王へとのしあがる道を求めて沿海州を訪れていたイシュトヴァーンは、そこで偶然、国々の趨勢を左右するほどの密書を手にしてしまう。
パロ奪還作戦前夜、といった趣のやや静かな一話です。
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【ネタバレ注意!(原作ネタバレは避けています)】
あらすじ
今、一つの道が示された
それは遠く、栄光へと導く茨の回廊
赤き星は一陣の風となりて地を駆ける
小さき花の花弁を散らして…。
アグラーヤの首都ヴァーレン。沿海州六カ国代表はモンゴール討伐のため海軍出動を決議。だが全会一致の決議の裏には各国の思惑が隠されていた。そして開戦を祝賀する街の様子を、宿屋の窓から眺めていたのはイシュトヴァーンであった。この戦で自らの未来を掴むことを自らに言い聞かせる彼の目に人目を避け路地に消える男の姿がとまる。そして彼がその男から偶然預かった物は戦局を動かすほどの大切なものだった。(公式より)
■沿海州会議
うお、一瞬で終わった!(笑)
あの長かったけど名場面がいっぱいあったヴァーレン会議が一瞬でですか〜。
カメロンさんのスパイ大作戦もカットされ、カメロンさんは顔出しすらできず。
これはちょっと残念でした。
スパイ大作戦好きだったんだけどなぁ。
まぁさすがに時間がないですしね。
しょうがないしょうがない。
しかしアンダヌス議長のご尊顔を拝見できたのはよかった(笑)。
わたしアンダヌス議長大好きなんですよ。
キャラデザが女性ということもあってか、絵はだいぶソフトにしてもらったようですが、それでもかなりのアンダヌス様でしたね!<なんだそりゃw
タヌキというか、いかにもスケベそうなニヤケ面がイヤらしすぎです。
鼻とか酔っ払いみたいに赤くなっちゃってますもんね(笑)。
これがナリス様もかくやというほどの陰謀家にしてキレモノのは、まさかにして想像もできないですよね〜。
でもまぁ、長いグイン・サーガを全体から考えると、この沿海州編はこういうカットのしかたをしたほうが自然なのかもしれないなぁ〜と気づきました。
この時はやたらと重要視され、大きな扱いを受けた沿海州ですが、その後歴史の中央舞台にはほとんど顔をださなくなっちゃいましたからね。
このくらいの扱いのほうが全体のバランスが取れるのかもしれません。
まぁしかし、今後も準主役級のカメロンさんだけはどうにかこの後出して欲しいです。
■紅の密使
リンダをめとるため、王への手がかりをつかむため、てっとりばやく戦争で名を上げようと沿海州に顔を出したイシュトヴァーン。
運がいいというか鼻が利くというか、こういうところが凄いですよね〜こいつは。
偶然にもアグラーヤ兵に追われるモンゴールの密使をみつけ、そこに介入してうまいこと密書を手に入れてしまいました。
その密書を、イシュトはモンゴールに届けることもせず、もっと高く買ってくれるところに持っていってしまうようです。
なんともまぁ、どっちの勢力にしろ迷惑な話ですよね(笑)。
モンゴールとしては超重要な作戦の妨害ですし、アグラーヤとしたってモンゴールの真意がわからず悶々とせざるをえないわけで。
ひとりイシュトヴァーンだけが自分の立身出世のために二国を翻弄しちゃうって、利己的で酷い話もあったものです(笑)。
これでこそイシュトヴァーン、《災いを呼ぶ男》 ですよね。
彼には悪意はない。
ただ、自分の思うとおり、自分にとっては当然の、正しいと思える欲求のとおりに動いたに過ぎない。
でもそのせいで、周りではとんでもないとばっちりを受ける人が次々と出ていたり。
その象徴と言えるのが、今回のミリア(でしたっけ?)ですよね〜。
イシュトは、モンゴールの密使からもらった代理人としての目印「ペンダント」 を、もうモンゴールには行かないからいらないだろうと軽い気持ちであげたんでしょうけど、それがまさかあんな結末を生むことになろうとは。
でも、そんな結末もイシュトは一生知らないままなんでしょうね〜。
しかし、蹴りとパンチのみでフル装備のアグラーヤ兵数人をノしちゃうって、イシュト、ムチャクチャな強さでしたな(笑)。
■オリジナル展開
原作ではアルゴス出兵の前に、イシュトとともにリンダたちの元を離れてしまうグインでしたが、今回アニメではこのままリンダたちにつきそってパロまで行ってくれるようです。
おかげで別れの名場面がなくなりましたが、いや、そうすると最終回にそれがまわされたってことも考えられますか。
とりあえず、グインの同行によって、キタイの暗殺者たちが襲ってきてグインがそれに立ち向かうという構図が成り立つようになったということですね。
毎週なんとかしてグインのアクションシーンを入れたいとこだわる監督の工夫なのでしょう。
こういう工夫はアニメならではだと思いますし、素直に嬉しいと思います。
しかし今週襲ってきた暗殺者は弱かったなぁ〜。
監督こだわりのアクションシーンもあっけなく終わっちゃいましたしね。
バトル漫画でありがちな、「ヤツは、俺たちの中でもっとも弱かったからな」 ってヤツでしょうか(笑)。
とりあえずグインの実力をさぐるため、試金石として送られてきたのかもしれませんね。
でも、その試金石にすらなってなかったような……。
今後こんな感じで、一話につき一人が順々に襲ってくるんでしょうか?
願わくば、次はもっと手ごわくて見ごたえのあるバトルが楽しめるヤツを送ってきて欲しいものですね。
ああそうそう、暗殺者が一人死ぬたびにロウソクがひとつ消えるってのはよかったです。
うむ、なんだろう、昔観た忍者アニメだったかなぁ〜。
三面鏡を開けるとそこに無数の目玉が並んでいるんだけど、そのひとつひとつが刺客の忍者とつながってて、ひとり倒されるたびに目玉が目をつぶってゆくんだったかな。
子供の頃になんかそういうのを見た記憶があるんですわ。
なんてアニメだったかはもうまったく覚えてないんですけどね。
なんか唐突にそれを思い出して無性に嬉しくなりました。
そうそう、こういうモチーフって古風でベタかもしれないけど、やっぱいいよね〜ってね。
まぁしかし、これでグインが戦争にも参加してあの剛力を振るうとあっては、歴史が変わっちゃうんじゃないでしょうか(笑)。
とりあえず対カウロス戦でもグインの雄姿が拝めそうで、これは楽しみになってきました。
対暗殺者との戦いも面白そうですが、やっぱ大軍勢を相手に活躍しているグインってのが一番燃えるのですよね〜。
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刺客がハニーに倒されると、ろうそくだったかなんだか忘れましたが、何かが一つ消える。
いつも楽しいグイン・アフターをありがとうございます
永井轟先生と栗本先生と言えば、そう、『魔界水滸伝』。
そしてまた、グインのアニメが同じようなモチーフでおふたりのリンクを繋げると。
これぞヤーンの導き(笑)。
これからも、うちのブログをよろしくおねがいしますね^^