2010年06月20日

スティール・ボール・ラン感想 #60 LESSON5

 ウルトラジャンプ2010年7月号掲載。
 ジョジョの奇妙な冒険 Part7
 SBR #60 LESSON5
 の感想です。
 世界の運命は、ジョニィに託された!? ついに最終決戦!!

【ネタバレ注意!】





 ああーーッ!!
 大統領、ジャイロの身体に銃弾乱れ撃ち!
 ちょっとだけ 「生きているかも?」 と思っていた私の希望もこれで断たれてしまいましたかーッ。
 波が静かにジャイロの身体をつつみこみ、その身体からあふれ出す血が、すべてを包み隠してゆく。
 健闘した戦士を弔うように。

 ああ、やっぱりツェペリ一族はこういう宿命なのですね。
 最終的な勝利の為に、己の信じるものの為に、ジョースター一族を守り、命を投げ出す。
 そして、その投げ出した命がジョースター一族の力となる。
 やはりジャイロも、そういう星の下に生まれてきたのですねぇ。
 哀しき一族よ、ツェペリ一族……。

 
 そしてついに始まる、最終決戦。
 ジョニィVS.ヴァレンタイン大統領。
 いや〜今回はこの流れが素晴らしい。
 突進する大統領に、ジョニィ、次々と爪弾を発射。
 案の定、それはまったく効かない。次々と関係ない人達が悲運にあって死んでゆく。この無惨さ。この能力の猛悪さ。
 さらに、波の間で身体を消し、奇襲的に出現するや、ついに馬を攻撃。
 ぬあー、とうとうジョニィの馬がぇ。
 ここまでずっと一緒だったスロー・ダンサーがぁ〜。
 首からの出血。うーん、これはゾンビ馬の糸でなんとかできればいいのですが。
 しかしそれは大統領としては当然の一手。
 ここまで、馬への攻撃も含めてなんら奇抜な手は打っていない。
 むしろこれまで紹介されてきた大統領の力を、当然のように使っただけの定石どおりの流れ。
 その流れだけで、一方的に、あっという間に追い詰められていくジョニィ。
 ゾクゾクの展開です。
 馬の力を利用した回転を掴まなきゃ勝てないのに、どうしようもない切迫感。
 次に大統領が何をしてくるのか大体分かっているのに、どうにも対処できない無力感。
 最後は馬を奪われ、もともと左腕を失っていたジョニィとしては、もう残っているのは右手だけ。
 そしてその右手に残された爪弾も、残るのは小指の1発のみ。
 着々と、一手一手追い詰められてゆく過程が実に理にかなっていて、なおかつ実にスリリングです。
 いったいこれでどうしろと。
 こんなに見るからに詰んでいる状態で、どうやったらいいのかと。


 そして、最後に余裕を見せる大統領。なにやら語り始める。
 時代の変革の前には必ず試練があり、試練とは戦いであり、流される血が必要だと。
 そしてその試練は強敵であるほうがよい。
 スティール・ボール・ラン・レースに関わったものは、全てがその生贄なのだと。
 なるほど〜。
 大統領としては、遺体のパーツを集めるためというより、その試練のためにこそレース主催が必要だったわけですね。
 確かに、パーツを集めるだけだったら、地図をもとにその場所をゆっくりくまなく探せばいいだけですから、なにもレースなんて開く必要はない。
 しかし、試練を必要とし、そこにささげられる 「子羊の生肉」 として、戦士達の命が必要なのであれば、レースと言うのは格好の企画だったでしょうね〜。
 巨額の賞金が出るレースともなれば、腕に覚えのある世界各地の戦士達が集まり、その中にはスタンド使いも当然集まってくる。
 そうなれば、世界変革の前の試練は、大統領が欲するだけ大きなものとなる。
 なるほど〜。スティール氏のレース企画は、大統領にとってはまさに渡りに船だったわけですね〜。


 さらに、先に撃たせてやるとまで言い出す大統領。
 おお、来たぞ来たぞ死亡フラグ(笑)。
 さぁジョニィ、その余裕ぶっこいてる大統領に本当の爪弾をブチ込むのだ!

 と、思っていたら、ここからの流れも素晴らしかった。
 ジョニィが逆転の一手に用いたのは、ジャイロに届けることができなかった最後の鉄球。
 それを倒れた愛馬に投げ、その脚を反射で動かし、自分を蹴り上げさせる。
 その合間にはさまれる、懐かしの名場面。
 ジャイロとジョニィの出会い。
 鉄球に触れたジョニィが反射で立ち上がってしまい、ジャイロが 「脚が動いたのは単なる肉体的な反応にすぎないぜ」 と言う場面ですね。
 いやすばらしい。
 物語発端の名場面が、最終エピソードの重要な一手の伏線となって帰ってくるとは。
 これは実にいい。
 物語が、円環をなしてぐるりとまわり、ついに終着駅にたどり着こうとしているのだなぁという実感が湧いてきます。
 そしてそこでのジョニィのモノローグ。

(本当に廻り道だった

 本当に本当に

 なんて遠い廻り道……)


 という言葉もいい。
 ああ、すべてはこの時の為に、刻まれてきた戦いの歴史だったのだなぁという気がしてきます。
 大統領の言うことは正しいでしょう。
 大きな物事の前には、大きな試練が必要だという言葉はきっと正しい。
 でもそれは、大統領のためだけの試練ではなかったのでは?
 あのジャイロにも、そしてこのジョニィにとっても、この長い長い旅は大きな試練だったのではないでしょうか。
 そして今、その結果が結ばれようとしているのかもしれない。


 馬の蹴り上げの力を利用し、今、見事にジョニィ、『馬の力』 を利用した 『黄金長方形』 を完成!!
 その時現れた、進化した人型スタンドの姿!!
 ぬおー、ここでヒキですか!
 ジョニィのタスク最終形態。いったいどんな力なんでしょうか。
 そのスタンドの姿が、ジョニィの脚から出てきているように見えるのもちょっと気になります。なにか意味があるのでしょうか。
 さぁ、次号ついにクライマックスでしょうかね!



■外部リンク
SBR感想 #60@JOJO



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posted by BOSS at 21:13| Comment(4) | TrackBack(0) | 漫画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
シーザーがジョセフにシャボン玉を託して死んだのを思い出させますね。
Posted by KKKK at 2010年06月22日 22:55
 ええ、今回はどうしてもそれを連想し、やはりそれがツェペリ一族の宿命なのかなぁと思わざるをえませんでした。
Posted by BOSS at 2010年06月27日 17:34
ウィル・A・ツェペリもジョナサンに「深仙脈疾走(ディーパスオーバードライブ)」を託して死んでいきましたね…
やっぱりこれがシリーズを通しての彼らの宿命…
でもSBRはハッピーエンドで終わって欲しいです…
Posted by M at 2010年11月12日 23:28
 まさに、歴史は繰り返すのでしょう。
 悲しいですけど、でも、悪い気はしません。
 宿命であるのと同時に、それが彼らの変わらぬ信念の形、生き方の確かさっていう気もしてくるんです。

 そうですね〜。
 是非ハッピーエンドでお願いしたいですね!
Posted by BOSS at 2010年11月16日 22:52
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