うちのプレイグループでは、すでに4版のキャンペーンが1本動き出しているのですが、そちらのマスターがなかなか安定してセッションに参加できないため、ではサブマスター的にわたしがもう一本キャンペーンを立ち上げてしまうかと。
そんな感じで、4版2本目のキャンペーンをスタートさせてみました。
ということで、今回はかる〜くセッションの記録を記していきます。
以前はこういうのをリプレイ形式っぽくまとめていましたが、今はさすがにあそこまでやるパワーも時間もないので、読み物としてはさっぱり楽しくないかもしれません。
まあ、参加者がどんなセッションだったかを思い出せる記録のようなものだということで、お許しくださいませ。
【小見出し】
・キャラクター紹介
・プロローグ
・シーン1 血風の闘技祭
・シーン2 地震
・シーン3 災厄の村
・シーン4 地下へ〜落石
・シーン5 暗闇からの奇襲者
・シーン6 這い寄るもの
・シーン7 ゴブリンの悲劇
・シーン8 ネズミ地獄、騙し討ち
・シーン9 子供救出〜次回へ〜
キャラクター紹介
■ホームズX(プレイヤー:Musha)……シフター(ロングトゥース)のパラディン。犬っぽい種族のシフターということで、宮崎ホームズを連想してのこの名前らしい(笑)。パラディンとしての安定感がバツグン。継続ダメージとか状態異常とかボンボン投げ込んだのですが、ほとんど1ターンで脱出してくるのにはマスターとしてへこみました(笑)。
■ウィジャール(プレイヤー:Wao)……人間のファイター。押したり引いたり好きなように敵を翻弄して、なかなか面白い動きで活躍。プレイヤーが極度のネズミ嫌いで、ラスト戦闘のワーラット&ラット軍団戦ではその気持ちが乗り移ったようにダイスの目がショボかったのが印象的。
■アブダム(プレイヤー:Artemis)……デーヴァのクレリック。強烈な回復力をほこり、頑張ってダメージを与えたマスターの心をたやすく折ってくれる。重傷状態から一気に全快ってなんぞ! しかも遠距離撃破役としても際立った姿を見せてくれました。
■ベッカー・リュウ(プレイヤー:DISK)……人間のインヴォーカー。範囲攻撃が得意で、範囲内に敵がいればいるほど破壊力を増すとかいう、ザコ処理スペシャリスト。いやもう、どんだけ掃除されたことか……。敵をふきとばしたりと陣形をゴッソリ破壊することも。今回のマスターの天敵(笑)。その名前の響きから、ベッカムと呼ばれること多発。つか、ベッカーって言ってもベッカムって聞こえるんだよね(笑)。
■ツァイト(プレイヤー:DRR)……ドラウの女ソーサラー。こちらも範囲に雷を発生させ、それをずーっと維持しながら移動させてくれるという範囲処理能力を持つ。が、主力は対単体の精神攻撃? 今回はヒットミスが多かった印象だが、今後がとても恐ろしい。しかしACは驚くほど低く、殴れば当たるということにマスターは最後のほうでやっと気づいたのであったのだが、時すでに遅し……。
ということで、気が向いたら各キャラクターにまたイラストつけましょうかね?
プロローグ
毎年、コラー・クエンの村では、収穫祭を兼ね、この時期一週間をかけて闘技祭が催される。
それは、闘神コードの娘、女神レイナーに捧げられる闘技大会を中心として、様々な競技が催される祭である。
地方の村の小さな祭とはいえ、レイナー神殿中央に設けられたコロシアムで開かれる競技大会はかなりの人気を誇り、遠くの町、村々、農家などから、はるばるこれを楽しみにやって来るものも多い。
実際、闘技祭の期間中、コラー・クエンの村は人口の十倍以上の客を迎えて大盛況となる。
それにともない、周囲で催される見世物、出し物、出店なども、これを書き入れ時とばかりにおおいに盛り上がるのだ。
さて、その闘技大会の熱狂のクライマックスを飾るバトルロイヤルに出場する選手として、各地から集まってきたのが PC ら、若き(?)英雄達だ。
彼らは己からこの名誉を求めてか、あるいは依頼されてか、または神の導きに従ってか、それとも己への試練を求めてか、(もしくは、奴隷剣士としてか……)それぞれの理由を持ってこのバトルロイヤルに出場してきた。
コロシアムの砂地に立つ。
木枯らしが吹きはじめる季節とは思えぬ熱狂、熱気、大歓声が彼らを迎える。
さぁ、剣を握れ、杖をかかげろ。
血を沸き立たせ、敵を打ち据えろ。
民衆は、ヒーローを求めている。
いま、リングアナが最高の声で、英雄達のリングネームを読み上げる。
世界各地から集まった糸が、ひとつに縒り合わさり、運命のタペストリーが織り上がり始めた。
ということで、今回の冒頭はチュートリアル戦闘も兼ね、プレイヤー・キャラ同士で戦うバトルロイヤルからスタート。
まぁこれまでの TRPG 人生の中、いろんな冒険者の出会いを経験してきましたが、殴りあうことから始まるというのもひとつ楽しいのではないかと(笑)。
その後の運命を決定付ける、ちょっとドラマティックかつロマンを感じるスタートだと思いますしね。
また、第4版の 「俺たちはヒーローだ!」 なノリともマッチしているんじゃないかと。
シーン1 血風の闘技祭
まずは各キャラの身長、体重、あれば二つ名、リングネームなどを聞き、リングアナになりきって闘技祭スタート。
DM:「レイディース・エーンド・ジェントルメン! 本日は、闘技祭最終日ィ、メーンエベントォ! 生と死をかけた闘技大会にお集まりいただきィ、あーりがとうございます! これより、各選手の入場です! 皆様、万雷の拍手をもって、女神レイナーに、その命を捧げる生贄たちを祝福くださいーーッ!」
うおーーっとひときわ大きな歓声。
DM:「青〜〜コォナァ! ダブリュ・エー・オー・ジム所属ゥ、ジャン・クロード・バンダム級チャンピオン! 5フィート9インチ、154パウンドォ1/2ィ! ウィーーーーージャアアルゥウウウ―――!!」
ええ、これがやりたかったんです(笑)。
前の週の日曜日に、わたくし後楽園ホールにシュート・ボクシングを観戦に行きまして、その熱いムードを再現したかったんですね〜。
いや、あれを観に行ってなかったらまったくもって普通なスタートになっていたことでしょう!
つか、バンダム級チャンプってなんぞ(笑)。
まぁ各選手のアナウンスは遊びまくっておりました。
そして、英雄たちには入場とともに技能判定で 「アピール」 を行ってもらいます。
そのアピールの成功度合いによって 「応援ポイント」 がつき、応援ポイントの多寡によって命中にボーナスがつくという、いかにも剣闘士戦っぽい演出も付加。
そんなこんなで各選手が入場し、おもむろに試合開始。
DM:「ファイッ!」
いや〜、この試合展開が実に面白かった。
まずソーサラーやインヴォーカーといった、ほうっといたら破壊力がでっかいメンバーが狙われるのかと思いきや、最初に狙われたのは、なんとパラディンのホームズ!
いや、なんでーっ? って思いつつ、マスターとしては観客になりきって声援を送ります。
「ガードが低いんだよ!」
「なにそんなの食らってんだよーッ!」
「ざけんな! テメーがやられたオレっち破産なんだぞーッ!」
いや、後楽園ホールのヤジというか、声援がモノ凄かったのですよ。特に女性陣の! あれはアマゾネス軍団ですな!(笑)
しかし、ホームズは声援むなしく全員からのフルボッコをうけて轟沈。
一回殴ってレイ・オン・ハンズで自分をちょこっと治しただけで終了って、あまりにも酷かったですな(笑)。
まぁ、次はいいコトあるさ!
そんなこんなで、最後は1日毎のパワーをも投入したツァイトの破壊力が決定的打となり、順位は以下の通りに。
優勝:ツァイト
2位:ベッカー
3位:アブダム
4位:ウィジャール
5位:ホームズX
下馬評では回復力のあるクレリック・アブダムやパラディンのホームズが人気があったのですが、いやいや、まさかのこの結果。
おそらくこの大番狂わせで馬券の花吹雪が舞ったのではないでしょうか(笑)。
というわけで、優勝者にはチャンピオンベルトとしてベルト・オヴ・ヴィゴーが送られ、その他の参加者にはファイトマネーとして 30gp が送られました。
ま、命がけのファイトマネーにしては安い気もしますが、4版はけっこうデフレ世界なのでお許しください(笑)。
いやしかし、きっかけこそ先週観たシュート・ボクシングだったわけですが、やってみて正解。
お互いの能力をお互いの体をもって知るいい機会になりました。
しかも救護班がついていて死ぬ心配もほとんどないですし、互いに名乗りあってこんな能力だよ〜と言うまでもなく、どりゃ〜食らえ〜! と言い合うのも楽しいじゃないですか(笑)。
個人的にこのスタートはとても楽しかったです。
マスターは横で見て、実況や解説者をやったり、アマゾネス応援団の怒声を送ったりと、こっちはこっちで凄く楽しかったですよ。
シーン2 地震
闘技大会が終わっても祭りは終わらない。
最終日最終夜の熱狂的なフィーバー状態。そんな真夜中。
剣闘士として立派に大会を盛り上げた英雄達は、村の広場に呼び集められ、そこで村人たち、巫女たちにかこまれて熱烈な歓待を受けている。
そんなとき、大地震が発生。
地割れが大地を引き裂き、建物は倒壊し、神殿の大鐘楼も崩れてくる。
群集はパニック。
1分ほどして地震は収まるが、今度は別のパニックが発生。
地割れから、コボルド軍団が登場。
というわけで、チュートリアル戦闘の次は半チュートリアル戦闘。
たとえここで英雄達が全滅したとしても、コボルドたちは村人たちのほうに襲い掛かるので、死んでさえいなければ巫女たちが回復してゆくことで復帰はたやすいという設定。
そんな感じでスタートしたのですが、始まってみればやはり一度チュートリアルをしているためか、皆動きが的確、効果的。
次々と屠られてゆくコボルド。
村人達に5名ほどの被害者が出たものの、3ターンほどで綺麗に完全勝利でありました。
最後、地割れに飛び込もうとしたコボルドを、ウィジャールが 「ファイターの標的」 という能力で殴りつけ、綺麗にスパーンと首チョンパしたのはかっこよかったですね〜。
いや、首チョンパというのはウィジャールの武器がシミターというところからの演出ですが、なんかそういう光景が目に浮かびました(笑)。
シーン3 災厄の村
コボルドを撃退するも、地震の災厄は終わっていない。
あちこちで倒壊した建物では人が押し潰され、閉じ込められ、またあちこちで火災が発生している。
救助活動に参加する英雄達。
そんな奮闘の夜があけ、翌日、村長からの依頼が入ってくる。
いわく、どうやらこの村の下に突如としてダンジョンが出現したらしい。
昔はそんなものはなかった。
ダンジョンからは次々と怪物が出てきて村の大ピンチ。
なんとか怪物たちを退治し、そしてどうして突然ダンジョンが出てきたのか、その謎を解明して欲しいと。
今回のシナリオは、これが 「主要クエスト」 。
これをクリアすることで、比較的大きな報酬と経験点を得ることができます。
というわけで、まずは村で情報を集める。
集めるうちに副次クエスト(主要クエストより報酬も経験点も小さめ)も次々発生。
・ダンジョンに落ちた子供を助け出して欲しい。
・ダンジョンに落ちた黄金の女神像を拾ってきて欲しい。
・噴出してくる有毒ガスをどうにかして止めてきて欲しい。
・牢から脱獄してダンジョンに逃げた犯罪者を捕まえてきて欲しい(Dead or Alive)。
情報収集の結果、土木建築職人から村の工事の記録を見せてもらうなどして、やはりこの村の地下にはそんなダンジョンなどなかったはずであることが分かってくる。
地下を掘っているような物音を聞いた者もいない。
シーン4 地下へ〜落石
地下への入り口としては、人間が入れるほどの大きさのものは二つ。
広場の、コボルドが出てきた穴か、民家の庭先にできた大穴か。
英雄達は、村全体の見取り図を広げ、まずは子供救出を優先しようという意見でまとまり、子供が落ちた場所に近いほうの入り口(コボルド穴)に突入することに。
降りてみるとそこはかなり古いつくりの、石造りのダンジョン。大昔にヒューマンやドワーフあたりが建造した地下構造が廃棄され、それをコボルドが利用していたのか? といった風情。
あきらかに新しいものではない。
と、ここで当然ピンとくるプレイヤー。
Musha:これってつまり、ワープしてきたとか、次元の歪みとか、そういうことじゃないですかね。ダンジョンの入り口に、そういうつなぎ目みたいなのってあります?
まぁそういう見方はしてくるだろうなとマスターは想定していたんですが、そこはやっぱり TRPG。
プレイヤーがわかるからといってキャラクターまでわかるとは限らない。
プレイヤーは現代人でも、キャラクターはファンタジーの住人なわけですからね。
各英雄にはここで<魔法学>の判定を行ってもらい、そういうことに気づけるかどうかやってもらったものの、残念ながら結果はふるわず。彼らにはそういう発想自体がなかったようです。
その先の通路で、ツァイトが警告の声を上げ、一行は立ち止まる。
どうやら天井が崩落してきそうな気配。
ということで、ではみんなで 「せーの」 で一気に走りぬけようかとか、いやちょっとまて、「せーの」 って、「の」 で走り出すのか? それとも 「の」 から一拍置いてから行くのか? などと大盛り上がり(笑)。
まぁ、アーケードの横スクロールアクションゲー 『ダンジョンズ&ドラゴンズ シャドー・オーバー・ミスタラ』 のノリですな(笑)。
どういういきさつだったか忘れましたが、結局イニシアチブ順で行くことになり、まずはホームズが特攻。
すると天井が崩壊しはじめ、ホームズの次に控えていたアブダムが大きく被弾。
かたや崩壊のきっかけとなった張本人のホームズは無傷で突破。
いや、フィギュアが犬そのものだったせいもあるかもしれないのですが、これななんかすごく楽しい場面でした(笑)。
犬だけたったかたったか駆け抜けて、ご主人様が被害にあって、犬が振り向いてご主人様をハッハッ言いながら眺めている……そんな光景が浮かびます。
崩落は1ラウンドで終了。本来は 1d4 ラウンド崩れ続けるんで、みんながどう動くか楽しみだったんですが、ちぇっ、1を振っちゃあしょうがない。
ひとり巻き込んだだけで通過となりました。
シーン5 暗闇からの奇襲者
チョロチョロと壁からしみだした水の流れる小部屋。その奥に半分腐った木箱。
そんなとき、あなたならどうしますか?
私の想像では、Musha のキャラだけが木箱に近づき、皆は部屋の外で待っているというものでした。
いや、なんとなくいつもそういう流れが多い気がしまして(笑)。
そこでマスターとしては天井付近に隠れているスタージ(吸血コウモリの化け物みたいなヤツ)4匹で奇襲をかけ、Musha をきりきり舞いにしてやるぜーと、そういう想定だったのでありますが……。
ところがどっこい、実際はほぼま逆。
ツァイトのみが部屋入り口付近で待機し、木箱には残り4名が押し寄せるという事態に。
いやもうしょうがないからスタージには各人1匹ずつ襲い掛からせましたが、ここでマズいことにスタージの攻撃すべてがスカッ!
いや、なんだこれ!
3版の低レベル時代に能力値ダメージでイヤラシさを発揮したスタージですが、4版の一味違うところを見せてやるぜー! とばかりに投入してみれば、何も発揮できずアッサリ全滅。
いやもう、なんだったのか(笑)。
木箱の中身はヒーリング・ポーション6本。
スタージに吸われた大量の血液をこれで補給しなさいという意味で置いておいたのですが、ただでくれてやったことになっちまったい(笑)。
あ、でもここでホームズがすごくいいセリフを言いました。
「この俺に空中戦をしかけるとはいい度胸だ! ドッグ・ファイトしてやるぜ!!」
爆笑でしたwww
シーン6 這い寄るもの
まわりからは一段低くなったゴミだらけの部屋に、オーカー・ジェリーが2匹。
ここはそれなりに脅威を見せることができたのではないでしょうか。
スライム状の怪物で、重傷状態になるとふたつに分裂するパワーもち。
しかもアクション・ポイントつき(あ! Aは使ったけどBは使い忘れたぞ!! ズガボーン!!)
まぁ、分裂しちゃうとヒット・ポイントも分割しなければいけないんで、ほんとすぐ死んじゃうんですが、それでも攻撃力が落ちず、攻撃回数が2倍になるというのはなかなか脅威ではないかと。
そんな感じでちょっといいダメージを与えることに成功しました。
しかし、このあたりで判明してきたのですが、ホームズのセーブ能力がめちゃめちゃ高いんですね。
オーカー・ジェリーのダメージを受けたものは酸による継続ダメージ5(セーブ・終了)を受けるんですが、本来ターン終了時に行うはずのセーブを、ホームズは自分のアクションで行い、さらにそれにボーナスまでつけられるという優秀っぷり。
何度か酸をくっつけたはずなんですが、あっというまに剥がされておりました。
プレイヤーの Musha としては、ファイターに比べてパラディンはマークの性能が落ちると言って嘆いていましたが、モンスターのいやらしい能力を無効化するという分野では、パラディンはファイターを大きく上回っていると思いますぜ。
また、ここでパーティはレイナー神殿からの依頼されていた、黄金の女神像を発見。
道は左と正面に別れていたのですが、やはり子供の命優先だろうと、正面に進むことに。
このあたりなかなか徹底していてマスターとしては嬉しかった展開です。
もし違う侵入路を選んでいたり、踏破ルートがもっと遠回りしているようであれば、結末はちがったものになっていたかもしれませんね。
そして、先へ進むとダンジョンは急激に石造りのものから自然洞窟に切り替わります。
その切り替わりが唐突で、まるで二つの光景を切って貼り付けたよう。
境界線は、不思議な事にグラングランと揺れ動いている。
しかし、どちらがわも地震が起きているわけではない。
でも、まるで電車の連結部分のようにゆらゆらと接続部分は動き続けているのである。
とまぁ、よくわからない演出でありますが、ここで明確にこのダンジョンが通常のものではないことを紹介。
当然パーティは警戒して、石を投げ込んでみたり、子供の名前を大声で呼んでみたりしますが、とりあえず安全に向こうにわたれそうだということで奥へ進むことに。
シーン7 ゴブリンの悲劇
さて、次はマスターとしては多くを語りたくない悲劇の部屋(笑)。
寸前で一行が大声を出していたため、ここに住んでいるゴブリンの一族はすっかり迎撃態勢を整えています。
しかし、不意打ちをくらわすべくキノコの山に隠れていた奇襲役・ゴブリンの黒刃使いが<隠密>で出目2。
たやすくみつかってしまい、フルボッコ。
戦いは各個撃破。ゴブリンとしては戦力の逐次投入という愚を犯すこととなってしまいました。
いや〜、迎撃態勢をととのえる時間があったんだから、「出目10」(戦闘などの緊急時でなければ、サイコロの目を10だったことにできるオプション)をつかってちゃんと隠れさせておけばよかったですね(笑)。
今度からそうしよっと。
前衛として暴れるはずだったゴブリンの脳天割りは命中判定すべて失敗。
設置していた罠(ホロビケムリダケの毒霧)も完全不発。
指揮官のゴブリンのまじない師もろくに活躍できず、押し切られて惨敗でありました。
いや〜、さっぱり脅威を与えられませんでしたね〜。
唯一の救いはベッカーを数ラウンド盲目にできたことでした。
「目がァ 目がァア!!」
と言って転げまわるベッカーに大笑い。
シーン8 ネズミ地獄、騙し討ち
通路は二手に分かれ、一方は東へ、もう一方は西へと続いていたものの、子供が落ちた方向はこっちだろうということで東へ。
すると今度は地下下水道に光景が切り替わる。
地方の村ではありえない大きさの、それこそ大都市でしかなさそうな巨大な下水道。
猛烈な悪臭。
汚水がたまり、そのなかに多量の汚物が浮き、ゴミやなんだか得体の知れないもの、あまり見たくないようなものがそこここに、うずたかく積もっていたりする。
その奥から、子供の悲鳴が聞こえてくる。
見れば、聞いていた通りの姿格好の子供が、大量の怪物に囲まれている。
その怪物は、巨大なネズミ。
ジャイアント・ラット、ダイア・ラット、ラット・スウォーム……ネズミネズミネズミネズミ……
Wao:あ、俺これムリ。
DRR:何を言ってる!(笑)
Wao:いや、キャラじゃなくってプレイヤーがもうムリ(笑)。
極度のネズミ嫌いの Wao は、ディズニーランドすら嫌う徹底ぶりなのであります。
そんな Wao のため、マスターはスウォーム用に、ちゃんと大量のネズミがプリントされたチップを用意しておきました。気に入ってくれっかなぁ、このプレゼントォ!(←ルパン風にw)
というわけで戦闘開始。
まずは物凄いスピードでイニシアチブをとった子供の行動。
この速さに疑問をもったプレイヤーもいたようですが、まずはとにかく子供を護らねばと、だいたいの人は思ってくれたようです。
子供は下水道を走り、一行のほうへ。
その後を追いかけてくる、ネズミの群れ。
そのなかにいち早く到着したのは、インヴォーカーのベッカー。
天使を召喚して光を降り注がせ、大量のザコを掃討。いや〜やっぱりインヴォーカー強い。
しかしそこはインヴォーカー。前衛ではありませんから、突出した彼は囲まれてフルボッコ。一気に大ピンチ。
続いて突入してくるホームズ、アブダム。
子供の傍にはツァイトが駆け寄り、
ツァイト:ここで子供を<威圧>します。
DM:威圧ゥ!?(爆)
ツァイト:「少年! 危ないからそこを動くな!」 って感じで。
DM:ドラウの威圧はこええなぁ(笑)。(まぁ、こいつはアレなんだが、威圧されたフリは必要だな。<はったり>コロコロ……。19。これなら負けまい)うむ、子供はびびってる。<看破>振ってくれる?
ツァイト:ふむん。コロコロ……。8。
DM:おk では次の人。
そして、すっかりゲッソリしているプレイヤーの勢いがそのまま乗り移ったかのように、イニシアチブの遅れたウィジャールが戦場後方に到達。
そこになんと、後ろからネズミの別働隊が登場。
偶然とはいえ、いい感じでパーティの殿を護る形に。
そこでイニシアチブが先頭に戻り、2ラウンド目。
子供が正体を現します。
身体が毛むくじゃらになり、鼻先は伸びて二本の前歯もキューッと伸びてくる。
目は赤くランランと輝き、その口からキキキーッと恐ろしい声が漏れ出てくる。
正体はライカンスロープのワーラット(狼男のネズミ版みたいなものですね)。
ワーラットは、ショートソードを抜くと、「バカめー!」 とか言いながら、ネズミと戦っていたウィジャールの背後に回りこんでグッサリ。大ダメージ。
いや〜、この前の戦闘はさっぱり上手く行きませんでしたが、ここは綺麗に決まりました。
結局は英雄達の破壊力が勝り、スウォームも範囲攻撃で粉砕し、ワーラットの再生能力も全員のアビリティを一気に投入することで押し切る結果となったのですが、全体になかなかいいバランスだったのではないでしょうか。
実はゴブリン戦の結果を踏まえ、本来 750 ポイントでデザインしていたネズミ部隊を急遽 850 に強化し、また、本来設定していなかった別働隊を、パーティの後ろを襲う形で設置してみたのでした。
こういう微調整がしやすいのが第4版の便利なところだなぁ〜と。
パーティの実力、方向性もわかってきましたし、これが今回の大きな収穫でした。
シーン9 子供救出〜次回へ〜
ワーラットが、聞いていた通りの子供の姿をしていたって事は、この近くにやっぱり子供がいるんじゃないか? という読みでそのへんを探索。
読みどおり、ネズミたちの小部屋を発見。
そこで気絶させられている子供。
さらに収穫として、宝の中にいくばくかのお金とともにガントレッツ・オヴ・オーガ・パワーを発見。
子供を救出したことだし、あと、ネズミから病気をうつされたことだし、そしてなにより会場の終了時間だしということで帰還となりました。
シナリオ作成時に、このあたりで時間オーバーになるんじゃないか? という読みだったんで、いいかんじに狙い通りでしたね。自画自賛(笑)。
一応その先を覗いてみると、下水道は今度は唐突に地下牢に切り替わっていました。
鉄格子のなかの小部屋に、粗末な木のベッドがいくつか。
鉄格子の手前には、囚人服を着た、人間の死体がふたつ。血の海。
ネズミにあちこち齧られ、見るも無惨。ひとりは足をすべて白骨になるまでかじられている。
鉄格子の先を見ると、通路がいくつかに分かれている。
そんな光景。
まぁ、えげつない光景描写でMushaあたりは引いてましたが、まぁこれが BOSS の世界ですわ(笑)。
グロテスクにかつ派手に行きましょう。
最後に、ここまで踏破したMAPを掲載しておきます。
ゲーム中は時間短縮のためにマッピングを割愛してたので、プレイヤー諸氏はこれで再確認しておいてください。
まぁなんとも密度の濃い、バトルだらけのダンジョンでありますが、まぁ、これもひとつの時間短縮のためと思っていただけたら幸いであります(笑)。
というわけで、続きはまたいつか。
いったい、このダンジョンの正体はなんなのか!
お楽しみに!
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