週刊少年ジャンプ2010年28号感想 前編

　表紙のサニー号を見て思い出しちゃいましたけど、ずいぶん長いことサニーと仲間達に会ってないんですねぇ。
　この回想編が終わったら再結集編に入ってくれればよいのですが。
　ひさびさに仲間達が集うストロングワールドが実に面白かったので余計にそう思ってしまいます。

　しかしストロングワールドがアヌシー国際アニメーション映画祭にノミネートですか！
　たしかにジャパニメーションがこういったところで評価されることはそう珍しいことではなく、最近では 『つみきのいえ』（最高賞グランプリ） とか、『時をかける少女』（長編作品特別賞）、 『頭山』（最高賞グランプリ） あたりが記憶に新しいわけですが。
　でもその中に、私の大好きな 「少年漫画」 がノミネートしたっていうのが、私としてはとても嬉しく思うのですね〜。

　さて、感想に行きましょう。





　前半の感想は、

・ワンピ
・ナルト
・トリコ
・ブリーチ
・バクマン
・銀魂
・【読切】魔境旅行師グラム

　の７本でお送りいたします。



【巻頭カラー】　ONE PIECE

　別エントリーにて。



NARUTO-ナルト-

　母とようやくめぐり合えたナルト。
　父と出会い、そしてまた、今度は母とも出会えて。
　これでナルトは、自分が生まれてきたことに対して、心から祝福してくれた人が、少なくとも２人いたのだということを確信できたのですね〜。
　どんなにかうれしいことでしょう。

　自分を信じてくれる皆の思いを信じるため、心の闇を消し去るため、まずは自分を信じてみようと思い始めたナルトにとって、これは何よりの力でしょう。
　何をもっても全力で自分を愛してくれた両親がいた。
　そのことが分かっただけで、ああ、自分は生まれてきて本当によかったんだと、そう思えますもの。
　自分はこの両親から、こうやって希望の星として、祝福されて生まれてきたのだなと感じられること。
　まずはなにより、そこが一番ナルトにとっては大事なところだったんじゃないですかね〜。

　しかし、口癖が母親譲りとは（笑）。
　口癖って、血筋でうつっちゃうものなんですね〜。
　いやぁ私もたまに父親の口癖とか出ちゃってズーンとしちゃうことがありますが、血筋ならば仕方あるまい（笑）。

　そして、黄色と赤が混ざってオレンジと。
　すると、そのナルトとサクラが混ざったらどうなるんだ？
　黒のヒナタと混ざったらいったい？（笑）
　なんか綺麗な色になりそうもないですなぁ〜。
　オレンジの次世代はちょっと窮地かも。



トリコ

　サニーは伝説のスープを飲むより、自分の顔が壊れないことを選ぶのですか（笑）。
　徹底してますね〜。
　しかし、たしかに嫌ですよねこれは。
　どんなに美味かろうと、間違ってもデートでセンチュリー・スープなんて頼めません（笑）。
　自分の顔が壊れるのはまだしも、彼女の顔が壊れるところだけは見たくないですよね〜。
　しかし、なんという顔面破壊スープ。
　そのうち顔が戻らなくなったりして（笑）。

　さて、次からはサニーの“アース”探し編が始まるんでしょうか？
　いったいどんな冒険が待っているのか。楽しみですね〜。



BLEACH

　藍染さん、せっかく強くなったってのに、ヤンチャしすぎで経路が外れてギンさんにツッコまれるし、それが一護に新技を覚えさせるきっかけにもなったりと散々（笑）。

「そうだな　済まなかった

　少し　歩こうか」

　なんて言ってるのがちょっとヘコんでるみたいで可愛く見えてきてしまいました（笑）。

　さてしかし、ここからは本当の空座町が舞台ですか〜。
　たつきや水色たちが出てくると思うととっても懐かしくて嬉しいんですが、うーん、さすがに活躍する余地なんてこれっぽっちもないでしょうね〜。
　彼らのがやがや賑やかなやりとりとか、大好きなんですよね〜。
　せめて応援団を結成するくらいは期待したいところです。

　しかし、父から新技伝授って、ちょっと今のサイレンとかぶりそうな予感が……（笑）。



バクマン。

　うーん、カッコいいキャラクターかぁ。
　私は小さい頃、長いものをなびかせるのが、一番のヒーローの条件だと信じてたフシがあります。
　マントとか、マフラーとか、髪の毛とか。
　とにかく長いものに憧れてました。
　がけっぷちとか、高いところに立って風にその長いマフラーとかをバタバタなびかせる。
　これこそがカッコイイって信じていましたよ。
　わたしも高いところに登ったりしてよく真似したものです（笑）。
　で、とーう！　と精一杯頑張って飛ぶんですね。
　で、足をくじくと（笑）。

　考えてみると、今ジャンプの主人公でそういう「なびかせる系」の主人公って少ないような？
　リクオの髪の毛と着物、くらいでしょうか。
　ああ、ルフィのギア２は輝きと蒸気が残像みたいに引くから、あれはカッコイイですねぇ。同じ系統かもしれません。

　なるほど、メガネとストラップですか〜。
　現代っ子らしいアイテムを持ってきましたねぇ。
　ちょっとシルエットが弱い気もしますが、バトル系じゃないからむしろそっちのほうがいいのかもですね。
　十徳ナイフみたいな携帯ストラップってのは面白いかも。

　しかし物凄く順調であります。
　怖いほどに。
　連載が決まって以来、亜城木コンビがめきめき成長している様子がとても楽しいです。
　これはもしかすると、連載初回１位、いけちゃうかもな勢いですね〜。
　いったいこの勢い、どこまで行っちゃうんでしょうか。

　それはそうと、港浦さん……（笑）。
　片やエスパーな新妻先生に、片や鬼神状態の岩瀬さんって、これは体が持たない気がする。
　これはちょっと編集長、ミスキャストじゃなかろうか（笑）。



銀魂

　リングディンドン！（笑）
　それを持ってくるか！
　予想外もいいところのネタに大笑い。
　いや、たしかにあのＣＭは可愛いけども！
　ご結婚おめでとうだけども！（笑）
　相変わらずすんごいところからネタを引っぱってくる空知先生、大好きですリングディンディンドン。



【新作読切祭】 魔境旅行師グラム

　ムヒョロジ、ぼっけさんの西義之先生による新作読切。
　原因不明の大異変によって世界は滅び、残された数少ない人類の命運は、たったひとりの少年魔境旅行師にかかっていた。
　こういう荒廃した未来世界で、奇想天外な怪物が出てくるという世界観。こういうの大好きです。

　アクションは主にロープを使ったトリッキーさで攻めるタイプ。
　ロープ一本から次々といろんな技が出てくるのは、よくあるパターンかもしれませんが面白い主題ではないでしょうか。
　応用範囲が広いですしね〜。
　しかし、嵐を起こして2000℃もの高温を冷ますとは思いもしなかった。
　無茶だけど、勢いで納得してしまいましたぞ（笑）。
　ただ、このロープワークだけだとちょっと主人公設定として弱そうなので、もうひとつアイデアを合体させたほうがいいような気もしますがね。
　なぜこいつでなければいけないのかってあたりもですね。

　あと、ちょっと気になったのですが、作品が妙に説明口調というか、作者の言葉をキャラクターが代弁しているような、そんな雰囲気が何箇所か感じられてしまいました。
　もしかすると、まだキャラクターが弱いからかもしれませんねぇ。
　こういう言い方をするとややキツイ聞こえになってしまうかもしれませんが、私としては、今回のキャラクターに魅力をあまり感じませんでした。
　主人公がどういう価値観を持っていて、動機を持っていて、何を目指そうとしているのか、最後までちょっとよく分からなかったのですね〜。
　うーん、まぁわたしのセンスが合わなかっただけかもしれませんが。
　私としては、今回は題材はいいものを持ってきたものの、やや練り上げ不足という感じかな〜と。

　いや、しかし唐突に風呂に入る巨乳ヒロインは素晴らしかったです。
　そして、「まさか！」 とか言って立ち上がったらどうなるのか、わくわくしながらページめくっちゃいましたぞ（笑）。
　そんなヒロインの身体にナメクジを這わせる、あいかわらずの西先生らしさに安心した一話なのでありました。
　


　さて、今日はこんなところで。
　さて、サッカー見ないと！
　続きは後編にて。

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