2009年09月15日

週刊少年ジャンプ42号感想 後編

 新 PC の反応のよさに感動している BOSS です。
 あれですね、マグネットコーティングされたガンダムに乗ったアムロの心境です(笑)。
 さぁでは後半戦。




 後半の感想は、

・スケダン
・ぬら孫
・バクマン
・サイレン
・めだかボックス
・鍵人

 の6本でお送りいたします。



【変則センターカラー】 SKET DANCE

 2周年突破記念で変則センターカラー。
 しかし、

「よーしこのホースをくわえろ」

 にエロスを感じたのは私だけじゃないよね!?
 そうだと言ってよバーニィ!!

 と、のっけかからアホ丸出し、自己嫌悪(笑)。<ならやるな!

 今週は高橋千秋キャプテンのちょっといい話。
 スケダンでも時々ある、真面目な青春ストーリーでしたね〜。
 女の子たちの言葉がなんだかとってもこそばゆいというか、こっぱずかしくも切ないくらいに青春時代でいいじゃないですか。
 そうそう、この年代の精神ってやっぱこうじゃないとねっていう(笑)。
 「私達の友情の記録」 とか 「コレは私が買った二人のドロップ」 とか、「思い出も空っぽになったらやだな」 とか。
 どれもこの年代でなければ出ない言葉でしょう。
 極めつけは、

「私達のドロップは

 空っぽになんかならないよね」


 ときたもんだ。
 いや〜、直視できないくらいの恥ずかしさ。
 でもそこがいい(笑)。
 最後、カラーページになってスケット団からのプレゼントは空いっぱいのドロップにも似た風船の群れ。
 これは綺麗でしたね〜。
 ちょっとボッスンが男前すぎて笑えてしまいました(失礼!www)。

 後から思えば一瞬にしか思えない青春時代。
 でも、当人にしてみれば、その時その一瞬が人生の一大事。
 そんな切なさって言うんですかね。
 そんな感じの甘酸っぱさを感じましたよ。
 銀魂と作品的に同系列のようでいて、こういうところでちゃんと住み分けできているんだよなぁ〜と思うのです。

(追記)
 すっかり忘れていましたが、忘れちゃいけない2周年記念企画、ベスト・エピソードの投票がありました!
 う〜ん、これは悩みますね〜。
 ボスヒメ派の私としては初デートのハズカシガール(特に前編が最高)が大好きなのですが、ついこの間の 「夫婦か!」 の話も捨てがたい(笑)。
 そしてヒメコのツッコミ魂炸裂の合コンエピソードも最高に面白かったんですよね〜。
 感動系としてはヒメコ過去編も完成度高かったですし、ロック・フェスティバルも美しくて私は好きです。
 あ、でもあの黄老師の怪しいゲームシリーズも捨てがたいし、ロマンちゃんの爆裂系も大好きなんですよね〜。
 あああと、あの桃太郎編は異様な完成度でしたよね。いまだにすごい印象に残ってます。
 そして忘れちゃいけない、あの本当に感動的だった人気投票発表回。
 あんなにマジで感動した発表回は初めて見ました。
 …って、こうやって思い出してゆくとほんと面白い話ばっかりなんですよね。
 どれを選んでいいのやらほんと悩みます。
 これは今までのおさらいにもなりますし、意外とかなりいい企画なのかもしれませんね。



ぬらりひょんの孫

 ドラマCDの宣伝に噴いちゃいました。
 そう言えば清継くんが出ていないじゃないか!(笑)
 いいのかぬら孫、清継くんはぬら孫におけるアイドルじゃなかったのか!?
 むしろ清継くんを主役に一本話を作ってほしいくらいなのに(笑)。


 さて本編。
 破竹の勢いで清水寺に続き、西本願寺まで陥落させた羽衣狐軍団。
 その様子を遠くからうかがうわれらが花開院の3人。
 ああ、そういえばゆらさんはこの羽衣狐さまの矢面に立つ、封印をひとつ担当すべく召還されたのでした。
 いや〜羽衣狐さまの色香にすっかり迷わされてスッポリ頭から抜けておりましたぞ。
 これは心配ですね〜。
 あのゆらさんがいったいどうやったらあの羽衣狐さまと戦えるというのか。
 なんかもう一瞬で首ちょんぱされている図しか浮かばないのですが、ゆらさんの天然ぶりを羽衣狐さまが気に入って 「よし、ペットにしてやろう」 とか言ってくれればまだなんとか命だけは助かりそうなもんですが(涙)。
 心配だわ〜。

 つか、はよリクオが間に合えばよいのですが、いかにリクオが畏れの第二段階に目覚めたとはいえ、それでも羽衣狐さまに敵うとは到底思えないところが素敵すぎる。

 それほどに畏れを感じさせてくれる羽衣狐さまという、この状況もすごいですね。
 つか、こちらが畏れを感じすぎているとも言えるんでしょうけど。
 だって、羽衣狐さま、冷静に考えてみればまだほとんど何もしてないんですもんね(笑)。
 ただ美しくそこにあって、艶美な微笑を浮かべてたたずんでいるだけ。
 ちょっと力が余って陰陽師をひとりをブチ殺しただけだって言うのに、なんで私たちはこんなに彼女に畏れを感じてしまっているのか(笑)。

 さぁしかし、花開院家も黙ってはいない。
 残る第1から第3の封印担当、花開院の最強三人衆(?)が逆転をかけて攻勢に出てきました。
 決戦は金閣寺。
 エロい顔でニンマリ笑う羽衣狐さまの背後で、一瞬にして灰燼と帰す魑魅魍魎たち。
 おおお、これは凄い。
 大迫力!
 さすがは花開院家三人衆、やるではないですか。
 つか、そうでなくてはですよね。
 ただ座して待つだけではない、プロの妖怪退治人、最強の陰陽師であるところを存分に見せてもらわなきゃ。
 人間の意地ってやつをです。
 
 一瞬で消された背後の妖怪たちに驚いたのか、振り向く羽衣狐さまの目がまた怖い(笑)。

「なるほど…

 “金色”の墓標とは洒落がきいておる

 ただしそこに入るのは

 陰陽師(きさまら)じゃ…!!」


 さぁ、ついに陰陽師の実力者 対 羽衣狐さまのバトル勃発。
 陰陽師側が勝てるとはまったく思えないのですが、そこはそれ、やっぱり意地は見せてもらわないと。
 まがりなりにも京都の歴史を千年守ってきた陰陽師の一族なんですからね!
 恥ずかしい負け方だけはして欲しくないのです。
 で、あわよくば羽衣狐さまの本領(魅力)をもっと引き出すことになってくれたらなぁなんて(笑)。
 面白いバトルを期待したいですね!

 ラストの羽衣狐さま、かっこよすぎる!



バクマン。

 うわーッ!
 打ち切られたかーッ!
 先週はなかばあてずっぽうで 「トラップ打ち切り」 なんて言ってたのですが、まさかその通りになろうとは。
 自分で言っておいてなんですが、これはちょっとばかりショックでした。
 いや〜、あいかわらずバクマンは思い切った展開をしますね。

 でも、これは最初から期待されていたサイコーたちの挫折なんですよね〜。
 彼らは最初イタイタしい厨二病丸出しのいけすかないところがあって、いつか痛い目を見るんじゃないかと、いつか手ひどい挫折を味わうことになるんじゃないかとあちこちで言われてきたのでした。
 私もいつかそういうのが来るんじゃないかと思っていた口なのですが、まさか連載打ち切りという、最高の挫折という形でやってこようとは。
 これは今までたまった不幸がまとめて降りかかってきたような感じです。

 今回は、編集も含めて打ち切りにあった人々の表情がそれぞれ面白かったですね〜。
 かんしゃくを起こして携帯をぶっ壊す中井さんも楽しかったですし、打ち切りを毅然と受け止めて最後くらいは自分のやりたいようにやらせて欲しいと、あくまで自分の道を突き進む蒼樹さんもよかった。
 しかしそこはさすがは主役たち。
 サイコーとシュージンの顔がもう、魂が抜けまくった表情がたまらん面白さでした(笑)。
 畳に仰向けにねっころがり、2時間天井をみつめる二人。
 いや〜痛々しい。
 バクマンが始まった当初は、他人を勝手な価値判断でズバズバ切ったり、俺たちって天才じゃんとか、ひじょーに痛々しかった彼らですが、今はまったく別の意味で痛々しくなりました。

「俺達高校生なのに

 「ジャンプ」に連載してた…

 してんだぜ」

「なるほどすげーな」

「すげー 俺達すげー」

「エイジはもっとすげー」

「それ言うなよ

 元気出ねーじゃん」


 ここ、すごく気に入りましたよ。
 4年たってもまだ 「俺達すげー」 と言い続けているわけですが、その中身が大きく変わっているんですよね。
 昔は迷いもなく、優越感入りの気分で聞こえた言葉が、今は自己憐憫とナルシズムのきらいは若干あるものの、反省と謙虚さに変わりつつある。
 少なくともエイジという強敵に敗れたことを認めているところが大きいでしょう。
 すげーすげーと言いつつ、へこみまくってるんですよ。
 今はもう、これ以上落ち込まないようにすげーすげー言うしかないんです。
 哀れじゃないですか。

 これで彼らは大きく変わることができるかもしれませんね。
 少なくとも世間の広さ、社会の厳しさを思い知り、自分たちが 「運命」 とか 「天才」 とかいうものとは程遠い、裸一貫腰だめに竹槍を構えたチャレンジャーなんだということを知ったはずです。

 思い返せば、ちょうど一年前の新年会で、トリシマ元編集長に 「連載して一番になる」 って宣言をしたんですよね〜。
 あの言葉、もう一度サイコーは言えるでしょうか。
 今度はまったく違う言葉が出るのか、それとも、まったく同じ言葉を違う重みで言うことになるのか。
 次回新年会ではそのへんが楽しみに思えます。

 さぁ再出発のサイコー、シュージン。
 ライバルのエイジはご機嫌斜めで待ってますよ。
 全力全速マックスでもう一度連載を掴まないと。

 しかし一年持たなかった連載でコミックス5冊とは。
 立派な連載じゃないですか。
 この5冊目は、読切版を除けば、読者にとっては書き下ろしみたいな作品がズラリとならぶことになるんですよね。
 意外とそれで人気が再燃しちゃったりして。
 連載しているときはコミックスを買わない人でも、終わったら買う人ってそれなりにいると思いますし、コミックスでしか読めない話が8話もあるってんなら、余計買いたくなるものですもんね。
 それで奇跡の連載再開となるかはさておき、サイコーたちのやる気を取り戻させる契機になるかもしれませんね。

 ところで、打ち切りが決まった漫画でいろいろ試すって、読者的にはどうなんでしょうね。
 私は作品愛としてそれはどうなんだろうと、ちょっと否定的に考えてしまうのですが、しかしそれで好きな作家さんが次につながる何かを見出せるのであれば、それはいいことなのかもなぁ〜とも思えてきました。
 実際のところだと、どんな漫画がそういうことを試していたんでしょうね。



PSYREN−サイレン−

 別エントリーにて。
 明日アップ予定。



めだかボックス

 先週のめだか乱舞でバトル化を一気にまとめあげて否定したかと思えば、今回また一気にバトル化。
 いったいこの漫画はどこへ行ってしまうのか。
 まぁでも雲仙冥利の突き抜けっぷりは気持ちいいくらい突き抜けててかえって好きですね。

「ここからは男一匹雲仙冥利の

 個人的な戦争だ!!」


 十歳児に漢を見たのは初めてだ(笑)。

 しかしまぁ、それはさておき喜界島先輩の可愛いことったら。
 空気の読めない喜界島さんが今週ツボに入りまくりでした(笑)。



鍵人‐カギジン‐

 ついにやってきたガッビア帝国首都。
 ってはえーーッ(笑)。
 いよいよ 10 週打ち切りか〜って感じですね〜。

 しかしいきなり城ごとぶった斬ろうとしたのにはまいった(笑)。
 たしかにそれで決まればバカバカしいけど痛快この上ない。
 でも冷静に考えたらそれで失敗したらデジャニラは地下にもぐったりして二度と狙えなくなっちゃうかもしれないじゃないですか。
 絶刀空閃は最高に暗殺向きの技なんだから、一度きりのチャンスを確実にしとめるくらいの作戦を練らなきゃですよ。

 まぁそんなことを考えていたら、ふいにうしろからひしっときたチルダさんに萌えてしまった(笑)。
 チルダさん、なんでセーラー服やめちゃったんだろう。
 あれさえ続けていれば今の順位はなかったんじゃなかろうか、なんて、んなわきゃねーか(笑)。

 明かされるツバメとデジャニラの因縁、そしてついに対峙と、いかにも次回打ち切り濃厚展開。
 ん〜、荒木師匠の門下生ということで応援しているのですが、これはしょうがないかなぁ。
 ここから盛り返すのはちと無理がありそうです。
 こちとら、覚悟完了。
 どういう結末をつけてくれるのか、そのへんに期待したいと思います。



まとめて

 楽しみだったリリエンタールが期待以上に面白かったのがなにより。
 また今週はちょうどワンピがお休みというのも運命的で、これでアンケ結果もひとつ繰り上がること間違いなし。
 まぁジャンプ編集部だってそのへんは当然計算に入れて差し引きして考えるでしょうけど、でももし1位をとれたりしちゃったらそれはそれで紛れもなく輝かしい1位なんですから、十分誇りにしていいことだと思います。
 って、私すっかりリリエンタールが好評であることを前提に話しちゃってますが、みなさんはいかがでしたか?
 絵もちょっとクセがありますし、王道とは外れるだけに、けっこう分かれるところなのかもしれませんね〜。

 さて、これにて新連載2本が揃い、その一方、後方では熾烈な下位戦線勃発。
 まるで先週までのバクマンのような、サバイバルレースの様相を呈してきています。
 鍵人をハイドアとするなら、めだかとアカボシがトラップとチーターってところでしょうか。
 鍵人のハイドア化はどうしょうもなさそうなので、残念ですがこの際勝手に諦めるとして、いったいどちらがトラップ化するんでしょうか。
 アカボシもめだかもすぐには打ち切られないとは思うのですが、次期改編期までにどれだけテコ入れできるのか。
 シビアなサバイバルが始まったようです。
 怖いですね〜。
 ところで、サイレンが意外と地味にそのラインスレスレにいるのが凄いプレッシャーなんですが(汗)。


 さぁ、来週はまたワンピが読める幸せが!
 それも土曜発売!
 みなさん忘れずにっ!!



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posted by BOSS at 22:50| Comment(3) | TrackBack(0) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
打ち切りが決まった漫画でいろいろ試すって、もしかして「タカヤ」がそうだったんですかねぇ。
Posted by ACE at 2009年09月17日 01:01
お久しぶりです

今回のスケダンのある描写に関してジャンプ公式サイトから編集部からのお詫び文がありました
正直、自分は某有名サイトからの指摘を見るまでヘリウムガスの危険性を知りませんでした
おそらく、BOSSさんを含めた他のジャンプ感想サイトのスケダンの今回の話の感想を見て多くが知らなかった、もしくは知っているがたかが漫画の1シーンと認識していたと思います
今回の騒動のヘリウムガスの危険性の指摘・ジャンプ編集部からの早期のお詫びに関しては間違ってはいないでしょう
ただ所々死亡事故もあった事を知ってるとはいえ、大袈裟じゃないかという部分もあります
BOSSさんは今回の騒動に関してどう思いますか?

これは自分の予想ですが、この騒動に関するスケダンの影響は少ないと思う
というよりむしろ、前に述べましたがこの騒動が大袈裟過ぎじゃないかという部分を感じてます
しかし、この騒動の発端となった篠原先生・ジャンプ編集部には2度とこういう騒動を起こさないように各々の仕事に気を引き締めてほしいと自分は思っています
Posted by 跳祭 at 2009年09月17日 03:18
>ACEさん

 ああ、タカヤ!(笑)
 思わず反射的に笑ってしまいましたが(失礼な!)、しかしタカヤは炎刃王化してから1巻分くらいの長さがあったので、正確にはたぶんテコ入れの展開だったんじゃないでしょうかね〜。
 まぁそれがテコ入れとして成功だったのか失敗だったのかは判断に困りますが(話題性としては最高のテコ入れでしたからね!w)


>跳祭さん

 跳祭さんに教えてもらえるまでまったく知らなかったのですが、いわれてみれば純ヘリウムを肺いっぱいに吸ったら、そりゃ毒性がなくたって酸欠になりますわな。
 もしそれを読んでマネした子供が事故でもおこしたら大事で、スケダン連載中止なんてことにもなりかねませんから、集英社が可能な限り大きくお詫びするのは大正解だと思います。
 それさえしとけばエクスキューズが成り立ちますし、事故を未然にふせぐ可能性もあがりますしね。
 まぁ、騒がれるほうも騒ぐほうも、その妥当性はともかく、大げさにやったほうが情報も浸透し、事故で失われる命を救うことになるかもしれないな〜と考えれば、騒ぐことはとても良いことだと私は思います。

 まぁ、終わったことだからしょうがないけど、こういうことってネーム段階で担当とか編集とかがしっかりチェックしてないといけないよな〜と思いますね〜。
 こういうところは、作家自身じゃなく、編集だと思うのです。
 作家は、それどころじゃないですから。
 特に、薬品とか法律、子供が真似できそうなことは慎重にあつかわないとですよね〜。
 こういうゴタゴタが原因で連載ストップなんてつまらないことだけはやって欲しくないですもんね。
Posted by BOSS at 2009年09月20日 23:09
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