アゲハの声が意外と低くて驚きでしたけど、聞き慣れたらあれはあれでいいかも。
雨宮さんの堀江由衣さんは個人的にイメージピッタリ!
ぜひ堀江さんの声であのクレイジーなセリフの数々が聞いてみたいです!(笑)
ということで、週刊少年ジャンプ2010年07号収録分の感想です。
【コミック派ネタバレ注意!】
“宣戦の儀”の DVD 映像が消滅し、その代わりのように起こった青森での弥勒のあの事件。
そして、“宣戦の儀”の前に祭先生が受けたのと同じウイルス攻撃を、今また祭先生が受けてしまう。
それも、普段なら絶対に気づくような攻撃によって。
この事態に、雨宮さんの直感が 『歴史の強制力』 というキーワードを浮かび上がらせました。
おー、これはなかなか興味深いテーマですね〜。
はたして、そういう事なのでしょうか。
歴史は、揺れては戻る振り子のように、一度変化を起こしても次第に元に戻ろうとする力が働いてしまうのでしょうか。
それが、いわゆる 「歴史の強制力」 と言う奴ですよね。
たとえば、過去に戻ってAさんの先祖を殺しても、別のBさんの子供としてAさんは結局生まれてきてしまう。
そういうタイプの時間SFですよね。
歴史を変えようとどう頑張ってみても、結局同じような歴史になってしまうわけです。
「運命論的歴史観」 とでも言いましょうか。
もしそうだとしたら、アゲハたちの努力は結局無駄になってしまうわけですよ。
これはさすがに雨宮さんのただの杞憂であって欲しいところですね〜。
それじゃあまりに切な過ぎる。
あるいは、もうひとつのタイプとしては、「歴史の強制力」 ってのは 「地球の引力」 みたいなもの、という考え方があるのではないでしょうか。
ロケットが、第一宇宙速度さえ超えてしまえば地球の引力を突破できるのと同様、歴史に、ある一定以上の巨大な変化を与えれば、元に戻らなくて済むというような、そういうタイプです。
第一宇宙速度を出せなければ元の地面に墜落ですが、超えてしまえばもう戻らなくて済むと。
そうであれば、まだ希望の光があるってものですよね〜。
うむ、なんかそれのほうがしっくり来る感じがします。
アゲハたちがエルモアの死という運命を変え、子供達の未来を変えたのに大局的な歴史は変わってません。
つまり、まだ時間軸の巨大な架け橋は崩れてないんですね。
その程度の変化では、時間軸の第一宇宙速度を突破できていないんです。
あの橋を崩すには、時間軸の第一宇宙速度を出す、つまり、これまでにない激烈な改変を起こすことが必要となるのでしょう。
そうしないことには、いつかは歴史の強制力につかまって、元の地面までまっさかさま…あとは元の木阿弥になってしまうと。
そういうことなんではないでしょうか。
なんとなくですが、そんな気がします。
射場さん、ああ、死んでしまったか。
最後は弥勒に己の非道を詫びながら、そして誕生日を祝いながらの、悲しげな死でした。
しかし、その射場さんと弥勒のかすかな絆が描かれるほどに、むしろ弥勒の虚無感というか、背負った孤独がより鮮明に描き出されてきた感じがしますね〜。
唯一の理解者というか、もしかしたら友人になれたかもしれなかった射場さんが死んでしまった今、弥勒にはもう、誰もいなくなってしまったわけですから。
もう、弥勒には誰もいない。
人間らしい心を呼び戻せる可能性は消えてしまったのだと。
いやまぁ、グラナさんという理解者は得たわけですが、そちらは弥勒を破壊へと突き進ませるだけの関係ですからね〜。
さて、接触感染しかないのかと思っていたら、遊坂、何か薬を自分に注射して毒ガス散布!
条件つきで発動できる放出型のバースト使いでしたか!
これはめっちゃ手強い。
こんなのどうやって戦えばいいんだか。
接近戦はもってのほか。
普通に考えたら、逃げて遠くから狙撃するしかないのでは?
でもここは密室の地下。
戦場が最悪ですな!
そんな遊坂を前にして、アゲハ、これはスゲェ!!
即断即決ためらわず、
メルゼス・ランス発動!!!
お前はギャングか!!
ブッ殺すと言った時にはもう既に終わっているのか!!(笑)
「――…
警告はした」
なんという掟破り!
痛快であるのと同時に、このクレイジーさにはゾクリと冷たいものを感じずにはいられませんねー。
たしかに相手は大量殺人鬼のワイズで、ブッ殺さないとこれからもどんどん人が死ぬし、殺せば祭先生が助かるかもしれないと、そういうことであっても、やはり人の命を奪うことには迷うのが普通の人間ってものじゃあないですか。
ましてや正義のヒーローである主人公が迷わずとは(笑)。
これは夜科、ひとつ大きな壁を突破しちゃいましたね〜。
先週の、
「強くなりてェ
有無を言わせねェ 世界を変える力が欲しい」
「――… 守る力じゃないのか」
「そんなものはどっちだっていい」
が、こういう形で出ましたか。
なかなか頼もしいのと同時に、なんと危険な覚悟であることか。
これからのアゲハがとても心配でなりません。
で、こちらも心配でしょうがない雨宮さんが、ついに参戦!
前にはクレイジーなアゲハが。
そして後ろからはもっとクレイジーな雨宮さんが!
ああ、これは遊坂さんが可哀想かも(笑)。
つか、アゲハ雨宮、なんとデンジャラスな夫婦になってしまったことであるか!
似たもの夫婦っつーか、なんというか(笑)。
ということで、さぁ来週はお待ちかね!
2周年突破記念、巻頭カラー!!
ヤッターーーーーッ!!!
ぱちぱちぱちぱち〜〜♪
私の記憶が正しければ、サイレンは第1話で巻頭カラーをやって以来の、初の巻頭カラーじゃないですか!?
岩代先生、おめでとうございまーーーッス!!
二周年でようやっとこの桧舞台!
何度も打ち切りゾーンをかすめる低空飛行を経験しつつのこの巻頭カラー。
喜びもひとしおじゃないでしょうか。
また最近男前度があがっているアゲハのカラーイラストも、とても楽しみですよ〜。
表紙こそぬら孫に取られちゃいましたが、まぁしょうがない、またいつか獲ってやりましょう!!
あとそれから、記念企画もなにやら開催されるようですね!
普通にキャラ人気投票ですかね?
それとも、なんかまたちょっと変わった投票企画でしょうか?
「ぼくのかんがえた禁人種」 とかやってくれませんかね〜(笑)。
一杯応募しちゃいますぞ?
なにはともあれ、いろいろ来週が楽しみだーーッ!
■PSYREN‐サイレン‐の謎
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その08 「灰化する死」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その07 「薄明るいサイレン世界の夜」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その06 「タツオの放浪期間」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その05 「現在と未来の同調性」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その04 「ゲーム主催者」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その03 「ニセ刑事の正体」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その02 「電話の声」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その01 「噂の発生源」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 【序文】
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不覚にも笑ってしまった、チクショウw
実現に1票w
しかし、その[大きな変化]の対価が影宮さんや黒アゲハに[なる]事だったらと思うと…もう何と言ったらいいのか…戦慄。妄想ですがW
似たもの夫婦>ですね^^*
クレイジーには語弊を感じますが、デンジャラスだとは思います。(同じか;)
しかし、似ていてもアゲハは桜子嬢の尻に敷かれる運命なのは変えられない!
なんて思っているのは私だけでしょうか(笑)
遅かれ早かれ人は死ぬし、形あるものみな壊れるわけですし。
マツリ先生が毒攻撃を受けて弱るのは強制され、エルモア死亡エンドやアゲハら帰還失敗エンドは免れたのに違和感・・・(あくまで私見)
というわけで、最新号の結果が出てしまいました(笑)。
そーいやキン肉マンの最新刊が出るらしいぞ!
これは買いだ!
>如月さん
対価としてそれを払わなければいけないとしたら、悲劇としかいいようがないですね〜。
そういう未来はなんとか避けて欲しいものですが…。
彼らにはほんと幸せになって欲しい。
>尻に敷かれる
たしかにwww
ちょっと妄想の翼が膨らんでしまいました(笑)。
>KEYさん
納得できない気持ちはちょっとわかりますよ〜。
私も個人的には時間SFの中では「バタフライ・エフェクト」タイプが好きですから。
ただ、時間SFの面白いところは、優れた新作は旧作の時間概念をどこか必ず覆してくれるところだと私は思っているんです。
それを思うと、この 「時空概念の慣性の法則」 とでも言いますか、新しい概念は面白いなぁ〜と思うんですよ。
どういう結末になるのか、とても興味深いです。
今はちょっと納得行かない概念も、もしかしたらその向こうになにか凄いものが待っているのかもしれません。
まぁ何を言うにも、まだ雨宮さんの口から出てきたちょっとした仮説に過ぎませんからね〜
まだまだ判断するのは早いかもしれませんね。