不毛な仕事から帰ってまいりました BOSS であります。
さぁ、さっそくワンピ感想まいりましょう。
週刊少年ジャンプ36号掲載分の感想です。
【コミック派ネタバレ注意!】
扉絵シリーズはここまで、ロビンが革命軍と合流し、フランキーがDr.ベガパンクの秘密に触れる機会を得、サンジがオカマになってウソップが百貫デブ化。
2勝2敗でまいりました。
そこでバトンがまわってきたのがチョッパー。
さぁこの流れでゆくとここは期待通り、たぬき鍋になっちゃうのを楽しみにしちゃいましょうか?(笑)
それで鍋に入ってた何かと化学反応でも起こして巨大化するとか、そんなオバカ展開になっちゃったりして、なんて妄想を。
本編。
海軍の大放送と時を同じくして、ルフィの船でもルフィが大暴露。
おお、ルフィはエースとロジャーの関係を知っていたのか〜。
でもまぁそんなことでも平然としているのがルフィってヤツですもんね。
驚いたのはイワさんです。
もちろんルフィがドラゴンの息子だからこそ見捨てられずに協力したのですが、もう半分はやっぱりエースもドラゴンの息子だからという理由もあったでしょう(笑)。
まぁでもここまで来たら乗りかかった船。
最後までルフィにつきあってくれることでしょうて。
白ひげが拳をふると、なんと空中に巨大なひび割れが。
その謎の衝撃波は海を大きく盛り上げ、馬鹿でかい山のようなコブを作り出す。
「海振!!!」
と、叫ぶセンゴクの顔がひきつる。
しかし空中にヒビって(笑)。
わけわかんないけど理屈無用の豪快さですんばらしい。
そして場面はエースの回想へ。
最初の船出からあっというまにロギアの力を手に入れ、めきめきと頭角をあらわすエース。
ジンベエとの殺し合いもこの頃だったんですね〜。
しかし、これってルーキーながらジンベエと互角に渡り合えるエースを誉めるべきか、それともロギア系のエースと互角に渡り合えるジンベエを讃えるべきか!
しかもジンベエさん地上で戦ってますからね!
個人的にはジンベエすげーって思っちゃいました。
その後の展開はこれまでのほぼ予想通りだったわけですが、しかし、驚きはこの後。
なんと、仲間殺しの黒ひげティーチを追ったのは、エースの独断だったんじゃないですか!
白ひげは、何か妙な胸騒ぎがすると言い、ティーチを追うなと言っていたと。
これは驚きでした。
これまで器は大きいものの、どこか頑固一徹な愚かさもかもしだす雰囲気だった白ひげが、急に英雄的大人物に見えてきたじゃないですか。
何があっても仲間殺しを許さないのは確かに海賊としてのスジだけれども、そのために白ひげほどの巨大な影響力を持った男が、まわりを混乱に陥れる危険を冒すのは少々無鉄砲すぎやしないだろうかという危惧が個人的にはありました。
そこはやっぱり海賊としての老いとか、頑固さゆえの過ちなのかなぁとかなんとなく勝手に想像していたのですが、とんでもなかった!
白ひげは、息子の過ちをすべて飲み込む腹づもりだったんじゃないですか!
「何で見捨ててくれなかったんだよォ!!!
おれの身勝手でこうなっちまったのに………!!!」
と慟哭するように叫ぶエースに、
「いや…おれは行けと言ったハズだぜ 息子よ」
と!!!
そしてそれは白ひげだけじゃなかった。
「おれは行けと言った
――そうだろマルコ」
「ああ おれも聞いてたよい!!
とんだ苦労かけちまったなァ エース!!
この海じゃ誰でも知ってるハズだ
おれ達の仲間に手を出せば
一体どうなるかって事くらいなァ!!!」
「お前を傷つけた奴ァ誰一人生かしちゃおかねェぞエース!!!」
「待ってろ!!!
今助けるぞオオオ!!!」
一斉にエース救出の怒号を上げる白ひげ艦隊。
これはキた!
なんだあんたたちは!
いやもう、あんたたち大好きだチクショーメ!!
言いつけを守らずひとりでつっぱしったのはエースだったのに。
でも、みんなエースが真に白ひげのおやじさんのためを思ってるからこそ暴走したのだと分かっているから、だからこうやってみんなエースのことを助けようって、命がけで助けに来てくれるんでしょうね。
なんてすばらしい仲間たちなんでしょう。
また、そういう信頼関係もあるのと同時に、彼らはエースが海賊王の息子だと知っていて、エースの才覚の将来性も間近に見て知っていて、エースに未来の海賊王を期待しているのかもしれませんよね。
白ひげの後を継ぎ、自分達をひっぱっていってくれるのはエースに他ならないって。
エースほどに信頼できる男はいないって、みんなそう思っているのかもしれません。
さぁ、その盛り上がりに盛り上がりまくったマリンフォードに、なにやら地響きが聞こえてまいりました。
ここでガープの解説。
なんと、白ひげの能力名が公開。
“グラグラの実”の 「地震人間」
うは!!
あの笑い声はこの伏線だったのか!!(爆)
なんて豪快にして大胆な伏線なんだ!!
これは気づいておくべきだった!
うかつだったーッ!
そして、センゴク大元帥が叫ぶ。
「勢力で上回ろうが勝ちとタカをくくるなよ!!
最期を迎えるのは我々かもしれんのだ…………
あの男は
世界を滅ぼす力を持っているんだ!!!!」
その叫びとともに、マリンフォードの左右から襲い掛かる、アクア・ラグナもかくやという巨大な津波!!
これはたしかに世界が滅びる!!
さすが世界最強の男です!
つーかこれじゃみんな死ぬ!!
戦争とかそれどころじゃないですって!!(笑)
いや、これじゃもちろん白ひげ自身だって溺れちゃうし、海軍も艦隊も海の藻屑だしょ!?
どうなっちゃうの!?
いやまぁそこはちゃんと仕掛けがもう一段用意されているんでしょうけど、とりあえず海軍+王下七武海の能力者を海に沈めて無力化しようっていう算段なんでしょうね。
でも、おそらく青雉がそうはさせないでしょうね。
ギリギリで凍らせてくれるんじゃないでしょうか。
いや〜のっけから凄すぎる。
たしかにこれなら世界最強の男と、世界最大規模の戦力の戦いに相応しい。
しかし、今更ですけど、なんて挑戦的な漫画なんでしょう。
現状世界最強の男を、物語最後のクライマックスではなく、全エピソードの中盤(らしいですよ。なんせまだグランドラインは半分ですから!)で出しちゃうんですからね!
これ以上の奴は、現状どこを探したっていないんですぜ?
もちろん、ルフィやそれ以外の人物が白ひげを越えて、さらなる高みに到達することは充分ありえますし、どこかにさらに強いヤツが隠れていることだってありえます。
ですが、そういうのが出てくるのはまだまだ先でしょう。
つまり、尾田先生はついに今回現状の手持ちカードをすべて切ってしまうわけですよ。
これ以上の強さは存在しませんよと。
通常バトル漫画において、それは漫画の死を意味しないでしょうか。
頭打ちの場所がキッチリ線引きされてしまっては、無限に成長を続けるのが宿命であるバトル漫画は、それ以降非常にやりにくいことになってしまうはずです。
そのあたり、尾田先生はしっかり今後を考えているからこそできる離れ業なんでしょうね。
むしろこうやって最高到達点がしっかり描かれることによって、世界における主人公達、ライバル達の相対的な位置がわかりやすくなる、パワーバランスが目に見えて分かるようになるという利点のほうが大きくなるのかもしれません。
そうなってくると、余計に有利不利がはっきりわかってきて、毎度のバトルの緊張感や痛快さが増してくるかもしれませんからね。
それとはまた別の話ですが、世界最強の男白ひげが、ロギア系じゃなかったってのがちょっとびっくり。
地震人間って名前はロギア系っぽいですが、身体自体が変化するわけではないようなので、たぶんパラミシア系ですよね。
ロギア系をも上回るパラミシア系が存在したんだってのに驚きました。
あと、覇気の力が悪魔の実の力を無効化したり、破壊力を倍増させたりして大きく話題になった頃、これじゃ悪魔の実で盛り上がってきたこれまでが無駄になるじゃんっていう意見をけっこうあちこちで目にしました。
そんなことはないんじゃないかな?って私はいつかの感想で書いたものでしたが、尾田先生の答えがここにありますね。
当然白ひげも覇気を使えるはずですから、最強なのは 『悪魔の実+覇気』 ってことなのでしょう。
さぁ、いよいよ始まった大戦争。
『誰が勝ち
誰が敗けても
時代が変わる!!!!』
いったいどちらが勝つのか。
生き残るのは誰か。
ルフィやエースの運命は。
いや〜テンションあがってきたー!
ここからしばらく、ノンストップで大興奮ですね!!
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尾田先生の演出が神がかってる
たった2話で白ひげの活躍をもっと見たいと
思えるようになるとは・・・
こうも期待に答えてもらえると
作中で海軍がビビルたびに何故か読んでる自分が
「どーだスゲーだろ!」と誇らしくなってくる
悪魔の実や覇気の強さに関しては
ゾオンは本人の膂力や体術が鍛えれば
鍛えるほど倍々で伸びていき
本人の地力が最も反映されやすく
(逆に六式使いがバネバネとか食ってもしょーがない気がするし・・・)
反面搦め手に弱いって感じで
ロギアは圧倒的なポテンシャルと優位を誇るが
自然法則に従うため弱点を看破されると弱く
伸びしろもすくないって感じで
パラミシアは例えばゴムだからこそポンプや膨らませるというギア2、ギア3といった工夫に至り
カゲカゲの実もマニュアルがあるわけじゃないんだから
影を入れ替え操作するというのはモリアの
発見でしょうし
ドアドアも”ドアを作るだけ”なんて
能力としては絶望的なのにそこから
大気にドアを作るという発想の転換があったのは
努力の賜物だろうし・・・等等
パラミシアは膂力も上がらないしロギア程
圧倒的じゃないけど
発想の転換と努力による”能力自体の工夫”
という点では3系統の中でもっとも伸びしろに
優れているんだろうなって思ってます
グラグラも恐らくそこら辺の凡夫が食っても
軽く震動させる程度でしょうが
これは白ヒゲだからこそ!ってことでしょう
何か白ヒゲ=パラミシアって前提で話しちゃいましたが
コーティングが施されている海賊艦隊は
沈まないんじゃないですか?
新世界に行くには海底にある魚人島か地上にある聖地を
通らなきゃいけないって誰かが昔言ってましたし。
というか、センゴク元帥が白ヒゲの引き立て役にしか見えない(笑)
しかし、あの白ヒゲ海賊団の団結を前にして、「気味が悪いねェ〜」と言ってのける黄猿は、とことんドライな人です。
まあ、確かに彼らからすれば、社会に害をもたらす、ただの犯罪者ですからねー。
私たちが、たとえばカルト教団の仲間意識に感じるような気持ち悪さなのかもしれませんね。
やはり、そういうところも、尾田先生のバランス感覚は上手いな〜と思わされました。
>匿名さん
白ヒゲの船が海上に上がる時に、「パンッ」と何かが割れるような描写があったので、コーティングはもう溶けているのではないでしょうか。
おー、その3系統の考察はとてもわかりやすくていいですね〜。
なるほど〜と思わされました。
ロギア最強とばかり思っていましたが、たしかに相性が悪ければ手も足も出ず、伸びしろも少ないという意味では欠点がちゃんとあるんですね〜。
尾田先生が最初にルフィの能力をゴムにするときには、死ぬほど考えて考えて考え抜いて、だから今でもまったく後悔していないってどこかで言っていましたが、たしかに創意工夫による伸びしろという意味では、もっとも面白い能力なのかもしれませんね。
素敵な考察ありがとうございました。
>匿名さん
キンカクさんが既にご指摘のとおり、パンって割れてたようなのでコーティングはもうないんじゃないのかな〜?って思ってました。
あと、たとえ自分の船はコーティングで大丈夫だとしても、エースを津波に沈めちゃったらいったいどうするつもりなんだろうとか(笑)。
まぁそんなところが気になったのですね〜。
ところでお名前ですが、当ブログは匿名掲示板ではないので、ハンドルネームで書き込みをしていただくことになっております。
各自が自分のコメントに責任を持ち、会話を成立させるためにも匿名コメントはお断りさせていただいている次第です。
コメント欄にそういった注意書きがなかったのは私の不手際なので、匿名さんのせいではまったくないので、どうかそこはお気になさらずに、今後もコメントいただけたら幸いです。
もしハンドルをお持ちでない場合には、この際考えてみるのも一興ではないでしょうか。
よろしくお願いいたします。
>キンカクさん
>センゴク元帥が白ヒゲの引き立て役にしか見えない(笑)
ああ、ほんとだ!(笑)
あれだけキメた大演説が、なんと白ヒゲの器のでかさを強調するカマセ役になってしまうとは。
まぁ立場の違いというものも鮮明になりますし、センゴクさんが意図した戦意鼓舞という意味ではそれは功を奏していると思えるんですよね。
おっしゃるとおり、尾田先生って異なる価値観を持った人間の視点を、同時に描きわけられる凄いバランス感覚の人ですよね。
社会的には悪である海賊を主人公とする漫画ですから、そのバランス感覚なしには描けるはずもないとは頭ではわかりますが、ほんとに凄い先生だなぁと感心しっぱなしです。