後半の感想は、
・バクマン
・サイレン
・ぬら孫
・スケダン
・めだかボックス
・鍵人
の6本でお送りいたします。
バクマン。
うはははは。
また大場先生にすっかり騙された(笑)。
先週はファンレター採用で 「おお! それはいい! つーかそれしかねえ! これでトラップ人気急浮上だぜ!」 って思ってたのですが、まさかそう来るか。
まさにサイシューコンビ、若さゆえの過ち。
物事には加減ってモノがあるってことを知りません。
ファンレターを採用するって言ったって、自分達の本来やりたいことを曲げてまでやるってのはダメでしょー。
つか、それじゃほとんどファンレターまるごとパクッた様な内容じゃないですか。
媚び過ぎです。
ファンはバカじゃないですからね。
そんな内容じゃ、いくらファンレター送った女の子たちだって怒るでしょうよ。
今週はしかし、バクマンという漫画が漫画家たちの漫画であるということがハッキリ出た回でした。
人気の上下に一喜一憂し、デッドラインまで落ちたらアタフタ右往左往。
彼らのバカにしか見えない振る舞いは、漫画家ゆえ 「さっぱり原因の分からない人気低迷」 から来る切実な焦りゆえなのですよね。
人気がなんで落ちるのかは、読者にしてみれば勝手にいくらでも言えるものです。
しかし作家や編集はそうはいかない。
アンケートというデータが手元にあるとはいえ、それは数値の合計値にしかすぎない。
なんで人気が落ちたのか、どうしたら人気が出るのかの答えは出してくれません。
原因は分からない、あるいはなんとなく分かるとしても、だからといってハッキリこれと断言できる対策なんて誰にもわからない。
そしてもしそれを間違ったら、容赦なく下されるのが打ち切りの判決。
このプレッシャーは、相当のモノがあるでしょうね。
こういう心理状態にあるとしたら、彼らの愚かなアタフタぶりもむべなるかな、ですよ。
今回港浦さんは手綱役として、めずらしくいい仕事をしてくれました。
似合わないくらいまっとうな事を言ってましたよね(笑)。
そのぶん相田さんまでアタフタ状態の中井蒼樹コンビはどうしょうもない感じ。
中井さんがあそこで蒼樹さんを捨てるような発言をしたのは驚きでしたが、これも前述の盲動みたいなものでしょう。
あるいは、その後で中井さん、蒼樹さんとの仲を心配するより、連載のことを心配しているところを見ると、今はもう蒼樹さんとの恋の優先順位はかなり落ちてしまっているのかもしれませんね。
あの雪の下での純愛路線はどこいったのだと(笑)。
蒼樹さんは蒼樹さんで、自分の作品にポリシーを持っているという点では港浦さんの言っている理想のとおりなのですが、いかんせんハイドアはその原作が売れてないというのが悲しいですね。
むしろ絵だけで人気がとれてて、コミックスなら売り上げがあるということは、蒼樹さん、ただの自画自賛で終わっているんじゃないの?と、そう思わざるを得ないわけで。
なぜ人気が取れないのか、自分に何か足りないところがないのか、自分が主張したい何かを、もっと伝えられる別の方法があるのではないかとか、蒼樹さんは色々自問自答してみるべきなんじゃないのですかね〜。
しかし、『怪盗チーター』 の響先生んとこは面白いなぁ(笑)。
ブチキレ担当ととっつかみあいのケンカ。
おい担当さん、そこは持っちゃダメだ。
それは最後の命なんだ。
その聖域だけは侵しちゃダメだよ(笑)。
そして、既にバクマンのオアシスと化している平丸さん登場。
いや〜2ページにわたって爆笑の嵐(笑)。
最後これ、事故ッてるのかよ!(笑)
しかしやっぱ天才は違いますね〜。
右往左往し、軽挙妄動、とっつかみあいの喧嘩まで起こしている凡人たちを尻目に、天才の悩みはまったく別次元。
アニメ化なんてあっちから転がってきています。
まぁしかしだ、この作品がどれだけ長く続き、サイシューコンビを描き続けるのかは知りませんが、天才がヒットを出せるのは1作品だと服部さんは言ってましたよね。
反面、サイシューのような計算型の漫画家は、売り方をわかっているわけだから、何作も生み出せる可能性を秘めていると。
今、これだけ苦労しているサイシューコンビもこのまま頑張って成長していけば、新妻エイジも平丸も二作目を出せずにもんもんとしているのを尻目に、ヒットをガンガン飛ばしていけるってことだってあるかもしれませんよ。
さぁしかし、乾坤一擲の 28 話も鳴かず飛ばずのまま、恐怖の連載会議。
切られるのは2本で、1本がハイドア、もう一本が……ということで地獄のヒキなわけですが、はたしてそれはチーターか、トラップか。
普通に考えればそこはチーターなわけですが、ここは打ち切りからの連載復活という 『ライジングインパクト』 の奇跡を再現するって読みで、トラップ打ち切りというのはどうでしょう!(笑)
トラップ打ち切りに読者たちからの大抗議。
インターネットはあちこちで炎上して集英社にはファンからの抗議文の嵐。
アンケートにはトラップ復活要望が大挙して押しかける異常事態。
そんなこんなのうちにチーターがやっぱり打ち切られて、トラップは次期連載会議に復活の道を探る! みたいな、ね。
それもまた、ドラマチックだと思うんですけどね〜。
さぁどうなるんでしょう。
金未来杯の時も思いましたが、やっぱ連載会議ってのは面白いですね〜。
PSYREN−サイレン−
別エントリーにて。
ぬらりひょんの孫
ドラマCD予告で声優発表。
って、つららが完全にヒロイン扱い(爆)。
カナちゃんかたなしじゃのー。
まぁ最近の活躍具合からしたらここはしょうがないですなっ。
しかし今頃気づいたんですが、馬頭丸の声が男じゃないかッ!
まさかこんなところで馬頭丸女説が崩されるとは……意外じゃった……。
さて本編。
羽衣狐さま、なんとベッドから起きて着替えるまでに2ページ半も使いよった(笑)。
さすが椎橋先生わかってる。
今、読者が何を求めているのかちゃんとわかってます。
しかしこの、這い降りるように手からベッドを降りるってのは、いいなぁ〜。
セクシー&おっかねぇですよ(笑)。
いや〜今週は羽衣狐さまの魅力でおなかいっぱい。
寝起きの妖艶さ、魑魅魍魎たちにかこまれて生き胆のソテーを静かに食される上品さ、食後の紅茶を楽しみながら京都蹂躙計画を語られる深い眼差し。
イメージすべてが素晴らしい。
怒涛の妖怪軍団を導く漆黒のセーラー服&黒髪少女というのがこれほどのインパクトをもった絵になるとは。
このタイトルページの見開き図、凄いですよ。
椎橋先生の表現の力をまざまざと見せ付けられた感じです。
これ、コミックスで見るとたぶんもっと凄いんですよ。
椎橋先生の絵って、繊細な濃淡、白と黒のコントラストに美があるんですよ。
しかし、羽衣狐さまはほんと恐ろしい敵ですわ。
完全にこれ、読者を畏れで飲んでいるでしょ。
この畏れの凄いところはこれ、人々が羽衣狐さまにだったら生き胆飲まれてもいいかも、いや、むしろ積極的に口づけで飲んでくれって思っちゃうことですって(爆)。
このお姿で 「くぱぁっ」 って飲んでくれるんですぜ!?
んなもん、生き胆くらい安いもんだってバカな男が五万といることでしょうて(笑)。
恐るべし羽衣狐さま。
かつてここまで美しく、恐ろしいラスボスが少年漫画にいたことでしょうか。
リクオはこんな敵にどうやって対抗するんでしょうか。
こりゃ〜何段も何段も格が上ですって。
ラストの決めも素晴らしい。
「いかん
思わず妾が殺してしもうた」
って! やっぱり尻尾があったんですか!
いや、尻尾があるのは当然と言えば当然ですが、しかしこれはかわええーッ。
こんな怜悧妖艶なお姿で、もっふもふの尻尾なのですよ(笑)。
なんというギャップ。
そのうち狐耳まで出てきたらどーしようかしらん!<知らんわ!!
SKET DANCE
そうきたか!
正直、椿と入れ替わるのは読めちゃいましたが、どのタイミングで入れ替わるのか、入れ替わってどう水神氷見子にミスさせるのか、そこんところがわかんなかったですね〜。
いやいや、面白く痛快な解決でした。
しかし、水神氷見子も愚かですね〜。
他人をトリックで騙す人間は、他人のトリックで騙されないようにしないと。
死体の顔が潰れていた時と同様、相手が双子ならまず入れ替わりを警戒する。
これ、推理小説の常識ですよ。
子供だからとみて甘く考えちゃったんですかね。
もっと事前調査を徹底して、スケット団がいかなる手ごわい集団かを知っておくべきでした(笑)。
まぁでも水神氷見子の最期(?)、
「アタシの運命を占わせておくれ!!」
ってのは笑った。
ナニを上手い事言おうとしてるんだと。
しかも完全にスベッてるし(爆)。
ちょっと最後だけ憎めないオバサンになりました。
モトネタに対する妙なフォローですかね(笑)。
しかし、私の予想では、このままスイッチとボッスンの過去が語られて過去編突入だろうと思っていたのですが、それは完璧にハズレでしたか。
ちょっと悔しいですが、でもま、きっちりすっきり解決してくれたのでこれはこれで面白かったなと。
スイッチの
「運命が決まっているなんて冗談じゃない」
って言葉も、過去の悲劇をあきらかに想起させるセリフで、今回のエピソードがあながち過去とつながりがなかったわけじゃないっぽいですしね。
ラスト、スイッチ結城カップル、ボッスン椿カップルご両家ともに仲むつまじくてよろしいことで(笑)。
めだかボックス
3対3を1人1人やっていくのかと思いきや、なんとめだかが一挙解決!
まさかこう来るとは思わなかった。
ジャンプ的思考の裏を見事にかかれましたな〜。
しかしこれ、穿った見方をすれば、もしかして打ち切り宣告くらって巻きが入ったのでは?って思えなくもないんですが。
順位もヤバいですし、そこんところどうなんでしょう。
それはそれとして、今週はおおいにガッカリだ!
なにがガッカリって、ぼかァね、もがなちゃんが服ボロボロに切り裂かれると信じてたんですよ。
で、その服の下から水着が出てくるもんだとばかりね!
信じてたのに……信じてたのに!!<黙れ外道!!
鍵人‐カギジン‐
急降下、打ち切り街道一直線!
どうした鍵人、アカボシとシャッフルされただけなのか?
それとも4話5話あたりのアンケが相当に悪かったのか?
なんにしろこれは、10 話打ち切りがかなり現実味を帯びてきちゃいました。
う〜ん、悪くはないと思うんだけどなぁ。
今週もトレマのキャラクターなど、けっこうよかったと思うのですが。
やっぱ、地味なのがダメなんですかね。
さて、ラストに次なる敵と思われる鍵人が登場。
これはトレマのおねーさんか。
さぁ、あと2話で運命の第10話、ツバメたちは生き延びる事が出来るのか……。
まとめて
作者コメントの秋元先生が可笑しすぎ(笑)。
新幹線でカーナビを使うという発想が凄すぎる。
やっぱそのフリーダムな発想力がないとこち亀は続かないのかもしれないなぁ〜。
しかし、260キロで走行中ですって、そんな速度まで対応しているカーナビも凄いと思う。
さて来週は、個人的に大期待の新連載 『賢い犬リリエンタール』 がいよいよスタート!
このあいだ昨年の 51 号をひっぱり出してきて、もう一度読切版リリエンを読んでみたのですが、不覚にもまたまた感動してしまいました。
当然連載化にあたって構造はいろいろ変わってくるのでしょうし、読切時ほどの密度、計算の効いた構成ではできなくなるとは思いますが、それでも頑張って面白い漫画にして欲しいと思います。
や〜、これは楽しみだ。
新人作家の連載開始をこんなに楽しみに待つのは初めてかもしれないですよ。
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タイツ履くシーンに1コマとか、わかっていすぎて怖いw
いやしかしほんと、キャラを魅力的に見せるのが上手いですね。羽衣狐様が魅力的過ぎて困ります。
ところで『戸』と『呂』の字が使われていて筋肉ダルマになる、ってので何故か戸愚呂を思い出したのですが、私だけでしょうか?w
ドラマCD声優に関して。
平野綾がCVのカナちゃんは充分美味しいと思われますw
>めだか
バトル漫画化とかやれない漫画だよなぁ、と思っていたのでこれは納得。めだかの突き抜けた完璧超人振りを根幹にしているんだしね。んまぁ『心配する事など一切ない。私が選んだ生徒会役員は優秀だからな』とか言って次のコマでは全線楽勝で終了、もありかなぁ、と思ってましたがw
いやしかし、打ち切りロードかなぁ、やっぱり。今回のは『めだかの破天荒振り=めだかイズムが学校に浸透している』事の描写でもあるので。風紀委員編終了&副会長就任、で1つの目処なのかなー、と。ちなみに私的副会長予想は鬼瀬ちゃんです。あの立ち居地だから良い不知火はないだろうし、雲仙だとめだかに匹敵しかねない能力持ちを味方レギュラーに持つ事になってめだかの超人振りが薄まっちゃうので。
あれ? そんなのどこで出てきたかな?と探してみたら、やられ役のおっちゃんの技名でしたか(笑)。
ナチュラルに流し読みしていた自分に吹きました。
私的にまったく眼中になかったんでしょうな!(笑)
もう羽衣狐さまに首ったけですっ。
>平野綾
最近の声優さんに疎い私なので華麗にスルーしてましたが、私でも知ってる名前なのでけっこう有名なのかな?って感じで思ってました。
美味しいのか。
それは楽しみだなぁ。
>めだか
バクマン的に考えると、この風紀委員編のテコ入れで盛り返せなかったら後がないって段階じゃないのかな〜なんて。
鬼瀬ちゃんはキャラとして面白いですね〜。
しかし、めだかに対する対抗勢力としては弱すぎなような気がしてしまって(笑)。
いや、今のこの展開が鬼瀬ちゃんの本来の力を引き出す話であるっていう可能性もありますね。