2009年08月17日

映画感想 G.I.ジョー

満足度85点ワーナー・マイカル・シネマズ板橋にて)

 お盆休みに家でグータラしているのに耐えられず、とりあえず映画館にでも行ってこようと何を観るかも決めずにチケット売り場に直行。
 その場の直感でタイトルを決めて観て来ました、G.I.ジョー。
 ああ素晴らしきかな我が直感!
 そんな夏休み気分にピッタリな、スカッと爽快なアクション娯楽大作でありました!

GIJOE.jpg

あらすじ
 あらすじなんていらない。
 とにかく、『カッコいいG.I.ジョーが、大 活 躍!!』


 原作は大人な年代にはお馴染みだったり聞いたことがあったりする、アメリカのミリタリー・アクション・フィギュア、その名も 『G.I.ジョー』。
 製作陣営は『トランスフォーマー』
 監督は、『ハムナプトラ・シリーズ』 の1と2で、わかりやすいエンターテインメント精神を発揮しまくったスティーブン・ソマーズ
 ソマーズ監督がメガホンを取っただけあって、やはり今回もノンストップで大興奮できるテーマパークのような娯楽超大作とあいなりました。

 ハムナプトラが大好きな人にはもう言わずもがななのですが、この監督の得意技はズバリ 『娯楽映画のいいとこどり』
 全編怒涛のような最新鋭のVFX映像の嵐なのですが、観ていると、「あれ? このシーンはどこかで観た事があるような」 と思うようなシーンがいっぱいなのですね。
 それも、どのシーンも映画の見所となるようないいとこばっかり。
 しかし、それもただ単にパクったりツギハギしているだけじゃない。
 凄いシーンを色んな映画から持ってきてはツギハギして、しまいに出来上がった映画は 10 分に1回はドッカーン!ときたりハラハラしたり、もう最初から最後までジェットコースターのように楽しめる作品に仕上がってるのですね。
 たしかにソマーズ映画には、1シーンとして真新しい、映画史に残るような最高峰のシーンはありません。
 深いテーマ性とか大きな感動とか心に深く残るものとか、そういうものも一切ナシ!<言い切ったwww
 でも、こんなに何も考えず、最初から最後までただただアホみたいにドカドカ噴出してくるスペクタクルシーンに、ノンストップで興奮できる映画なんてそうはないのですよ。
 最高級の料理は出てこない。
 でも、和食も美味いし中華もけっこういける、ステーキもボリュームがあるしパスタも意外といける、そのうえケーキや饅頭だってとめどなく出てくるんです。
 味付けははっきり濃い目で深みはないけどパンチは上等。
 食べ終わった頃には満腹で、かつ心地よい疲労感。
 この、チープだけれどもサービス精神旺盛すぎるウルトラフルコースメニューが、私はもう大好きなんですね〜。


 さて今回もやっぱりどこまでもソマーズ監督。
 とことん楽しませてくれました。
 とにかくG.I.ジョーと、敵のテロ組織コブラがカッコイイ。
 中央アジアからエジプトの砂漠の地下の秘密基地へ、フランスの大通りから北極の海底要塞(!)へと、次々とノンストップで舞台を変えながら、とにかくアクション!アクション!アクション!
 アクションの種類もとことん貪欲に取り揃えていて、近未来のジェットヘリの空中戦から、ニンジャのチャンバラ&カンフーアクションに、赤外線で誘導するボウガンやら身体能力をバカみたいに跳ね上げてマトリックスばりのアクションをこなしてくれるスーパーボディスーツあり。
 エッフェル塔は粉々になって倒れるわ、大陸間弾道ミサイルを追ってマッハいくつで戦闘機はぶっ飛ぶわ、最後には北極の海底でスターウォーズそのまんまな大戦争まで飛び出すわ。
 とことんまでド派手にスピーディーに魅せてくれちゃいます。

 そのカッコよさも、リアルさやスタイリッシュさよりも、子供が喜ぶような大げさでバカバカしい娯楽色を優先していてそこがまた素敵。
 敵組織コブラの幹部たちの、戦隊ヒーローものの悪役をほうふつとさせるコスチュームなんてヒジョーにわかりやすいカッコよさで、大人の胸のうちに眠っている子供心を刺激されまくり。
 そういう精神で映画全体が貫かれてます。

 スタイリッシュさやリアルさなんて捨てちまえ!
 とにかく俺たちは子供みたいにはしゃぐんだ!

 監督のそう叫んでいる声が聞こえてきそうな映画です。

 そしてやはりハリウッド映画の王道とばかりに、各所に気の利いたセリフあり、ドタバタやジョークがあり、そして重くならない程度に適度なラブ・ロマンスあり。
 心に残るシーンとか感動とかメッセージ性とか、そういうのは一切気にせず、とにかくゲラゲラワクワク楽しんでスカッとするのにはピッタリこの上ない映画でした。

 イ・ビョンホン演じるニンジャとか、日本の風景とか間違いだらけだったのですが、これはもう 「だってG.I.ジョーだもん」 というのが答えになるでしょう。
 それは一昔前のアメリカが抱いていた、ファンタジックな 「ジャパン」 のイメージであって、決して 「日本」 ではないのです。
 物陰に隠れていた兵士をザシュッと斬って一瞬決めポーズ。斬られた兵士が倒れるのも待たずにスタスタ去りゆくあたりとか、私はもうニヤニヤしながらシビレまくりでした。
 真っ白いニンジャコスといい、二刀流の刀を繋いだギミックといい、クールで残忍な演技といい実にカッコよかったです。
 決して 「忍者」 じゃないけれど、でもこれもまたカッコイイじゃないですか。

 一番気に入ったのは、中盤、パリの渋滞した大通りでの猛スピードのカーチェイス。
 渋滞の車をドッカンドッカン跳ね飛ばしながら逃げるコブラの車を、スーパースーツを着た主人公2人がパワフルに激走して追うシーンがとにかく見所。
 CMでもここがピックアップされてましたね。
 しかし個人的にはそのかたわら、ミサイルとか車とかがブッ飛びまくる死の嵐のなか、 “生身で” バイクを走らせて神業アクションを炸裂させるスカーレット(レイチェル・ニコルズ)のほうがスゲーッって思いましたよ。
 スカーレットと言えば光学迷彩戦闘も面白かったですね〜。
 あらためてインビジビリティの強さを知りました(そうやって何でもゲームの話にするw)。


 いや〜面白かった〜。
 後になんにものこらない爽快さ。
 これぞ娯楽映画!って感じです。
 やっぱりソマーズ監督大好きですわ!
 こういう映画ばっかり観てたらほんとバカになっちゃいそうですが、たま〜にこういうのも観ないと頭がかたくなっちゃうような気がするんですよね(笑)。
 いかにも好評なら続編作りますよ〜ってな感じの終わり方でしたし、また思い出した頃にこのシリーズは楽しんでみたいですね!

 
 
■リンク
・映画『G.I.ジョー』公式サイト



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posted by BOSS at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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