健気で元気一杯な女の子・セイの、沖田総司への恋心を中心に、新選組の群像劇、幕末の激動の時代を綿密な取材を元に描く少女漫画 『風光る』。
今回は、伊東参謀の陰謀で土方副長が大変なことに!
その時セイは!?
過去感想→23 , 24 , 25 , 26
【ネタバレ注意!】
徹底的に嫌がる土方副長を、伊東参謀が無理矢理追い回すホモ的ドタバタ喜劇も、そろそろ大詰めが近いのでしょうか。
のっけから副長、いつも以上に伊東参謀を忌み嫌い、ついに吐くわ(これはわざとか?w)、震えだすわ。
これはさすがに尋常ではない。
ということで、どんなことにも都合よく首を突っ込むラッキー少女セイは、今回は近藤局長のおはからいで副長付きのお小姓にクラスチェンジ(笑)。
沖田さんと二人で撮った例のポトガラを脅迫材料として、土方さんに恋人役を無理矢理させられ、伊東参謀を遠ざけるダシにされるセイなのでありました。
いや〜今回はまた、いつもとちょっと趣向が変わって面白かったですね〜。
セイが女の子とは知らない土方さんとの同居生活という、トラブルが起こらないわけがないっていうシチュエーションに、あの変態伊東参謀とのドタバタ漫才。
なぜそこまで参謀を避けるのかという、土方さんのミステリーを本筋に、土方&セイという異色のコンビのラブコメ路線(???)。
セイに嫌われまくってる土方さんの、意外な一面が浮き彫りになったり、ちょっとだけセイと土方さんがお互いを近く感じてみたり、オバカ変態方面ばっかりがクローズアップされている伊東参謀の、切れ者っぷり、只者ではない面もちょこっとだけ覗ける面白さもあったり。
そしてまた、アクシデントから割れてしまったポトガラを胸に泣く、セイの沖田さんへの一途な想いもまた、見逃せないポイントでしたね〜。
笑えるポイントも多々あって、けっこう最初から最後までクスクス言ってた気がします。
「あれで乳さえあったらまるきり女子だよな」 と悪気ナシに言う土方さんに、心の中で 「ありますよちょっとは!!」 と謎の抗議をしちゃう沖田さんとか(笑)。
あああと、あの土方さんの 「お茶わり」 は激必見ですねッ!
セイは 「可愛げのカケラもない」 とか言ってますけど、めちゃカワイイじゃないですか(笑)。
顔を真っ赤にしてちゃぶ台返しとか、四コマっぽい絵もあってかカワユすぎです。
そして感動は、割れたポトガラのことで、セイが沖田さんに抱きつくシーン。
「沖田先生…!」
「かっ 神谷さん?」
「約束してください!
絶対絶対
私より先に死なないって!」
「それはどうかなぁ…」
「約束してください!!
そしたら私
先生の言う事を信じて副長を許しますから!」
最近は比較的平和な話が続いているので忘れてしまいがちになりますが、新選組はいつ死んでもおかしくない戦いの中に日々身をおいているわけで。
また、世は変革、動乱の折。
明日がどうなるとも知れぬ時代なんですよね。
それを思えば、たかがポトガラが割れただけでとは、なかなか笑う気にはなれません。
セイの沖田さんを想う気持ちは、純粋に純粋なのですからね。
ここは素直にジーンときてしまいました。
沖田さん、しかし何気に顔が真っ赤でしたね(笑)。
ラストはめでたく紙製の写真で復活した、二人の思い出のツーショット。
セイの涙の笑顔にこちらも感涙です。
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