色んな意味で掟破りな雨宮さんから目が離せません!
サイレン、週刊少年ジャンプ34号掲載分の感想です。
【コミック派ネタバレ注意!】
今週は碓氷という男の秘密が、キャラクター面と能力面の双方から明かされていきました。
まずはキャラクター面では、これまでやってきた外道極悪なやり口の数々。
サイレンのテレカを奪うために相手を拷問にかけ、最後は精神を破壊するという残酷さ。
もしアゲハが第1話で捕まっていたら、こんなヒドい目に合っていたんですね。
そして、ネオ天草としてやってきた独裁者としての非道さ。
これまでこういった面が描かれてこなかったために、碓氷ってヤツはそんなに悪くないんでは? むしろたくさんの人の命を救ったという意味ではエルモアよりも偉いのでは?みたいな考えもできたのですが、これでそういうのはなくなりました。
うむ。やっぱりこいつは悪いヤツだと。
で、何気にこの一枚絵が、殺されてるのが男たちで、跪くことになっているのが美人ばっかってのが深いところを物語ってますね。
いや、そんな深くないか(笑)。
うむ。やっぱりこいつは悪いヤツだ。
で、意外というか驚きだったのが、なんと碓氷たち、サイレンのゲームのクリア者じゃなかったんですね!
碓氷の能力によってテレカのルールが捻じ曲げられ、途中で脱出することに成功していたとは。
碓氷が凄いというか、サイレンのルールが今まで絶対だと思っていた私としては、ガツンと盲点をやられた感じでした。
なるほど、ネメシスQも絶対じゃないってことですね。
所詮はひとつのPSI能力か。
さらに碓氷が酷いのは、なんと大量に出てきたサイレンのテレカ。
ゲームから脱出し、そこで得た知識を悪用するだけでは物足らず、まさか積極的にゲームの参加者募集の邪魔までしていたとは!
碓氷としては、自分の理想とする世界をこれ以上改編されないようにやったことでしょう。
あるいは、もっと短絡的な、快楽殺人者の楽しみかもしれませんが。
なるほど、これまではちょっとお邪魔な中ボスくらいにしか思ってませんでしたが、こいつはたしかにサイレンというゲームにおいてはかなり巨大なバグだったんですね〜。
ネメシスQと、アゲハたちが全力で除去しなくてはいけない巨悪です。
そう言えば、うちのブログのコメント欄でちょっと前に 「なんで第3回のゲームからゲーム新規参入者がいないのか」 ということが話題にのぼっていましたっけ。
その疑問に対する答えは、おそらくアゲハたちという有力な PSI 能力者が集まった事で、ネメシスQ側が満足したからでは?というアイデアくらいしか出なかったのですが、なるほど、こういう側面があったということですか。
これはアゲハたち、現代に戻ったらまず碓氷たちをみつけないと。
ワイズたちは宣戦の儀までは積極的に殺人は行わないでしょうけど、こっちはゲームが行われるたびに大量に犠牲が出てますよ。
さて一方、その碓氷のパートナーの三宅はというと……いやぁあっけねぇ(笑)。
最初から雨宮さんにジャックされてましたとさ!
つか、相手が悪かったですな〜この場合。
さすがはぼくらの雨宮さん。
この際、ジャンプのセオリーとかどうでもいいでしょ?とばかりに、不意打ちの一手目で相手の脳をジャックするという最強に卑怯な 『必殺技』 を使ってくれました(笑)。
いやぁカッコよすぎ!
これをジャンプの主人公がやったらまずヤバいんでしょうけど、雨宮さんだったら許されます。
そう、雨宮さんはそれをやってなおキャラクターの地位を失わないという 『イカレ女』 という印籠を持ってらっしゃるからでありまっす。
すばらしいな雨宮さん!
さりげに夢からさめた三宅の横で、左手を血に汚しているのがまたダーティでいいわ。
幻影に浮かれて 「あーあ!!もったいねー事しちまったな!!」 とかうわごとを言ってにやついてる三宅の顔面をボッコボッコひたすら左で殴ってたんでしょうね!
それこそ、あのマンションの扉をグシャグシャにしちゃったあのおっそろしい拳で(爆)。
そんなハッスルさを表にまったく現さないのも雨宮さんの素敵なところ。
「…どこから…偽の光景を見せられていた…」
なんて三宅の言葉にも、トドメのケリを加えて
「さあ?」
とさらりと返す。
うほーッかっけええ!!
オレも蹴られてぇ!!<チゲェ!!
さてラスト、碓氷がどうやら奥の手を出してきました。
右手の過去を読む力と、左手のPSIの力を歪める力、そのふたつを合わせてしあわせ〜、じゃなかった、『有線ジャック デリート・スパイダー』 なるトランスのクモの巣が出てきちゃいました。
デリートといえば今週冒頭の、どうやら人の記憶というか、精神そのものを破壊してしまった力っぽいですが、もしかしてこれに触れると精神をデリートされちゃうんでしょうか。
ふむ、ちょっと困りました。
トランスにはバーストで対処できるはずですが、残念ながら雨宮さんもマリーもバースト型じゃないですもんね。
どうするんでしょう。
…が、でも待てよと。
そもそもトランスの網って実はそんな怖くないんじゃないのかな?と。
マリーがテレキネシスで物を加速してブン投げたら、それは阻止できないんじゃないのかな?
あるいは直接雨宮さんが物をブン投げたっていいですよ。
けっこう簡単に碓氷を倒せそうな気がしてきたんですが、いやまぁ、こうやって取って置きの切り札みたいに出してきたってことは、単なる待ち型トラップのクモの巣じゃないんでしょうね。
ところで、ふと思ったんですけど、主人公の少年が相手したのが中ボスクラスで、ヒロインが相手しているのがそのパートの大ボスって(笑)。
通常ならこれ、ヒロインは苦戦して、そこに成長した主人公が駆けつけてくる流れなんですけど、これ雨宮さんだからなぁ。
このまま頑張って普通に倒してしまいそうな流れなんですよね(爆)。
いやぁ、やっぱ雨宮さんはいろんな意味で画期的だわ。
■PSYREN‐サイレン‐の謎
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その08 「灰化する死」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その07 「薄明るいサイレン世界の夜」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その06 「タツオの放浪期間」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その05 「現在と未来の同調性」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その04 「ゲーム主催者」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その03 「ニセ刑事の正体」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その02 「電話の声」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その01 「噂の発生源」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 【序文】
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んー『かませ犬を瞬殺する』ってのはある意味セオリー通りだと思うなーw
まぁ『脳ジャックして幻影を見せてる間にフルボッコ』って倒し方はどうなのかと思わなくもないけどね!w
>デリートスパイダー
さてなんでしょうね? とりあえず触れたらヤバイという特質は基本として。読心で自動感知・妨害でPSY解除、しつつ徐々に蜘蛛の巣を張り巡らせる、とかどうだろう。・・・あまり攻め向きじゃないなぁ。まぁポケットにてを突っ込んだまま演説しつつ戦いのが似合ってるので、そんなのもありじゃないでしょうか。
それはそれでヒドス(笑)。
一応ボスクラスの側近なのに、それだと億号太河の遥か下じゃないかいな(笑)。
>デリートスパイダー
トラップ系の能力なんだろうけど、どうなんでしょうね〜。
下手するとそんなのおかまいなしに雨宮さんが拳銃拾って撃ち殺すんじゃないだろうかという心配も(笑)。
ほんと、雨宮さんは何をしでかすかわかりませぬ。
素晴らしいヒロイン。
やはりマリーにはヒロインはまだまだ譲れませんでしたね。