたな(汗)。
まぁ悪いのは私のニ連続クリティカルですが、たぶんあの暑さ+溶岩ネタという地獄状態でなければ、みんなの思考も動きもだいぶ違って、結果何かが違ったのではないでしょうか(笑)。
うんそう、きっと悪いのはなにもかも暑さのせいさ!
そういうことにしておきましょう^^;;;;(汗ダク
ちなみに有毒ガスについては、溶岩だまりに地下の湧き水が流れ込むことで起こった水蒸気爆発が噴出の原因であることが判明。
その水の流れを変える事でガス噴出を止めることに成功。(おまけとして、溶岩の真ん中からフレイミング・ロングソードをゲット)
副次クエストも解決し、戦闘解決分とあわせ、ほぼピッタリ2レベルにアップしたのでありました。
と、こんなところで実はこの戦闘ひとつに1時間半を消費してしまい、ここでタイムアウト宣言。
実際は3戦闘用意していたのですが、ちょっと死者が出たたトラブルでバタバタしたりして、時間が食われましたかね。
あとまぁ、私含め、みんな思考がグッタリしていたかもしれません(笑)。
次からはもっと円滑にいけるんじゃないでしょうか。
そのへんはあまり心配しておりません。
そこもすべて、悪いのは暑さのせいさと。
てなわけで、ここからはあめじんマスターのキャンペーンへ。
偽物登場
とある金持ちの老人の屋敷に、その屋敷の宝を盗み出すという【予告状】が届けられ、戦々恐々とした金持ちは冒険者に防衛を依頼。
冒険者は屋敷の奥にある宝の部屋を、一日限定で守り抜くという、そういうシナリオがスタート。
まず冒険者側が疑ったのが、屋敷にいる使用人5人(名前を順に、ガスペル、ギスペル、グスペル、ゲスペル、ゴスペル。覚えやすい!)、そして守衛5人(同じく、ダジール、ヂジール、ヅジール、デジール、ドジール……なぜかPLからはドズールと呼ばれる)。
まぁ、防衛戦の時には、まずは味方から疑えというのは立派なセオリーではないでしょうか(笑)。
結果的にはこれは正解だったのですが、確たる疑う証拠もなく、また雇用主であるお金持ちの太鼓判つきであり、また使用人+金持ちの娘は一日別宅に隠れさせておくというお膳立てもあるということで、特にこちらからの対処はできず看過してしまいました。
防衛ラインは、4段。
1段目は宝の隠し部屋。ここにソードメイジのギルシアス、ウィザードのシナージュ、雇用主が待機。
その手前、雇用主の寝室では、私のドワーフファイター・ドン、ウォーロードのセイリン、アベンジャーのリベンジが守備。
屋敷を取り囲む高い塀の内側にある庭で、バーバリアンのレオニダス、クレリックのボヤックが移動しつつ監視。
さらにその塀の外側、街路を守衛5名が等間隔な感じで見張りをしつつ、あやしげな人影があったら笛を吹くという陣形となりました。
異変はまず、レオニダス、ボヤックラインに。
別宅で隠れ潜んでいたはずの使用人グスペル(?)が駆けてきて、どうも別宅周辺に怪しげな人影がいくつもあるとの事。
これを聞いた二人は、別宅に向かいつつ、グスペルを中に入れ、他の仲間に状況を知らせるよう言いつけます。
そして、不思議な事が発生。
館の中、雇用主の寝室にいたドン、リベンジ、セイリンの前に、ボヤックが登場と、マスターが宣言。
そしてマスターがボヤックになりかわり 「今は安全そうだからちょっと休憩しよう」「いや〜、今日は暑いな、疲れるから水でも飲もうぜ」 みたいなことを言って全員にコップの水を飲ませようとします。
プレイヤーには明らかに偽物登場とわかる展開。
しかし、キャラクターには分からない。
ここがテーブルトークらしいところですね。
だが、キャラクターたちもバカじゃない。ちょっと勘が働けば、はたしてボヤックがこんな行動を取るのだろうかという疑問が浮かんできます。
見回りをしている陣形を崩して、なぜ水を配るなんていうあきらかな利敵行為をボヤックがするのか?
ボヤックは、いつもの言動こそけっこういい加減に見えて、戦闘での立ち回りや冒険においては実に律儀な動きをする男なのです。
そういう信頼関係は、回数の少ないこれまでの冒険でも、しっかり結ばれてきつつあったわけですね。
少なくとも、だいたいいつもボヤックとタッグを組むドンはそう思っておりました。
総合的に考えて、これはまったくもってボヤックらしくない。
まず3人は、「安全かどうかはボヤックの判断することではない」 「その水は飲めない」 「当初の防衛ラインに今すぐつけ」 とはっきりボヤックに伝えます。
それでもボヤックは適当にごまかしながら、さらに奥の部屋に入って奥の人間にも水を飲ませようとします。
この時点で、かすかな疑念は濃厚な疑惑へ、さらに確信へと急成長。
私としては、ただ殴りかかるにはきっかけが欲しいというギリギリのラインとなっておりました。
こいつは少なくとも今まで信頼のできたボヤックではない。もしかしたらボヤックは敵側に寝返ったのだろうか? などとドンは考えていたのではないでしょうか。
まぁ、プレイヤーとしてはとっくに 「はいドッペルゲンガーね」 と分かっていたんですけどね。
ドッペルゲンガーというのは、D&D世界の変身生物さんで、ずる賢い変装の名人なのですな。
と、そこにさらにレオニダスまでが到着。
結局、いろいろ悶着のあげく、ボヤックとレオニダスのふりをしたドッペルゲンガーのほうから殴りかかってきたのでした。
いや、実際のきっかけは、透明になっていたドッペルゲンガーでしたね。
実はドッペルゲンガーがもう一人、透明になっていて、ボヤックかレオニダスが扉を開けた隙を縫って侵入してきていて、それがリベンジに殴りかかったところから戦いが始まったのでした。
しかしこのリベンジに対する不意打ちが、あんな大爆発の引き金となろうとは!
怯えろ! すくめ!
リベンジのプレイヤーは、先程のホームズXのプレイヤー、Musha。
さっきは連続クリティカルで一瞬で焼き殺され、今また不意打ちで大ダメージを受けるという屈辱。
これで Musha のなにかがブチッと切れた。
リベンジ:「どうせ殺されるなら!! 1日パワー投入!! 3倍撃!! だーっ、クリティカル!!」
DM:「ぬあッ! 一気に重傷かよ!」
リベンジ:「まだまだーッ! アクションポイント使って今度は2倍撃!! どりゃーッ! またダメージがいい!!」
DM:「ギャース!! まぢで!? ドッペル死亡!! ばかなーッ!」
一同爆笑。
DM:「たった1ラウンドで、たった1ラウンドで死亡!? こいつ、3匹のなかで一番強いんだぞ!」
この異常事態を見た2匹のドッペル(既に正体を現している)はスタコラ逃亡。
これを逃がすはずがないリベンジ。
彼女のクラスはアベンジャー。
逃げる敵を追いかけ、逃さず、追い詰め、屠るためにあるようなクラスなのです。
ドッペル2匹の必死の逃走を嘲笑うように、半猫形態と化したリベンジが猛追。一気に1匹を惨殺。
リベンジ:「キシャーーッ!!」
DM:「ギャーッ! 化け物だぁーッ!!」
セイリン:「ああ〜、なんか悲鳴が聞こえるねぇwww」
ドン:「ん〜、まぁあれだ、俺たちはここを動かないのが仕事だ。とりあえず小休憩でもしてるかwww」
その後も激烈な追撃戦を展開するリベンジ。
しかし玄関まで出たところで、ドッペルに加勢が登場。
くらったダメージもあり、そろそろ引き際だろうと、とっとと館に入るのでした。
いやもう、この戦いは完全にリベンジのワンマンショーでありましたな(笑)。
ホームズでの、第1話での屈辱、先程の死亡の鬱憤が溜まっていたのでしょう。
ものすっごい大爆発でありました(笑)。
一方、実は別宅に向かったレオニダス、ボヤックもほぼ同様の展開を。
別宅近くで悲鳴を聞きつけ、かけつけると、そこで金持ちの娘が3人の盗賊風の男達にかかえられ、攫われそうになっているのを目撃。
これに突撃する2人。
レオニダスがまず、移動力の強化や、アクションポイントを投入した怒涛の攻撃ラッシュ。ここでクリティカルが大爆発。
娘を抱えていた男を瞬時に蒸発させ、さらに突入したボヤックもクリティカル。
一瞬でドッペルの仲間達を壊滅状態に追い込んだのでありました。
いや〜、これもまた気持ちよかった。
これまでダイス目がさっぱり振るわず、せっかくの1日毎パワー(クレリックの補助で命中補正つき)も、遭遇毎もほぼ全て外してきたレオニダス。
そのしょんぼりなイメージから 「ションボリ王レオニダス」 の異名を戴いていたのですが、その冠を力いっぱい返上してくれました。
リベンジもそうですが、さすがに撃破役の破壊力は違いますね〜。見せ付けてくれました。
いや〜、これは気持ちよかった。
決戦、青い稲妻
別宅に潜んでいた使用人5人は全滅、館周囲を見回っていた守衛3人も死亡、2名は行方不明(この守衛2人は実は下からドッペルだったことが後ほどマスターから明かされましたが)。
人的被害はとても大きかったものの、宝は守られ、娘も救ったということで大盤振る舞いの報酬を得た一行。
次なるクエストは、ドッペルゲンガーの本拠地の掃討戦でありました。
いろいろないきさつから、町から半日ほどの洞窟にドッペルたちが本拠地を置いていることが判明。
そこに襲撃をかける冒険者達。
入り口に見張り2人が立っており、突入すると次から次へと洞窟内から応援部隊が出現。
展開はしかし、ほぼ終始冒険者側に有利に動き、だいたい危なげなく勝利となりました。
ああ、途中ドッペルの兵士役に私のドンが1マス 「横滑り」 させられて、おかげで範囲攻撃をくらった場面があったのですが、またまたすっかりドワーフの能力を忘れてましたよ。
ドワーフは、強制移動される時、移動のマス目を1マス少なくできる 「踏ん張り」 という能力を持ってるんでしたね!
うーん、これ、いつも忘れちゃうんですよね〜。
今まで有効に発動できた試しがありません(笑)。
んむ、まぁ次は絶対忘れないぞ。
とまぁいったわけで内部に入ってみると、お宝がいっぱい。
しかしその時、洞窟入り口に姿を現す、真の敵。
ちょっと外出していた人間の隊長+ブルー・ドラゴンの大ボス出現。
クライマックスはなかなかの総力戦となりました。
まずブルー・ドラゴンの恐怖の叫びで、ドン、セイリン、リベンジが朦朧。
ついでブルー・ドラゴンのブレス、ライトニング・ブレスが炸裂し、ボヤック、ギルシアス、シナージュが大ダメージ被弾。
しょっぱなからいい緊張感です。
まぁ、ドラゴン戦はこうでないとですよね。
その後、ギルシアスがタコ殴りにされてあわやというシーンもあったのですが、1ターンだけ全ての被ダメージを10点カットできる鎧を着ていたギルの先見の明が火を噴き、なんとか凌ぎきる名場面ともなりました。
あと、実際、回復役2枚はダテじゃない。
ダメージは受けるもののダウンするものもなく、倒れるものがなえれば破壊力も高レベルを維持し、200 を越えるドラゴンのヒットポイントを一挙に削ることに成功したのでした。
いや、ここではシナージュの爆発力も光ってましたね。
かなり攻撃力の高いパーティだなぁという印象が際立った回だったかと思います。
ああ、それに比べて我がドワーフ・ドン・ズランの地味さよ(笑)。
仕事は敵を足止めすること、敵の猛攻に耐え抜くこと。
うむ、そうよ、私がそうやって汚れ仕事を抱えているからこそみんながはっちゃけられるのよ!
うむ、そう思っておくとしましょう(笑)。
そんなこんなでセッション終了。
夜9時半となってましたが、結局最後まで暑いままの地獄のままでありました。
いや〜、その後クーラーの効いた飲み屋でいただいたビールの美味しいこと美味しいこと!
1杯目の中ジョッキが一瞬で空になっちゃいました(笑)。
ああでも、いくらビールが美味しいからって、あんなセッションは二度とゴメンですね!!
皆さん、本当にお疲れ様でした!!
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