後半の感想は、
・ぬら孫
・スケダン
・銀魂
・こち亀
・【最終回】トラブル
・トリコ
・バクマン
・サイレン
・めだボ
の9本でお送りいたします。
って多いな!
ぬらりひょんの孫
出ました鏡花水月!
そうでした、あの玉章との戦いで最後にリクオが出したのがこの技。
実体があるように見えるのに、斬っても霞のようにすり抜けてしまうこれは、畏れの次の段階だったのですね。
あの時リクオは玉章を前にして、畏れというものは恐さとは違う、おじいちゃんに感じたのは“あこがれ”なのだと語っていたのでした。
そのため自然と、おじいちゃんを真似て発動してしまっていたのかもしれませんね。
自分では露知らず、でしょう。
認識できないのではなく、認識できているはずなのに、掴んだと思ったら消えてしまう。
これこそぬらりくらりのぬらりひょんですね〜。
単にこれは見えなくなった実体のかわりに幻影を発生させているとか、そういう感覚誤認系の技ではなくって、本当にリクオの実体、妖怪としての本質が非実体になっちゃってるんじゃないでしょうか。
畏れこそが妖怪の本質であり、どう畏れられるかによって妖怪の真価が決まるわけですから、リクオは本当にああいう存在になっちゃったのでしょう。
なかなか凄い話です。
ただの幻影じゃないんですよ。
幻影である事を体得してしまったわけですよ。
そのうえ鬼童丸の解説のとおり、“ない”ことで余計に存在感=畏れが増すわけですから、さらにリクオはパワーアップすることもあるんじゃないでしょうか。
相手を畏れさせるほどに戦いの場の支配力を増す。
これはなかなかタチの悪いパワーを身につけましたねリクオ(笑)。
しかしラスト、羽衣狐さまが登場!
麗しのご尊顔拝し奉り恐悦至極!
いや〜モノクロの美ですね〜。
漆黒のベッドから起き上がる白い肢体がまた、なまめかしいこと。
この羽衣狐さま、出てくるたびに読者の畏れを吸い取って、どんどん存在感を増しているような気がするのは私だけでしょうか(笑)。
ジャンプでこんなに魅力的な敵ボスを見るのは物凄い久々な気がします。
SKET DANCE
毎週ドラマCDの宣伝が凝ってるなぁ〜(笑)。
編集担当の気合が感じられてなんか嬉しいです。
さて本編は、結城さんを救うため、悪徳占い師と対決の展開。
見るからに細木数子なおばさんに大笑い。
しかしこれ、このまま過去編に突入しちゃいそうなシリアス展開でもありますよね〜。
ついに 『スイッチ・オン』 が語られる事になるのでしょうか。
ところで私、最後のほうでちょっと混乱しまして、誰の過去が占われることになったのか分からなくなっちゃったんですが、ボッスンの過去なんですかね?
だとしたらたぶん、両親の秘密とか、双子の秘密とか、どんどん暴いてくるでしょうね。
こういう商売をやってるからにはそれ相当の調査力を持っていると思いますし。
その暴露の過程で、これまで本人も知らなかったような事実が明かされる事になるのかもしれません。
で、そのまま過去編に突入しちゃったり、とか。
どういう展開になるのか、ちょっとこれはハラハラしてきましたよ。
銀魂
銀魂最高!
もう今週は凄すぎます。
笑いあり、涙あり、最後の脱力するオチあり。
最初から最後までパーフェクト!
夏休みの朝顔の観察日記にマダオを重ねたネタでひととおり笑いを掻っ攫えば、すぐさま今度はハードボイルドに転換して独自路線の笑いを稼ぐ貪欲さ。
さらに回想の回想でシンミリさせておいて、ちょこっとロマンスまで匂わせて未来の希望を抱かせておいて一気に突き落とし、マダオに自己犠牲の輝きを放たせる饒舌な展開。
ここなんかもう浦沢直樹か!って思っちゃいましたよ(笑)。
そして、
マダオはもうとっくにさいてるって……
のところで私は降参。
お酒が目からいっぱい出てしまいました(笑)。
マダオ、かっこええよ。
あんたかっこよすぎるよォ。
と、思ってたら、フィクションかいいいいい!!(爆)
お母さん上手すぎ!
あんた作家になれや!
というわけで、夏休みは自分でやりましょうという教訓オチまでくっつけて、今週はもう最高に素晴らしいクオリティでありました。
銀魂はやっぱね、私はこういう 『一話完結ちょっといい話系』 が一番好きですよ。
こちら葛飾区亀有公園前派出所
すげー! 両さんすげー!
ひっさびさにダメな両さんじゃない、凄い両さんを見せつけられてこれは面白かった。
これが人間力というものか。
【最終回】To LOVEる
え〜、普段は感想をあえて書いていなかったトラブルですが、ラストだけは書かせていただきます。
別にトラブルが嫌いだったわけではなく、むしろ好きで、小手川さんの普段着で髪を縛った姿が最高なのだよ!とか言っていた BOSS です。
ではなぜか。
実はトラブルの感想まで書くと、当ブログの品位がどこまで落ちるかわからず(何を今更!w)恐くて書けなかったというのが真相だったりします(爆)。
でもま、ラストだし、せっかくですからね。
えっちぃ要素ばかりが注目を浴びる、というか、それこそがこの漫画の本分でもありますが、私は少年漫画の主人公として、リト君は尊敬に値するすばらしい男の子だと思ってました。
多数の女の子に囲まれる夢のようなシチュエーション、事故が次々ふりかかり誘惑が嵐のようにまきおころうとも、いつでもリト君は正々堂々としたフェアプレイ。
欲望に身を任せたりする邪念は極力起こさず、負けそうな時も全力でそれを振り払い、そんな邪念を抱いてしまう自分を恥じるまっすぐさ。
どんなことに巻き込まれても、えっちい事は二の次に、被害者の女の子を心から気遣う優しさ。
弱いくせにどんな怪物にも立ち向かってゆけるすばらしい勇気。
週刊少年ジャンプの主人公として、最高の資質を備えていると言っていいでしょう。
最初はちょっとダメだったリト君が、いつのまにかララたちに揉みくちゃにされるなかで立派な男子として成長していたのですね。
同じ男として、リト君のことを素直に尊敬しますし、憧れますよ。
シチュエーションを憧れるのではなく、その心根の健やかさに憧れを覚えます。
このリト君なら、ハーレムエンドも大納得。
つーかそれしかありえません。
いやまぁ結局は春奈ちゃんと結ばれるのは分かっているとはいえ、まだまだこの楽しい仲間たちとのドタバタトラブルはずっと続いてゆくのでしょう。
矢吹先生、長谷見先生、今までたっくさんの夢と妄想と爽やかさをありがとうございました。
とりあえずはお疲れ様。
またジャンプで会えることを楽しみにしております!
トリコ
進化したとはいえ、いきなり致命傷を負わせるには至りませんでしたか。
まだまだ実戦向きの技ではないようですね。
しかし、それをすかさずハッタリに利用してしまうあたり、トリコおそるべし。
トリコがこういう心理戦までこなすとは、ちょっと意外でした。
しかし、捕獲レベル85って!
3桁突入もそろそろですね(笑)。
バクマン。
復活を果たすも推理モノのライバル漫画登場&人気急落でピンチのトラップ。
これ、ちょっと思ったんですけど、ここまで徹底して読者描写がないのが緊張感を煽っているような気がします。
作家でも編集者でも身内でもない、完全に無関係の人が漫画を読んで 「面白い!」 とか 「つまんねー」 とか言っている描写が、記憶にある限りまったくないんですよね。
だから、実際トラップがどういうふうに受けているのかさっぱり分からない。
これって、作家や編集たちのリアルな心境なのかもしれませんよね。
もしかしなくてもわざとやっている演出なのでしょう。
今回はその演出効果がうまい効果を生みましたね。
ここまで順調に来たトラップが急に人気を落とすなんて、さっぱり理由が分かりませんもん。
自分が作家当人だったら、わけもわからずパニックに陥ってしまいそうです。
そりゃ〜錯乱してバトル展開だって始めちゃいますよ。
しかし最後にシュージン、いいところに目をつけました。
なるほど、読者からのファンレターですか。
これはいい案ですね〜。
というのは、ふたつの意味で。
一つはもちろん、トラップもこれで持ち直すかもしれませんという意味。
もう一つは、現実の話で、これでマイナー路線マンガのファンは、余計に熱心にファンレターを送るようになるかもしれませんよっていう意味で。
もしかしたら作家さんが自分のアイデアを取り入れてくれるかもしれないと思ったら、熱心なファンなら送りたくなるってもんでしょう。
それでアイデアに困っていた作家さんが助かり、マンガがもっと面白くなって順位が上がるなら、ファンは本望この上なし。
そういう運動が高まってジャンプがより活性化し、楽しいマンガが増えるというのなら、ジャンプ読者皆が得というものです。
今のジャンプに少なからず影響を与えていると思われるバクマン、今回もやってくれたんじゃないでしょうかと、そう期待してしまいます。
そして新妻先生はやっぱり新妻先生でした。
これまでボイコットに参加していたのは、ただ仲間意識の馴れ合いからではない。
同じ作家として曲がったスジは許せなかったからだと。
ここから後は、同じ作家として実力の世界。
負けるものは負けるに任せ、上がってこれるものは実力で上がって来いと。
そう、これでこそマンガバカ、新妻先生ですよ。
ジャンプに面白くないマンガはいらない。
嫌いなマンガひとつを終わらせると言っていた新妻エイジが今またここにいる!と感じました。
これは面白くなってきましたよ〜。
このままゆくと、ハイドアは追い詰められてついにバトル展開に手を出し打ち切りに、トラップは人気を持ち直してふたたび急浮上という流れでしょうか。
そうなってゆくと逆にトラップに票を奪われて怪盗チーターは墜落でしょう。
これまでトラップがどういうふうに面白いのか、そのコマをもっと見せてもらいたいなぁ〜とか、あるいはそれを読んでいる一般読者の生の感想、生の反応を見てみたいなぁと思ってきましたが、これは逆に見せない事によって作家側の感覚がリアルに出ているのかもしれません。
ふむ、やはり大場先生、タダモノではない。
鍵人‐カギジン‐
これは熱い!
今週の展開は実に熱かったです!
健気にツバメを守ろうとするトレマ。
そのぼろんぼろん涙をこぼす顔が最高にいじらしい。
そして、そのトレマを守るために心のコスモを極限まで高め、3度目の鍵武威を発動したツバメ!
ベタだけど、ディ・モールト熱いのです!
それはやっぱりトレマの勇気があったればこそでしょう。
ぼろんぼろんの泣き顔で精一杯悪に立ち向かったトレマ。
すばらしい勇気でした。
いや〜しかしさっそく一日二回の制約をブチ破っちゃいましたね(笑)。
こういう制約は一度破ってしまえばあとはもう無いも同然。
こりゃ〜今度は別の方面で制約がかからないと、ちょっと強すぎる能力になっちゃうかもしれませんよ(笑)。
PSYREN−サイレン−
別エントリーにて。
めだかボックス
バクマンは実に罪深いマンガだよなぁ〜と思うのは、めだかがこういう順位でこういう展開になったのを見た第一の反応が 「ああ、人気がなくなったからバトルでテコ入れなのね」 って反射的に出ちゃうところなんですよね〜。
いや〜恐い恐い。
今週の作者コメントでも矢吹先生が 「バトル化もなく」 と、人気がなくなったらバトル化することを当然のように言っちゃってるんですよね。
これまでそれは公然の秘密的なことだったと思うのですが、バクマンのおかげですっかり当然のことになってしまったのかもしれません。
と言っても、この展開は当初の予定通りの展開と思われ、このままこの雲仙がいかにもめだかの対抗勢力として生徒会副会長になりそうな展開です。
それでも今週のシュージンが言っていたように、「展開に無理のないようにバトルに」 したのではないかとまで勝手に邪推してしまうわけで(笑)。
なにはともあれ急激に順位の落ちてきためだボ。
ピンチはピンチですね。
とりあえず喜界島先輩のバトルで人気持ち直しを期待いたしましょう(笑)。
つか、今週ラストの喜界島先輩がかわいすぎなんだゼィ。
まとめて
なかなかレベルの高かった金未来杯もすべてのエントリー作品が出揃い、あとは集計結果が出るのを待つだけ。
そしてTo LOVEるが終わり、二作品枠があいたところで来週から秋の新連載が始まります。
1作品目は、『MUDDY』 の藍本松先生、おかえりなさい!
学園ホラーコメディ 『保健室の死神』 。
ホラーモノとは前作とまったく芸風を変えてきましたね。
ホラー大好きの私としては大いに期待させていただいちゃいます。
そして2本目は、待ってました葦原大介先生!!
今 BOSS が最も期待する新人先生でありまっす。
葦原先生の読切は、これまで3度本誌で読みましたが、毎度ポテンシャルの高さを見せつけてくれました。
その葦原先生が、私が一番好きだった読切を連載用にブラッシュアップして、満を持しての連載スタート。
DOGGYホームコメディ 『賢い犬リリエンタール』 。
これは期待せずにはいられない!
新人作家の読切を読んで目からいっぱいお酒がこぼれたのは、この 『リリエン』 が初めてだったんですもの!
もしこれでダメだったら、私の初めてを返してよね!!
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なんか、すっごい凝ってあるコミックスですよねえ。いずれこちらも感想書かれるかとも思いますので、あんまりべらべら述べ立てるのもなんですけれども、表紙がつながる百鬼夜行!なのが楽しいです。
牛鬼組が良いですよね。牛鬼様の大人(1000歳以上って、年齢的に大人っていっていいんだろうか)の魅力もですが、ごずめず(平仮名で書くと何が何やらですね)が可愛くて。牛頭丸はつららちゃんと折り合い悪いようですが、料理係の機嫌を損ねるような発言・行動を見るたびハラハラしていたり。
絵柄は、最初は作者さんの「見せたい場面」と「つなぎの場面」とがはっきり見えていたのに、どんどんその溝がなくなって強い線になっていくので、読むにつれてこっちのテンションも上がります。
で、鏡花水月なんですが、第四十七章で「総大将も使ったことのない“畏れ”」という台詞があったようなので、「おじいちゃんを真似て発動」したのではないのではないか、と思います。ほかの妖怪――幹部クラスの面々にさえ、まだまだ未知の技のようですよ。
これは個人の解釈なんですが、「鏡花水月」という言葉自体は、「鏡に映った花、水に映った月」なわけですから、この技も、実体が完全に消えはしないと思うんですよね。ただ、鏡や水に映ったほうしか見えなくなるのではないでしょうか?いや、これはたとえで、技としては、「相手が『ここに迫って来られたらこわい』『もしかしてここにいるんじゃないか』と思う心に像を見せる」ってところなんじゃないか、と予測してみています。
なんか、それだと、武芸の達人とかが相手の動きを先読みする、それを逆手にとって自分の次の動きの幻影を見せる(山風先生の『柳生十兵衛死す』にあったんです)ような感じになっちゃって、あんまり“畏れ”っぽくないですかね(笑)。
その仕掛け?は、「夜の姿」と「昼の姿」の入れ替わり時、その二つの姿が向き合っていたりしたじゃないですか、あれは、「夜の姿」のほうは完全に入れ替わるまで周りの人(妖怪)に見えていないらしいので、一見、リクオ君の心理描写にもみえるんですが――あれが、実際の場面だったとしたらどうでしょう?
二つの姿は、片方が見えていないだけで、同時に存在していたのだとしたら?
実体を「昼の姿」に置いたまま、“畏れ”のみを「夜の姿」が発動できたとしたら?
そして、見えるほうが「夜の姿」、見えないほうが「昼の姿」であったら?
なんて、考えて見たりもしてたんですが・・・・・・WJのほうは未確認なので、どんな描写がされていたのかわかりませんし、コミックスのほうを見ても、どうも確信はしかねている、要するにたわごとのごとき説ですけれども。
長い上にわかりにくいグダグダ、失礼いたしました。
羽衣狐さま、非常に楽しみです。だいたい、なんか狐って好きでして……しかも麗しいのですね?なまめかしいのですね?つまり妖艶なのですね?
うーん、ぞくぞくきますね。かの陰陽座の新作のモチーフが玉面金毛九尾の狐・玉藻前のようですが、なんかタイミングが凄まじくばっちりで、そこにも喜悦がこみあげてまいります(笑)。
・・・・・・羽衣狐さまは、尻尾は何本お持ちなんですっけ?
なるほど、47話にそんなセリフがありましたか。見落としておりました。
鏡花水月については、まだ作品で確信が持てる段階ではないので、主に私の“妄想”で書かせていただきました。
たぶんに私の持っている「妖怪観」(妖怪とは人の畏れが具現化したものであり、畏れこそが実体である)を当てはめて解釈しておりますので、実際作品がどうなるかはわかりませんのでご了承下さい(笑)。
まぁ、シンプルに考えればただの幻影で、実体はどこか別のところにあるのだと思います。
今回鏡花水月をくらった敵の言葉では、
「認識をズラし…畏れを断つ!!」
というものもありましたしね。
羽衣狐さま、かっこいいですよ〜。
妖艶も妖艶。
椎橋先生の筆も冴え渡りまくっております。
恐らくコミックスでは7巻ラストあたりで戦国時代版の羽衣狐さまがご登場し、ついで8巻ラストあたりで現代版がご登場かと思われます。
今ファンの間でおおいに盛り上がりまくってるのがこの現代版なので、ぜひご期待下さい^^
ちなみに尻尾ですが、羽衣狐さまご自身ももう何本まで増えたのだか数えられなくなっちゃった、みたいなことをおっしゃってた記憶があります(笑)。
転生した数と同じらしいのですが、いったいどれだけ転生を繰り返してこられたのやら。