2010年04月21日

週刊少年ジャンプ2010年20号感想 後編

 さて後半の感想です。





 後半の感想は、

・いぬまる
・スケダン
・サイレン
・四ッ谷怪談
・H×H
・賢犬

 の6本でお送りいたします。



いぬまるだしっ

 名前を忘れられた男の先生ネタで攻めるのかと思えば、いや〜、まさかの社会風刺(笑)。
 しかも 「非実在青少年」 ネタとは!
 いぬまるだしでそれをやりますか!
 なんかこれは嬉しくなっちゃいましたわ〜。
 本来ジャンプ感想で書くことじゃないかもしれませんが、もしかするとそれが大石先生の意図かもしれませんし、便乗してわたしもちょこっとだけ書かせていただきます。

 この法案については、私も適切な法ではないと考えてます。
 言葉を選ばず飾らず言えば、はっきり言って 「悪法」 であると。
 表現を規制すべきじゃないという論点での批判は他の人に任せるとして、それ以前に、規制の判断基準が曖昧すぎるのですよ。
 設定年齢が18歳以上でも、見た目が18歳未満ならダメって、その判断は誰がどういう基準でするのよと。
 それでは、規制する側のさじ加減ひとつでどうにでもなるじゃないですか。
 そんな法律が 「法治国家」 としてあっていいのですかと。
 誰かの個人の勝手な価値基準で一方的に裁かれるような表現社会があっていいのでしょうかと。
 そんなの、どこかの独裁国家とまったく変わらないじゃないですか。

「お前、なんかムカつく顔してるからブン殴る」

 そんな感じですよ。
 ジャイアニズムじゃないんだから(笑)。
 それはまぁ誇張ですけど、でも誇張しすぎでもないですよ。
 人間の主観的な価値判断に規制基準をゆだねるって、そういうことですから。
 そう考えると、かなりトンデモな法律だってことがお分かりいただけると思います。

 法律と名がつくからには、誰が見たってシンプルに分かりやすい、誤解のない基準ってもんが必要です。
 こんなイイカゲンな法律が通った日には、漫画家は結局どうしたらいいのかよくわからず、官憲に怯えて不必要に自粛しちゃって、漫画界がどんどんつまらなくなるのは目に見えてるじゃないですか。
 世界の最先端をゆく(ホント?)日本の漫画の未来を、自ら殺すようなものです。

 しかも、この法律には、積極的に協力するよう市民に義務が課せられるという項目まであるそうじゃないですか。
 つまり、「これヤバくね?」 と思ったら通報しろってことですよね。
 価値基準がよくわかりもしないものに協力する 「義務」 を負わされるって、いったいどういう無茶振りですかと。
 ではその義務を果たさなかった場合には、なんらかの罰則があるということですか?
 義務は果たさなかった時の罰則があって初めて義務というのでしょう。
 たとえば義務教育に違反した場合、重い場合は10万円以下の罰金があったりします。
 では、この場合は?
 そういうことを考えると、もうこの法律はわけがわかりませんよね。
 このような弊害のいっぱいある法律には、断固私は反対です。

 ただまぁ、反対だけ言っているのも気持ちが悪いので、ちょこっとフォローしておきます。
 代案なき反対意見は力半減と私は思ってますから。
 最近の低年齢層向けの少女マンガにおける性表現の過激化については、規制の対象とすべきなのかもなぁと考えなくもないです。
 ただそれを本当に規制するよりは、出版社に対して指導を入れるなり、現行の法律内でなんとかならんのだろうかと思うのです。
 たとえば、厳密に性表現を排除した少女マンガ誌 「ほわいと(仮)」 と、過激を売りとした少女マンガ誌 「ぶらっく(仮)」 ってのを出したら、それを読む子供だって親たちだって分かりやすいと思うんですよね。
 そのどちらを実際読むかは、子供たち、親達に任されるわけですし。
 そして、規制の枠は出版社や漫画家が独自に決めるものの、その上で二誌用意することで、表現の自由な広がりは確保できるわけです。

 たまこ先生も勘違いがあるようですが、成人指定を受けた漫画などは今回の規制対象外となると聞きました(いや、私の聞いた話が間違ってる可能性もありますが)。
 つまり、規制の結果、欲望の矛先が 「実在」 の子供たちに向けられることは、たぶん現在の方向性だとないと思うんですよ。
 いや、法律が悪化したらどうなるかはわかりませんが。
 まぁそういうわけで、主に今回規制の対象として論じられているのは、子供たちも目にする漫画なんですよね。
 そういった漫画を、よりはっきりと子供も親もわかる形で区分けする。
 そういう住み分けがあると、かなりいいんじゃないですかね〜。
 現状、どこでエロ地雷があるかわからないより、ここに地雷が埋まってますよ〜と、誰の目にもわかったほうが断然生きやすいってもんです。

 まぁ、この出版不況のご時勢にナニをご無体なと言われるでしょうけど(笑)、あくまでアイデアのひとつとして、素人だってこういう代替案くらいポンと出るのにな〜と。
 だったらもっと詳しい人やら専門家やらが集まったら、もっとちゃんとした話だってできるんじゃないかなと、ね。
 少なくとも、今の非実在青少年規正は 「ない」 ですよ。
 専門知識もない漫画もろくに読んだことのないような、門外漢の議員たちだけで話し合わせておくわけにはいかない議題ですって。



SKET DANCE

 「拭く」 って!
 さすがのスイッチもいたたまれなくなって逃亡!
 いや〜、もう、読んでるこっちまでいたたまれなくなってしまいましたわ。
 スイッチの気持ちはよくわかる(笑)。

 今回、まさに限界に挑むという感じの、鬼気迫る勢いのスケダン。
 とことん堪能させていただきました。
 いまさらナニを言うかと言われそうですが、やっぱり、男女入れ替わりネタって異常ですね!(笑)
 これまでの性で生きてきた、すべての価値観が破壊されます。
 なんなんでしょう、この異常な光景は。
 ボッスンがヒメコのズボンを下ろし、パンツを下ろし、目隠しさせて小便させてシモを拭くって!
 狂っとるとしか言いようがない!(笑)
 そりゃボッスンもヒメコも泣きますわ。
 うん、きみらは泣いていい。
 酷いのは篠原先生……じゃなかった、チュウさんだ(笑)。

 この極限状態、篠原先生もよく逃げずに描ききったものです。
 その胆力、感服つかまつりました。
 ひとつ間違えばとんでもないタブーとなるところ、いかにもスケダン風に、ライトにオバカにうま〜く仕上げましたね〜。
 わたくし今週のスケダンは電車で読むという愚を犯してしまったんですが、笑いをこらえるのに必死で、しかも場面はこんなのって、すっかり危険人物でありました(爆)。
 あ〜、来週は電車で読むのはやめときましょう(笑)。

 しかし次は女風呂ですか!
 いったいどんなことになるのやら。
 今度は見るな触るなと言ったってムリですもんね〜。
 ああもう妄想爆発たまらーん。
 この修学旅行編、長編化を希望いたす!(笑)



PSYREN−サイレン−

 別エントリーにて。



詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談。

 こっくりさんか〜、定番ですね〜。
 懐かしいなぁ〜。
 私も高校のころにやりましたね。
 その時は部活の合宿で、富士五湖の西湖のほとりの宿だったんですけど、目の前が樹海ってことでハッスルしちゃいまして、夜にレッツトライ、こっくりさんゴーとなったんですね。
 で、それぞれの残りの寿命とか聞いてみたり、アホな質問をいっぱいしたあとで、おかえりくださいってやったんですけど、なかなかこれがお帰りにならない。
 定番の展開ですね(笑)。
 そしてここから後が本番。
 さんざん10円玉がウロウロしたあげく、「し」 で止まって、そこからまたフラフラして、次に 「へ」 で止まって、そしてようやっと鳥居に帰ってくれたんですね。
 で、「しへ」 ってなんだ? とあれこれみんなで考えたんですが、ひとりが、

「これってさ、「死ね」って事じゃない?」

 って言いだしまして……。
 よく考えると、10円玉は 「へ」「ね」 の間あたりで止まったんですね。
 だから、「しへ」 じゃなくって、「死ね」 だったんじゃないかと。
 皆、顔を見合わせ、ゾーッとしたのを覚えています。
 いやいや、あの時は怖かった。
 ちなみに、その合宿で撮った写真の中に、ガチでスゴイ心霊写真が一枚あったんですが(笑)。
 いやこれ、信じられないかもですが、実話ですぞ?
 富士の樹海を舐めちゃいけなかった。

 まぁそんな自慢話(笑)はおいといて、なんだかまたまたこわーい人が出てきましたね〜。
 この学校、いったいどうなってるんだと(笑)。
 1年連載が続いたら、たぶんクラスの半分がいなくなってるんじゃないですか?

 それにしても、この電柱から覗いてくるキツネのお面は怖い。
 よく見ると制服のはしっこがチラ見えしてるんですけど、でもこのシーンと静まり返った夜の道、そこにぬーっと出てくる白いお面ってのは怖いですわ〜。
 またこの、縦割りのコマが怖いんですね。
 だいたい四ッ谷先輩の怖いシーンって、縦割りのコマが多いですもん。
 どういう理屈だか知りませんが、なんか不安を煽る効果があるのかもしれませんね〜。

 そして、本性をあらわす華ちゃんがまた怖い。
 なんだこの変貌っぷりは(笑)。
 しかし、ちょっと気になるのは、お面の肩。
 華ちゃんは黒いセーターを着ているのに、お面の肩は白い制服なんですよね。
 華ちゃんはブラフで、実は犯人は他にいる?

 なんにしろ、こういうジワジワくる系の怪談はいいですな〜。



HUNTER×HUNTER

 ぬおー、さすがハンター!
 緊張の糸が切れ、これでおしまいかと思われたゴンのまさかの大魔神化!
 この演出は見事としか言いようがない。
 綺麗〜に騙されてしまいました。

 さぁてゴン、いったいどんなんなっちゃうんでしょうか。
 比喩ではなく、マジで変身しねない感じですもんね〜。
 ユピーと同タイプの、感情を爆発させて戦う系の変身でしょうかね。
 さぁ、どうなりますことやら…。

 しかしこうなってくると、ピトーが死なないことには事態は収拾つかないんでしょうか。
 特に、ゴンが収まりつきそうにないですもんね。
 でも、私的にはピトーにも死んで欲しくなくなっているんですよね〜。
 この場がどうなるのか、キルアにかかっているのかもしれませんね。
 うーむ。
 どういうまとめかたをしてくるやら。
 いろいろとハラハラさせられます。
 そして、いつまでこの掲載が順調に続くのかも……(笑)。



賢い犬リリエンタール

 なんてかっこいい!
 エリート組がまさかシュバインさんの指図で動いていたとは。
 これはすっかりやられました。
 シュバインさんの株が激急騰。
 エリート組も好感度超アップ。
 いや〜、やっぱりこの世界はすばらしい。
 みんな大好きだ!

 大人たちがきっちり大人たちの仕事をする。
 これってなかなか少年漫画では難しいことですよね。
 大人ががんばりすぎると、主人公の少年少女の活躍分が減ってしまいます。
 かといって子供たちばかりが活躍すると、大人って無能なの? ってなっちゃいますし。
 その領分をきっちりさせるのって、とっても難しいことですよ。
 ワンピの大戦争がそのあたりを凄くうまく描いていたのですが、そのレベルで描ける人はそうそういません。

 今回リリエンタールはそのへんがとっても綺麗で感心しました。
 子供の主人公たちの領分は領分として取っておいて、それとは違う分野で大人は大人らしい活躍があるんですね。
 先々を見越してスパイを送り込み、万が一のために武器を奪う。
 これは子供たちにはできません。
 大人ができる、最高にクールなお仕事でしょう。
 でも、それはあくまでクールにビジネスライクな領分であって、リリエンタールを助けるとか、そういう愛情や勇気の物語の面においては子供たちにすべて任されているんですよね。
 いや〜、これってよくできてますよ。
 とっても綺麗な大人と子供の住み分けです。
 そしてそれぞれが光っている。
 とってもかっこいい。

 そしてそして、待ってましたーーー!!

 ライトニング光彦、登場〜〜〜〜〜!!

 これだけオールスターなら来るぞ来るぞと思って期待しまくってたんですけど、実際登場してくれたらやっぱり最高に嬉しいっ!
 なんでしょうこのムチャクチャかっこいい登場は!
 収まるべきものが、収まるべきところにちゃ〜んと収まる。
 そういう幸福感が湧き出てきちゃいます。なんだこのハッピーさは!
 いや、まだ手しか出てきてませんけどね!(笑)
 いっそのこと欲張った読者としては、ごむぞうも、ごむぞうを連れたカナリーナも来ていて欲しい!(笑)
 本当に最終回近し! って感じですが、これは素晴らしい盛り上がりを迎えてまいりました。
 こんなにステキな漫画が終わってしまうのはとっても悲しいのですが、それだけに、終わるからには最高のフィナーレになって欲しいですね!

 ところで、これはあくまでヨタ話ですが、ボスのことを 「編集長」 に置き換えるとちょっと面白いことを発見してしまいました。

「落書きから生まれたイメージ体などに邪魔をされようとは」

「きみの命(連載)も人格も記憶もそのイメージ体と同レベルのものだ」

「誰かに作られた偽物なのだよ

 そんな物には何の価値もない」

「そしてその力は・・・私のものだ」

「イメージ体の活動を停止(打切り)させる光線か…」

「ボスは私の記憶を「価値のない偽物」だと言いましたが……

 私にとっては大切な宝物です…」

「残念だが…服従はできないな

 俺の所属した組織とはすでに別物のようだ」


 ってまぁ深読みしすぎだとは思うのですが、いくつかには葦原先生の皮肉が込められているんじゃないかとか、ね(笑)。
 ついつい妄想しちゃいました。

 まぁそんなことより、ライトニング光彦の活躍が楽しみだ!!



まとめて

 みなさん、巻末にある編集者からのコメントには目を通されましたでしょうか。
 なかなか異例のコメントでしたね〜。
 まだ読んでない方に一応ご説明しますと、要するに、ジャンプに無許可でネットにアップされる漫画に編集部も漫画家もとっても困ってますと。皆さんいろいろ協力してくださいというコメントなんですね。

 わたしとしても、何度か MAD動画としてまとめられた漫画をブログ上でご紹介したことがありますので、他人事ではまったくありませんね〜。
 まぁ、二次創作に属する部類のものは、私はオッケーなんじゃないの? むしろそれも必要では? と思うんですけどね。
 ただグレーゾーンだよなぁとは以前から思ってはいました。

 今回の件については、そういう MAD よりも深刻な、版権の侵害にあたる、漫画の内容すべてを読める形でアップしているものがある、という問題なのだと思います。
 特に、発売日前にもかかわらず先のネタが公開されてしまうという最近の流れについては、私もなんとも困ったものがあるよなぁと思ってました。

 言うまでもないことだと私は思っていたのですが、漫画の続きを楽しみにしている読者にとっては、その漫画を実際に楽しむ前にネタバレをされてしまっては、せっかくの楽しみが阻害されたことになってしまうのですよね。
 そして、その楽しみは二度と戻ってこないのです。
 その場面で驚いたり、感動したりできたはずの貴重な体験は、阻害されたが最後、二度と同じ場面では味わえないのです。
 漫画を楽しむ上で、それほど酷い侵害はほかになかなかないと私は思います。
 でも、それを知ってか知らずか、ネタバレを教えてくれちゃう人がいる。
 困ったことです。

 そういった意味で、わたしのブログではネタバレに関しては慎重に扱い、そして厳しく対処させていただいております。
 漫画を楽しみにしている人たち、そしてうちのブログに来てくれる人たちの楽しみを、絶対に邪魔したくないという気持ちがあるからです。
 この意見にご賛同いただけましたら、みなさまもよろしくご協力お願いいたします。
 どこかで未発売のジャンプのネタをつかんでも、それはグッとガマンして他に広めないでいただきたいのです。

 ああ、MAD動画とかも扱いを考え直さなきゃいけないかもしれませんねぇ。
 とりあえず、削除ということはたぶんないと思うのですが、すべてに注意書きでもつけておきましょうかね。
 うーん。



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posted by BOSS at 23:27| Comment(2) | TrackBack(0) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
非実在〜はボスと同じ考えです

しかもエロはともかく暴力も規制されたらマンガが腐ると思います
Posted by けーわい at 2010年04月22日 09:22
 暴力の規制は昔から取り沙汰されることですが、これも数年後とにかならず話題にならざるを得ないテーマなのかもしれませんね。
 いかに日本が世界に誇る漫画文化とはいえ、いまだにマイノリティにすぎない扱いを受けているというのが悲しい現実なのでしょう。
 まだまだ市民権は遠いものです。
Posted by BOSS at 2010年04月26日 22:52
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