まぁたまにはということでお許しください!
では、気を取り直してサイレン感想。
週刊少年ジャンプ43号収録分の感想です。
【コミック派ネタバレ注意!】
見事、4thステージから帰還をはたしたアゲハたち。
消費度数はたったの3。
あれだけ長く大きなステージだったのに、3とはまたまた先が思いやられますね〜。
ところが、アゲハたちを迎えたのは久々の日常生活ではなく、マスコミに騒がれ、警察に事情聴取されるという意外な展開。
アイドル・朧と一緒に10日も失踪していたことが大きな問題を呼んでしまったようです。
このへんなぁなぁで済ませてくるのかと思ったら、意外なリアルさでびっくり。
そりゃたしかにアイドルが10日も失踪したら世間はそれだけで大騒ぎってことは最近のニュースで嫌というほどリアルすぎる感覚ですし。
つーかこのへん凄くタイムリーですよね〜。
あまりにリアル過ぎて怖いくらい。
スポーツ新聞の記事タイトルとか、生臭さまで感じちゃいます(笑)。
タイミングがタイミングですから、岩代先生も覚せい剤がらみの件は当然織り込み済みで原稿アップしたんでしょうけど、さすがにクレヨンしんちゃんの件(ご冥福を…)は寝耳に水だったでしょうね〜。
まぁそもそもこの流れは朧をアイドル設定して危うさ演出をしたときから決まっていたのでしょうけど、あまりにタイミングがタイミングですよね〜。
なので、一度そういう失踪事件が起これば、マスコミは根掘り葉掘り周辺事情を調査してあらゆることを掘り出しちゃうことは分かるんですよね。
一緒に行動していたらしいアゲハもやっぱり同時期に失踪し、そのアゲハの同級生の雨宮さんも失踪していることくらい容易く調べ上げてしまうんだろなってことは感覚的にすんなりきます。
いや〜嫌だなぁこういうリアルなマスコミ。
アゲハたちにとってはしゃべったら死ぬわけだから、現代においてはこれ以上ない敵っつーかお邪魔虫ですもんね。
しかしそんな怖いマスコミ攻勢も、
「すまん
パンチが速過ぎて
撮りそこねたからもう一度!!」
には笑った。
こういう息抜きをしてくれるあたり、岩代先生の人柄のよさがでてきますよね〜。
リアルにえげつなくなりきらない、重くなりすぎないところがよいのです。
姉ちゃん、泣いちゃったですね〜。
あの朧の熱狂的ファンが朧の失踪にはひとことも触れず、ちゃんと弟のことだけを考えていたのはうれしかったですね。
うん、まぁ人として当たり前なんだろうけど(笑)。
そして、これは今後重要キャラとなっていくのか、警察・武智祐介さん登場。
アゲハに詰め寄りますが、
「…カケオチ
オレと雨宮で駆け落ちしたんすよ
高校生二人で愛を誓い合って…
旅出たんすけど 帰って来ました
朧とは 空港で別れたきり
よく分かりませんね」
おおー。よくまぁ口から出まかせを、それも平気な顔でよく言いますアゲハ(笑)。
もともとそういうところがありましたが、これは未来でさんざん命のやり取りをしてきたせいで、肝が据わったってのもあるでしょうね。
この程度の問題、未来の窮地にくらべたら屁でもない、ってところでしょう。
しかし、方便とはいえ、雨宮さんとカケオチとは。
これ、雨宮さんが聞いてたらその反応が楽しかったろうな〜(笑)。
しかしこの武智さん、今後もからんできそうですね〜。
もしかして、碓氷さんがらみで活躍するんでしょうか。
あるいは、ひょんなことから現代の天戯弥勒の悪事に近づいてしまうとか…。
まぁしかし所詮は白瀧警察署という地方警察にすぎないってところが今後動きにくいキャラでもありますなぁ。
もしかして、今回限りのキャラだったのかなぁ。
その割にはキャラ名まで出してきたしなぁ…。
そして、ヒリューパパ登場。
こういう悲哀があるあたり、やっぱりネメ姉さんのサイレンゲームは酷いよなぁと思わざるを得ませんねぇ〜。
1年後には皆死んでしまうんだから何をしたっていいじゃないかというのは倫理的には通用しませんって。
例えば1年後に死刑が決まっている死刑囚に、その1年の間看守がどんな非道な虐待をしたところで許されるわけでは、けっしてないのと一緒ですって。
ネメ姉さんという魅力的なキャラが顔をだしたことでネメ姉さん自体はキャラとして好きになれるのですが、やりかたはやっぱり許せんよなぁと。
しかし、何があるわけでもなく、ただ流れ的に雨宮さんとエルモアばーちゃん登場の前フリにされるあたりがさすがヒリュー一族クオリティ(笑)。
そして始まるエルモアウッドのドリーム生活。
一気にテンションのあがるカイルと、気合入りまくりのマリーに、素直に喜ばないくせに内心わっくわくのはずのフレデリカにニヤニヤ。
つか、ここでもしかして雨宮さんも一つ屋根の下?
うわおそれは面白い(笑)。
またこれはしばらくラブコメモードで美味しく楽しめそうなシチュエーションをありがとうございます。
カブトも連れてきたりしたらまたそれはそれで賑やかで楽しそうじゃないですか。
時間的には逆ですが、縮んじゃったマリーとフレデリカを見たカブトの反応が楽しみだったりします(笑)。
しかし、フブキねーちゃんが来るのは想定内として、父親登場にはびっくりしました。
というか、登場したこと自体はそんな驚くことじゃないと思うのですが、こんな重要キャラみたいな登場のしかたってことは、これから本編に大きくかかわってくるってことですか?
サイレンゲームにも関わってくるんでしょうかね?
そして、たびたび匂わされているアゲハとフブキの母の死は、何かこれから意味を持ってくるのでしょうか。
この展開は正直完全に予想外。
岩代先生がいったい何を考えているんだかさっぱりわかりません。
どんな物語が待ち受けているのか、お手並み拝見。楽しみに次週を待とうと思います。
ところで、ここで舞台が伊豆に移るのは、サイレンゲームのゲーム・フィールドがだんだん東に移ってきたからってことで、運用が楽になるという効用もあると思うのですが、しかしそうすると白瀧高校の連中とか、もう登場する余地ないんでしょうね(笑)。
■PSYREN‐サイレン‐の謎
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その08 「灰化する死」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その07 「薄明るいサイレン世界の夜」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その06 「タツオの放浪期間」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その05 「現在と未来の同調性」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その04 「ゲーム主催者」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その03 「ニセ刑事の正体」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その02 「電話の声」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その01 「噂の発生源」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 【序文】
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・ジャンプ感想別室 PSYREN‐サイレン‐ CALL.79 “左手”
・ジャンプ感想別室 PSYREN‐サイレン‐ CALL.78 “檻(ケージ)”
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・ジャンプ感想別室 PSYREN‐サイレン‐ CALL.76 “家(ホーム)”
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飛龍パパの最後の切ない表情が一部の心を捉えたようでこんなの作られてました
さすが飛龍さんのお父さん
http://loda.jp/psyren/?id=18.jpg
警察が妨害者として動き出したので、警察幹部の息子というヒロは今後ストーリーに絡む可能性はありそうです。
アゲハ達がもし、グリゴリを調査するつもりなら、そっち関係でも役に立つ時があるかもしれませんしね。
実際こんな事件が起きたらあんな感じになりそうで怖いです。
アゲハ父の動向には期待してます。
それにしても新キャラ3人がおっさんとは・・・。
作者らしいというか何というか。
あと、サイレン7巻感想楽しみにしているので手が空いたらよろしくお願いします^^
マスコミは単純にえげつないだけではなく、仕事上の理由であっても「姉弟の再会」を撮りたがっている人もいたところに岩代先生のバランス感覚を感じました。
それに新キャラの武智さんも刑事と言う事ですから、どうからんでくるのかが想像出来ず、色々と興味深いところですね。
今日本中の注目を一身に浴び、碓氷が文科省の裏側の人間であることを知っている上に政府要人にコネのあるエルモアの全面協力を得たアゲハ、奇しくも彼の仲間であるカブトの伯父はジャーナリスト、また学校の友人のヒロは警察幹部の息子。
ここにきて人と人のつながりが大きなうねりになりそうな気配を漂わせてきているのが非常に興味深いところです。
>例えば1年後に死刑が決まっている死刑囚に、その1年の間看守がどんな非道な虐待をしたところで許される
これだけなら簡単に非難できるんですが、サイレンゲームの厄介なところは「ただし、看守の虐待を止めさせる事が出来れば死刑はなし。えん罪を主張している人たちの事件の調査も再開いたします」という但し書きが付いているところでしょうね。
しかも、虐待以外の目的で看守は死刑囚の元に来さえしないから、虐待を受けないなら確実に死刑になるという・・・。
おおほんとだ。
チルドレンズにとってみれば、家族のいるアゲハに嫉妬しちゃうかもしれませんよね〜。
しかし、ヒリューパパが早くもパロにされているとは(笑)。
ソッコーで保存です。
>キンカクさん
なるほど、その線がありましたか。
友達を巻き込むことになるかもしれないあたり、アゲハとしては複雑かもしれませんが、逆にヒロのほうから接触してきたりするかもしれませんね。
>ラインさん
考えてみると、今回ヒリューパパの登場って、アゲハパパの引き立て役なんですよね〜。
親子そろってカマセとは、恐るべしヒリュー一族です(涙)。
ほい、7巻感想早く書かないと、ぼやぼやしているうちに8巻が出ちゃいますからね!(笑)
>こうさん
色んな人のつながりが有機的に結びついてきて、大きな流れが生まれそうな、なんかちょっと面白いことになりそうな予感がありますよね〜。
どんな話が用意されているのか、とても楽しみ。
そして、サイレンゲームの非人道的なありあかたには反発したいんだけれども、それなしには人類絶滅の阻止もできないという大きなジレンマ。
この苦悩がサイレンというサスペンスの醍醐味ってやつなんだろうなぁ〜と感じます。