胎動とは紅蓮の島に眠るあれのことなのか、それともモンゴールで動き出した、あのあやしげな動きの事なのか。
なんとここへきて、オリジナル展開発動です!
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【ネタバレ注意!(原作ネタバレは避けています)】
あらすじ
光の子らが舞い踊り、眩(まばゆ)き生命(いのち)が溢(あふ)れだす
奏でる音色(ねいろ)に調べを乗せて、無垢(むく)なる魂の枷(かせ)を解く
その唄(うた)は赤く染まる空にとけて…。
島の洞窟でグイン達が遭遇したものは、内部に様々な色の光をたたえる巨大な塊のような物体であった。初めて出会った謎の存在にリンダは何故か懐かしさと崇高さを感じ、グインにも以前似たものを見た記憶が甦る。一方アムネリスがナリスと本気の恋に落ちたことを知った大公ヴラドはモンゴールの支配を危ぶみナリスを婚儀の後殺害することを計画、またアムネリスの弟ミアイルをケイロニアの皇女シルヴィアと婚約させようと画策する。(公式より)
■レムスとグイン
まずは洞窟内にてレムスとグイン。
なにかと反抗的というか我の強くなったレムスでしたが、グインの言う事はスポンジが水を吸い込むようにぐいぐい素直に飲み込むようですね。
レムスもグインだけは違うと、尊敬の念を抱いているのでしょう。
というのも、もちろんグインという人物を人間的にも指導者としても認めているというのも大きいでしょうが、やはりグインだけは最初から自分の事を軽んじたりせず、一人の少年として相対してくれていたということも大きいでしょう。
このあたり、相手によってはっきりと姿勢が態度に出てしまうレムスは、まだまだやっぱり子供なのだなぁと心配にもなりますね。
だからこそグインはそういった面も含めて忠告してくれたのでしょう。
そんなグインの言う事がしっかりわかったのかどうなのか、レムス、興味深い事をいくつかいいましたね。
いわく、リンダとイシュトヴァーンが結婚したら、自分の王座が危うい事。
いつか自分は軍を率いて、イシュトヴァーンと戦うのではないかという事。
なかなか大胆な予想ですが、はたしてその推測は当たるのか外れるのか。
こういう、未来をすこしずつほのめかして読者をハラハラさせたりワクワクさせてくれるところがグイン・サーガの醍醐味のひとつなんですよね〜。
■紅蓮の島のつっこみどころ
大きな流れは原作そのままでしたが、クラーケンのデザインには驚きました。
つか、あれはクラーケンじゃないですな!
あれでしょうか、クトゥルフ的なデザインは版権的ななにかでできなかったんでしょうか。
しかし、さすがのグインもプレート・アーマーを着けながら泳ぐのはさすがにどうなんだと(笑)。
いや、まぁこの間わたしもTRPGでミスラル製フル・プレート・アーマーで水泳判定に成功して見事に泳いじゃいましたけどね!
あ、だったらいいのか。
まちがいなく私のキャラはグインより弱いもんな!
そしてグインの鎧はミスラル製とか、あるいはよくわかんない超金属だったりするかもしれないですもんね!
だったらグインがプレートで泳いだって当然ですじゃってなもんですね〜。
いや、まぁ、普通に解釈したら実はグイン足がついてたってことなんでしょうけど(笑)。
なにはともあれ、グイン一行はこれにてモンゴールの手からも逃れ、海賊達の脅威もクラーケンによって取り除かれ、ついに本当に自由の身となったのでありました。
■煙とパイプ亭から金蠍宮へ
おお、これがあの《煙とパイプ亭》か!
で、おお、これがゴダロとっつぁんとオリーおばさんか!
グインファンが何度も夢見て、一度はそこでおいしい肉まんじゅうをほおばり、酒を楽しみたいと思った《煙とパイプ亭》がようやっと登場。
第3話でグインを助けつつ死んだモンゴールの若き騎士オロが、グインに遺言した例のお店ですね。
ゴダロのおじさんとオリーおばさんが意外と若いな〜って思いましたけど、考えてみたらオロのような若い息子がいるんだから、この時代のことを考えたらこんな感じで当然でしたね。
なんか、けっこうおじいさんっていうイメージがあったもんだから、最初はあれ?次男坊のダンにしちゃ老けすぎだなぁとか思っちゃいました(笑)。
で、酒場で吟遊詩人といえばまずは一曲。
その歌声を聞いたミアイル公子のおじさんがスカウトして、ミアイルくんの前でも一曲。
おいおい、何でもかんでも曲一緒じゃねーか(笑)。
名曲 「ナタール川の白鳥」 の詩を聞いてちょっとホロリときましたが、このぶんだと 「サリアの歌」 も 「イリスの歌」 もぜんぶこの曲で歌っちゃいそうですね。
マリウス、実はレパートリーないんじゃなかろうか(笑)。
しかしミアイルくん、薄倖の美少女オーラがあまりに神々しい。
もしかしてリンダよりも美少女じゃなかろうか(一応言っておきますがミアイルくんは男の子ですw)。
いや〜ミアイルくん大好き一派の私としてはこれはとても嬉しいです。
また、無防備であどけない笑顔と笑い声がたまらない。
おにいさんきゅんきゅんきちゃうぞ。<ヤメレ、キモチワルイ
かくして、ふたつぶの真珠を探しにノスフェラスを目指していたマリウスは、はからずも金蠍宮の懐深く、敵の世継ぎミアイル公子の側に近寄る事に成功してしまいました。
ナリス兄様だったらいったいこの好機をどう利用するだろうかと考えるマリウスですが、その心中によぎる思いはどういったものなのか。
次回、これは絶対目が離せません。
■レムスの野望
グイン一行がこれまで垣間見てきた理解できないことども。
パロの古代機械や、異様なノスフェラスの生態系、レムスが見た夢、グインをさらった光の船、そして今度の紅蓮の島。
そういったことどもを総合的に考えたレムスは、これらのことが、この世界の物ではない何かの力が存在するのではないかと結論づけたようです。
そして、その力を手に入れ、自由にできたならば、この世界全体を支配することすら可能なのではないかと。
そのレムスの野望の告白を耳にしたグインの反応がまた面白いですね〜。
普通なら、そんなことはするもんじゃないとか、否定的に応対しそうなもんですが、グインは、
「まて、なぜこの俺にそんな話をするのだ」
って、まったく否定しないんですよね。
むしろそういう野望をもつなら、気安くこんな俺みたいな氏素性の知れない男に話すものじゃないだろうと、助言でも与えているような形です。
グインのこういう普通じゃない善悪判断基準って好きなんですよね〜。
この時代らしくない、現代的というか、レムスの言うように別世界からきたような、ね。
まぁそんな話は、漂流する船のゆくてにアグラーヤの軍船があらわれたことで一時中断。
今度のたたかいには中立をたもつアグラーヤに救助されて、はたしてこれからグイン一行はどうなるのか、といったところですが、そのころ、モンゴールで妙な動きがあったようです。
■キタイの暗殺教団か!?
モンゴール大公ブラドは、ノスフェラスで逃したパロの双子への対処として、側仕えの少年を担当者として任命しました。
およよ? これはもしかしてオリジナル展開か? とわくわくしていたんですが、きましたきました。
少年が笛を吹くと、なんとここで怪しげな人影が1、2、3たくさん。
見るからに異形の刺客たちって感じですが、これはキタイの暗殺者たちですね!
これはいいオリジナル展開ですよ。
原作では双子たちを逃しちゃったモンゴールはその後なんの打つ手もなかったわけですが、そうなるとレムスが言うとおり、パロの政略結婚の前提条件が崩れちゃうんですよね。
モンゴールとしては今度のように動く事がすごく自然なわけです。
そう考えると、このオリジナル展開は原作フォローの意味でもすごくいい役割を果たしています。
また、この暗殺者たちがグインらに襲い掛かる事で、今後のアクション要素も補給されて万々歳。
原作を知る私としては、アグラーヤ編以降、グインらにアクション要素はほとんどなくなってしまうなぁとちょっと寂しく思っていたんですが、さすがグインのアクションにこだわりまくりの監督、そこにぬかりはなかったですね。
しかし、こいつらどうやってグインたちに追いついてくるんだろうか(笑)。
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シドって小姓にしては目つきが悪いと思っていたら、やっぱり…
ところでDVD限定版第1巻買ってしまいました。
最初は、TV録画しているからDVD自体は勿体ないかな?とためらっていたのですが、栗本先生の悲報をきいたとき、「前夜」が今後、短編外伝集に収録される希望もなくなったので、衝動的に予約してしまいました。
絵コンテは、簡略化された顔が面白いですw
グインも、熊みたいだったり、犬みたいだったり・・・
カラーの設定資料集は楽しかったので、これの続きが付く巻だけは、買おうかな?と思っています。ただし、某目薬の対象年齢の私には、書き込みの文字が読みづらかったです(トホホ…)。
私も前夜目的だったのですが、意外に絵コンテがかわゆくて儲け物でした(笑)。
設定資料集もよかったですね〜。
私こういうの大好きなんで、隅々まで思わず見入っちゃいましたよ(たしかに、字が殺人的な小ささでしたねw)。
次回は栗本先生のロングインタビューらしいですから、私は2巻購入も決まりでありまっす!