さっそく感想いきましょう。
前半の感想は、
・銀魂
・ワンピ
・ナルト
・ぬら孫
・ブリーチ
・スケダン
の6本でお送りいたします。
【巻頭カラー】 銀魂
バレンタインをネタにした漫画の楽しみと言うのは、とにかく女子のいじらしい“恥じらい顔”であるということは議論の余地のないところでありまして、今週の銀魂もそのへんを力いっぱい描いてくれたことを喜ばしく思います。
ソファの影に隠したチョコを出すか出すまいかタイミングをはかりつつもじもじする神楽。
「バレンタインとかそんなものわっちにはカンケーないし」 とか言いつつしっかり頬を赤らめる月詠。
さらに意外な盲点として、あの変態さっちゃんが
「…あの 考えたら私
一回も正攻法でいったことないから
な…何をしゃべっていいかわかんない…」
というていたらく(笑)。
勢いで物凄い突き指(骨折?)してるのにも笑いましたが、この意外すぎるシャイさに私なんかはドキドキしてしまいます(爆)。
三者三様なかなかに女の子していてよろしいお話でありました。
ONE PIECE
別エントリーにて。
NARUTO-ナルト-
ダンゾウ、死の寸前の走馬灯でしょうか。
蘇る過去の記憶。
なるほどね〜、ダンゾウを深層意識で突き動かしていたのは、三代目火影となった親友猿飛ヒルゼンへのコンプレックスだったんですね。
どこまで行っても
お前には追いつけなかったよ……
お前は光を浴びる木ノ葉
オレは……闇の中の根
こんなオレをお前はどう思う?
なあヒルゼン……
お前にとってオレは……
初期ダンゾウが、里の存続のためなら手段を選ばない暗部、キレモノの政治屋らしく見えていたのに対し、ここ最近の彼が精彩を欠くように見えたのは、このためだったのかもしれません。
ついに火影となり、政治の表舞台に立ってからのダンゾウは、なんだか別人のように浮き足立った様子でした。
これはつまり、元からダンゾウはそういうタイプではなかったと言うことですね。
火影になるような器ではなかったのですよ。
二代目はちゃんとそれを分かっていた。
二代目がそうさせたのかはわかりませんが、結局ダンゾウは暗部が適所だろうとそちらに配置されたのでしょう。
しかし、ヒルゼンにいつも一歩及ばず(とダンゾウ自身は思っているでしょう)勝てなかったという負い目が、ダンゾウを 「オレもいつかは!」 という無茶な願望にいつまでもしがみつかせる結果となり、火影を目指させてしまったと。
まぁなんというか、よせばいいのにって感じですね。
だから、いざ火影になってみても、結局うまくいかない。
その器じゃないんですもの。
いくら火影っぽくふるまっても、どこかウソっぽく見えたのはこのせいじゃないでしょうか。
ダンゾウは、やっぱり最後まで暗部で頑張るべきだったのですよ。
人間、歳を取ればそのへん、現実との間で折り合いをつけるものじゃないですか。
しかし、ダンゾウは、いつまでもつけられなかったんですね。
いつまでたってもヒルゼンへのコンプレックスから脱せなかった。
最期の最期まで、まるで光に対して闇が劣っているかのようなセリフ。
「お前は光を浴びる木ノ葉
オレは……闇の中の根」
闇には闇の立派な仕事、それこそ忍者の鑑として誇るべき仕事があるはずなのに、それをダンゾウは自分のプライドや生き甲斐にできなかったのでしょうね。
サスケにいくら 「忍者とは」 みたいなかっこいい説教をしても、自分がしっかりしてないようでは、サスケもその言葉に耳を貸さないのは道理でしょう。
説得力がないはずです。
しかし、よく言えば、老いても少年のような心を忘れなかった男である、とも言えますか。
なんにせよ、最期はちょっと哀れで、愚かな、しかしいささか物寂しい老人の死に方となりましたね。
ところでサスケ。
これでついに、まがりなりにも木ノ葉の火影を討ったということで、大犯罪者となってしまいましたか。
もう後には引けませんね〜。
次なるターゲットは木ノ葉の里のようですが、さぁいったいどんなことになってしまうんでしょうか。
ああそうそう、あと香燐ですが、ほんとに死んじゃったんですかね?
最後から2コマ目を見ると、香燐がそれまで倒れていたあたりに見当たらないんですけど。
道連れ封印術に巻き込まれちゃいましたかね?
ぬらりひょんの孫
羽衣狐様登場〜。
なんかもうそれだけで満足な私がいます(笑)。
すでに神格の神々しさと存在感を帯びつつあるんじゃないでしょうか。
そうか、これを畏れと言うんですね。
かつてここまで神性を帯びた敵役は、DIO様やラオウくらいしか私には思いつきません。
ほんと凄いキャラクターを産んだものですよ、椎橋先生。
その凄さっていうのは、単にデザインがいいとか、しゃべり方や表情がいいとか、まぁそういう表の面ももちろんあるのですが、それだけじゃないんですね。
今回それがよくわかりました。
椎橋先生、かなりこれは計算ずくで描いてますよ。
それは、冒頭の狂骨娘に自分の大望を 「代弁」 させているところ。
狂骨娘にそらぞらしく受け売りさせておきながら、「そうじゃったかのう…」 なんて澄ましてみせるあたりなんです。
普通、漫画において、キャラクターの大望とか、夢、野望とかいうものは、そのキャラクターの過去やそれまでのいきさつがしっかり描かれていてこそ説得力を持つものじゃないでしょうか。
苦労してきた道や、抱えてきた悩みに共感してこそ、そのキャラが抱く大望や夢、野望に、読者は 「おお」 と感動したり共感したり、驚いたりするものです。
しかし、突然出てきたキャラクターが同じように大望を語っても、大体はウソっぽくなるだけなんですよね。
もしくはうすっぺらく見えて、どうせ主人公達にけちらされるんじゃないの? と思われるか、ではないでしょうか。
敵役の野望を語らせて、それでいて適役としての風格を落とさないのは、けっこう難しいことだと思うのですよ。
どんなに悪逆非道なことをやっても、大望を述べた瞬間にそのキャラはその枠に閉じ込められてしまうようなものです。
それ以上の悪いことは出来なくなっちゃうわけですからね。
そこらへんが、悪役の陰謀ってやつの難しいところだと思うんですよ。
ところが、この羽衣狐様は、自分の口ではなく子供に代弁させて、「そうじゃったかのう…」 なんてすっとぼけている。
これは悪い。素晴らしく悪そうです(笑)。
大体は狂骨娘の言っている通りなんでしょうけど、もしかしたらそれ以上なんじゃ? という 「畏れ」 を、さらに抱かせてくれているんですよね。
クッキリと野望を提示しながら、悪役としての神秘性、神格をまったく失っていないのです。
それどころか、もしかしたらこれすらも 「騙し」 なんじゃ? と、さらに格を上げる効果も生んでいるワケです。
いや〜、なんか今回は椎橋先生の計算力をまざまざと見せつけられた感じがしましたよ。
さて、リクオ方面ではつららとゆらさんが合流。
ああ、やっぱり来てたんですね。
いかにもヒロインな可愛い再会をやっておいて、手紙を今渡すというオバカっぷりに磨きのかかるつらら。
一方お兄ちゃん属性をパワーアップしつつあるゆらさんも捨て置けません(笑)。
そして、おおよそ主要メンバーが揃ったところで、ついに土蜘蛛登場。
全員揃ってから襲ってくるって、よっぽどの自信家なんですね〜。
まぁ日本妖怪の中では最古の部類に入るヤツだったと思いますし、実力も随一なんでしょうね〜。
はやくも奴良組&陰陽師の総力戦が見られるのでしょうか。
BLEACH
おお、すごい!
ブリーチがチームワーク戦をしている!
珍しい!
そして面白い!
それぞれの能力はたとえ藍染に遠く及ばなくても、それを間髪入れず繋ぐことで判断のミスを誘う。
いや〜見事なチームバトルです。
ここしばらくのブリーチの中でも飛びぬけた面白さでした。
まぁきっと幻影でしょ? って思ってしまうんですが、それにしてもこれは 「よくやった!」 とみんなを誉めてあげたいですね〜。
SKET DANCE
パソコンが壊れて急遽筆談をせざるをえなくなってしまったスイッチ。
ペンをなくしたために、それまで書いた文章を応用してゆくあたり、バシバシとセリフがハマっていくのが気持ちよくって面白いですね〜。
しかしモモカがスイッチに惹かれていったのは驚きでした。
そういうカップリングもアリだったのかと。
これまでもそういう描写はあったのかもしれませんが、鈍い私はぜんぜん気づきませんでした。
恋愛話にもってゆくのかと思わせて、しかし最後はオチで安心させてくれるあたり、やっぱりスケダンですね(笑)。
ああ、でもこれはモモカよりも結城さんを取るという意思表示でもあるのか?
いやまぁ、アオリ通り、仕事はきっちりこなすっていう生真面目さの表れなんでしょうね。
というところで後編へつづく。
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>よく言えば、老いても少年のような心を忘れなかった男である
よく・・・・・・言い過ぎですって(爆)。
ぬら孫。
九巻出ましたねvv
>大望
ってのが気になりますし、それを狂骨の娘(当然ですが、「きょうこつ」を一気に変換したら「胸骨」になりました・・・・・・胸骨の娘・・・・・・)に代弁させていることから生じる効果についても、思うところはあるのですが、それは実際読んだとき掲示板にでも書かせて下さいませ。
・・・・・・で。
>手紙を今渡す
って・・・・・・まさか、あの手紙ですか?
>土蜘蛛登場
どうしても、どうしても・・・・・・!
この単語を見ると、「野々村さん」って、頭に浮かんできてしまうんです・・・・・・!
わ、わかって・・・・・・いただけますか(爆)?
まぁ一応、両面から物事を見るようにしないと、意見が偏っちゃいますから(笑)。
でもこれはたしかに言いすぎかもしれません(笑)。
>大望
簡単に言えば、妖怪に住みよい京都に作り変えようってことなんですが、どんな都なんだか、見てみたい気もしちゃうんですよね〜(笑)。
コミックスをお楽しみに^^
>手紙
そう、その手紙です(笑)。
つらら、想像以上の子です。
>野々村さん
魔界水滸伝でしたっけ。
あ〜、もうほとんど覚えてないですわ!
また読み返したいなぁ〜。
思わず先に世界不思議発見が浮かんでしまった自分が恨めしいです。
>野々村さん
そうです、魔界水滸伝です!でも、別の作品群にも、ちょこちょこと顔を出しているキャラクターで、そのときは「土蜘蛛」ではないんですけどね・・・・・・ファーストコンタクトがそれだったんで、私の中では土蜘蛛=野々村さん、野々村さん=土蜘蛛。
魔界水滸伝以外でも、現代社会の情報網に陰からびったりくっついている姿が、まさに「蜘蛛」なお人です。
おー、他の作品にも出てたんですか〜。
栗本先生の物語群って、手塚治虫先生の「スターシステム」の影響をかなり受けていると、ご自分でもおっしゃってましたもんね。
私的には、スターシステムと言うより魂的なつながり(転生のような)だと受け取っておりますが。
そういった構造上、ぼくらシリーズの薫くんは、グインのマリウスなのかな〜とか、伊集院大介は、じゃあ誰なんだろうとか、そういう事をいろいろ考えておりました(笑)。
なるほど、野々村さんは正直ほとんど覚えてないんですが(すいません;)、そういうスターのおひとりだったのですね〜。
>これからもあれこれ書き込んでしまうと思いますが、どうぞよしなに。
はい、こちらこそ、どぞよろしくお願いします^^