ジャンプ本編感想はこちら。
【コミック派ネタバレ注意!】
さぁ、マリンフォード戦争編もついに大詰め。
エースが解放されたことで、白ひげたった一人を殿軍に、決死の撤退戦が始まりました。
白ひげたった一人とはいえ、そこは白ひげ。
一撃で海軍の城が崩れ始める超破壊力です。
やろうと思いさえすれば、それこそセンゴク元帥の言うとおり、島ごと全てを海に沈めるくらいワケはないのでしょう。
それが、“グラグラの実”の真骨頂でしょうからね。
しかし、全員の撤退を待たなければいけない白ひげとしては、それはできない。
攻撃力を最小限に、己の残りの命も計算に入れつつ、海兵を仲間たちに近づけさせない戦いが強いられるわけで。
いや〜、これは意外とジリジリさせられる辛い戦いかもしれませんね〜。
そんな中、ガープ中将がむくりと。
まぁ、あの一撃で倒れたとはこちらも思ってませんからこれは当然。
しかし、
「時代に…“決着(ケリ)”をか……!!!
頃合いじゃねェか…」
という表情はただ事ではないですね。
もしかして、このガープじいちゃんも同じく死ぬ気なんじゃないでしょうか。
ルフィとの戦いでは能力を発揮できませんでしたから、いよいよここからがじいちゃんの本番なのかもですね。
また一方、我らがバギー船長は、映像電伝虫の復活によって今一度世界のスターに。
「またお前かァアア〜〜!!!」 とすっかりお茶の間(ではないですがw)に定着しつつあるのが実に愉快(笑)。
「よーし!!! 映せ!!
おれの勇姿っ!!!
このおれが“白ひげ”の首を取る
その瞬間をォ!!!」
と、なおも鼻息荒く、ヤル気十分。
こりゃ〜もしかすると、もしかしちゃって本当に、白ひげの首を取ってくれちゃうかもしれませんね〜(笑)。
というか、もう神の悪戯か! ってな超アクロバティックなドミノ倒しなカンジで。
白ひげが力尽き、最期の息をひきとる瞬間、うまい具合にバギーがスッ転んで、その勢いで偶然トドメ!(に見える)とか、そういうアホなカンジですかね〜。
うーん、あながち無いとは言いきれない気がしてくるから怖いお人だ、バギー船長。
そして、撤退の大騒ぎの中、別れの言葉を交わす、エースと白ひげ。
ひざまずき、土下座をするエースの心は、感謝か、それとも謝罪か。
「……言葉はいらねェぞ…
………一つ聞かせろ エース…
……おれが 親父でよかったか……?」
「勿論だ……!!!」
「グララララ…」
これは素晴らしい。
白ひげほどの大人物でも、エースに対して 「これでよかったのだろうか」 という迷いがあったのかもしれないという可能性の提示、ですよね。
最後の最後で、チラリズム的に男の不安がかいま見えてしまいました。
これは逆にカッコイイ。
悩むということは、それだけ相手のことを一生懸命考えているということでもあるんですよね。
どっしり構えるだけじゃなく、誰にも見せない心の奥のほうでは、実は悩み、揺れてもいて、それを最後の最後で垣間見せてくれる白ひげ。
これまでも十分に人物のでかさ、カリスマ性を見せつけてくれましたが、なおいっそう魅力的に見えてくるではないですか。
エースの返事を聞いて、お決まりの笑い声が満足げに響きます。
ああ、これで安心して死んでゆける、とでも言うように。
さて、逃げる海賊達は海軍の船を奪って逃走手段確保。
先週はパドルシップしか逃走手段が無いと勘違いした私が、スクアードをちょいとしたネタに料理して笑っちゃいましたが、ごめんねスクアード、そういう作戦だったのよね〜。
一挙に逃走モードに入った海賊達ですが、しかしそんなことは赤犬が許さない。
海賊達を溶岩の力で粉砕しつつ、もともと手厳しい言葉がさらにトゲを含んで白ひげをなじります。
これにカチンときたのが、他でもないエース。
あ〜、これはうまい具合に釣られちゃいましたかね〜。
赤犬としては、最初はそういう意図をもった言葉じゃなかったんでしょうけど、エースが連れてからはあからさまな意図を含んだ罵詈雑言。
一本木で燃えやすい体質のエースを、言葉巧みに挑発しています。
そしてそれに、見事なまでに乗ってしまうエース。
いや〜、それはエース、今はさすがに抑えて欲しかった。
気持ちはよくわかるが、親父さんたちが命をかけて救ってくれた命なんだから、もっと事の順序を考えて欲しかった。
ついに爆発したエース、赤犬との炎対決、勃発。
と、なんと! 驚きの結果が!
なんと、エースが敗北!
体を焦がし、のたうちまわるエース。
同じ炎系なのに、なんでまた!
私なんか、炎としては純粋なエネルギーであるエースのほうがむしろ強いと思っていたのに。
「“自然系(ロギア)”じゃいうて
油断しちょりゃあせんか?
お前はただの“火”
わしは“火”を焼き尽くす“マグマ”じゃ!!
わしと貴様の能力は
完全に上下関係にある!!」
これは驚き。
マグマが火を焼き尽くすとな!
正直、言葉の意味がよくわかりません(とにかく凄い自信だということは分かりますが!w)。
もしかして、それって温度の上下差の事でしょうか。
ちょっとピンときて、ネットで調べてきました。
火の一般的な温度は、ろうそくの火で 1,000℃ くらい。
ガスストーブやガスコンロが 1,700℃ くらい。
一方、溶岩(マグマ)はと言うと、地表に噴出して流れている状態で 1,000℃ くらい。
地中深くにあるときは、1,400℃ くらい。
この程度なら、火とマグマは大体同じか、火のほうが上ですね。
ん〜、温度差説はちょっと違いそうですね。
地球中心部の温度だと、なんと 6,000℃ くらい までいくそうなんですが、その付近はマグマとは呼ばず、核(コア)と言い、材質も鉄やニッケルが主成分と言いますからちょっとイメージが違いますね。
これは単に、ぶつけ合った場合の強さのイメージの問題かもしれませんね。
『火は、溶岩に押し潰されるけど、溶岩を火で燃やすことはできない』 とか、そういうイメージですね。
“火を焼き尽くす”という表現こそよく理解できませんが、そういうイメージなら、なんとなくわかる気がします。
そして、ここで力尽き、膝を突いてしまうルフィ。
パサリと落ちる、エースのビブルカード!
うはぁ、やめてくれルフィ!
それは紛れも無く死亡フラグだ!!
そのルフィに迫る、赤犬の拳。
ルフィを守るため、間に飛び込むエース、そのドテッ腹を、溶岩の拳が貫通!
ビブルカードが、ジジッと小さくなってゆき……。
うわ〜〜〜〜〜〜なんてこったァ〜〜〜〜〜〜〜!
これはあってはならないこと!
あれだけの犠牲を払いながら、やっとのことで救い出したエースが!
こんなことで!
ぬわ〜〜〜、どうなっちまうんでしょうかこれは〜。
このままエースが死んだら、白ひげがあまりに不幸ですよ!!
海賊団たちがあまりに悲惨ですよ!
そんな不毛な結果でよいのでしょうか。
いや〜これは驚きの超展開。
こんなことになろうとは、先週のあのワクワクするような兄弟タッグの場面からは想像もつきませんでした。
さぁこれは、どうなってしまうのでしょうか。
いよいよルフィが覇気に目覚めて大爆発を起こすのか。
それとも、エースが根性見せるのか。
ここで思い出されたのは、エースと黒ヒゲが戦った“バナロ島の決闘”です。
あの戦いの最後で出したエースの超必殺技と思しき“炎帝”は、まるで太陽のような能力でした。
太陽の温度は、表面だけでも 6,000℃ 。
内部は1万5千℃ とも言われています。
火とマグマの力関係は温度差ではなさそうだと書いたばかりですが、そこまでの温度差だと、さすがに意味があるんじゃないでしょうかね。
溶岩くらい、屁でもなく蒸発ですもの。
もしエースが太陽の域まで己を高められるのであれば、赤犬にも勝てると思うのですが……。
さぁ、どうなることか。
これは来週が楽しみ……と言うか、おっかないというか。
とりあえず、ジャンプを買ったら真っ先に飛びついて読まずにはいられないでしょうね〜。
ジャンプ本編感想はこちら。
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火対マグマ。炎もピンキリですから、赤犬の物言いは、二人の地力の差なのかも知れませんね。
黒髭も言っていたように、ロギアであるエースは撲られた経験なんて無かったのかも。あの場所で足を止めた事を含め、天敵が存在する事への警戒の足りなさを、赤犬は油断と評したのでしょうか。
しかし尾田先生にはやられました。半ば漫画に対する本能的にと言っていいくらい、好調すぎる展開の後には悲劇的な出来事が待っている事を予想するものですが。
今回は、「白ひげ」の死という、十分デカ過ぎる喪失を先週から匂わされていた為に、すっかり白ヒゲが死んで時代に幕が降ろされると思っていました。
が、甘かったっ…!
白ひげの死を隠れ蓑にした、エースの窮地っ! まさに思考の死角でした。
私も年齢は既に少年を遥かに飛び越え、漫画を少し距離を置き楽しむようになりました。が、ワンピースは、少年漫画の王道を守りながらも、油断させてくれない!
本当に、今素晴らしい作品に出会えている事を、感謝したいです。
もう言い逃れできませんよ!という気迫(強迫)を感じます。
次回を読むのが辛い・・・
>あの場所で足を止めた事を含め、天敵が存在する事への警戒の足りなさを、赤犬は油断と評したのでしょうか。
あ〜、それはすごく納得がいきますね〜。
エース自身はそういう自覚がないかもしれませんが、能力が解放されたからにはもう大丈夫っていうおごりが混ざり込んでいた可能性はあるかもしれません。
>白ひげの死を隠れ蓑にした、エースの窮地っ! まさに思考の死角でした。
まさに! ですよね〜。
ほんと凄すぎます。
あと、買いたい犬さんのその表現力が実に刺激的でいいじゃないですか(笑)。
感心させられてしまいました。
>Pさん
赤犬、一気におっそろしいキャラとして立って来ましたね〜。
能力も凄まじいし、思えば、今回の戦争で一番働いているのが彼かもですよね〜。
>KEYさん
これまでワンピで死者が出なかった(過去以外)のは、まさに今回のショッキングさの落差を出すためなのか、それとも奇跡が起こってエースは助かるのか。
ほんと今は一話一話が凄すぎですね〜。