2010年05月05日

TRPGとBGM:マイベストCD

 5月頭だというのに今日の暑さは一体なんなんでしょうね!
 ついこの前までけっこう寒かったってのに、この寒暖の差はちょっと辛いものがあります。
 てなわけで、今日は5連休最後の日だったんですが、外に出るとあまりにも暑いですし、まぁ、昨日までさんざん遊び歩いたんだから身体を休めないとね、ということもあるので、家で CD 棚の整理なんてものをやってみました。
 日ごろ、ある CD を聞いて別の CD に入れ替える時、たまにやっちゃうんですが、ディスクを元のケースに入れないで、とりあえず別のケースに入れておく、なんてことをやっちゃうんですね。
 これを、ず〜っと放っておくとどんどんそういうのが増えてしまって大変な事になっちゃうんです。
 ええ、私のCD棚も大変な事になっておりました(笑)。
 というわけで、けっこう手間がかかりましたが、そのぶん大幅に整理できたことですし、前からちょっとやってみたかったこんな記事を書いてみることにしました。
 題して、「TRPG と BGM:マイベスト CD」

 テーブルトークRPGは、数人の仲間で集まって行う、会話で進んでゆくゲームです。
 ボードゲームみたいな光景を想像してもらうとだいたいそんな感じなのですが、もっとストーリー性を重視していて、ファンタジーの映画や、サスペンス映画などのような、世界観と物語のあるものを、ゲームとして遊んでいると思ってください。
 意見の分かれるところですが、こういうゲームを数時間、数人の友人で集まって遊ぶわけですから、音楽も欲しくなってきます。
 中には、音楽なんかないほうが集中できるし、やりやすいよという意見もあるでしょう。
 でも、私どものプレイグループでは、シーンとなっちゃうとなんか寂しいし、というような意見もあって BGM を採用しています。
 またそれが、そのストーリーや世界観に合ったものだと、とてもいい雰囲気が生まれることがあるのですね。
 ちょうど冒険者パーティと、化け物たちの戦いのところで、それにピッタリの高揚感を煽る戦闘テーマが流れ出したりすると、無音でやるよりグッとノッてくるというものです。
 あるいは、シリアスなサスペンスや、ホラーなどでは、そういった雰囲気を助けるおどろおどろしい緊迫のテーマが流れたりすると、とてもいいゲーム体験ができたりもします。
 まぁ実際のところはCDアルバムをまとめて流しておくわけで、そんなにいいタイミングで流れるワケではないのですが(笑)。
 そんなわけで、私どものプレイグループでは、各個人がその日のゲームにあわせて、あれこれ音楽を持ち寄ってみようということになってるんですね。
 
 さて、そんな私のコレクションを、ジャンルごとにご紹介。


■ファンタジー向け

 ファンタジーの、それも戦闘をメインにするタイプによく使うCDをご紹介。

【ジブリ系映画のサウンドトラック】
例:『ルパン三世 カリオストロの城』『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『ゲド戦記』




 鉄板です。雰囲気バツグンの久石譲世界ですね。
 冒険がピッタリの映画ですし、ファンタジーとの相性もとてもいいです。逆に『となりのトトロ』とかだともっとのんびりしたお話に向いているでしょう。
 ちなみに私は『もののけ姫』は持ってませんが、あれもけっこうピッタリ来るかもですね。
 またハイテック・シリーズというちょっとアレンジを加えたサントラシリーズもありまして、それのナウシカがかなりのお気に入りです。
 子供の頃に買ったこいつは、当時はオリジナルサントラと勘違いして買ってしまったのですが、聞いてみてビックリ。これ映画と違うじゃないかと(笑)。
 でも、今聞いてみるとこのジャズっぽかったり、プログレっぽかったりするこのハイテックもなかなかいいじゃないかと。歳を取って初めてよさのわかるCDだったんですね(笑)。

【洋画系サントラ】
例:『スパイダーマン』『スパイダーマン2』『スリーピー・ホロウ』『マーズアタック』『ロード・オブ・ザ・リング』『スターウォーズ』『グラディエーター』『300』『エイリアンVS.プレデター』




 まぁこの辺も鉄板。今上げたのは私のコレクションの一部ですが、アクションシーンの派手さを売りにするタイプの映画だったりすると、だいたいファンタジーバトルもののにはピッタリくるでしょう。
 個人的には、『スリーピー・ホロウ』『スパイダーマン1・2』『ロード・オブ・ザ・リング(THE FELLOWSHIP OF THE RING)』『グラディエーター』あたりがイチオシです。
 ただ注意点がいくつかありまして、洋画のサウンドトラックっていうのは2タイプありまして、ちゃんと劇中の音楽を収録している「スコア盤」と呼ばれるものと、映画をモチーフに様々なアーティストが楽曲を持ち寄って作った「インスパイア盤」と呼ばれるものがあるのですね。
 この「インスパイア盤」も、これはこれで好きな人はいいのでしょうが、こと TRPG の BGM としては私の体験上合わないことが多かったので、そこについてはご注意申し上げておきます(笑)。
 あと、個人的な好みの部類となりますが、ロード・オブ・ザ・リングは題材からして鉄板そうなんですが、一枚目「THE FELLOWSHIP OF THE RING」以外の二枚はちょっと静かな曲が多い印象があり、BGMとしてはどうかな? と思うことも多かったことは付け加えさせていただきます。
 でも、コレクション的に1枚買ったら3枚買わないと落ち着かないと思いますけどね(笑)。

【ゲーム系サントラ】
例:『ファイナル・ファンタジー系』など、RPG、SRPGなどのBGM




 このへんは言わずもがな。ですね。
 ただこういった作品群の注意点としては、意外と街中の音楽など、バトルシーンの雰囲気とはかなり合わない曲が多かったりもしますので、編集を考えるなど、ちょっと配慮が必要かもしれません。

【ガンダム系サントラ】
例:『哀 戦士』『めぐりあい宇宙』『Zガンダム』『逆襲のシャア』『F91』『ガイア・ギア』『Vガンダム』『Gガンダム』『ターンA』




 SFのはずのガンダムですが、これがけっこうファンタジーRPGに合います。
 重厚な音楽が多いからですかね。また、バトルシーンとの相性もバツグン。プレイ中のテンションも上がります。
 思わず劇中の名ゼリフも飛び出しちゃうかも?(笑)
 個人的には『哀 戦士』『めぐりあい宇宙』『Zガンダム』『逆襲のシャア』あたりをヘビーローテーションで採用しております。
 まぁこのへんは年代的なものが大きいんだと思いますけどね(笑)。

【その他アニメ系サントラ】
例:『ルパン三世系』『AKIRA』『ロードス島戦記』『プラネテス』『グイン・サーガ』『パプリカ』『カウボーイ・ビバップ』




 『ロードス島戦記』『グイン・サーガ』以外はファンタジー色ではなく、むしろ音楽の個性が勝つものが多いですが、ゲームの傾向によってはこれがピッタリマッチすることもあるかと思われます。
 まぁ鉄板はやっぱりファンタジーアニメで、そうでないものの場合は、楽器がオーケストラ色の強いものなら合うだろうなと思います。
 やっぱり、ファンタジーはクラシック、オーケストラっていうイメージがあるのでしょうね。

【グイン・サーガ系】
例:『辺境編』『陰謀編』『戦乱編』『ケイロニア編』『光の公女』『七人の魔道師』『イリスの石』『氷雪の女王』




 これは完全に私の趣味ですね(笑)。
 私の大好きな小説グイン・サーガをイメージして制作されたアルバム群です。
 アニメ版グイン・サーガとは一味違う、よりディープな世界が表現されていたりします。
 どれも捨てがたいのですが、オススメは『ケイロニア編』『光の公女』『七人の魔道師』『イリスの石』『氷雪の女王』
 『ケイロニア編』の重厚なオーケストラは宮廷劇向け。
 『光の公女』『氷雪の女王』の激しいロックは活劇向け。
 『七人の魔道師』『イリスの石』のオドロオドロはホラーチックなファンタジー向けとなっております。
 いや、まぁ大体グインを知ってる人には何をかいわんやってなもので、そもそもグイン知らない人が買うわけもないのでありますが(笑)。
 もしグイン好きのTRPGユーザーさんがいらっしゃって、まだ買ってないようでしたらこの際にいかがでございましょう。
 いや、CD屋の回し者じゃないですよ(笑)。


■サスペンス向け

 推理モノや、刑事モノ、ホラーモノなど、現代を舞台としたサスペンス色の高いものの場合に利用してます。

【映画系サントラ】
例:『犬神家の一族』『ラン・ローラ・ラン』『ミッションインポッシブル』




【ドラマ系サントラ】
例:『白い巨塔』『CHANGE』『必殺シリーズ』『太陽にほえろ!』『TRICK』




【アニメ系サントラ】
例:『さよなら絶望先生』『天使のたまご』『パトレイバー』『STAND ALONE COMPLEX』『鉄コン筋クリート』




【ゲーム系サントラ】
例:『かまいたちの夜』




 『かまいたちの夜』は、かなり昔のゲームのサントラですが、音楽の質がとても高いので、緊張感のあるサスペンスなどでは鉄板で利用させてもらってます。
 これ、テレビのドキュメンタリー番組なんかでも使いまわされていることの多いサントラなんですよね。それだけ利用しやすく、人気があるんだと思います。
 ただ、こういった現代劇ですと、音楽とシナリオ傾向の相性がかなり分かれるものだったりします。
 その日やるゲームの方向性を考えて流したいところですね。

 もちろん、ファンタジー向けで挙げた CD を現代サスペンスで流すこともありますし、逆もまたあります。
 そのあたりはけっこう流動的です。
 同じものばっかり流しているのもなんですし、たまにはこっちも流しておくかと、そんなローテーションももちろんありますし。
 あと、そのキャンペーンの傾向でテーマが一本に絞られて、このキャンペーンでは必ず一回はこいつを流す、というのもあったり。
 例えば、前にやってたD&D3.5版のキャンペーンでは、私がサムライをやっていたもので、だいたいいつも必殺仕事人のテーマを流しておりました。
 まぁそれはちょっと行きすぎかもしれませんが、ストーリーの方向性に沿って音楽をテーマ付けるのも、面白いかもしれませんね。このキャンペーンは『インディー・ジョーンズ』で行く!とか、敵ライバル登場シーンでは必ず『ダースベーダーのテーマ』を流す!とか。
 そういうこだわりもきっと楽しいと思います。

 あと、たぶん気づかれたことだと思いますが、私は基本的に歌詞のあるCDはゲーム中に流しません。
 キャラクター作成やレベルアップ作業など、ゲーム本番以外では流すのですが、ゲーム中に歌詞が流れるとちょっと気が散ってしまうのが困るなと、思ったんですね。
 まぁ私が歌が大好きな人間で、歌詞が流れると思わず一緒に口ずさみたくなっちゃうってのもあるんですが(笑)。
 昔、洋楽ならいいだろうと思って流したディープパープルを、同席した人と一緒にノリノリに歌いだしちゃった時はマズイことになったなと、我ながらアホだなぁと思ったものです(笑)。
 アーイムァー♪ ハーイウェーイスタ〜〜〜〜♪
 というわけで、皆さんも歌詞付の曲を流す時は突如始まるカラオケモードにご注意ください(笑)。



 しかし、こうやって書いてみて今更ですが、こんな記事を参考にしてBGMを買う人がいるのだろうか(爆)。
 いや、それ言っちゃあオシマイな気がしますが、みんな好き好きに流すのが一番ですもんねぇ。
 うーん、なんでこんな記事を書き始めたんだろうか……。
 あああれか、今日CDの整理してたらふと書きたくなったんでしたっけ(笑)。
 単に、コレクション披露したかっただけなんじゃ?
 うわ〜っ、それを言うなーーーッ!!



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