2010年05月17日

週刊少年ジャンプ2010年24号感想 前編

 ぬおーん。
 最近はちょいとお仕事が少なくて油断してたんですが、今日は突然降って湧いたような残業でありました。
 というわけで、時間がやや少なめなのでちょいと駆け足ぎみで感想いきま〜す。





 前半の感想は、

・【新連載】メタリカメタルカ
・ワンピ
・ナルト
・ブリーチ
・銀魂
・スケダン

 の6本でお送りいたします。



【新連載巻頭カラー】メタリカメタルカ

 金未来杯を獲得した水野輝昭先生のメタリカメタルカが登場。
 おー、新人とは思えない絵の安定度。
 特にカラーページの出来がいいですね〜。

 設定はおそらく金未来杯時とほぼ一緒。
 レアメタルを探し出す“鋼探索士(ミネア)”になって、父との約束を果たそうとする少年ルカの物語。
 ストーリーはややありがちではありますが、逆を言えばよくできた王道。
 すんなりと入り込みやすい、いかにもコンピューターRPGの導入といった感じを受けました。
 たぶん対象年齢は低年齢層だと思うのですが、とても受け入れられやすいのではないでしょうか。
 反面、それ以上のターゲット層には食い足りなさを残すかもしれません。
 ま、両方満たすのは難しいところですね。

 見所は、色々な特性を秘めた種々の金属を駆使するあたり。
 お湯を沸騰させたりカイロになったり明かりになったり。
 果ては爆発して人を飛ばしちゃったり。
 この世界がいかに金属を中心に回っているかわかりますし、ひとつひとつのアイテムがなかなか面白い。
 レア度の設定とか、トリコの捕獲難易度にも通じるものがありますが、こういうのはコレクター精神をくすぐりますよね〜。
 今後いったいどういう金属が出てくるのか。
 そのあたりも楽しみになります。

 金属を自在に変形させるメタリカ族という設定も読切ママイキ。
 しかしこれ、最後ハンマーで思いっきり悪人ウォードの頭をブッ叩いてますが、完全に死んでますよね〜。
 毒ガスの特効薬はウォードに聞けば分かるはずなのに、それを聞いてないってことからも死んでいるとしか思えない。
 おお〜、こんなかわいい顔して思い切ったことをやりますね〜。
 そして、新人ながら迷わず未成年の主人公の手によって悪人に死を与える水野先生もたいしたものだと。
 サラリと描いてますが、これはなかなかスゴイ漫画かもしれませんな(笑)。

 全体を通しては、たびたび言葉選びや村人や娘の言動に違和感やぎこちなさ(冷静に考えるとかなりムカつくヤツらですよねw まぁ許せる範囲ですけど)を覚えてしまったのですが、おおむね好感の持てる作品でした。
 作品としての大きな武器こそまだ見えませんが、かといってこれはダメかもな〜という予感もなく、がんばればいけるかも?といった好印象です。
 しばらく様子を見ていきたいと思います。



ONE PIECE

 別エントリーにて。



NARUTO-ナルト-

 なるほど面白い。
 これまで私などが 「ナルト教」 とか冗談めかして言っていた、周りの者たちのナルトへの急激な傾倒ぶりが、実はナルトを苦しめるものだったとは。
 これは予想もしなかったですね〜。
 ナルトのことだからてっきり皆に受け入れられたことを素直に喜ぶのかと思ったら、これまでの阻害、敬遠、迫害されてきた時間が長かったぶん、信じてもらえることが信じられないわけですか。
 いや、頭ではわかってるのでしょうし、心でもきっと受け入れられるのだと思うのですが、でもその心の奥底の部分にもやもやが残ってしまっていると。
 それが、裏ナルトの憎しみの付け入る隙になっていると、そういうことなんでしょうか。

「都合がいい奴だぜ…こいつ…」

 なんてなダークな心のささやきがえらくリアルでいいですね〜。
 
 いや〜、まさかまさか。こんな展開のためにこれまでの流れがあったとは。
 たとえば綱手さまのナルトへの妄信ぶりですとか、ペイン戦いでの仲間のナルトへの信じよう、そして撃破後の里の人々の掌を返したような態度。
 あれはいったいどういうことなのだろうかと、けっこう不思議に思っていたのですよ。
 私としては、忍道とはその昔宗教であったというくだりなどから、なるほど、ナルトはひとつの宗教的カリスマなのかもなぁと解釈していたわけですが。
 いやいや、そうじゃなかった。
 いや、もちろんそれはまだあるとは思っているのですが、それ以前に、ナルトと九尾の対決のための前段階の流れだったのかぁ〜と。
 いやいや、なんだか凄くすっきりした気がします。



BLEACH

「まだっスよ

 あんなもんでお終いならカワイイもんです

 ただの化け物で済む話っスから」


 うむ。浦原さんの話はよくわかるのだが、でもそうやって 「予想」 しちゃうことが崩玉を突き動かす原動力になっちゃうんだとおもうなぁ〜。
 皆が能天気に 「わあいやったあー。藍染倒したよーん」 って言ってたら、たぶん本当に藍染はこれで死んだんじゃなかろうかと思ってしまいます(笑)。
 いやまぁ人間そこまで悟れるわけもないんですが。

 さて藍染、なにやら全身白タイツになっちゃった〜。
 あるいは頭から白ペンキ?
 いや、これは最終形態というよりは、いかにも途中形態って感じに見えますな〜。
 これはサナギに過ぎず、ここからもう一度羽化するのを待っているような印象。

 と、ここで一心+浦原のコンビネーションからの夜一さん登場!
 おー、最初からこれを狙って待機してたのか〜。
 手足になにやらプロテクターのようなものをつけて、おそらく破壊力を増大しているのでしょうが、まぁ当然のごとく藍染には効かず。
 逆に反撃によって片足のプロテクターを吹き飛ばされる始末。
 ああう夜一さんおいしくね〜。
 一心さんも浦原さんもそれなりにかっこいい見せ場があったんですが、夜一さんちょっと待遇悪いですね〜(笑)。
 まぁでもそのセクシーなお姿を拝見できただけでもよしとしますか〜。

 さて、藍染、体にヒビを走らせながらもまったく弱まる気配なし。
 いよいよいい気になって暴れだしそうです。
 さぁ、次も誰かが登場でしょうか?
 あと残っているのは石田パパか、あるいは虚圏に行ってる人たちですかね〜。



銀魂

 かぶき町戦争編、決着!
 いや〜最後はかっこよく〆てくれましたね〜。
 華陀を撤退させて、おもむろに最後の決闘。
 たったひとりの男への約束のために、それぞれが、後へは引けない男道。
 思い出の品を宙に放り投げ、西部劇のような一瞬の勝負。
 こういうベタをやってくれるから銀魂は好きです。

 そして、この流れは相打ち、あるいは痛み分けか? と思ってたら、まさかの銀さん完全勝利。
 キセルを切り、さらに次郎長の刀を砕く。

「禁煙しろ クソジジイ」

 の言葉は、そのまま引退しろとの言葉ではないでしょうか。
 もうかぶき町をひとりでしょいこむのはやめろと。
 もう無理はやめて、俺たちにまかせろよと。
 そんなところまでをも含めた、完全勝利じゃないでしょうか。
 いやいや、銀さんかっこよすぎだ。



SKET DANCE

 おー、スイッチそこで引きますか。
 難しい判断だったでしょうけどね〜。
 ヒメコがうまく対処してくれることを信じ、そしてなによりサーヤの決心を汚すようなことはしたくなかったといったところでしょうか。
 人を信じ、また人を尊重する。
 とても難しいけど本当に大事な事ですね〜。
 スイッチ、難しいけどナイス判断だったとあえて言っておきましょう。
 まぁ、それとは別の話として、結城さんと仲良くやってるスイッチがちょっと嬉しいのですがね(笑)。

 さて、ついにやってきましたこの時が。
 サーヤ、ヒメコ入りのボッスンに突撃。
 テンパってツンが爆発しちゃうところがご愛嬌ですが、そのあとしっかり本題を切り出せているところが立派です。
 ヒメコがしかしどう反応するのかスゴイ楽しみにしていたのですがね〜、こちらもまた期待通り。
 ボッスンが自分のことをどう思っているのか聞かれて、あらためて硬直。

 知らんよ

 知らんよアタシ


 がえらく切ない。
 しかしその切なさが雄弁に、ヒメコもまたボッスンのことをとても大切に思っていることを語っているようです。
 いやこれはよかった。
 なんだかヒメコにとってもこれは大きな転機となりかねないイベントになってくれました。
 ここも期待通り。

 そして、「なんとも思っていない」 と返すヒメコ。
 ボッスンのモノマネうますぎ。
 やればできるではないですか(笑)。

 しかしそこから思わず、サーヤがボッスンをどう思っているのか、聞いてしまうヒメコ。
 いや、その流れ上、聞きたくなるのはヒメコとしては当然なんですけど、いやちょっと待て、その姿はボッスンなんだぞと(笑)。
 それを聞いたら後々ボッスンが困るでしょうがと(笑)。
 しかし、言葉として出始めてしまったものはもう止まらない。
 ヒメコも心の片隅ではやめろやめろと言っているのに、止まらないってのが逆にリアルだなぁと。
 うむ、そういうことってあるよなぁと。
 ああもうとんでもない事を聞いちまってヒメコはと。
 これでもう後戻りできないじゃないかと(笑)。
 いったいこの恋の行方はどうなるのやらと、そう思っていたら。
 サーヤの答えが、これまた意外でありました。

 これまでの自分。
 スケット団との出会い。
 学校が楽しくなったこと。
 そして、スケット団への感謝。
 いつわらざる思い、ですね。
 そして、だから、ボッスンのことが気になると。
 うーん、これはよかった。
 なんだか胸に響きましたよ。
 人を好きになるのに理由なんていらないと思いますが、この気持ちにはそういう理由があって、だから今のこの想いなのだなと。
 サーヤのこの想いは、逆に言えばもしかすると恋ではないのかもしれませんね。
 いや、いつそれが恋に変化するかはわかりませんが、少なくとも今は違うのかもしれません。

 そして、面白い事にこのシチュエーションはヒメコと瓜二つでもあるのだなぁと。
 鬼姫として恐れられていたヒメコを救ったボッスンに、ヒメコはこれ以上ない感謝の気持ちを持っているんですよね。
 それははっきりと恋とは言えないものかもしれませんが、とても大きな想いのようです。
 いつ恋に変わるかわからないし、本人が気づかないところでもう既に変わっているのかもしれません。
 このサーヤの気持ちを聞いたヒメコのなかで、いったいどのような感情が起こるのか。
 そこがとっても興味深いところです。
 あらためて、ボッスンが自分をどう思っているのか、考えてしまったヒメコですしね。
 自分とよく似た想いを聞いて、あらためて気づいてしまう事もあるのではないでしょうか。
 今、ヒメコの胸のうちはどうなんでしょうか。

 いや、でも優しい娘ですからね〜ヒメコは。
 今は自分のことより、とにかくサーヤのことで頭がいっぱいかもしれませんね。

 って、これだけ純愛っぽく盛り上げといて、ここで一つ布団ネタですかーい(笑)。
 なんとも隙がないなぁ篠原先生は。
 思わず、朝起きたときどうなってるんだろーとか、いらぬ妄想が走っちゃうじゃないですか(爆)。

 さてしかし、ここでボッスンにサーヤの事を聞いてしまうヒメコ。
 いったいヒメコ、どうしようというのでしょうか。
 どうこの事態をまとめようというのか。
 ヒメコの行動だけに読めません。
 うーむしかし……知らぬはボッスンばかりなりと(笑)。



 ということで前半の感想はここまで。
 続きは後半で。



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posted by BOSS at 23:10| Comment(3) | TrackBack(9) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
毎日、何かしらの記事が書ける素晴らしさ。
例えば、今、僕はとても不機嫌なのですが、管理人様も、その様な事は多々あるハズです。
しかし、毎回、同じ様な塩梅で記事を書き上げてしまう。それも、「否定的な事を書かない」。
今回も、爽快な感想、有り難うございました。
Posted by ゼルエル at 2010年05月18日 15:50
スケットなんですが

最後のヒメコの質問に対するボッスンの答えの予想ですが、もし自分の予想はあっていれば、ヒメコはうまく切り抜けたと思われた今回のサーヤの対応に大チョンボしたことなり、今後の展開に怪しい雲行きが漂う危険性があります

そのボッスンの答えに対する自分の予想ですが、あえてここには書き込みません
ただそれはボッスンのヒメコに対する想いの本当の答えでもある可能性が高いです
一応、予想のヒントだけ書き込んでおきます

ヒント:リョウスケの手紙

BOSSさんなら、すぐに答えが分かるヒントだと思います
Posted by 跳祭 at 2010年05月19日 03:32
>ゼルエルさん

 まぁ私も、仕事で不愉快な思いを抱えたまま家に帰ってくることもあります。壁パンチしたくなることもあります(笑)。
 しかしまぁ、ブログを書く事もひとつのストレス発散、気分転換だったりする面もあるんですね〜。
 あとは、あんまりストレスたまってたりしたら、映画見たり好きな音楽聴いたりってのが大きいですね。
 自分のストレス発散方法を知るってのは、けっこう大切な事だと思いますよ。


>跳祭さん

 なかなかドキドキのヒキでしたね〜。
 ふむ、ボッスンの父、リョウスケの手紙ですか。
 いや、そう言われても正直あまりピンとこなくって申し訳ないのですが、まぁ私はコミックを持ってないので、さすがに1年前の話はかなり記憶が曖昧になってきちゃってるんですよね。
 そろそろホントにコミック欲しいなぁ。
 あ、でも、たしかにあのリョウスケの思いを受け継いだボッスンなら、こう反応するんじゃないかなというイメージはありますね〜。

 その反面、ボッスンはこと女の子に対しては無神経で無頓着というか鈍感な一面もありますし、そのへんがどう出てくるのかも楽しみなところだと思っております。
Posted by BOSS at 2010年05月23日 16:30
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