2010年01月19日

ONE PIECE(ワンピース)感想 第570話 “命の懸橋”

 運命は、ついにルフィひとりの手に託された!
 大戦争編クライマックス!
 週刊少年ジャンプ2010年07号掲載分の感想です。

【コミック派ネタバレ注意!】




 ルフィが炸裂させた“覇王色の覇気”にどよめく戦場。
 いいですね〜。
 こういうのは極めて気持ちいい(笑)。
 しかしこれがまだ、ほんの目覚めたばかりの 「無意識」 のものだとすぐバレるあたり、この人たちも大したものだなぁと。
 覇気がゴロゴロしている戦場に身を置き続けてきた男達の、貫禄みたいなものを感じてしまいました。
 ああ、いつかルフィたちもこの高みに登れるのだろうか。

 でまた、興味深いことがわかってきましたね〜。
 どうやら覇王色の覇気を持つものは、ルフィと蛇姫さま以外にもけっこういるようで、まず白ひげとシャンクスが確定。
 さらに話の流れ的には革命家ドラゴンもそうである様子。
 そして、イワさんが 「血は争えない」 と言っているところも聞き捨てならない。
 これはイワさんの意図としては、ドラゴンとルフィの血の繋がりを意識してのことなんでしょうけど、こうなってくるとガープ中将もそうなんじゃない? って思えてきます。
 もしそうだとすると、けっこう多いですね〜。
 ルフィ、ハンコック、白ひげ、シャンクス、ドラゴン、ガープで、なんと6人
 あれ、意外とレアじゃないのか?(笑)

 また、彼らが何をもってルフィの覇気を“覇王色”だと認めたのかまだ謎なわけですが、もしこれが覇王色、イコール 「人を気絶させる」 だとすると、あのレイリーさんもそうなるわけですよね〜。
 だとすると7人!
 おおすげぇ、覇王色だらけだ(笑)。

 まぁ、覇王色は数百万人に一人だそうですから、妥当っちゃあ妥当な線ですか。
 もしこの時代の総人口を仮に1億とすれば、実は数十人いる計算になりますからね。
 そのうちほとんどが、素質がありながらも気づかず眠らせたままだとすれば、時代の寵児として世に飛び出てくるのは数名ということになるでしょうから、けっこう辻褄があうかもしれませんね。


 ああ、でもそうなっちゃうと、なんで白ひげは壇上の処刑を覇気で止めなかったんだ? ってなっちゃうのか。
 いやまぁ、あの瞬間は病気でヘバッてたからっていう事もありますか。


 なんにせよ、覇王色の覇気が 「極めて珍しい超大物海賊としてのゆるぎない証」 みたいに認識されているってことは確かなようですね。
 海軍のドーベルマン中将曰く、

「奴(ルフィ)をこの戦いから逃がすなよ

 逃がせばいずれ必ず強大な敵となる!!!」


 と、すっかり目をつけられてしまいました。
 評価されるのは嬉しいけど、つけ狙われるのは嬉しくない(笑)。
 まぁルフィならへっちゃらでむしろ喜んじゃうかもしれませんが、今後のルフィたちの旅が余計に厳しいものになっちゃいそうですね〜。
 いや、まぁこんな大戦争で注目を浴びといて、何を今更って感じもしないでもないですが、さらに火に油を注いじゃったかもなと。
 次なるメインターゲットとして、海軍から集中的に追いかけられるのかもしれません。


 さて当のルフィですが、当人だけはそんなざわめきからは蚊帳の外。
 ああ、この鈍感ヤローに早く自分の才能を気づかせてあげたい(笑)。

「ヴァナタいつどこでそんな力

 身につけチャブルなの!?」


 と聞いたイワさんが、ついにようやっとルフィに覇気を教えてくれるのかと思いきや、ルフィが気づいてないと知るや、とっとと話を逸らす。
 ああ〜、また焦らされるのか!(笑)
 なんかこうなってくると、もしかして覇気というのは人に教えてもらったらダメなもので、いつかは自分で気づかなきゃいけないとか、そういうルールでもあるんじゃないかな〜って思えてきましたぞ。
 それとも、まだルフィの実力じゃ覚えちゃいけないって判断したんですかね〜?

 しかし、イワさんのモノローグ、

(今はまだ眠れる力…しかし

 道理で人を引きつける!!)


 というのも、これまた興味深いですね〜。
 覇王色と言うだけあって、その持ち主は人を引きつける才覚に優れているようですね。
 たしかにシャンクスも白ひげも蛇姫さまも、それぞれ多数の配下を引き連れてますもんね。
 世界をひっくり返す革命軍を組織したドラゴンももちろんそうでしょう。
 あ、だとすると、レイリーさんはちょっと違うのかな。
 あの人はリーダーシップをとるタイプじゃなくって、フォロー役って感じに見えましたから。
 彼は覇王色ではないのかもしれませんね。


 さてさて、そんなルフィの覇気を知ったからか、白ひげが驚きの大号令を下しました!


「野郎共ォ〜!!!

 麦わらのルフィを

 全力で援護しろォ!!!!」



 おおおおおおおおおお!!!!!
 なんと!!!
 なんとここでこうきたかーーっ!!!!


(………!!

 やってみろ小僧……!!

 お前も“Dの意志”を継ぐ者ならば

 この時代のその先をおれに見せてみろ!!!)



 あきらかに、先ほどまでの 「ほざくだけの威勢の塊…! 若く…無様! そういうバカは好きだぜ」 なんて言っていた白ひげとは違いますよね。
 あれはあれでルフィを認めていたセリフでしたが、今度は意味がまったく違う!
 今の白ひげからは明確に、ルフィに時代と未来を託したいという、切実な思い、希望、願い、祈りが見えてきます。
 己の死期と限界を悟り、次の時代を任せるにふさわしい次世代の大器を見つけた男の、巨大な賭け。
 大勝負!
 お前に賭ける!
 そういう、熱い男の叫びが聞こえてきました。
 これは熱い!

 時代が今、ゴゴゴゴゴと、音を立てて動き出した! と、そう感じましたよ。
 ここが、巨大なターニングポイントなのではないでしょうか。
 白ひげの時代が今、ついに新世代に受け継がれようとしている。
 バトンタッチの、その瞬間……。

 しかし、ルフィ、いけるのか?
 大丈夫なのか?
 お前がバトンタッチして大丈夫なのか?

 いや、もちろん大丈夫だと信じてはいるものの、どうにも止められないこの緊張感。
 これはもちろん、ワクワクせずにはいられない、いまだ見ぬ新時代への武者震いでしょう。
 いや〜、たまらんものがあります!


 間髪入れず、ルフィのまわりをガッチリかためる白ひげ軍団!
 すげぇ、なんてチームワークだ!!
 おやじさんの号令にこれっぽっちの疑問も挟まず、一致団結してルフィを守る彼らの姿に感動を覚えずにいられません。
 彼らも、ひとりひとりがルフィの覇気に何かを感じ取ったのでしょうか。
 ルフィに未来を感じ取ったのでしょうか。


 そんな中で、ただルフィがエース救出のみに純粋に突っ走る。
 ひたすら純粋まっしぐら! というのが素晴らしい。
 それでこそですが、その一途さが本当にまぶしいくらい。
 プレッシャーも気負いも余計なものは何もない。
 かの白ひげに一点張りされたところで、毛ほどにもルフィには影響がない。
 普通に考えれば、これはありえない才覚でしょう。
 これぞルフィよ!
 王者の風よ!
 


 そこで襲い掛かってくるミホークの攻撃を防いだのが、おお、Mr.1 ダズ・ボーネス!
 渋いぜ〜。
 しかし相手はあのミホーク。
 いとも簡単に切り伏せられてしまいました。

 ところがどっこい、おおお社長! 社長!!
 クロコダイル社長のおでましとは!
 なんかここんとこクロコダイル社長、おいしいとこ持って行きっぱなしですな!(笑)

「今…!!

 虫の居所が悪ィんだ

 気ィつけな鷹の目」


 なにやらご機嫌ナナメのクロコ社長。
 どうしたんでしょうか?
 せっかく復讐しようとしていた白ひげが勝手に死にそうなもんだからムシャクシャしているんでしょうか。
 それともルフィの覇王色の覇気に、クロコ社長もなにか感じるところがあったのでしょうか。


 そして、我らが蛇姫ボア・ハンコックさま。
 ついに戦桃丸に反逆を問い詰められて、これはマズいことになったかな? と心配していたら、

「お前に一つ教えてやろう…

 “恋はいつでもハリケーン”なのじゃ!!!」


 って(爆)。
 いい仕事してますね〜。
 こんな壮絶な戦いの中で、ほんと僕らのオアシスでございます。



 で、まさかのビックリ。
 ここでカニちゃんことイナズマがご登場!
 イワさんのモジャモジャ頭から何か出てきたと思ったら、イナズマじゃないですか!
 あんたそんなとこに隠れていたんかい!!
 いやまぁ途中で戦線離脱させようと言われてた割には、どこかで下船させた形跡もないようなと、ちょっと不思議には思っていたのですが。
 まさかそんな所だとは予想だにせず!(笑)
 つか、分かるかァ!(笑)

 イナズマの力で一挙に処刑台までのタラップが完成し、ルフィこれを一気に駆け上がる!!
 海賊達の思いを乗せて、ルフィが行く!!
 しかしそうは問屋が卸さない。
 ルフィの前に立ちふさがったのは、グハー! ガープ中将!
 おおおおおーー!
 ここで来たかーーッ!
 ここでついに、骨肉の対決が実現ですか!

 ルフィはじいちゃんに完全に心を折られている過去があるわけですが、事ここに至ってそうも言ってられんでしょう!
 孫と祖父なんていう繋がりは繋がりとして、お互いに絶対後に引けないものを背負った者同士、死力を尽くしてぶつかり合って欲しいものです。


 もしかするとガープ中将、今回死ぬ覚悟なんじゃないかな〜と、ふと思いました。
 血がつながっていないとはいえ、やはり家族は家族。
 海軍の将として海賊は処刑せねばならないのは一つのスジとして、家族を処刑しなければいけないのであれば、家族としてのスジも通さなければならない。
 そういうふうに考えるのが、ガープ中将なんじゃないかな〜と思ったんですね。
 ならば、ここで潔く死のうと考えているのではないかと。
 将と、家族、ふたつを両立させるためには、それしかないと思いつめているんじゃないかと……。
 どうなんでしょう。

 もしそうだとしたら、ここでルフィに打ち倒されるのであれば、それはガープじいちゃんにとっても本望なのではないかと。
 悲しい事ですがねぇ〜。

 しかし、そもそもの問題としては、ルフィがじいちゃんに勝てるかどうかですね!
 中将とはいえ、ガープは大将昇進の辞令を蹴って中将に居座っている男ですから、実力ではれっきとした大将クラスと思われます。
 ルフィ、ここが正念場のようですぞー。


 ああでも、もしルフィがじいちゃんを超えられたとしても、その向こうにはセンゴク元帥も待ってるんですよね〜。
 これは困った。
 これはホント困ったぞー!
 さぁ、ルフィの運命やいかに!

 今週も面白すぎる!! 



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