ジョジョの奇妙な冒険 Part7 SBR #53 現象と女神 の感想です。
今度はなんと、吉良吉影がッ!?
その強引さに、シビレろ! 憧れろォ!!
【ネタバレ注意!】
おお〜っと、いきなり先月とは“現象”の解釈が変わりました。
ルーシーを中心に世界が集まってくるわけではなく、ルーシーを中心に空間の 「スキ間」 が発生し、そこに土地やなにもかもが集まって 「落ち込んでいる」 というわけですね。
つまり、簡単に考えればSF小説などで出てくる“ワープ理論”みたいなものでしょうか。
空間をたわめてA地点とB地点とをくっつけて、間の距離を 「スキ間」 の中に落としちゃうような現象と考えたらいいでしょうか。
で、他の存在はどうやら一度スキ間に落ちたら出てこられなくなるか、あるいは認識されなくなるのに対して、大統領だけはそのスキ間の空間を好きに出たり入ったり移動したりできるようです。
そしてまた、これらの現象はルーシーの遺体の能力ではなく、なんと大統領のD4Cの新しい能力ということですか!
大統領、節操ないな〜。
平行宇宙を行き来する能力は、たしかに Dio によって攻略されたようなものですが、しかし事ここに至って新能力とは、汚いなさすが大統領きたない。
パラレルワールド移動能力に加え、ワープ能力(?)ですか。
接近戦がそれほど強くないのが救いですが、どんどん捉えにくい敵になっていきますね〜。
そして、ついに列車にとりついたジャイロ。
まずは、以前から疑いをかけてきていた運転士のもとへ。
そこで見たものは、大統領によって“列車を動かし続ける装置”にされてしまった運転士さんでありました。
パラレルの運転士の足がちょんぎれて、こちら側の運転士のおなかに括り付けられ、その運転士の胴体部分だけがパラレルに引きずり込まれている状態。
そしてその背後には、パラレルの運転士が転がっている。
これだと、引き寄せあう力が働き、おそらくこちら側の運転士はどんどんパラレルに引きずり込まれてしまうわけで、しまいにはバーンと。
しかし、かと言ってこちら側に出てこようとすれば、おなかに括り付けられたパラレルの足と自分の足が、こちら側の世界で接触したことになり、やっぱりバーンと。
まさに詰み状態、これはヒデェ。
よくまぁ大統領、こんなエゲツナイ拷問みたいなことを思いつくものです。
てゆーかまぁ、荒木師匠もね(笑)。先生の想像力が恐ろしいですわ。
そして、ついに、ついに!
ジョニィVS.大統領! 開戦!!
まず口火を切ったのは、ジョニィの爪弾!
ルーシーの体を盾にとる大統領に、容赦なく打ち込むジョニィ、さすが!!
ジョニィの眼にはあの 「黒い炎」 がやどり、人質もろとも撃ち殺す凄みがギラギラ!
しかしそこはジョニィの黄金の回転弾。
弾痕は、ルーシーの体を這い回り、床とソファーを移動して大統領に迫る!
いいですね〜、このテンションが素晴らしい。
しかしそこは大統領。新聞で弾痕を挟み込み……得意のセリフきたーーッ!(笑)
「どジャアァァ〜〜〜ん」
アホだ(笑)。
お気に入りだな大統領、それ。
ところがどっこい、素晴らしいのがここからですね〜!
新聞に挟み込んで、パラレルに送り込んだはずの弾痕が、なんと大統領の手に!!
「「穴」は「穴」……!
そのもの自体は……
はさみ込んでもD4Cの『もうひとつの世界』へ
送り込めないのか……」
なるほど上手い!
パラレルに送り込めるのは“挟み込める物体”だということですか?
「穴」 というのは、面の上に発生する形状変化の波であって、物体そのものではない!
若干サギ臭いような気もしないでもないですが、これは正直してやられたーッて感じがしました〜。
こういう論理戦、大好きですよ私は〜。
さらに追い討ちで爪弾を打ち込むジョニィ。
おおー、いきなり大統領ピーンチ!
と、そこで役に立つのは、そう、やっぱり先ほどの、大統領の新能力。
どうワープ能力を利用するのかと、思いきや!!
わけわからーーーん!(笑)
弾痕のはいずる腕を 「スキ間」 に突っ込んだかと思うと、遠くの農夫さんがいきなりボーン!
ええッ!?
そしてさらにボーン!!
で、大統領の腕は傷一つなくなっちゃう。
ホワーーッツ!!
自分でもなにがなんだかよくわかってない大統領がまたリアル。
こいつも生死のギリギリの中で苦労して世界を掴もうとしているんだなぁ〜と思わされますね〜。
そして、どうも理解したところによると、スキ間は大統領にとって 『害悪なるもの』 の淘汰機能でもあると。
なんて便利な!!
スキ間によって大統領は都合のいいものだけを手にし、都合の悪いものはさきほど農夫に飛ばしたように、とばっちりとして他にポーイと捨てられるということですか!
チートだ!
チート能力だ!!
これには大統領、大興奮。
「これは『円卓のナプキン』だッ!!
世界中の後の者はそれに従わざるをえないッ!!
このヴァレンタインがッ!!
『力』!! 『栄光』!!
『幸福』! 『文明』『法律』
『金』『食糧』『民衆の心』!!
このわたしがッ!
最初のナプキンを手にしたぞッ!」
もうこの世の絶頂ですね(笑)。
完全にハイッて奴だーー。
しかし注目はこの寸前でしょう。
実は このルーシーのゆがみに
『吉良(きちりょう)』なるものだけが集まって来ている
って!!
吉良って!!(笑)
たしかに占いなんかでは吉良日とか言うかもしれないけど!
しかしこれは明らかに吉影オマージュ(笑)。
この無理くり具合は惚れざるを得ないーッ。
さぁしかし、ついに絶頂に立つ能力を手に入れてしまった大統領。
反撃開始です。
まずはジャイロが、首のコリコリ弾力のありそうな頚動脈をブチッとやられてダウン。
そして大統領、ジョニィ目前に一気にワープアウト!!
これはヤバイッ!
どうするジョニィ!
事態は急転直下、ヤバすぎる方向に走り出したッ!
これは次回がめちゃ楽しみよなぁ!!
あ、ところで、今回ホット・パンツはヒトコマも出ませんでしたね。
どうなったんだろう。
出てこないってことは逆に安心な気もしますが……。
あとそうそう、今回ちょっと思ったのですが、これまでジョジョのラスボスって、第三部以来ずっと時間能力の持ち主と決まってきたんですよね。
でも、今回ばかりはやっぱり違うみたいですね〜。
しかし、これはこれで象徴的なのかもなぁと思ったのです。
「スキ間」 能力は、そのまま空間能力ですし、D4Cのパラレル世界能力も、味方によっては広い意味での空間移動能力みたいなものです。
つまり、これまでの 「時間」 に対して、今回は 「空間」 がテーマなのかな〜とも。
いや、まだ早いですかね、結論を出すのは。
実は最後にジョニィが時間能力に目覚めたりしないとも限りませんもんね(笑)。
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