【コミック派ネタバレ注意!】
W.I.S.E の拠点で顔を合わせる天戯弥勒とグラナ。
独裁者とその部下というより、なんだか昔馴染みというか友人同士のような気楽さがありますね。
もしかするとグラナも同じ施設・グリゴリ出身者だったのでしょうか。
それはさておき、天戯弥勒がグリゴリでされた仕打ちの仕返しとして世界を滅ぼしたんじゃないか?という推測は、どうも当たっているような雰囲気ですね。
「…この何も無い世界を眺めるのが好きだ
あの汚れた人間達のニオイがしない…
それだけで心が落ち着く」
なんて言ってますから、どうもその復讐とみて良さそうです。
もしかすると心を奪われた姉のための復讐とか、そっちの線もあるかもしれません。
だとするとこの弥勒が今の姉と出会ったら、どんな反応を見せるのか、そのあたりも興味が沸いてくるのですね〜。
しかし、
「これはまだ創世記(ベレーシス)
初期段階に過ぎない」
ってのは気になりますね〜。
いったいどんな世界を作ろうと言うのか。
それはあの宇宙の謎の物質と関係があるのか?
もしかして宇宙人たちを大量に呼び寄せちゃうとか?
とかね。
いろいろと妄想しちゃいます。
まぁ自分がやっている暴挙を指して 『創世記(ベレーシス)』 なんて名づけちゃうあたり、やっぱり厨二病のイタさよの〜うとか思っちゃうわけですが、それも彼の過去を知ればごもっともなんですよね。
今回の真相解明ターンで、ここ、感心しちゃいました。
彼の精神年齢は、虐待を受けた少年期で止まっている可能性が濃厚なわけですからね。
弥勒が作り出す世界の全てが子供の発想で至極当然。
すばらしいファッションセンスも、五星将とかいうネーミングセンスも、もろもろすべてがそこに繋がって来る訳です。
もしかしたら、これまでのそういった厨二病的描写はすべて今回の伏線だったのではないかと、そう考える事も不可能ではないんですよね。
それに思い至って今回はポンと手を叩く心地でした。
さて一方ルートでは、ネメシス姉さんとアゲハたちが真相解明の続き。
今回はこれまでの謎を一気に解き明かすとまではいかないまでも、それなりに?マークだった事がいろいろスッキリしましたね〜。
まずは 「灰化する死の謎 ですが、これはほぼ予想通りでした。
サイレンの謎企画で推測していたプロセスがほぼ当たっていたようで、また、ドルキやタヴーたちが灰化したこととは別現象であったこともこれではっきりしたようです。
ちゃんと論理立てて推測していけばちゃんと真相にたどりつける(と少なくとも思わせてくれる)ってのは、私みたいな読み方をしているファンにはとても嬉しいですよ。
読みがいがあるってものです。
そして、このサイレンゲームの目的というか、どうしてこういう構造をしているのかがちょっとだけほのめかされました。
どうも、徐々にサイレンのゲームフィールドがそのたびごとに移動しているのは、公衆電話を介してネメ主の“力”“意識”がゴール地点へと繋げられて行っているということのようです。
なるほど、だから 「――…世界はつ・な・が・る…」(CALL.1より) だったのか〜と。
昔の CM のパロディじゃなかったんですね。
いや、そうなんでしょうけど(笑)。
しかし、あの最初のアンケートの暴言がまさか演技だったとは(笑)。
いや〜それはさすがにわからんかったですわ。
グリゴリの女性研究員がモルモットの少年相手に言ってる暴言だったんでしょうね〜、きっと。
なんか想像できちゃいますわ。
でも、感情が無いといいながら、イライラはできるんじゃないですかネメ姉さん。
きっといつか感情も戻りますよ。
うん、なんかそんな気がします。
あと、ついでながら未来と現代でちゃんと通話可能だってのがわかりましたね、これで。
ネメシスQ がアゲハを異空間に連れ込んたとき、ラジオから録音状態の悪い音声で語りかけたのは、あれはわざと正体を隠蔽するためだったのでしょう。
しかし、サイレン世界の時間軸構造を考えるにあたって、現代と未来がちゃんと通話可能っていうのは、大きな手がかりとなりそうです。
今はまだ整理できていませんが、ちょっと時間をかけて思考してみたい問題ですよ、これは。
また、今週はなんだか印象的なセリフが多い回でした。
ドリフトは奴隷だと言う言葉に怒るアゲハ。
そのアゲハは雨宮のために怒っているのだと、テレパスで教えるネメ姉さん。
自室で頭を冷やすというアゲハに、
「…いいよ 夜科は怒っていい
―――ありがとう」
ラブラブだなオメーらちっくしょーwww
その後暗い廊下にムフフトーンが見える気がしましたぜ!www
いやまぁそれはナシとして、すごくいいシーンでしたね。
不器用なアゲハの真心を、はからずも心をわからない(と言っている)ネメ姉さんが雨宮さんに伝えてくれちゃいました。
なんだか、ラブラブすぎて逆に怖いです。
着々とふたりの距離が近づいて行っているのが、まるで雨宮さんの記憶崩壊の下準備に見えてしまってしかたないのは私だけでしょうか。
杞憂で済めばよいのですが……。
またネメ姉さんもいいですね。
車椅子で立ち去りながら、
「――心を失った私に
あまり難しい質問をしないでくれ…」
これ、凄くいいセリフですよ。
まるで小説家が書いたようなセンスのキレを感じます。
肯定するでも、否定するでもなく、ネメ姉さんの哀愁をただよわせながらも、どこか希望をほのめかしていますよね。
だって、本当に心を失ったのなら、そんなこと簡単に 「No」 って答えられちゃいますもん。
答えられない事がすでに心の存在を示しているんだけれど、心があるからこそ答えに窮してしまうという。
大きすぎる心の傷を示していますよね。
なんかこのセリフひとつで、ネメ姉さん、悲しいなぁ〜って、一気に感情移入できるようになりましたよ。
キャラに息を吹き込むすばらしいセリフだったと思います。
やっぱ、キャラを立たせるにはヘタッピマンガ研究所で言ってたように 『ギャップ』 なんですよね〜。
冷酷無感情で暴言吐きまくりの独裁者と思わせておいて、ポロリと洩らすこの弱気。
キャラ作りの基本にして極意ですな(笑)。
しかしまさか天戯弥勒が 本名 だったとは。
これはびっくりしたというか呆れ返りましたぞ。
名前もつけられずに孤児院に入ったはずですから、院長先生ですか?この名前の名付け親は。
自分の子供じゃないからって孤児たちにむちゃくちゃな名前をつけるのは立派な虐待だと思います(笑)。
とするとネメ姉さんも本名は菩薩シリーズから取って 『天戯観音』 とかいうんですかね。
お、でもそれはそれで 『カノン』 とか読めばかわいいかもしれない。
あれ、私もけっこう厨二病?(笑)
さて、ついに来ました朧復活!
きっとイルミナくっつけてタヴー化してくれるに違いないと思っていたら、期待通り……いや、それどころか期待以上のバケモノに!
巨大なタヴーのモンスターを一瞬にして骨にするムチャクチャな力を手に入れた朧の腕には、これはどう見ても無数のイルミナが!!
うわ〜、思い切ったことをやっちゃいましたね〜。
さすが朧。
普通の人間なら思わずブレーキを踏んでしまうところで、さらにアクセルを踏みこんでしまうクレイジーさ。
しかしこれは朧ですからね〜。
なにか恐るべき秘密が隠されているような気がしてなりません。
こんなにイルミナが露出していては、カイルが指摘したように弱点だらけになっちゃって大変なはずなんですが、その弱点を大きな力でカバーしてあまりあるのだよとか、そんなことを言ってくれそうな気がするんですよね。
さぁ全力パワーで期待に応えてくれた朧タヴー化。
登場時からいつかは裏切りそうだと思われていましたが、このまま彼は敵になってしまうのでしょうか。
それとも、影ながらアゲハを助けるダーク・ヒーローとなるのか。
この先が楽しみですね〜。
ドリフト側とも、ワイズ側とも違う、第3の勢力として頑張って欲しいって思いますよ。
次週、レジスタンスを探しに来たジュナスと対決して、いきなり星将をカマセにしてくれちゃったら痛快です。
まぁ少なくともこんな姿になっちゃったんですから、過去に戻ってアイドル生活ってわけにはいきませんわな。
アゲハ姉が悲しむだろうなぁ〜。
■PSYREN‐サイレン‐の謎
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その08 「灰化する死」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その07 「薄明るいサイレン世界の夜」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その06 「タツオの放浪期間」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その05 「現在と未来の同調性」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その04 「ゲーム主催者」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その03 「ニセ刑事の正体」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その02 「電話の声」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その01 「噂の発生源」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 【序文】
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アゲハの心を読む中で見つけたフブキを真似たってことは無いでしょうか?
口調的にはピッタリのような気もします。
>それとも、影ながらアゲハを助けるダーク・ヒーローとなるのか。
個人的には、武装錬金のパピヨンのようなキャラになって欲しいです。
変態チックなところとか結構似てる気がしなくもないですし・・・
どうなんでしょう。孤児院で名付けられた名をそのまま使っているとは限らないですし、孤児院の名とは別に、自分で付けたとも考えられますよ。
どっちにしても痛々しいですが(笑)
個人的に気になったのは先週に引き続き、ネメ姉さんが自分の存在がバレたくない相手を「ワイズ」などと明言せず、「敵」とぼかして呼んでいることです。
これはつまり、「敵」はワイズ(と現在認識されてる勢力)ではないのでは? とか思っちゃいました。
弥勒と接触したいだけなら、自分の存在をアピールするなど、他にもっと効率的なやりかたがあるはずで、こんな回りくどいゲームをしなくてはならないということは、自分の存在がバレるとマズイ相手が、「弥勒のそば」にいるのではないでしょうかね。
もう一つ、ネメ姉さんが灰にする者の条件として挙げた、「ルールを破る者」、「秘密を守れぬ者」、「死んでいった者」という3つの条件も気になりました。
ドリフトの口からの情報漏洩を阻止したいだけならば、最初の2つに該当する者を灰にすれば(殺せば)いいだけで、それに加え、「死んでいった者」までもわざわざ灰にするということは、死体を残しておきたくないんでしょうね。
つまり、少なくともネメ姉さんの言う「敵」は、サイレン世界に存在する相手のことだというのだけは確かですかね。現代で死体を残しておいても、さほどの問題はないので。
本来一般的に言われる記憶喪失とは正しくは記憶障害なんだそうですね。
記憶障害は回路が乱れただけなんで根気と運さえあれば何とかなりますが、雨宮さんの場合は回路そのものを壊されてしまってるのでそれこそキュアがないと無理なのでは?
でもヴァンは脳と心臓は直せないし、千架を直せたイアンさんはもう死んじゃってるし、ここは朧に是非ダーク・ヒーローとして頑張ってもらいたいですね。
>アゲハの心を読む中で見つけたフブキを真似たってことは無いでしょうか?
>口調的にはピッタリのような気もします。
おお、それもいいですね〜。
その説なら、連載当初に「もしかしてこれはフブキ?」って感じたことが自然になります。
アゲハの脳内をかなり覗き込んだ様子のアンケートでしたし、充分ありそうですね。
>パピヨン
うむ、私もそう思いました(笑)。
武装錬金大好きなのですよ〜。
>キンカクさん
>孤児院の名とは別に、自分で付けたとも考えられますよ。
>どっちにしても痛々しいですが(笑)
あ、そうなんですよね。
その可能性があることも書いておくべきでした。
とりあえず今はネメ姉さんが天戯弥勒という名前を知っているのは本名だからっていう理由が一番シンプルだろうな〜と思って、そういうネタにさせていただいちゃいました(笑)。
ただ、今となってはアゲハたちの脳内も覗いたかもしれませんし、天戯弥勒って名前を知っていても不思議はないんですよね。
しかし、ほんと凄い名前です(笑)。
敵に関しては、やっぱりワイズだけではないでしょう。
ワイズや天戯弥勒は“神”と呼ばれる宇宙存在の走狗に過ぎないと私は思っております。
そしてそれはネメ姉さんもきっと知っているだろうと。
あるいは勘付いているだろうと。
今回の4thステージでワイズの正体に関する謎はほぼすべて解かれたわけですから、これ以後のサスペンス要素として、そのあたりが順々にクローズアップされてゆく可能性は充分高いと思います。
死体に関しては、死者から多くの情報を得られるのはやっぱり未来の敵でしょうけど、やっぱり現代の警察とか、医者とか、そのへんにも関わらせたくないってこともあるんじゃないでしょうか。
妙な情報を現代に与えて、歴史を不用意に動かしたく無いと考えていると思うんですよね〜。
ちょっとした影響で、実際何がどう変わるかなんて分かったもんじゃないですから。
まぁ、でもメインはおっしゃるとおり、未来の敵でしょうね。
>あけだまさん
雨宮さんの場合は、文字通りどこかデリートされちゃったっぽいのが怖いのですよね〜。
それは本当に白紙にされちゃったのか、それとも壊されただけで、治せば元に戻るのか。
パワーアップした朧ならきっと簡単に治せてしまえそうなんですが、はたして彼の去就やいかに、ですよね。
いや〜サイレン、いい展開してますわ。