その時、世界は静止した!
週刊少年ジャンプ2010年05・06合併号掲載分の感想です。
【コミック派ネタバレ注意!】
テンションホルモン注入で再起動のルフィ。
何度倒れても何度でも立ちあがるゾンビ(笑)のようなルフィですが、しかし今度ばかりは後がないとイワさんから忠告が。
こればっかりはホントに後がないんでしょうね〜。
正真正銘最後の勝負となるのでしょう。
緊張してきました。
最初に立ちふさがったのはコビー。
おおー、ここで早くも対決となるか。
“あの人を殺す気でやるんだ!!!”と腹をくくるコビーがかっこいい。
しかしまぁ、さすがに天地ほどの実力差。
一撃完全ノックアウト〜。
まぁしょうがない。
コビー、もっともっと修行して強くなるんだ。
オマエさんならきっと強くなれる。
次なる障壁は、くま軍団、パシフィスタ。
これは手こずるか? と思いきや、ここで来ました我らが蛇姫さま!
あいかわらず凛々しく、かつキュート!
ルフィに名前を言われてキューンとなり、パシフィスタに名前を呼ばれてカチーンと来る、この身勝手さが素敵過ぎです(笑)。
つか、パシフィスタの帽子が石化してるんですけど、もう心のないサイボーグだろうが無機物だろうがなんだって関係ナシに石化させちゃってますな。
いや、あるいはこれ、実はパシフィスタにも心があるんだよっていう超重要な伏線だったり?
いや〜、どうなんだろか。
一方、白ひげ方面はマルコとジョズが大変なことに。
先週まではまだまだいけるんじゃ? と思ってたのですが、マルコは海楼石の手錠をはめられ、ジョズは全身(?)凍らされて大ピンチ!
容赦ねえなぁ〜。
さすがにこれは決定的って思えますね。
なんかもうほとんど勝負見えて来ちゃったじゃないですか。
これをひっくりかえすには、相当の逆転パワーが必要ですよ。
いや、もちろんそれを平然とやってくれそうな気がするからワクワクドキドキしてしまうわけですが。
そして、ついに白ひげに突き刺さる、海軍の一斉攻撃。
もはや、これまでか、と、思われたその時!
「おれァ “白ひげ”だァア!!!!」
なんと!!
まだやるか白ひげ!!
武器を一閃、海兵を吹き飛ばす!
満身創痍、血反吐を吐きながらも、その闘志、破壊力、健在!!
まさに“怪物”としか言いようがないじゃないですか。
「……おれが死ぬ事……
それが何を意味するか…
おれァ知ってる……!!!
……だったらおめェ…
息子達の明るい未来を見届けねェと
おれァ死ぬ訳にはいかねェじゃねェか…!!!
なァエース」
白ひげの覚悟。
世界を背負うものの覚悟が熱すぎる。
やはり、なんとでかいオヤッサンだ。
ジンベエさんの故郷、魚人島の秩序が白ひげの名前一つで保たれているように、世界はいたるところで、白ひげの名前=威光一つでかろうじて秩序が保たれているのではないでしょうか。
もしそれがなくなったら、いったい世界はどうなってしまうのか。
白ひげは、この戦いで己の身が果てることは覚悟しているものの、その後を安心して任せられる男にバトンタッチしないことには、安心して死ぬことも出来ないと感じているのではないでしょうか。
そしてそのオヤッサンの“覚悟”と“誇り”を守るため、あえて正面ではなく背中を守る“息子”たち!
なんて奴らだ。
なんて結束の固さでしょう。
お互いの生き様をマルっとわかりあっている、その団結の熱さに目頭がヒートっすよ。
しかし、そこで無慈悲にも振り下ろされる、エース処刑の刃!
白ひげも病が邪魔し、動けない!
どうなる!?
と……その時!!
「やめろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
轟きわたる、ルフィの怒号!!
処刑人が、これに気絶!!
キターーーーッ!! ルフィの覇気!!
覇王色の覇気!!!
きましたーーーーッ!!!!
驚愕のセンゴク、目を疑う青雉。
イワンコフはじめ、まわりの反応が実に痛快!
そうだ、これがルフィだ! 見たかチクショーめ!!
しかしこの反応は、気持ちいいとともに、“覇王色”はそれだけ特別なのだと再確認できたように思えるのです。
詳しい描写はあまりないものの、覇気はどうもこの戦争ではけっこういろんなところで使われているらしき気配があります。
ロギア系の能力者同士がダメージを与え合っている描写は、すべてではないとしても、いくつかは覇気が絡んでいると見たほうがいいと思うんですよね。
しかし、そんなハイレベルの戦場にあって、この驚き描写。
これはただごとではないですよ。
単に、ルーキーが覇気を使ったという驚きじゃないと思います。
広場の奥から壇上の海兵を気絶させる、その覇気のスケールに驚いたという可能性もあるかもしれませんが、それより“覇王色”に驚いているように、私には見えました。
覇王色は、ただ数百万人に一人しか得られないレア性のほかに、もっと重要な意味を持っているのではないでしょうか。
それこそ、ロジャーがやはり覇王色の持ち主で、海賊王となるためのなによりの資質であると考えられているとか。
そろそろ、覇気とは何か、覇王色とはなんなのか、明かされるときが近づいているのかもしれませんね。
それはそれとして、白ひげの反応がまた興味深い。
エース意外に有望な資質を見出した喜びというより、なにか、恐れを抱いているようにも見えてしまいました。
いったいどうしたのでしょう。
もしかして、今週のタイトルの“怪物”というのは白ひげと同時にルフィのことも言っているのでしょうかね?
戦争も終局に入って、突如ルフィが戦いのキーになりそうな流れとなってまいりました。
はたして、この戦争でルフィは何を成し遂げてくれるのでしょうか。
いや〜これは面白くなってまいりました!
ところで、劇場版『ストロングワールド』の感想をアップしておきました。
一応ネタバレも入ってますので、ご覧の際はご注意くださいませ。
しかし、あの劇場版は公式ストーリーと考えていいんですかね〜?
コメント欄でもそういう話になったのですが、もしあれが 『スリラーバーク編』 と 『シャボンディ諸島編』 の間のエピソードだとすると、本編でブルックさんが 「初陣」 って言ってたのが矛盾してきちゃうらしいんですね。
だとすると、矛盾しないようにするには、この 『マリンフォード戦争編』 の後、麦わら一味が再結成した後じゃないといけないんじゃないかと。
とすると、あのサンジのニューカマー化とウソップの魔人ブウ化はちゃんと解けるってことなんですよね?(笑)
ね? ね?
信じていいんですよね? 尾田先生?(笑)
いやもう、あの映画観てひさびさに麦わら一味の揃った活躍が楽しかったものだから、本編でもはやく合流して欲しいっていう気持ちが久々に強くなってしまいましたよ。
みなさま、オススメですよあの映画は。
まだ観てない方はお急ぎアレ。
今週の扉であったように第0巻は「無くなる事はない」(!)そうですが、公開期間はもうそう残ってないみたいですからね!
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読んでいただけてましたか。
ありがとうございます!
そうですね〜、色々な手段でなんとか阻止してきたのも、そろそろネタ切れしてきた感じ。
クライマックス近し! って感じがひしひししてきましたね。
私が思うに、あとここで事態を動かせそうなのは、
・白ひげを刺したスクアードの捨て身の特攻。
・正義の門を開けた謎の存在の介入(それが革命軍かも?)。
・そしてお待ちかねのルフィの仲間達の参戦。
・あるいはとても気になる黒ひげの動き。
あたりですかね〜。
しかしそのどれも「勝利」にまでは結び付きそうにないような……。
なんとか、エースを助けることだけは成し遂げたいのですけれどもね〜。
ほんと、どうなるのでしょう。