2010年05月24日

週刊少年ジャンプ2010年25号感想 前編

 新連載攻勢第2弾、少年サッカー漫画 『少年疾駆』 が表紙を飾る25号。
 さっそく感想いきましょ〜。





 前半の感想は、

・【新連載】少年疾駆
・ワンピ
・ナルト
・ブリーチ
・トリコ
・メタメタ
・バクマン

 の7本でお送りいたします。



【新連載巻頭カラー】 少年疾駆

 新人漫画家・附田祐斗先生の新連載 『少年疾駆』
 小学生の少年サッカー漫画ということで、子供向け作品らしい爽やかな風を感じますね〜。
 とりあえずゲスなキャラが出てきて、それと戦う第一話でなかったところで好感を覚えました。
 とかくスポーツモノは感じの悪い先生とか不良生徒の鼻をあかす第一話が多い印象があるんですが、そういうのではなく、少年らしい見栄と意地の勝負というのが私は好印象でした。

 主人公の大鳥晴輝が、能力的にも個性的にもやや普通のキャラではあるのですが、極度のイイカッコしいというのが妙に共感を呼びます(笑)。
 うむ、たしかに少年たるもの、ある時期かかる病気ではないでしょうかね。
 私もそういう面が強く、そしてそういう面を自己嫌悪していたものでした。
 まぁ今でもそうなんですけどね(笑)。
 しかし、この晴輝はそのイイカッコしいがプラスに働き、サッカーを誰よりも頑張るところ、物怖じせずに夢にまっすぐなところに繋がっていると。
 なるほど、まぁ成長はまだまだこれからといった感じではありますが、主人公の素質としてはいいものを秘めていそうな予感がしました。
 人は一度かっこつけちゃうと、そのかっこつけた自分に本当の自分を追いつかせないといけなくなっちゃいますもんね。
 それが大きな努力の原動力になってくれるのでしょう。

 また 「強敵」 と書いて 「とも」 と読む系のライバルになりそうな陣明薫くんは、これは秀才系のクールな美形。
 大きな夢を抱きながらだれにも理解してもらえず、孤独を感じていたところで出会った晴輝に、不思議と心引かれるものを感じたようですね。
 これは大きなお姉さんたちも引き込む作戦ではないでしょうか(笑)。

「…バカじゃねぇの――」

 と言ってちょっと頬を赤らめる。
 こ、これは、いわゆるツンデレというヤツかーーッ!!
 うむ、この新連載、なかなか試合上手かもしれませんぞ?(笑)



ONE PIECE

 別エントリーにて。



NARUTO-ナルト-

 自分を信じる。
 なるほどそうきましたかー。
 人が、人を信じられなかったり、不安だったり、恨みに思ったり、逆上したりするのは、多くの場合、たしかに自分を信じられないからなのかもしれません。
 しっかりと自分を信じ、ぶれることがなければ、他人が昨日とは掌を返すような態度を取ろうとも、平気で笑ってすごせることでしょう。
 自分が揺れているから、相手の豹変に不安になり、グラグラしてしまうのかもしれません。
 なるほどこれは納得。
 よくナルト、この結論に到達できましたね〜。
 驚きです。

 当初、孤独の痛みから誰かに認められたいと思って火影を目指し始めたナルトは、そもそも自分を信じる事が出来なかったのでしょうね。
 そりゃそうでしょう。
 誰からも認められず、疎まれ、遠巻きにされ、劣等生のレッテルを貼られていては、自分は虫けら以下なのではないかと、消え去りたい気持ちでいっぱいになってしまうことでしょう。
 このあたり、私は最近の小学生が陥りやすい心理状態を反映しているのかもしれないなと、かなり興味深く読んでいた記憶があります。
 しかしナルトの凄さは、それでいながらガムシャラに突っ走っていたことですね。
 突っ走りながら、いつか誰かに認めてもらえると信じていた。
 その究極の目標が、火影だった。
 火影となり、皆に認められることが、最終的には自分の価値だと信じていたのでしょう。
 その原動力は、もしかするとこの裏ナルトが大きな部分を占めていたのかもしれません。
 いつか見ていろよと。

 でも、それが今大きく変わったんですね。
 これまでの扱いとは、掌を返したような里の人たちの反応は、ナルトの深層心理には 「これがオレが望んだものだったのか?」 と思えてしまったんでしょうね。
 何を言ってるんだこいつらはと。
 ナルトの、火影になればみんなから認められて、それで自分の価値は本当になるんだという論理は、崩れてしまった。
 ナルトの幼い幻想は消えた。
 誰かに本当に信じてもらうこと、それより前にまず、自分を信じてみなければいけなかった。
 自分の価値を決めるのは、自分のゆるぎなさをもたらしてくれるのは、実は自分自身に他ならなかったのだと。
 そういう大きな変革が、今サラリと行われたんじゃないでしょうか。

 まぁしかし、自分を信じる事が、そう簡単に出来たら人はなにも苦労をしないわけで……。
 これからもナルトは苦労を重ねていくんでしょう。
 それでも、こういうことに気づいた事そのものが大きな成長であり、大きな手がかりになるんでしょうね〜。
 うむ、大したものであります。

 あ、でもナルトは火影になるという夢は変わらないんですね。
 では、今度はなんのために火影になりたいのでしょうか。
 これまでは、結局のところ自分のためになりたいと思っていた火影という地位ですが、ナルトになにか、火影になってやりたいことが出来てきたと言うのなら、申し分ない成長なのですが。
 はてさて。

 なにはともあれ、こういう心の葛藤ネタ、精神修行ネタをうまくサラリとまとめましたね〜。
 少年漫画的にとてもわかりやすくまとめてくれた岸本先生。なかなか上手いなぁと思いました。
 


BLEACH

 休もうって言ってみたりいきなりヤル気出してみたり、市丸ギンさんの自由人っぷりが素敵(笑)。
 しかし、今度は13kmの超連射と来ましたか。
 出し入れが瞬時ならばこそできる荒業。
 これ、13キロ彼方からテキトーにぶっ放すだけで大概の相手はお陀仏でしょうね〜。
 しかし、接近戦になっちゃってるところが一護の勝機なのではないかと。
 ゼロ距離なら、何キロ伸ばせようが関係なしですしね。
 むしろ、「うしろ とってるで」 の近さが一護最大の勝機だったんじゃないですかね〜(笑)。

 その一方で、なんと乱菊さんが復活。
 おっと、この動きが市丸ギンの命運を決する形になるんでしょうか?



トリコ

 トリコの腕再生の過程も驚きでしたが、小松のスープ再現の過程に驚きました。
 節乃さんのところでしっかりレシピを覚え、そこで足りなかったものが何であるのかを知るためにセンチュリー・スープを味わったのですから、つまりその最後のひと品が何であるのか、それを探す話だと思っていたのですが。
 なんと一からすべて材料の組み合わせを考えていかなければならないとは。
 しかしそれこそが 「センチュリー・スープ」 だったんですね〜。
 過去の最高の味をリスペクトしつつも、今世紀を代表する食材を駆使する。
 それこそが現代を生きる料理人の生き様だと。

 これは面白いですね〜。
 むしろ、トリコという漫画における、小松というキャラの居場所が確固として示された感があります。
 たしかに、味わって、最後の秘密の食材の正体を割り出し、再現するだけなら、味覚の才を問われているだけです。
 それだけなら、幸運な一口を手に入れたものなら、できる人間はこの世界のことですから決して少なくはないでしょう。

 しかし、そうではなかったんですね〜。
 真のスープを味わい、その味をリスペクトしつつ、それを一から創造する。
 それでこそ真の料理人であると。
 リスペクトでありながら、他の者には真似のできない、完全なオリジナルでもあるわけですね。
 そうやって作り出されたセンチュリー・スープは、小松というシェフの名とともに後世に語り継がれ、味わわれてゆくのでしょう。
 そしてまた、次の世紀に紡がれてゆくと。
 たしかにそれでこそ、この世界でトリコと並び立つことのできる料理人というものでしょう。
 そうでなければいけません。
 うーむ、よくできている。

 さて、そんなこんなで3か月。
 どうやら20年どころか1年くらいで二人とも目的を達成しそうな勢いじゃないですか。
 ふたりとも、恐るべき才能よと、そういう感じになりそうですね。
 しかし、3か月ずっと食い続けって……。
 その間、ルフィみたいに寝ながら食うとかやってたんですかね。
 まぁ寝ながら食うのはいいとして、シモのほうはどうしているんだろうかと(爆)。
 もし食べたものが完全にエネルギーと養分に変換されているのなら、シモのほうから出てこなくてもいいとは思いますが……。
 ヘンなところが気になっちまいました(笑)。



【センターカラー】 メタリカメタルカ

 トレジャーハンターのシノ登場。
 おー、最近のヒロインにしては珍しくムチムチプリン系(死語?w)
 第二話から積極的にさわやかお色気路線でやってきましたね〜。
 よいですぞよいですぞ。
 昨今のジャンプヒロインはほっそり系や、メリハリの利いた女の子が多いですからね。
 こういう、よつばと!風香的な、全体に肉付きのよろしい健康的なヒロインもよろしいんじゃないでしょうか。
 少なくとも私は好きですぞ(笑)。

 しかも主人公のルカがナイスセクハラ。
 ナチュラルにエロガキで、ちょっといいどつき漫才になってますね〜。
 これは面白かった。

 さてしかし、ヒーロー&ヒロインが揃ったところで、ストーリーの本番はメタルシティについてからでしょうか?
 今のところなかなか面白くサラリと読めている感じなので、本番が始まってどうなるかが気になるところですね〜。



バクマン。

 すべてがトントン拍子に走り出し、これで連載確定だぜーと意気揚々たる展開かと思わせておいて、いざ好評価を得てくると徐々に不安になってくるという複雑な読者心理。
 なんとも、読者の受け取り方を見事に計算してありますな〜。
 順調なのが逆に怖くなってきます。これは、もしや? と。
 山久さんも 「悔しいですけど確定でしょうね」 なんて言ったりして、その効果をさらに助長。
 「勝った」 と思ったとき、そいつは既に敗北しているのだって感じですよね〜。
 いやいや読んでてドキドキしました。

 そして、その不安が的中。
 編集長、ここで厳しく駄目出し。
 いやまったく、編集長のおっしゃるとおり。
 今回はただ連載レベルかどうかを問う会議じゃないんですもんね。
 あれだけ我が儘を通した亜城木夢叶との、約束の上での勝負でもあるわけで。
 たとえふたりの作家生命がかかっていようとも、ジャンプという雑誌の全責任を背負う立場上、そのケジメだけはないがしろにできるはずもない。
 そこは厳しくあたらないとですもんね〜。

 結果、投票にかけるも、それも綺麗に票が割れ、最後は編集長判断にゆだねられることに。
 そこで出た編集長の言葉は……

「駄目だな…………」

 おおおおお〜!
 なんと、ついに亜城木コンビ破滅!?
 まさかそんなことがあるわけないじゃないかと思わせつつ、逆にそれだからこそバクマンらしくありそうな気もしてくる(笑)。
 いやいや、これはどっちなんでしょうか。
 これまでのバクマンの流儀でいくと、この引きはフェイクで、次号冒頭で編集長の口から、

「駄目だな…………。うむ、“このままでは”駄目だ。
 来週までに次に言う条件をクリアするよう、
 直しを入れて来れなければ、駄目だ」


 とか、なんらかの条件を出してくるとか。
 そういう展開もありそうではあるのですが。
 しかし、毎度のように驚きの展開をやってくるバクマンだけに、実際これで駄目ということもありそうな気が、かすかにしてくるのですね〜。
 いや〜面白い。
 冷静に考えれば 「いやいや、結局大丈夫でしょう」 と思えるのですが、でもかすかに忍び寄ってくる破滅の予感(笑)。
 うまいなぁ〜、さすがです。
 バトルモノ的に考えれば、ここまでベタな展開のはずなのに、これだけ緊張感を出してきますか。
 いや〜、どうなってしまうんでしょうね。
 たとえこのまま連載会議を通っても、なんらかの厳しい条件が出されそうな匂いがします。
 10週以内にクロウもナチュラルも抜かないと打ち切りとか、そういう事も言われかねませんって。
 


 というところで、後編へつづく。



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posted by BOSS at 22:58| Comment(3) | TrackBack(6) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
どうも私は、このブログに甘えている様なのです。記事や返信が爽快で…。

コメントの書き込みは、加速度的に増えると思います。不愉快であれば、「帰れ」と一喝してくださって結構です。
私は少し疑心暗鬼になっていて…。

…私も、某忍者の様に"自分を信じる"事が必要なのかもしれません。
Posted by ゼルエル at 2010年05月25日 16:47
勝手ながらトラックバック送らせていただきました。風魔というものです。よろしければ相互リンクをお願いします。

>メタリカメタルカ
最近のヒロインには無いタイプですな。それとは逆によくこのヒロインの体型でOK出たなといい意味で思いました。最近は力が強いはずだが妙に細い主人公が漫画やゲームで多いと感じているので・・・・・

まぁ、作者が狙って書いてないけどこうなったというのでは無い方がいいなぁ。何というかアクティブなキャラなのに筋肉ついて無さそうなキャラじゃないほうが新たな風を起こすには良いかもしれません。

それにしてもルカとシノはドラゴンボール初期の悟空とブルマのノリに似ていますな。何か和みます。
Posted by 風魔 at 2010年05月25日 17:23
>ゼルエルさん

 いえいえ、コメント欄を賑やかにしていただけるととても嬉しいので、これからもぜひよろしくお願いします(笑)。


>風魔さん

 というわけで、おくればせながらコメントですが、相互リンクのお申し出ありがとうございます。
 こちらからも喜んで貼らせて戴きます。

>ドラゴンボール初期の悟空とブルマのノリ

 そうなんですよね!
 感想ではそのネタは割愛しちゃったんですが、すごく懐かしいにおいがして楽しかったです。
 ああいうさわやかスケベは低年齢も大好きだと思うんですよ〜。
Posted by BOSS at 2010年05月29日 15:56
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