エースのもとまで、あと一歩のところでガープに阻まれたルフィ。
今、運命の対決の時!
【コミック派ネタバレ注意!】
さぁ、ついにこの時が来てしまいました。
処刑台のエースまで、あと一歩のところまで来たルフィの目の前に、突如降臨(って感じですね!)したじいちゃん、ガープ中将!
ここはバトルとしての面白さよりも、祖父と孫が海兵と海賊に別れてお互いに一歩もも引けない戦いをしてしまうという、悲劇にこそ注目してしまいます。
ガープのセリフがとにかく痛々しく、悲しい。
「ここを通りたくば
わしを殺してでも通れ!!!
“麦わらのルフィ”!!!」
孫のルフィではなく、一人の凶悪な海賊としてみなし、これを叩き伏せるという宣言に他なりません。
またそれはルフィに対して、戦うなら自分のことも祖父ではなく、ひとりの海兵として見ろと、もう腹をくくれと厳しく叱咤しているんですよね。
そして、その言葉は同時に自分に対しても同様に言い聞かせているように聞こえるのです。
「それがお前達の選んだ道じゃァ!!!」
そう、ルフィも、エースも。
しかし、ガープも 「海兵という道」 をあえて選んだと言う意味では、まったく同じなのです。
ガープが海兵として己の道を選んだ時、正義の番人として厳しく生きることを選んだんですよね。
たとえ、相手が血を分けた家族や愛する者であろうとも、法を破る者がいたら己の手で打ち倒すという道を選んだのです。
そんなことは、とっくのとうに覚悟していたはずだと。
今こそその覚悟を示さなければならないと、そうガープは己に必死に言い聞かせているのではないでしょうか。
ガープだって、誰だって、こんな戦いはやりたくはないのは当然でしょう。
でも、正義の番人となったからにはやらなければならない。
他人にこの責任を負わせるくらいなら、自分が負うべきだと、真面目なガープは思っているかもしれません。
ルフィに叫ぶのと同時に、ガープは己をも叱咤し、今こそ腹をくくれと、そう叫んでいたのではないでしょうか。
私には、この叫びはそういうどうしようもない悲しさ、痛切さ、悲哀をはらんでいるように聞こえてしまいました。
なんかもう、そう思うとこの時点で目がウルウルと……。
「いやな事なぞいくらでも起きる!!!
わしゃあ容赦せんぞ!!!
ルフィ お前を敵とみなす!!!」
もう、ここは言わずもがなのことをガープがあえて言うのが悲しすぎる。
ガープの引き裂かれるような思いが、逆にひしひしと胸に迫ってきます。
それぞれの脳裏に去来する、お互いの昔の思い出。
ルフィの脳裏には、厳しくも暖かい面影が。
ガープの脳裏には、ルフィとエースの幼い面影が。
そして…
「今になって 命が惜しい!!」
と血を吐くようなエースの言葉が胸に突き刺さる。
思わず、目を閉じる……。
決着として、十分なほどの逡巡でしょう。
一瞬の迷いが、全てを決しました。
じいちゃん……悲しすぎる!
そしてまた、見事に精神的な祖父越えをしてみせたルフィ。
漢だ!
何も考えずにただ単に殴ったのではなく、痛みを乗り越えた上での立派な祖父越えだったと、私は思います!
ところでこの勝負、戦術的に見てみますと、実はガープ中将が橋を壊してしまったことが、ルフィに大きく味方したのではないでしょうか。
海賊達にとっては、エースが近いし、ルフィがいるし、なにより崩れそうな橋の上でルフィがどうするか予想しずらいわけで、ちょっと手出ししにくい状況です。
しかし海兵たちにとっても、橋が崩れだしたからには、放っておけばルフィが落ちることは明白(ガープ中将が立ちはだかってますし)。
それ以上手出ししてかえって中将の邪魔立てをしてもなぁっていうムードが流れたとしても無理はないでしょう。
そういう偶然の幸運にも、ルフィは後押しされたのかもしれませんね。
刹那の偶然が引き起こす、時代の巨大なターニングポイント…だったのかもしれません。
さてしかし、エースのそばにはまだセンゴクさんが立ちはだかっています。
ついに出ました、海軍総司令官、大元帥センゴクさんの能力!
こ、これはパラミシア系!?
“ナムナムの実”の“大仏人間”ってトコでしょうか?(笑)
巨大化したセンゴクさんがルフィに迫ります!
「私の手で処刑するのみ!!!」
ってコエエ!!
と、同時に、なんとルフィの持つ手錠の鍵が、黄猿ビームによって破壊されてしまう!
なんと!
ガーーン!!
まさかこんなところで希望が断たれるのか!
海軍容赦ねぇ! つーかさすが海軍! やっぱスゲエ!
とか思っていたその時……その姿は!!
Mr.3 !!!!!
なんでここに!!!!!
“巨人の風船”でセンゴクさんの大仏パンチを防ぎきり、処刑台が崩れ行くなか Mr.3 が叫ぶ。
「私がここにいる理由が…
亡き同胞への弔いの為だとしたら
貴様 私を笑うカネ!!!」
うおお熱い!!
なんだこのヤロー! かっこよすぎるじゃないか!!
これまでコミカルでシニカルでリアリストで卑怯者だった Mr.3 が、急に吐露したアツい思い。
たしかにインペルダウンでも最後はルフィに協力しましたが、あの時はまだ 「脱獄のため」 という大義名分がありました。
しかし今度は、「亡き同胞のため」 という、形のない 「信じるもの」 のためと来た!
信じるもののため、意地を、スジを通そうと言うこの男気!
惚れたぜ!!
誰がアンタを笑おうと、オレが笑うもんか!!
そして…
ついに!
ついに!!
エース 解放ーーーーー!!!
集中砲火の爆炎のなか、炎のトンネルが開き、ついにエースの勇姿が!!
わたくし、正直自分の目を疑ってしまいました!
目の前で自由を手にしているエースの姿が、信じられませんでした!
しかししかーし!
紛れもなくこれはエーーース!!
スゲエ! なにもかもスゲェ!!
なんだこの、一気に湧き上がってくる安心感!
勇気百倍!
これまでの大ピンチが全て解決されたわけではまったくないのですが、一気に夜が明けたような開放感!
よくぞやった、ルフィ!
そしてみんな!
海賊達の力が一つに結集し、今、ものすっごい奇跡が起きちゃったんですねーーー!
さぁ、ついにやってくれたエース解放。
いや〜長い長い戦いだった!
壮絶な戦いだった!
達成感がとんでもない。
ここからは一挙に脱出モードに物語は転回してゆくのでしょうかね。
この戦争編も終決に向けて駆け出すのでしょうか。
白ひげの運命は、マルコは、ジョズは、蛇姫さまは。
ジンベエさんやイワさんやイナズマやクロコダイルやバギーや Mr.3 は。
皆、これからいったいどうなってゆくのか。
彼らひとりひとりの運命が気になってなりません。
ところで、センゴクさんがパラミシアっぽかったのは、個人的にちょっと意外でした。
大将たちがロギア系みたいですから、てっきりセンゴクさんもそうだとばかり。
実際、今回はセンゴクさんの能力の真価が発揮されたとは正直言えないと思うのですが、この地位まで登りつめたって事は、ちゃんと凄い能力なんじゃないかと思うんですよ。
おそらくセンゴクさんのタイプから言って、優れた智謀が重視されての元帥抜擢じゃないかとは思うのですが、それにしてもやっぱり大元帥たるもの、強くなければダメでしょうからね。
そういった意味では、今回はちょっとセンゴクさんの力が存分に見られなくって残念だったかもですね〜。
今回の描写だけじゃ、よくて中将クラスの能力ですからね〜。
しかし、最後は海兵たちの一斉砲火がセンゴクさんを邪魔してしまったというのもやはり、今回は明らかにルフィたちに風が吹いていたのでしょう。
運気は海賊側に完全に流れていたんでしょうね。
さぁ、ついに果たされたエース解放。
ここからはどんなドラマが待っているのでしょうか!
またまた来週も目が離せません!
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バロック・ワークスに就職したくなってきたw
こういう、キャラの意外性が見事にハマるとほんとカッコイイ。