2010年03月15日

週刊少年ジャンプ2010年15号感想 前編

 祝二周年&アニメ化で勢いに乗るぬらりひょんの孫が表紙を飾る15号。
 それではさっそく感想にいきましょ〜。





 前半の感想は、

・ぬら孫
・ワンピ
・ナルト
・ブリーチ
・サイレン
・スケダン
・四ッ谷怪談

 の7本でお送りいたします。



【巻頭カラー】 ぬらりひょんの孫

 巻頭カラーで連載二周年の宴会に集まる妖怪たち&陰陽師兄妹。
 遠野組やら玉章(犬と!)やらゆらさん&竜二やら、果ては羽衣狐さまたちまで集まって、なんだかとっても楽しげな雰囲気がよく出てていいじゃないですか。
 椎橋先生って、こういう番外漫画描くのけっこう上手いんですよね。
 コミックのオマケとかでやってる、こういうほんわかゆる〜いギャグが私、かなり好きです。

 しかし、羽衣狐さまの、

「過去編から…と思わせておいて

 実は十七幕から出ておるのじゃ」


 というご発言には驚きました。
 たしかに十七幕を読み返すと、あきらかに鏖地蔵(みなごろしじぞう)とわかるヤツがいるのですが、羽衣狐さまっぽいのって、もしかしてその後ろのお面を持った人物ですかね?
 他にはちょっと見当たりません。
 そう言われて見ればお面は狐っぽいですし、どことはなしにそんな雰囲気もあります。
 装束が白拍子かなにかを思わせる時代ですから、淀君に転生する前の羽衣狐さまってことですかね?
 うーん、そう言われてみるとこちらはこちらで凄く魅力的。

 ところで、白拍子というとどうしても静御前を思い出してしまうわけですが、もしかしたら源義経一派は羽衣狐一派だったのかな?なんて妄想もできちゃいますね(笑)。

 さて、本編では牛鬼師匠の下でリクオ修行編スタート。
 リーダーの畏れが強いほど百鬼夜行も強くなり、その百鬼夜行の力が強まるほどリーダーも強くなるという、この畏れの相乗効果は面白い概念ですね〜。
 実に、畏れイコール強さである妖怪らしい力学だと思います。

 要するに、強ければどんどん畏怖されて、畏怖されるほどに強くなる。
 そしてそのリーダーの畏怖が仲間を引き寄せ、仲間への畏怖も強調し、仲間も強くなる。
 強くなった仲間が呼ぶ畏怖が、さらに百鬼夜行を強固なものとして、そしてその仲間達にかしずかれるリーダーの風格も自然上がって畏怖を呼ぶと。
 この綺麗な相乗効果って、ちゃんと妖怪の本質=畏れであるという概念に根ざしているんですよね。
 よくできてるなぁ〜と思います。

 そして、そういう妖怪バトルの力学と同時に、一家の信頼とか、忠誠心、友情、リクオがみんなを守りたいと思う心などを、そのまま乗せられるベースにもなっているというわけなんですよね。
 これは少年漫画的にもうまくできているなぁと感心させられました。
 
 それはそうと、リクオパパの世代が実は最強だったというのには驚き。
 やはり珱姫の血が凄かったのだろうかと思ったのですが、真相はどうなんでしょう。
 繰り返し強調される、リクオのタフさが気になります。
 再生能力でも働いているんですかね。
 ゆくゆくは仲間も治せたりすると便利なのですが。
 どうなんでしょう。

 そして待ってました、羽衣狐さま御登場。
 弐條城のあやしげな地下洞窟(封印のお札だらけの地底湖?)で、ついにご出産の体勢に入られるようです。
 いや〜何を一体産もうって言うんでしょうか。
 次週予告ではついにその野望が明かされると言ってますが、これは来週が楽しみですね〜。



ONE PIECE

 別エントリーにて。



NARUTO-ナルト-

 ナルトが出した結論は、なるほど〜、友達だから、相打ちでもなんでも喜んでサスケの憎しみを受け止めてやる、というものでしたか。
 なんかもうナルトの目が、迷いのないまっすぐさで怖いくらいです。

「友達だからだ!!」

 の決めゴマなんて、悟りきっちゃってるようですもんねー。
 いや〜、あの気絶してたナルトが、まさかこんな決意を秘めていようとは。

 まぁしかし、汚れた心の私には、ナルトがストーカー女に見えてしまったのは悲しかったことであるよ。

「サスケ!アタシと死んでェエエエ!!

 アナタを殺して、私も死ぬの!!

 あの世でだったらアナタと分かり合えるのよォオオオ!!」


 って言ってる目の血走った女をすぐ連想してしまった私は、たぶん心が汚れきっているのだと思います。

 それはそうとしかし、本当に相打ちエンドなんてことになるんでしょうか。
 ここまで来たらサスケが帰ってくるハッピーエンドはありえないと思っていたのですが、相討ちってのもちょっとなさそうに思います。
 さてさて、どのような落としどころに持ってゆくのでしょうか。



BLEACH

 ほっほー、ワンダーワイスは山本総隊長の炎を吸って、爆弾にするためのものだったわけですか。
 そして爆発寸前にそれを告げることで、総隊長を自爆させるためだったと。
 さすが藍染、やることがえげつない。
 おじいちゃんの自爆を読んでいたとまでは思いませんが、それを逆手に取るような自爆テロじゃないですか。
 しかし、炎使いでありながら、自分の炎で焼かれるとは総隊長、ちょっと迂闊でしたね〜。
 あるいはそれほどに手加減ナシの最終兵器だったのかもしれませんね。

 そして、勝ち誇った藍染、自分の手でトドメを刺そうと、倒れ伏した山本総隊長に歩み寄る。
 ところがどっこい!
 来ました自爆攻撃第2弾!!
 や〜、渋いなおじいちゃん。
 好きですわ〜、こういうしつこさは(笑)。

 しかし、それでも無傷でのがれる藍染が憎い。
 巨大な刀身のような火柱から、ささっと脱出する藍染。
 あ、でもおじいちゃんに掴まれた右足が炎にまぎれて見えませんね。
 ひょっとしたら、片足くらいは奪えたかも?

 そしてそして、ついに真打登場!
 この藍染の隙を衝くべく、一護、仮面状態で急襲!
 さて、上手く行くか?
 どうでしょーー。



PSYREN−サイレン−

 別エントリーにて。
 いつも通り後編を水曜アップにして、サイレンは木曜になりますかね?
 前半にサイレンがあると凄く嬉しいのですが、感想サイクルをどうしたらいいか分からなくなります。
 贅沢な悩みでありますが(笑)。




【センターカラー】 SKET DANCE

 フクロウのホウスケ登場の巻。
 え? 今後こいつレギュラーになるの?(笑)
 なんかすっかりボッスンになついちゃってるところが可愛いんですけど。
 実際はでも、ヒヨコだとかネズミだとか食べさせなきゃいけないわけで、そりゃ〜飼うのは大変そうですな〜。
 カワイイカワイイ言いながら、同じくかわいいヒヨコを解体しなきゃいけないって、それけっこうアンビバレンツですよね。
 安易には飼えませんわ。

 しかし、今回はそれと同時にヒメコがちょっと切ないというか、ムズムズすると言うか。
 なぜそこで無駄な気を使う!
 結果的にこの三角関係は、まだまだ始まりかけのボンヤリ状態で話はまったく終わってないんですよね〜。
 というか、これはまだ始まりに過ぎないのでしょうか?
 一体今後どのように発展してゆくのやら、興味津々であります。
 といっても、篠原先生はスケット団内部での本格的な恋愛話はたぶんやらないんじゃないかな〜と思いますけどね。
 でもやっぱりちょっとくらいは描いて欲しいな〜なんて(笑)。
 ほんのちょっと甘酸っぱいお話にして、上手い具合にまとめてくれることを期待しちゃいます。



詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談。

 第一話の 「手足の本数が合う」 というような、ロジカルな快感は今回は控えめでしたが、それを補って余りある演出の快感が素晴らしかった。



「もーいーかーーい」



 もー いー よー




 ここから始まる4ページの演出は絶妙!
 魚眼レンズ的構図から、圧倒的な黒ベタ、文字の配置。
 そしてめくってみると、縦割りにしたコマで交互に描かれる恐怖演出。
 いや〜この演出力は凄い。
 新人離れというレベルじゃないですね。

 そして、なによりよかったのが、すっかり死んでいるものと思い込んでいたヒナノのほっぺに触れた瞬間。
 生きてるじゃん!って(笑)。
 なんでしょうこの凄い安堵感は。
 ふにっとやわらかそうなほっぺの質感が、そのまま脱力しそうな暖かさを伝えてくれます。
 うむ、ハッピーエンド。
 よかったよかった。

 しかし、血まみれでほっぺ引っぱられながら笑うヒナノちゃんはえらく可愛かったですなぁ〜。
 魅力的な女の子も描けるし、画力も高く、演出力は飛びぬけてます。
 これは先がかなり楽しみになってきました。



 ということで、後編へ続きます。



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posted by BOSS at 22:35| Comment(4) | TrackBack(3) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
四谷は演出がうまくおもしろいので頑張ってほすぃどす
Posted by けーわい at 2010年03月15日 23:12
今の所、「四ツ谷先輩」は
めちゃめちゃ怪しい人が出てきた=それ犯人
というストーリー的に意外性が皆無にも関わらず面白いと思える。
演出力なんだろうなぁ。

そういえば「先生」から「先輩」に変えたのは「保健室の死神」と設定が被るのを避けたんですかね〜?
Posted by 七条 at 2010年03月16日 00:50
スケットですが、ホウスケ=フケロウ「アフリカオオコノハズク」は他のフクロウに比べて人に懐きやすく、飼いやすいそうです
ただし、フクロウであるのには変わりないです
ホウスケの顔をシルエットにしたらスケットマークに見えますね

あと恋愛模様ですが、現在のヒメコの状態はハルの立場であり、アカネの立場でもある状態です
よって恋愛の結末はヒメコが鍵を握っていると考えていいでしょう
ボッスンをアタックするかサポートするか…今後の展開を見守りましょう
Posted by 跳祭 at 2010年03月16日 01:29
>けーわいさん

 ですね〜。ひさびさにキレのある演出力をもった新人さん登場だな〜と嬉しくなりました。


>七条さん

 ミステリーやサスペンスにもいろいろあって、他のサイトでも言及されてましたが、四ッ谷先輩はいわゆる倒叙物(古畑やコロンボなど)に属する作品なのかもしれません。
 今後バリエーションをつけるために犯人を捜してゆくタイプのミステリーもやるかもしれませんが、序盤のエピソードとしてはこれは正解だっただろうな〜と思います。
 なにより、それによって演出面に力とページ数を割り振れるようになるわけですからね〜。

>そういえば「先生」から「先輩」に変えたのは「保健室の死神」と設定が被るのを避けたんですかね〜?

 お、気づきませんでしたが、そうかもですね(笑)。
 あとはまぁ、「幻の先生」はちょっと設定として無茶があったかもしれませんし。
 法的にグレーゾーンな話が続きそうですから、先生よりは、生徒かどうかも怪しい謎の存在のほうがいいのかな?と、漠然と考えておりました。


>跳祭さん

 ホウスケはエサ代が凄そうだなぁ〜とちょっと考えてしまいました(笑)。
 まぁネズミはともかく、ソーセージ程度でいいならまだ楽かもしれませんが。

>現在のヒメコの状態はハルの立場であり、アカネの立場でもある状態です

 おお、なるほど。歴史は繰り返すというか、なんというか。
Posted by BOSS at 2010年03月21日 18:08
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