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【コミック派ネタバレ注意!】
感想小タイトル
■船出
■エース帰還
■置き手紙
■船出
ああ、いわんこっちゃない。
なにもこんな日に船出しなければよかったのに……。
天竜人の船の前をよこぎったため、砲撃されて海の藻屑のサボ……。
うーん、これは微妙ですが、生きていると信じたい。
死んでいる場面が描かれず、海に沈んで浮かんでいないというのは、普通ならば生存フラグ。
これが現代の描写であれば、まずもって生きていると信じられるのですが、人が容赦なく死ぬ過去編だけに、ちょっとねぇ。
子供が死ぬのが画面に映るのはよろしくないよねという、そういう大人の配慮で映していないだけかもしれませんし。
いや、うーん。
でもやっぱり生きていて欲しいなぁ〜。
生きてて、いつかルフィと再会して欲しい。
しかし、なぜに船出はこの日でなければいけなかったのやら……。
というか逆に、もしかしたらこの日でなければ船出できなかったのかもしれないなぁと脳内補完してみました。
サボは何度か家出したものの、すぐに連れ戻されてたみたいですから、こういうお祭り騒ぎな日こそ監視の目が緩む、狙いどころだったのかもしれません。
また、船を盗むのにもこういう日は好都合だったかもしれませんし。
サボとしては、天竜人が来る日というのは承知の上での犯行で、しかし、さすがのサボも、天竜人のブチ抜けた横暴ぶりだけは想像できなかったと。
そういうことなのかもしれないなぁと想像してみました。
しかし、その光景を見せつけられた海岸の人達の間に、かなりの温度差があるのがよかったです。
岸辺近くにいる一般階級っぽい人たちは、子供が撃たれたということにかなりの動揺をあらわしていて、それに対して奥のほうにいる貴族っぽい人たちは、とにかく天竜人の事しか頭にない。
その貴族たちの言動を、一般人たちが快く思っていない様子というのがチラッと描かれていたのがよかったなぁと。
うむ、まだまだこの国の腐臭は一般人までは回ってないのですね。
■エース帰還
エース帰還。
おー、なんとあのブルージャムに勝ちましたか!
やりおるなぁ〜。
ダダンとふたり、根性見せたなぁ〜。
いや、でもこうなってくるとブルージャムのほうも心配になってきちゃいます(笑)。
しぶとく生きていればよいのですが。
そして語られる、なぜ、エースが逃げないのかという秘密。
なるほど〜。エースは生まれながらの“しんがり精神”でしたか。
仲間達を一人たりとも失わないために、自分こそが軍のしんがりに立って戦わなければ気がすまない。
しかも、その気質は生まれの不幸が原因となっていると。
いや〜、すべてが納得行きました。
このムチャクチャばかりやるエースは、大切なものがないことからの自暴自棄ではなかった。
それどころかまったく逆。
数少ない、大切なものがあるからこそ、だからこそあんなに命がけだったのですね〜。
いや〜、見せ方がうまいなぁ〜。
そして、もちろんあのマリンフォードでの悲劇もまた。
エースにとっての大切なものがあるから引けなかった。
いや、たしかに白ひげを馬鹿にされてカチンと来たというのももちろんあったと思うのですが、それと同時にやはり、ここで自分が逃げたら、自分のためにまたたくさんの仲間達が殺されるというのが大きかったのではないかと。
そして、なにより最後はルフィのため。
うーん、今回はエースという男のメンタリティにすごく納得がいきましたぞ。
ロジャーとの“血筋”という側面からと、もうひとつ、生い立ちの不幸という“環境”からの、両側面から必然的にそうなったのだというこの説明。
エースの孤独さ。
だからこそ、何より大切な「オヤジ」「友」「弟」という宝。
なればこそ逃げられる訳もなし。
そういうことがズズンと腹に来ました。
エース、悲しい男だったのですなぁ。
またたくさんの熱い絆につつまれた、幸せな男でもあったのですなぁ。
そしてまた、その絆を何より大切にする姿が実にカッコイイ。
エースは、絆のためにこそ生きているとも言えます。
死んでしまった後だというのに、改めて惚れ直しました。
ところで、回想のガープとダダンがちょっといい雰囲気に見えたのは、私だけですか?(笑)
彼らが若い頃のロマンスとか、ちょっと想像しちゃいました。
■置き手紙
凶報飛び込む。
泣き喚くルフィに、飛び出そうとするエース。
このルフィの泣き方、見覚えがあります。
「わああああ」 がぐるぐる渦を巻くこれって、ついこの間アマゾン・リリーでルフィがやったヤツですよね。
なるほど、あの泣き方は、兄貴分を2人も失ってしまった痛切な慟哭でもあったわけですか。
なんだか、余計に今のルフィの苦しみが想像されてしまいます。
普段のほほんとしているルフィなのに、なんとまぁ、辛い運命を背負っていることか。
一方のエース。
泣くなと怒っておいての、この時間差を置いた号泣。
うう、これはきてしまう。
サボの手紙が、また泣かせる。
『ルフィの奴はまだまだ弱くて泣き虫だけど
おれ達の弟だ
よろしく頼む』
そうか……。
エースにとっては、ルフィを守ることは、サボの遺言でもあったのですね。
きっと、エースはサボの思いも胸に、海に出た事でしょう。
サボの分も、本当の自由を見つけるために。
サボの分も、うんと楽しく、激しく、力一杯海賊をやるために。
なんだか、こうやって過去編をぐるりとひとめぐりしたことで、エースがあそこでルフィを身をていして守ったことが、どうにもならない必然だったのだなぁと、そう納得できるようになって来ました。
いや、これまで納得できなかったわけじゃないんですが、なんというか、ああ、それでこそエースだったんだなぁ、やっぱりという、腑に落ち方というのでしょうかね。
ともあれ、次週ワンピ休載ということは、過去編はこれにて終了でしょうか。
このエースが大人になるといきなり礼儀正しくなってたりするあたり、ちょっとミッシングリンクが残っている気もしますが、ともあれ、ルフィ、エースのスタート地点はよくわかりました。
天竜人とは、大きくぶつかり合わずという展開でひとまず安心。
そりゃ子供には敵が大きすぎますものね。
ここでは大きな因縁が描かれただけで充分。
今後、この因縁が巨大に立ちふさがってくる事でしょう。
それが楽しみです。
いつか、サボの敵を討たねばなぁ。
さて、再来週からはどのような展開が待っているのでしょうか。
アマゾン・リリーで泣き叫ぶルフィは、立ち直る事ができるのでしょうか。
そして、とにもかくにも気になってしょうがない仲間達との再会はいつ?
さぁ、次はどういう展開が待ってるんでしょうね。
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アラバスタでルフィが「印ならバツがいい」
って言ってた伏線回収か・・・
この頃からルフィにとって”バツ”は仲間の証なのだなぁ・・・
シャボンディ諸島で天竜人について
ルフィの方から何も聞かなかったのも
この当時すでに知識としてあったのか・・・
相変わらず細かい仕事だわ〜〜
いやだー(泣)
死体が見つかったわけではないから
いきてる可能性が高いです。
推理小説でも、崖からおちて死んだと思われてたのか生きてたなんて黄金パターンですし
。
この感想も読みながら、泣けてきました。
なるほど、いい読みですね〜(笑)。
衝撃の後に笑いあり、感動のあとにギャグありですか。
たしかにそういう物語の呼吸が絶妙なんですよね〜。
ニューカマーランド、充分アリかもしれません(笑)。
>オマツさん
おー、気づきませんでした!
よく気づきましたね〜。
なるほど、尾田先生のことだから、そのあたりは充分に練ってあった可能性が高いですね〜。
いったいどれだけ先まで考えているんだよと(笑)。
>フーマッハさん
>「印ならバツがいい」
>ルフィの天竜人への知識
おー、そういえばそういえば!
なるほど、色んな話がここに結びついていたのですね〜。
ほんと、用意周到もいい所。
そして、これからもそういう綿密な計算に基づいた世界作り、物語作りは続いていくのでしょうね〜。
いや〜、尾田先生の頭には、いったいどれだけの話が詰まっているのだか。
>かな2さん
まさに黄金パターンだけに、そうあって欲しいと願ってしまいます。
なんだかんだで、ドラゴンの船にでも助けられているといいのですが……。
>あんずさん
ほんと、エースの人となり、人格形成の過程がわかってくるほどに哀しさも増してきますね。
この哀しさは、何にぶつけたらいいのでしょうか。
ともかく、なんとかしてルフィに立ち直って欲しいものです。
このサボと、エースの思いを受けてルフィが立ち上がらなければ、彼らの心はムダになってしまいますものね。