アニメ版グイン・サーガもいよいよ最終章《戦乱編》へ突入。
その一幕目は、待っていました名場面中の名場面“蜃気楼の恋歌”です!
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【ネタバレ注意!(原作ネタバレは避けています)】
あらすじ
新たな出会いと別れの中で
変わりゆくのは人の心か
遠く霞(かす)みし都(みやこ)の影が、誓いの言葉と共に溶けてゆく
青白きイリスの腕に抱かれてて…。
アグラーヤ王ボルゴに娘のアルミナ姫との婚約を迫られたレムスであったが、「国が治まった後」とその申し出を一旦断る。イシュトヴァーンは正装をまとったリンダの姿に息を呑むが、同時に王族である彼女と自分の間に埋めがたい溝を感じる。そして自らの思いを告白するしようと二人だけで丘の上に立った。そんな頃パロの首都クリスタルではサリアの塔で暗殺された「アルド・ナリスの亡霊」がでるとの噂が立ち上っていた。(公式より)
■レムス、ボルゴ王に謁見
レントの海で海賊達相手に立派に恫喝、演説して見せたレムスでしたが、今度はれっきとした海洋王国アグラーヤの王様が相手。
その王を相手に立派に交渉して見せたレムス。
本当に見違えるように成長してしまったものだと、見ていて実に爽快。
アルミナ王女が思ったより美少女でびっくりしましたが、ってことは私のイメージではアルミナはもうちょい 「普通で地味」 な女の子だったんですね。
しかし、縦巻きロールとは(笑)。
往年の少女漫画かと思いましたわ。
■カースロン、ナリスの亡霊と出会う
や〜、きましたきました。
カースロン、みごとにナリスの姦計にはまりこんでしまいました。
しかしナリスはとことん人たらしですね〜(笑)。
通報してやる!と言えば、実は妾リナは聖騎士リギアだから内通者と疑われるのはカースロン、お前さんだよと脅したり。
かと思えば、パロ解放の暁にはリギアを妻に娶り、パロ救国の英雄として聖騎士候にとりたてよう、なんておだててみたり。
あの手この手で脅したりすかしたりおだてたり、まさにカースロン手玉状態。
田舎者の単純男のカースロンとしては、相手に出来ようはずもない悪魔ですよ(笑)。
わたしこのカースロンが大好きなんですよね〜。
馬鹿で欲深でエロオヤジで単純で田舎者で嫉妬深くて精神的にもモロくて。
でもそれだからこそ人間らしく、共感できまくるというか(笑)。
美男美女貴人偉人賢人が群雄割拠するグイン・サーガですが、だからこそこういう“弱き人”が輝くといいますか。
偉大な人には憧れをもって惹かれますが、こういう弱い人には共感をもって惹かれまくるのですよ。
リンダも好きですが、私はシルヴィア姫(未登場)のほうが好きなんですよね〜(アニメ第2部が実現したらヒロインはケイロニア皇女シルヴィアでしょう。え? マリウス? ああそうかもしれないwww)。
さぁナリスの陰謀に巻き込まれてしまったカースロン。
今後の彼の苦悩がどう魅力的に描かれてゆくのか。
期待しまくっちゃいます。
■蜃気楼の恋歌
リンダとの間に、越える事のできない身分の壁を感じたイシュトヴァーンは、このままではいけないと一念発起。
リンダの元を離れ、己の力で王となってリンダを迎えに来るとリンダに誓う。
草原の蜃気楼を前に結ばれる、青年と少女の、切なくも熱烈で、そしてどこか儚げな運命を思わせる恋歌です。
やはり、このシーンは長いグイン史の中でも最高の名場面のひとつなのだなぁと、改めてジーンとさせられちゃいました。
大好きな女だからこそ、その女の力で王座をとるなんてことは男として矜持が許さない。
大好きな女だからこそ、自分の力で腕に抱けるようにならなければ意味がない。
男として、これほどまでに誇り高く、高らかに夢と野望と希望と恋とを歌い上げるイシュトには、このシーンを読んだ少年時代、わたしは心震わせ、強く熱く燃えたぎるものを共感したものでした。
今またこのシーンを見ると、やはり感動と共感とを覚えますが、やはり自分が経てきた年月と、原作で経てきた年月がふりつもり、少年期を思い出すときに誰しもが覚える、あのどこか悲しい美しさを感じずにはいられません。
そして改めて、このシーンがやはり名場面であったのだなぁと思わされました。
これはまた、この後のイシュトの原点なのですね。
これまでのイシュトはただ 「いつか王になる」 と口からでまかせのように言っているだけのチンピラのようなものでした。
しかしここで、リンダを妻にするという大きな動機が加わり、“夢”は“野心”として大きくイシュトの中で具現化したのですね。
この蜃気楼の誓いを境に、イシュトの描かれ方がどう変わってゆくのか。
そのあたりもこれから楽しみにしたいと思います。
■モンゴールの刺客
そして、アニメオリジナルの敵、モンゴールの刺客軍団が、アグラーヤまで近づいてまいりました。
服装などは東洋風の風体で、あきらかにこれはキタイの暗殺教団ですね〜。
忍者投入ということで、忍者アクションを得意とする若林監督の本領発揮が期待されちゃいます。
とことんまでかっこいいアクションを、見栄えのする凄いアクションを、グインとチャンチャンバラバラ繰り広げて欲しいと思います。
まぁかといってそれで本編の大事なシーンがたくさんカットされてしまうのも悲しいのですが(笑)。
しかしこいつら、なんだか使命よりも明らかにグインと戦う事を楽しみにしちゃってますよね。
ヴラド大公の命令はおそらくリンダとレムスの抹殺でしょうから、言ってしまえばグインはどうでもいいはずなんですが(笑)。
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私も笑っちゃいましたよw
今までアニメ版の衣装デザインが、往年の少女漫画のようなベタなヨーロッパ風でないところがいいなぁと思っていたのですが、アルミナちゃんだけはベタ過ぎです(笑)
衣装といえば、最新巻の表紙の女性はいつの時代の人かと思いましたよww
なので、その穴を埋めるべく、高貴な世界ムードを演出する任を一身に背負い込まされたのがアルミナちゃんなのではないでしょうか(笑)。
まァそう考えると、アルミナの少女漫画化はリンダのとばっちりと言えないこともないわけで。
いや、どうなんだかは知りませんが(笑)。
>最新刊の表紙
この巻登場したあの女性?
なのかな?
つか、それしかなさそうだなぁと思いつつも、あの人がこんな艶っぽい服を着るとはなかなか思えず、誰なんだこれ〜と最後まで首を捻っておりました(笑)。
ミロク教徒の女性も案外オシャレなんですね〜。
あるいは、これはフライングで登場した聖姫様とやら、ですかね?