2009年09月30日

週刊少年ジャンプ44号感想 後編

 ということで後半戦。




 後半の感想は、

・黒バス
・保健室の死神
・べるぜバブ
・バクマン
・ぬら孫
・サイレン

 の6本でお送りいたします。



【センターカラー】 黒子のバスケ

 次なるキセキの世代は、青峰大輝
 キセキの世代の中でも最強の男。
 傲慢不遜で失礼で、なんとなく火神と対をなすようなキャラクターでもありますが、中学時代はやはり火神と同じ、黒子と組むポジションであった様子。
 これはなんかラスボス的なヤツの登場ですね〜。
 つか、そういうのは最後に出てくるもんだと思うのですが、この流れで打ち切りということでもないでしょうし、この後の展開がわかりません。

 それはさておき桃井さん、誠凛バスケ部にその抜群のスタイルで人気を博してしまったようですが、こんな人のよさそうなフリしておいて、実はキレ者のスパイだったりして。

「むしろ それが桃井の仕事やん」

 ってキャプテンっぽい人のセリフが気にかかります。
 手段を選ばない偵察が売りで、あちこちに盗聴器でもしかけてたら笑えますが。

 しかし、最初桃井さんを男性疑惑の目で見てみたり、今度はスパイ容疑って、なんか私桃井さんに恨みでもあるんでしょうか(笑)。



保健室の死神

 美作くんモテモテの話。
 ちょっと違うか(笑)。

 しかし美作くんも藤くんもいいヤツだなぁ。
 美作くんは登場時の印象が悪かったけど、けっこう男気もあるようだし、友達を 「親友」 と呼んで絶対の信頼をしているあたりなんかカッコイイじゃないですか。
 そして、基本的に無関心系のキャラの藤くんも、アシタバくんが困っているなら助けてあげなきゃと、誰に言われたわけでもなく自分から美作くんを動かそうとして、こいつもいいヤツだなぁと。
 うん、このデコボコトリオ、いいやつらだなぁ。
 ちょっとアシタバくんのキャラが一番弱いかもしれませんが、まぁアシタバくんは視点役だしってことで。



べるぜバブ

 リピートには笑った。
 くそ、ローラ姫かよ(笑)。
 しかしちょっと見ない間に面白いキャラになったなぁ神崎&姫川。
 共闘戦線の流れですか。
 いいですね〜、こういうノリ大好きです。
 敵としてはモロかった二人ですが、味方になると意外に強いぞ?とか、ね。
 そういう展開を期待しちゃおうかしら。
 いや、でもすでに東条の部下にケチョンケチョンにされてますしね。
 これだけラストかっこつけておいて、やっぱり口ほどにもなく弱かったりしてもそれはそれで美味しいんですけど(笑)。



バクマン。

 燃えて来たバクマン戦士。
 港浦さんと喧嘩して、なんと連載ネームをギャグとシリアスの2本も仕上げないといけないことになり、さらに月例賞にまで出品しようという荒業!
 自分たちでも言ってますが、ひさびさに彼ららしい無茶っぷり。
 これは面白くなってまいりました。

 でもこれって、この月例賞に出る本当の新人さんたちにとってみたらいい迷惑ですよね(笑)。
 新人とは言え、まがりなりにも半年以上連載やってたヤツらがエントリーするなよと、文句のひとつもいいたくなるでしょうって。
 でも、それでサイシューたちが負けたら大恥ではありますな!

 つか、なんでそんな漫画家として上を目指す貪欲さがありながら、大学だけは行っておきたいなんて保険かけようとするかなぁ。
 そこんところは妙にリアルなんですよね〜。
 もっとこう、若いんだから無茶してもいいのにっつーか、いやむしろそれくらい無茶しなきゃダメなんじゃねーの?と心配しちゃうんですよ。
 普段のド根性無茶っぷりとはアンバランスに、こういうトコだけは無茶せんのだなぁと。
 もっと背水の陣で挑むぐらいじゃないと甘いんじゃないのか?って思っちゃうんですが、そこんところはどうなんでしょうね〜。

「どうせ受かる大学の受験勉強なんて」

 って、バチ当たりな!
 お前らなんか落ちればいい!(笑)

 デビュー済みでありながら月例賞に出てしまったり、大学をなんか勘違いしてたり、こういうところがこのコンビ、昔ながらの痛さですね。
 でもま、そこがやっぱりエグイ話を描くための個性なのかもしれません。
 彼らには、普通の善悪の観念、道徳規範を我知らず突破してしまう危うさがあり、それだからこそエグイ話への天性の素質があるのかもしれません。
 ジャンプに新風を巻き起こせるのは、こういうキャラクターなのかもしれないなぁと。

 それはそうと、どんどん港浦さんがダメな人に見えてきちゃったなぁ〜。
 登場当初は体育会系の元気バリバリガッツマンだったのに、今や焦って右往左往の自己中だもんなぁ。
 これが実はミスリーディングで、港浦さんには凄く深い考えがあったりしたら、それはそれで面白いんですが、それはさすがにないかな。

 しかし、中井さんがあまりにもあまりで(笑)。
 この告白されて驚いてる蒼樹さんの顔がリアルに残酷。
 一世一代の覚悟で、顔を真っ赤にして告白した中井さんに比べて、こちらは 「あら、この犬ったらオスだったのね」 って程度に見えてしまいました(笑)。
 連載を失い、恋も失い、全てを失って……中井巧朗どこへゆく。

 一方蒼樹さんは、新担当山久に誘われてちょっとエッチなラブコメ路線に?
 あの蒼樹さんがちょっと赤面して迷っているようなそぶりでしたが、それはどうなんだ蒼樹さん。
 ハイドアがアウトした一因は、蒼樹さんがジャンプに向かなかったというのもあるかもしれないけど、それ以前に路線変更を頑なに固辞し続けたというのがあるんじゃないですかね。
 それなのに、あくまで自分の描きたい世界を主張し、頑なに守り続けてきた蒼樹さんがここで路線変更じゃ、それに付き合わされて連載アウトを味わわされた中井さんが可哀想すぎやしまいか?
 蒼樹さんにはサイシューとは違い、確固たる描きたい世界があり、物語があるものだとばかり思っていたのですが、それは買いかぶりだったのでしょうか。
 たとえそれがジャンプに向かなかったとしても、向かないということが分かっただけでもプラスだと、少女マンガに転進して我が道を貫くのが蒼樹道だと思ったのですが。
 ここでいきなりラブコメ(あるいはラブでも)を言われたとおり描き始めるのなら、ちょっと蒼樹さんという作家にガッカリするかもしれないなぁ〜。

 でもね、うん、自分の下着見て恥らってる蒼樹さんは最高なのです!(ドーン)



ぬらりひょんの孫

 リクオ、遠野で新しい仲間を大量ゲットの巻。
 そうか、これはリクオの修行編だけじゃなく、奴良組強化も図ったヘッドハンティングの旅だったのか〜。

 しかしリクオ、実にひとたらし。
 人の心を掴み、思うとおりに操る才に長けてますね。
 その基本は常に人の心に一歩先んじ、意表をつくこと。
 コロコロと態度を変えて新鮮な驚きを与え、相手が考えて対応するよりも早く次の一歩にリクオは進んでいる。
 これをやられると、確固たる自分をもたないものはどんどん転がされて行っちゃうワケですよ。
 まさに人たらし。
 リクオめ、やはり大変な素質の持ち主です。

 それはそうと、これまでの奴良組百鬼と、多少キャラのかぶる妖怪が加わりましたね。
 雪女と河童って、二人もいたらおたがい食い合わないでしょうか(笑)。
 まぁそのへん椎橋先生が考えてないわけがないので、雪女がダブルになったときの反応とか、ちょっと楽しみなのです。

 しかし、一週羽衣狐さまを見ないだけで、ずいぶん寂しい気になってくるもので(笑)。
 すっかり取り憑かれているんだなぁ〜と、今週はつくづく。
 まぁでも、ひとコマだけ登場して幼女姿(鮮血つき)で場をさらってった羽衣狐さまはさすがでしたね。
 この口元の鮮血は、口づけで直に生き胆を奪ったものでしょうか。
 別サイトで危惧されていたことですが、現代版羽衣狐さまが生き胆を調理して食べていたことから、もしかすると現代では口づけで生き胆を奪ったり、「くぱぁ」 したりってのはないのではないかと言われておりましたっけ。
 うむ、これでわれらの希望は繋がりましたな(笑)。
 われらの希望は、この現代羽衣狐さまの死の接吻に他ならないのです!!(ドーン)



PSYREN−サイレン−

 別エントリーにて。



まとめて

 巻末、黒バスの作者コメント、

「君はおっぱいがわかってない!」

 なんて説教する斎藤さんに惚れた(笑)。
 さすがは斎藤さん。
 藤巻先生はもっとおっぱいの修行しないとダメですな!

 さて、次週は…おおお!
 サイレンがセンターカラー!
 最近ちょっと掲載位置がヤバイと思ってましたが、これは嬉しい予告です。
 しかも徹底ガイドつきということですから、これでまたいっちょ盛り返して欲しいものですね〜。
 岩代先生頑張って!



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posted by BOSS at 23:03| Comment(2) | TrackBack(0) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
キセキの世代についてはポジション的に、4人目がセンター、5人目はポイントガードで黒子とパス対決じゃないかと思ってるので、ここで火神と被るやつが出るのは、むしろバランスが取れてると思うのですが。
まあ、単なる4人目と5人目は単なる予想にすぎないんですがw
Posted by 黒ぶち at 2009年10月01日 18:20
 ああなるほど!
 黒子と最後にパス対決をするキセキの世代5人目が真の最強なら、今回青峰を黒子とコンビを組むには最強という描写をしたことと矛盾しませんもんね。
 パス同士ではコンビ組むこともないでしょうし。
 忘れがちですが、考えてみたら主人公はあくまで黒子なわけで(笑)、黒子にとっての最強のライバルこそが真の最強の敵であるわけですもんね〜。

 あと、またひとつ気づいたのですが、中学時代に最強と呼ばれていたとしても、高校でもそうとは限らないんですよね。
Posted by BOSS at 2009年10月04日 22:59
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