クリスタル奪還作戦、ついに決行!
しかしその頃、レムスはカウロス軍に行く手をはばまれなす術を欠いていた…。
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【ネタバレ注意!(原作ネタバレは避けています)】
あらすじ
内に潜(ひそ)めた激情が溢れ
糸に繰(く)られた人形が狂乱の中で倒れふす
掲(かか)げる剣(つるぎ)に想いを込めて
今、反撃の狼煙(のろし)が上がる
クリスタルの南ではパロの学生達が祖国をモンゴールから奪還するため蜂起。二万人の市民と共にアルカンドロス広場に集結した。しかしモンゴール黒騎士隊精鋭により次々と鎮圧される。その時、学生の一人ランが見たものは、日を受けて銀色にきらきらと輝く甲冑、兜を纏ったパロ聖騎士の騎馬隊千五百が颯爽と駆けて来る姿であった。そしてついに聖騎士のリーダーが兜を取る。静まる一同、中には涙を流す者も。その男の名は(公式より)
■クリスタルの反乱〜カースロン散る〜
サラエム、マルガでの反乱軍鎮圧のため、クリスタルから派遣されてゆく多数のモンゴール兵。
クリスタルに残ったのは、たった五千。
本来ならそこに北街道経由で援軍が呼び寄せられる手はずになっていたところ、その指示を持つ伝令が暗殺されたことで、クリスタルは一時的に空白状態となったのでありました。
ということで、ナリスの謀略が気持ち悪いくらい当たりまくり、パロはついに反乱決起。
しかも民衆を蜂起させるためにリギアを扇動役にまわしたり、本当にぬかりがない。
しかし、作戦を助言はするものの自分達聖騎士団はちゃ〜んと遅れてくるあたり、分かってますね(笑)。
いかに効果的に自分達を印象づけるか、実にイヤらしい演出です。
そのためにどれだけの民衆が犠牲になったことか(笑)。
いやまぁ民衆蜂起の混乱があったからこそ、騎士団が集結するスキが生まれたってことなんでしょうけどね!
ところでここで流れた BGM はナリスのレイピアのテーマだったと思うのですが、「かかれー!」って感じのシーンにもぴったりでしたね〜。
欲を言えば本当にナリスがレイピアを振るうシーンも見てみたかったかな。
最近ちょっとアクションシーンに餓えておりますよ、私は。
そして、カースロン、無残に散る。
タイラン長官に裏切りが筒抜けだったというのが悲しいですね〜。
田舎者のバカ正直カースロンには、こういう権謀術数は向かなかったということでしょうか。
最後、リギアのことを思い浮かべながら死なばもろともっ!な感じはベタですがやっぱりグッド。
悲しいけどこれ戦争なのよねって感じです。
リギアも指摘していましたが、カースロンはたとえここで生き残ったとしても、いずれは処分される運命だったのでしょう。
ナリスにとってはカースロンはただのコマ。
都合がよい時だけ利用し、都合が悪くなれば捨ててしまう。
ナリスはすっとぼけてましたが、その態度が雄弁に肯定してるようでしたよね〜。
まこと恐るべき男ですよアルド・ナリス。
こう見るとこのアニメで本当の悪役はアルド・ナリスひとりって思えちゃいますですね。
そのナリスの非情さとコントラストをなして、カースロンやミアイル公子といった言わばナリスの被害者たちの善良さが余計に浮き彫りになっているような気がします。
しかしだからといってナリスのことは嫌いにもなれないんですよね〜。
彼の徹底した実際主義と言いますか、人によってはあえて露悪的に見せながらもその相手を求めているような、突き放しているようでいながら孤独を訴えているような。
華やかなカリスマ性の後ろに隠された、複雑怪奇な人間性には惹かれずにはいられません。
今回も、リギアにカースロンの死を伝えた時だって、リギアに学生達とあんまり仲良くするななんてつけつけ忠告された事の仕返しみたいな所があったように思うんですよ。
見た目は大貴族の風格をたたえた優雅そのものって感じのナリスですが、考えてみれば意外とガキみたいなところがあるところが、やっぱ面白いよなぁって思うんですね。
でもそういう複雑さこそが人間なのではないかと。
栗本薫先生の人間観は、そういうところがステキだなぁと思ってます。
■レムスの苦悩
ここまで順調に成長してきたレムスですが、カウロス軍の抵抗を前に打つ手ナシの屈辱の時がやってまいりました。
しかもレムス、以前グインに言われた 「普段は2出し、いざという時には8を出せ」 という言葉を見当違いな使い方をしているんですよね。
軍師や武将達に作戦を投げっぱなしにして、ただガミガミ言うだけでは部下達だっていい働きはしませんよね。
ここ、原作ではすでにグインがレムスたちと袂を分かっており、グインがいなくなったためにレムスが安定を欠いてきたのかと思っていたのですが、グインがいても同じだったんですね。
これはうまいな〜と思いましたよ。
グインがいたらもっとレムスが上手くできちゃうんじゃないかな?って心配してたんですが、そうか、たしかにグインならあれこれ逐一指示を出したりしませんよね。
それも、王を名乗りだしたレムスに対して、指示を出すなんて愚かな事をグインがするわけがない。
ただ静かに見守っていて、相談されたらそれとなくアドバイスを出すくらいと。
これは、なるほどな〜と思いました。
若林監督、よく考えてありますね。
しかし、ナリスから届いた書簡の作戦っていったいどういう策だったんでしょうね。
ここ、原作では具体的な内容がわかってましたっけ?
ちょっと記憶にありません。
まぁナリスの事ですから、カウロスの各地に陽動部隊を派遣して混乱を起こし、慌てたカウロス軍が分散した後に本隊が一挙に突破するとか、そういう系でしょうかね?
あるいはクリスタル反乱の本当の情報とともにパロ軍南下の偽情報を掴ませ、カウロス軍が飛びつくように交渉をもちかけて戦わずに通過させてもらうとか。
まぁ成功するかどうかは別として、正面から戦う以外にも色々とやり方はあると思うんですよね。
ところが、そのナリスからの秘策を燃やしてしまったレムス。
ナリスへのコンプレックスバリバリですね〜。
そこまで意地を張らなくってもいいのにと思うのですが、急成長したとはいえ、やっぱりまだまだ子供なのだなぁと思います。
悔しければ悔しくないフリをする。
嬉しければ嬉しくないフリをする。
これぞ伊達政宗のヒネクレ者の極意ですじゃ。
ナリスの秘策を嬉しそうに受け入れ、手際よくカウロス軍を退けパロ入りして後、ナリスを追い落とすなり暗殺するなりしてしまえば済む話というものです(爆)。
いや、まぁそうなったらナリスは得意の死ぬ死ぬ詐欺で逃げてしまいそうなんですけどね(笑)。
レムスは野望と行動力と覇気とを手に入れましたが、覇道をゆくにままだまだ。
時を待ち我慢する力、他者に侮らせておく力、自分に愛されていると勘違いさせる力など、まだまだ足りないところがいっぱいあるようですね。
さてラスト、またまた暗殺者の登場です。
今度はでっかいちっさいコンビか。
互いの長所を活かした面白いコンビネーションとかに期待したいですね。
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>若林監督、よく考えてありますね。
このあたり、「えっ、グイン・サーガなのにグインが途中でいなくなるの?」とお思いになるであろう原作未読者と、原作の流れを変えたら怒りそうな既読者の両方に気を使っていただいた、苦心のしどころですよねw
口を出さずに成長を見守るというのも、親心や指導者の一つのあり方として納得できますものねww
>ここ、原作では具体的な内容がわかってましたっけ?
結局、内容はわからなかったです。
いつも拝見させていただいてます。
初コメすみません。
ナリスの作戦ですが、原作の16巻のP224のレムスの回想シーンで語られてますよ^^
一応、そのまま書きます。
【原作の先の展開が若干ネタバレしています】
「僕はナリスの忠告を焼き捨てて従わなかった。
魔道士ロルカによってナリスからもたらされた手紙ーーそれは、
レムスにカウロスの町の間に出て、カウロスとモンゴールの間の連絡を絶ち、
その後、モンゴールのにせ使者をしたててモンゴールを破る、の報をカウロスに
流し、カウロスが動揺したところで、すかさず和平を申し出ればカウロスは受ける。
敵意の薄いカウロス相手にいたずらに時を費やさず、最短の時間でパロに入って
しまうようにと、すすめていたのだった」
もし僕があのときにナリスの言にしたがっていたら少なくとも2ヶ月早く、
ぼくはクリスタルに入ってーーそしてモンゴールと戦っていいた。たぶん
名目上であっても、パロの総大将になることが出来ただろう。だが僕はーー
つまらぬ自尊心と見栄のためにその機を逸してしまった。
そういう箇所があったんですねw
パラパラ見てたんですけど、見落としてました(苦笑)
実は私もすっかり忘れてたんですが、アニメを機会に読み返してて、ちょうど読んでいたところに書いてあったんです(^^;ゞ
アニメ版オリジナル展開がかなり気になってまいりました。監督は、『SFマガジン』の追悼特集で続編を作る意思があるらしいことをいっておられて、「おおっ?!」と思ってしまったものですが、なにか思惑あってのことでしょうか。
・・・・・・と思っていたんですが、そうか、原作読み子さんのおっしゃるとおり、原作未読の人にとっては、グインのいないグイン・サーガは「えっ?」と思ってしまうものですもんね。
この先、グインがどんな役割をはたすのか、気になりますね。ナリスとも会っちゃったりするんでしょうか。
>このアニメで本当の悪役はアルド・ナリスひとり
いえいえ、小説版でも、たしか『ダ・ヴィンチ』だったかの悪役ランキング入りをはたしていたと、どこかのあとがきに書かれていましたよ。しかも、『グイン・サーガ』登場人物の中で唯一、だったような。アニメだけの話ではないですよ(笑)。
ところで、先週の記事に対してで申し訳ありませんが・・・・・・
>暗殺者が一人死ぬたびにロウソクがひとつ消える
>ひとり倒されるたびに目玉が目をつぶってゆく
>こういうモチーフって古風でベタかもしれないけど、やっぱいいよね〜
――と、いうことであらせられましたら、とりあえず『甲賀忍法帖』をおすすめします。一人死ぬたび、巻物の名が血で消されるという・・・・・・
ヴィジュアル?重視なら、漫画版もしくはアニメ版(『バジリスク』)でも・・・・・・
↑おい
レムスについてなんですが、彼はほんとに、もうちょっとおバカさんであるか、それとももうちょっと賢くて、おバカさんのふりができるか、そのどっちかであれば、そんなに苦しまずに済んだんですよね。
大変なことはみんなナリスにまかしておきゃいいんだし、もしそれで失敗があったらそれもナリスの責任になるので、適当に首をすげかえておけばいいし(まあ、ヴァレリウスあたりでしょうが、難しけりゃ例によって?リーナスを傀儡にしておく)。
もうちょっと、他人をコマにして自分は見物にまわっていることができたら良かったのに――たとえ実績がなくたって、人気が(ナリスにくらべて)なくたって、パロなんですから、国王はそれだけで本来敬愛される。彼はもっと鷹揚に構えていてよかったはずです。
見物にまわっていさえすれば、ナリスの性格だって多少は見えてくるはずですから、王位の「単なる簒奪」という、マイナス要素が大きすぎるものには手をださないだろうということも分かるでしょうし、それで一層、精神の安定を得られもしたでしょうに。
自分で何か動かしたかったら、それからのことです。できればその際にも、誰かダミーにして、実際にはそいつに動いてもらうことにしておくと尚よろしい(笑)。ダミーには名誉より金銭を求めるタイプが望ましく(でも貴族では見つけるの難しそうだ)――成功の暁には、名声・名誉は王のもの、金や、場合によっては爵位などはダミーのもの、とする。失敗したらもちろん現場の責任ということにして、ダミーを失脚させておく(笑)。
なんか、調子にのって書いちゃいましたが。
まあ、憑き物(笑)のことは置いての話ですけどね。
でもやっぱり、レムスのこの時期の迷走ぶりには、もうちょっと「どっちか」だったら・・・・・・と思わずにはいられないんですよね。
どっちにもなれなかった悲劇、その原因(たぶん)たる痛々しいような自尊心・・・・・・うまいですよねえ、栗本先生って、こういうの。
作品の展開上しょうがないのですが、前半あれだけ大活躍したグインが後半ほとんど出なくなることに監督も頭を悩ませたのでしょうね(笑)
>柊さん
おお、やっぱりそんな内容でしたか。
記憶からはスッポリ抜けておりましたが、やはりナリスらしいなと思いますね。
あと、一応原作未読者のために【ネタバレ注意!】のコーションを入れさせていただきました。
>臣無姫さん
祝コメありがとうございます^^
今後ともよろしくです。
>悪役ランキング入り
おお、たしかにそういうことがありましたね!
その当時はあまりこのパートのナリスの“悪さ”は気にしていなかったのですが、今あらためて考えてみるとたしかにな〜と思います。
>甲賀忍法帖
おお〜。やはり古い時代の劇画的作品ですよね〜。
若林監督もそういうのが好きだったんでしょうか。
バジリスクはまだ読んでないので、チェックしたい作品ですね〜。
>レムス論
楽しく読ませていただきました。
そうなんですよね。
カル=モルの悪夢で目覚めた彼はレントの海で覚醒し、ボルゴ・ヴァレン王との会見で花開いたまではよかったものの、ここへきて突然アンバランスさを露呈してしまったのが残念でした。
でも、それだからこそ人間味あふれてるよなぁとも思えるわけで。
あのままスーパー少年になっちゃったらちょっと人間じゃなくなっちゃいますもんね。
そんな不安定なレムスくんですが、その側にグインがいてくれるっていうのがとても嬉しく思えたのが今回のアニメ版でした。
レムスの不安定さも、グインが側で「今はまだまだなのだろう」みたいな解説を入れてくれるだけで、「うんうん、そうだよな〜」となんとなく安心できるんですよね。
やっぱりグイン、たいしたヤツよ。
いくら出番が少なくたって、グイン・サーガはグイン・サーガなのです(笑)。