2009年07月13日

週刊少年ジャンプ33号感想 前編

 新連載第2弾、帰ってきた田中靖規先生による 『鍵人‐カギジン‐』 が表紙を飾る33号。
 いきなりでなんですが、服装が銀さんと被ってないか?って思ってしまった。
 そのうち銀魂で言われることを期待してみようっと(笑)。
 ちなみに今週のワンピースは休載です。




 前半の感想は、

・【新連載】鍵人
・ナルト
・べるぜバブ
・あねどきっ
・銀魂
・いぬまる

 の6本でお送りいたします。

 ところでAmazonさん、ちゃんと画像は登録されてるんだから、サムネイル表示してくれないとアフィリエイトつける気なくなっちゃいますぞ〜。



【巻頭カラー】 鍵人‐カギジン‐

 『瞳のカトブレパス』田中靖規先生による新連載がスタート。
 人類文明崩壊後の砂漠化した世界を舞台につづられる冒険ファンタジー。
 これは懐かしいモチーフを持ってきましたね〜。
 私、こういうの大好きです。

 ナウシカや北斗の拳もそうですが、雰囲気としては20年くらい前に流行ったスペオペものっぽいものがありますよね。
 ヒロインの名前がポートマンってところからも、なんとなくスターウォーズのにおいがしてきたり(って、これは強引かw)。
 犬の頭をした優しい巨人なんて、そのものズバリって思っちゃいます。
 いや、いいなぁこういうの。
 凄い懐かしくて。
 今の若い人たちにはどう映るんでしょうかね。
 古臭く感じるものなのか、それとも逆に新しく見えちゃうものなのか。
 かえって新鮮だったりするかもしれませんね。

 今回は舞台や設定をざーっと紹介するので手一杯といった様子の第一話。
 主人公達の魅力はまだこれからっていう感じでしたが、私としてはこの世界観が魅力的なのでとりあえず満足。
 ただ、2話目以降はそれぞれのキャラクターをどんどん出して行って欲しいところですね。
 今のところ、主人公のツバメが子供達を守るのを相棒のゼルひとりにまかせて、自分は本を取りに行ったっていう悪い印象しかないんです(笑)。
 なんかこれ、ちょっとデジャヴーだなぁと思ったら、『瞳のカト〜』 がそうでしたっけね!
 人助けしながらも、早く帰ってアニメ見てぇ〜とか言ってませんでしたっけ?(笑)
 田中先生、そういう主人公が好きなんですかね。

 ヒロインの印象は 『瞳のカト〜』 より使い勝手がよさそうでこちらのほうがいいですね〜。
 敵側の兵士ですから、今後ついてくるなら裏切り者にならざるを得ないってところもいいですし、戦闘員としても活躍が期待できそうです。
 しかも 『少佐』 って呼び名とか、ファッションがいかにも草薙素子じゃないですか(笑)。

 あと気づいたんですが、前作では思いっきりジョジョテイストのホラー演出が濃厚だった田中先生ですが、今回はそういうのほとんど気になりませんでしたね〜。
 よく見ると、

「爆ぜる!燃えるッ!!焼き尽くすゥゥゥ―――――ッ!!!」

 のあたりとか、あと、シルエットの敵ボスとか、構図、擬音などに影響をみつけられるんですけどね。
 でも、今回はそういうのがけっこう自然。
 ちゃんと田中先生の味として消化されている気がします。
 そのへんの問題をしっかり克服しているな〜というのが好印象でした。

 めずらしく1話で話がまとまっていない新連載スタート。
 ここからどう盛り上げてくれるのか、キャラクターの魅力は、などなど、とりあえずこの作品をどうとらえるかは第2話を読まないと始まらないですね。

 ところで、巻末の椎橋先生のコメントが泣かせるじゃないですか。
 同じ荒木組として、夢見ていたことが現実に! って、まるでバクマンです。
 なんか、これは応援せざるを得ないわなぁ。
 頑張ってジャンプ誌上を盛り上げていってくださいね!



NARUTO-ナルト-

「面は禁止されている 取れ」

 って言ったのに、面の下からまた面が!!
 これって笑うシーンなんですか!?
 岸本先生のこういうセンス、マジなのか狙っているのか分かんなくって時々不安になっちゃうわ〜(笑)。

 そしてさらなる笑いどころ。

「男は軽率に言葉を決めないもんだ」
「こいつは口にしたことを曲げねえタイプだ」


 って、ちょっと待てーい!
 先週読み返して、おねがいオモイくん!
 こいつ180度言葉曲げたばっかりじゃんかーッ!(笑)

 いやいや、冒頭から楽しかった今週のナルトですが、そんなオフザケ気分でいたらラストに大きな衝撃が!
 なんと、ダンゾウの右目に写輪眼が!!
 うおー、『ダンゾウ=マダラ説』 は聞いてましたが、こりゃ本当にそれっぽいじゃないですか!
 岸本先生やりおるな〜。
 それに、それに早くから気づいてた人、すごいなぁ〜。

 しかしそうすると、私が評価していたダンゾウの手段を選ばない実際主義の顔も、突然チープな演説を始めた権力欲の権化の顔も、どちらも作り物だったってことなんですね。
 とりあえずあのチープな演説が演技だったってことがわかって安心しました(笑)。



べるぜバブ
 
「カン違いしないでよね」

 というわけで、葵ツンデレ化(笑)。
 特攻服をやめて普通の夏服少女となっちゃいました。
 いや〜これはかわええな。



【センターカラー】 あねどきっ

 エロイ、エロすぎる(笑)。
 物惜しみしない怒涛の攻勢に、読んでるこっちが若干ヒキ気味にならざるを得ないほどにエロイじゃないか(笑)。
 とはいえ、サービスをこれでもかと放り込みつつも、ちゃんと物語として謎を配置して来週にしっかり引いているあたりに熟練を感じますね。
 さて、なつきはどこからあんな大金を持ってきているのやら。
 いきなり正体バレもないでしょうから、そこのところがどう巧くまとまるのか、ストーリー方面も楽しみになってきました。
 ま、主に視線はエロ方面ですが(爆)。



銀魂

 人気投票ネタでまさかの第4話。
 しかし今週のぶっちゃけっぷりはただ事ではないですな。

 1ページ目、超パフュームの略称が酷すぎる。
 九、月はいいとして“猿”って(笑)。

 そして、お妙さんの歴史偉人のパクリ発言は破壊力ありすぎ。
 ついに言っちゃった〜って感じで終始笑いっぱなしでした。
 
 レッツパーリーとか廬山昇龍覇とか、今週はもうなんでもアリアリ。
 まるでスケダンのロマンちゃんのように作品を壊してゆくカタルシスがありました(笑)。
 これ、危険すぎるけど楽しいわ〜。

 また、今までいい子すぎた月詠がさっちゃんと一緒にマスコットたちに修正され、小娘扱いをされたのはいい処理。
 これで旧キャラのファンも溜飲が下がるでしょう(笑)。
 つか、エリザベスと定春、いったい何があった!

 ラストは山崎と新八が泣かしどころを持っていこうとして突き落とされてオチ。
 人気投票って必要ですかって、4週もやっててどういうオチじゃいと(笑)。

 しかし、冒頭の桂のセリフはリアルでしたね〜。

「もう既に4週にも渡って〜(中略)〜このままでは飽きられて作品自体の人気が下がるぞ」

 って。
 リアルすぎますって(笑)。



赤マルジャンプ広告

 なんと、今度の夏の赤マルジャンプで ディー・グレイマン復活!! って、それどういうことーッ!?
 なんで本誌じゃないのッ!?
 赤マルの売り上げを伸ばす牽引役にはピッタリでしょうけど、ファンとしては驚愕でしょうね〜。
 赤マルのあと、ちゃんと本誌で連載が始まるんでしょうか。
 謎な企画だ。
 しかし、そのディグレにすっかり華を取られちゃった形の濱田先生も可哀想に(涙)。
 普通なら本誌連載歴のある先生なんだから巻頭カラー扱いでしょうにね〜。



いぬまるだしっ

 なにこの面白さ!
 今週のクオリティは圧巻モノ。
 大石先生うまくなったなぁ〜。

 ふとしくんのこれでもかという天丼落ちにいちいち笑わされ、「ごめん…それは普通に犬のウンコ」 で思いっきりフキだし、たまこ先生の新技で一本取られ、いやもう隙のない構成はお見事。
 そしてしっかり笑わせながらもちゃんと泣き所は純粋に切なさで攻める正攻法。
 いぬまるくんが夕日の中、背中で泣く姿はマジでぐっときちゃったじゃないですか。

 で、予定調和としてしっかりふとしくんは戻ってきつつも、痛々しい自分の姿に悶絶するたまらない可笑しさ。
 ラストは先週のオチに結びつけるという素敵過ぎる意外性。
 いや〜今週はどこからどこまでも素晴らしい。
 感動のテイストももりこみつつ、しっかりたっぷり笑わせてくれるいぬまるは、今ジャンプに欠かせない作品になりつつありますね〜。



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ラベル:ジャンプ 感想 WJ JUMP
posted by BOSS at 23:00| Comment(2) | TrackBack(2) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なんとなく。楊藻あらため。
ジャンプは「古本コミックスを気の向いたときに立ち読み(たまに買い)」しかしていないので、違ってたらすみませんが・・・・・・

ダンゾウ・マダラは台詞になんか似たものがありませんでしたっけ?それも、なんかちょっと強調されていて、内容的には「感情(愛だったっけ?)は憎しみを生む」みたいな。

あ、あと「ぬらりひょん・・・・・・」って、ここの感想読んでみて面白そうだったのでチェックしてみたら、頭の中に陰陽座の「百の鬼が夜を行く」のBGMが流れ出しました。あと、「式を駆るもの」とか。イメージがほんとぴったりです。今度聴きながら読んでみよう(笑)。
Posted by 臣無姫 at 2009年07月17日 06:27
>ダンゾウ・マダラ

 お、そんな伏線っぽいのがありましたか。
 同じセリフを違う人物が違う場面で言うという演出は、よく場面転換のつなぎで利用される手法ではありますが、実はそう思わせておいて伏線だったのかもしれませんね〜。

>ぬらり

 面白いですよ〜ぬら孫は。
 漫画技術としてはまだまだ成長過程だったりもしますが、キャラ魅力や一枚絵のセンスにはかなり光るものがあると思ってます。

 おー、知りませんでしたが、陰陽座、調べてみたらかなり面白そうなグループですね!
 これは私も聴いてみようっと。
Posted by BOSS at 2009年07月22日 22:55
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