2009年07月15日

ジャンプ感想別室 PSYREN‐サイレン‐ CALL.78 “檻(ケージ)”

 サイレン、週刊少年ジャンプ32号掲載分の感想です。

【コミック派ネタバレ注意!】




 先週の準最下位から急回復、なんとセンターカラーを獲得した78話。
 何周年記念とか、特別な記念でのセンターではなく、普通に人気で勝ち取ったセンターというのは嬉しいじゃないですか。
 アオリも 『人気沸騰Cカラー』 なんて書いてありますし、先週のあの順位はいったいなんだったんだって感じですね(笑)。
 妙にヒヤヒヤさせないで欲しいですわ〜。
 いや、かといって安心もしていられない、ちょっと落ちると危険ゾーンなのも事実なんですが。


 さて本編。
 アゲハの新能力はかなり順調に防御力を発揮していましたが、では攻撃に転じるとなるとちょっと手詰まり。
 攻撃力がありすぎて、人間相手には使いにくい能力でしたか。
 手加減しやすくっていいんじゃないかな〜という予想はハズレっちまいました。
 そして、事態はさらに急変。
 円盤状の暴王の月からカギヅメのようなものが飛び出し、勝手に太河に襲い掛かります。
 これは形は若干ちがうものの、タツオを倒したあの暴走。
 あの現象はアゲハが意識して暴王を制御しだしたことでもう出ないのかと思ってたのですが、また出てきちゃいました。
 それも、よりによってこんな所で。

 どうも一定量以上のPSIを吸収すると、それを発散するように膨張し、カギヅメが発生するようです。
 てことは、暴王の流星の時には形状が小さくて細すぎて、そんなに PSI を吸収しなかったから発生しなかったのかもしれませんね。
 また、マツリ先生との訓練でも発生しませんでした。
 おそらく、現代の PSI 伝導率の悪い空気環境下では、やっぱり発生しない現象なのでしょう。

 かくして暴走した力から太河を守り、これにて勝負あった、のようです。
 アゲハの新戦法、まだまだ完成は遠いようですね〜。
 なにか、いいヒントはないものか。


 一方、カイル&フー対億号の方は、カイルが巨大なマテリアル・ハイの檻を完成させて勝負あった。
 つか、でっかすぎて隙間だらけじゃん(笑)。
 迫力のせいか、億号さんめっちゃ気押されてますが、逃げようと思えばいくらでも逃げられたんじゃなかろうか。
 でもまぁ、カイルの手がこれだけって事もなかったでしょうし、隙間から逃げようとしたら檻の横棒が一気に落ちてきて断頭台……なんてこともあったかもしれませんね。
 わーえげつない(笑)。
 そして上から見下ろすパイロクイーン・サラマンドラ。
 こりゃまぁ降参したほうがお利口ですわな〜。

 というわけで、碓氷さんの呼びつけた腕自慢ふたりはけっこうあっさり敗北(笑)。
 でも、これからどうするんでしょうね、この二人の事。
 あんまり悪い人達には見えないので、仲間になったりするんですかね。

 今回のシリーズはしかし、相手が人間っていうのが難しいですね。
 ドルキたちだって人間には違いないんですが、でも彼らは半分タヴーみたいなもんですから。
 完全に生身の人間が相手となったら、殺す気にはなれないですよね。
 決着の落としどころが難しいです。

 今後どうしていくんでしょうね。
 とりあえず碓氷と三宅をどうしたものやら。
 犬居の時は、相手が自分と感覚を共有した召喚モンスターを出してくれたおかげで、モンスターを倒す事で本体も気絶させることができたわけですが、そうそう毎度そんな都合のいい話もないわけで。
 億号と太河は所詮傭兵ですから、降参させたら敵味方はないと思っていいはずなんですが、碓氷と三宅に限ってはどうあっても敵でしょうからね〜。
 うまい落としどころがない限り、殺すか、都合よく自滅してくれることを祈るしかないのかもしれません。
 ふむ。考えれば考えるほどちょっと難しくて面倒だなぁ。
 どうなるんでしょう。

 ところでふと思ったんですが、碓氷さんがこれほどまでにネメシスQの本体を殺したがっている動機って、サイレンゲームで散々ゲームのコマのように扱われた恨みからだったりして!
 いや、それだったら凄くよくわかる(笑)。


 さて、ネメシスQの本体をついに見つけ出した碓氷と三宅。
 どうやらこれまでの無理がたたって力を失いかけている様子の本体を見て、碓氷は三宅に 「殺せ」 と命じます。
 そこは間一髪、雨宮さんの投げナイフが三宅の腕に突き刺さって阻止。
 さぁ次号、雨宮&マリー VS. 碓氷&三宅のタッグマッチ開始!ってところです。
 ひさびさに雨宮さんのイカレっぷりが楽しめますかね?(笑)
 マリーやフーもいいですが、やっぱりこの漫画の基本は雨宮ワールドだと思うのですよ。
 期待してますぞーッ。


 それはさておき、この前、ネメシスQの身体がボロボロになっていたのは、本体が身体的精神的に限界に達しようとしていたからだったんですね〜。
 別に碓氷の配下に襲われて傷を負ったとか、そういうのじゃなかったのか。
 でも、だとすると心配なのはこれからのサイレンゲームですよね。
 そんな衰弱しちゃって今後もゲームは運営できるんでしょうか。
 うーむ困った困った。
 いっそのことルートに連れてってヴァンに診てもらったほうがいいんじゃなかろうか。

 しかし、今のところひとことも喋らない本体が不気味です(笑)。
 電話ボックスの声がむちゃくちゃなキレっぷりだっただけに、どんな女性なのか、おっかなびっくり興味があるんですけどね〜。
 この施設にいるってことは、元 PSI 犯罪者なのかなぁ。



■PSYREN‐サイレン‐の謎
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その08 「灰化する死」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その07 「薄明るいサイレン世界の夜」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その06 「タツオの放浪期間」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その05 「現在と未来の同調性」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その04 「ゲーム主催者」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その03 「ニセ刑事の正体」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その02 「電話の声」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その01 「噂の発生源」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 【序文】


■関連記事
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・ジャンプ感想別室 PSYREN‐サイレン‐ CALL.76 “家(ホーム)”
・ジャンプ感想別室 PSYREN‐サイレン‐ CALL.75 “生ける島”
・ジャンプ感想別室 PSYREN‐サイレン‐ CALL.74 “脳獣(ブレインビースト)”
・ジャンプ感想別室 PSYREN‐サイレン‐ CALL.73 “偽帝”
・ジャンプ感想別室 PSYREN‐サイレン‐ CALL.72 “夢喰島へ”
・ジャンプ感想別室 PSYREN‐サイレン‐ CALL.71 “SOS”
・ジャンプ感想別室 PSYREN‐サイレン‐ CALL.70 “転生の日B”
・ジャンプ感想別室 PSYREN‐サイレン‐ CALL.69 “転生の日A”
・ジャンプ感想別室 PSYREN(サイレン) CALL.67 “根(ルート)”
・PSYREN(サイレン)感想 CALL.66 “戦士” 第1回キャラクター人気投票結果発表!
・コミック感想 PSYREN‐サイレン‐ Vol.6 “突入作戦(フレイム)”



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posted by BOSS at 21:38| Comment(2) | TrackBack(0) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
どうもいつも感想拝見させてもらってます。
メルゼスの暴走についてですが現代でのPSI伝導率の線もありますが
もう一つの可能性も考えたんですがどうでしょうか?
自分が考えたもう一つは
メルゼスのPSIを喰らう
許容量を越えたか越えてないかです。
太河の場合小出しにして
光輪を使っていましたが
祭の場合何回かアゲハを試した後?に
PSIを込めた土の塊を喰わせ尚且つ壊れる瞬間もわかっていたような気がします
祭の土に込めたPSIエネルギー>太河やタツオみたいな感じですかね。
未来で
初期グラナに万全なら〜と言わせたくらいなので現代ですでに太河やタツオより強くてもおかしくないかなと思いこのことを考えました。
メルゼスは全てのPSIを喰らえるけど喰らえる限界値みたいなものがあるんじゃないでしょうか?
まぁただ単に祭が土の塊出した後瞬時にPSIを雨宮の時のように切ったから反応しなかったただけかもしれませんが…
Posted by 数 at 2009年07月16日 11:17
 どもすみません、レスが送れちゃいました。

 なるほど、そういう線も充分アリですね〜!
 暴王が喰えるPSI量に段階があるというのは盲点でした。

 暴王には、まずカギヅメの暴走が始まるキャパシティレベルAがあって、その上に、砕け散っちゃうマックスキャパシティのBがある。
 今回やタツオの時のように、徐々にPSIを吸収して行った場合にはまずAに到達してカギヅメの暴走が始まり、さらにPSIを喰らうとBに到達して砕け散る(タツオの時には、タツオの核にダメージを与えた事がキャパを越えさせた原因でしょうか)。
 まぁ今回はBに到達する以前にアゲハが強制終了したわけですが。

 しかし、マツリ先生の時のように、一気にBにまで到達するほどのPSI量を食らわせられると、カギヅメの暴走が始まる余地もなく砕け散ってしまうと。

 また、あるいは現代だとアゲハのPSI能力も低下していますから、A、Bともにキャパシティが低下していたことも考えられますね。

 暴王の月、まだまだ分からないことだらけです。
 今後能力の成長とともに、アゲハはそういった仕組みも研究していかなければいけないんでしょうね。
 あんまり考える事は得意そうに見えないアゲハだけに、なかなか難儀な道になりそうです(笑)。
Posted by BOSS at 2009年07月22日 22:47
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