2010年01月03日

アニメ感想 さよなら絶望先生

 さよなら絶望先生、一気観しました〜。
 オーケンMADで触発されて観たわけですが、アニメ中で 「MAD⇒アニメ本編」 の逆流がしっかり風刺されてて吹きました(笑)。
 さすが絶望先生!
 絶望したあッ!
 完全にみすかされてて、絶望したあッ!!

 ちなみに観たのは 『さよなら絶望先生(全12話)』、『さよなら絶望先生 序〜絶望少女撰集〜』、『【俗・】さよなら絶望先生(全13話)』、『【獄・】さよなら絶望先生(上・註・下)』、『【懺・】さよなら絶望先生(1〜9話)』 であります。
 風邪の寝正月をすべてつぎ込んだぜ!(爆)




 ささいなことにいちいち絶望しては自殺しようとする“絶望先生”こと糸色望(いとしきのぞむ)を中心に、彼が受けもつクラスの個性豊かで問題だらけの女子生徒たちが織り成すコメディドラマ。
 話のタイプは多岐にわたり、パロディや時事ネタ、社会風刺、あるあるネタから自虐ネタ、劇中劇などなど。
 とにかく画面中にたくさんのネタを仕込んである作品で、脈絡もなく昭和時代の番組パロディを差し挟んだり、黒板ネタや情報羅列、字幕での遊びなどなど、画面をいちいち静止していかないと全てを網羅するのが至難な作品でもありますね。
 まぁ普通はさらりとそれらを流しつつ最後まで見て、気になるところを後からチェックといったところでしょうか。
 繰り返し楽しめる良作品とも言えるでしょう。
 

 風刺部分の毒が強いのかと思いきや、さほどではなく、作者は専門家ではないからあまりツッコまないでね、なんて言って軽く受け流す気軽さが、等身大の意見として意外と耳に心地よかったり。
 社会風刺や自虐的なネタも嫌味にならず、これは力加減が程よい風刺漫画であるなぁと感心しました。

 ライトで気軽に楽しめて、ネタの幅も広く、密度も濃くって飽きさせない。
 これはいい作品と出会いました。


 個人的に最高だったのは第3シリーズ 『懺』第8話、「最後の、そして始まりのエノデン」
 この回は切り絵のような独特のアニメ手法を用い、実験映像作品としても非常に面白い世界観を作り出すことに成功していると思うのですが、ネタとしても 「その質問にはすでに答えが出ているよね」 というツッコミがあまりに的確で痛快でした。
 また 「一番左」 のホームから出ていた 「地上の楽園」 行きの路線はもうなくなってしまったとかいうネタまであったり。
 絶望先生がたどりついた最後の選択肢も、この作品の性質を如実に表しておりますしね。
 実にうまい一話でした。

 また、パロディ作品としては、これは昭和世代狙い撃ちですね〜。
 「あれだ!」「これはわかる!」 とネタが分かった瞬間のあのドキューン感(なんだそりゃw)はたまりません。
 例としては、無印12話ラスト、絶望先生と二人のヒロインが黄色い車に乗り、もう一人の女の子がバイクで颯爽と海岸線の道を走り去っていって、その先に富士山、そしてエンドってシーンですが、あれが 『ルパン三世パート2』 の最終回だと分かるとグハハハハと嬉しくなっちゃうわけですね(笑)。
 分かりやすいあたりとしては洋画劇場のオープニングアニメママイキとか、映画 『サイコ』 の冒頭殺人シーンとかですかね。
 私が個人的に爆発だったのは、ヒロインのひとり、多重人格帰国子女・木村カエレの登場回、人格覚醒シーンの演出がまんま 『カムイの剣』 だったってとこでして……ええ、めちゃくちゃマニアックですよ(笑)。
 角川アニメですが、どんだけの人が今これを知ってるのかと。
 逆に言えば昭和時代の記憶があまりない世代にはけっこうチンプンカンプンの可能性もありまして、まぁただそういう昭和攻めは 『俗』 あたりからなりを潜めていって、時事ネタメイン、あるあるネタが増えてゆくのでそのあたりから心配はなくなるかもしれませんね。
 まぁ、昭和世代としてはちょっと寂しいんですけどね(笑)。


 それと、私は昨今の 「萌えアニメ」 というものをまったく観てないのですが、なるほどこれが萌えアニメかとも勉強になりました。
 厳密には違うのかもしれませんが、キャラ性が過激なほどに豊かで可愛い女の子達がたくさん登場し、主人公の男性がひっぱりだこになってキリキリ舞いという状況は、いわゆる萌えアニメ、なんですよね?(多分に誤解が入ってるかもしれませんがw)
 でもこれはとても見覚えがあるなぁ〜と、ひとつ気づいたのですよ。
 これって 『うる星やつら』 の構図じゃないですか。
 女の子達におっかけられて、男が逃げ回って、かといって嫌なわけでもなく、一人にも決められずという状態でダラダラいつまでも続いてゆくコメディ。
 やっぱこれは黄金パターンだよなぁと(笑)。


 で、その女の子達がやっぱり魅力的ですね〜。
 個人的にヒットは、風浦可符香(P.N)関内・マリア・太郎常月まといの3人ですね。

 私もポジティブをモットーとしていますが、可符香の常軌を逸したポジティブさは尊敬を通り越して異生物を見るまなざしになりますね(笑)。
 あれは面白すぎです。
 あまりにパワフルすぎて、たまに作品世界をおかしな方向に暴走させてしまうのも魅力の一つ。
 次はどんな電波世界に誘ってくれるのだろうと楽しみになってしまいます。

 また、マリアのたまに語る可哀想な話が毎度マイハートにクリーンヒット。

「このキノコ どっちが食べられるかわかるか?

 こたえ どっちも食べられない

 どっちも毒ある

 …でも食べたよ(遠い目)

 でも食べたよ…

 食べなきゃ 飢え死にするからだ

 食べた友達 二人、かわいそうに…(ry」
(うろおぼえ)

 つたない日本語の無垢な声で語られる、語りつくせぬ悲劇!
 ゲラゲラ笑いながら、なんか切なくなってくるんですな(笑)。
 切ないながらもちゃんと笑いになる。
 周りの反応とひっくるめて考えると、無性に可笑しくなってしまうんです。
 こういうギャグは初めて見ましたわ。

 そして、恋愛中毒体質、超ストーカー娘・常月まといは完璧に私の好きなタイプですね〜!
 大好きな絶望先生に異常ストーキングなところは、行き過ぎとはいえ恋に一途な乙女として実に魅力的。
 和の装いと大正浪漫を思わせる髪型もキュート。
 声も私の好きなタイプでして、昔けっこうCDを集めていた笠原弘子さん(声優というより歌手ですな)とそっくりなので、最初は笠原さんかと思ってしまいましたが、真田アサミさんとおっしゃるんですね。
 不勉強でした。まさかでじこが私のツボだったとは(笑)。
 ということで、キャラクター性、見た目、声と、完璧に三拍子揃った常月まといさんに恋をしないわけがないのでありまッす!(笑)
 いや、まぁストーカーはリアルじゃ困りますけどね〜。


 さて、これだけ面白いアニメですし、近いうちに原作のほうにも手を伸ばしてみますかね。



■関連記事
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