さぁ今夜は13話の放送じゃないですか。
周回遅れを何度も繰り返したくないので、取り急ぎ簡単めではありますが12話の感想です。
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【ネタバレ注意!(原作ネタバレは避けています)】
あらすじ
退廃(たいはい)的な美、蠱惑(こわく)の瞳
妖しき影は戸惑う心を絡めとる
強き光に隠された王子を
予兆を孕(はら)んだ闇が静かに覆う…
パロ奪回のため首都クリスタルに潜んでいたアルド・ナリスは内通により捕らわれる。パロと友好関係にある草原の国アルゴスではスカールがアルド・ナリス救出の決意を固め、またアルゴスに向かうレムスは謎のドクロの怪人の声を聞く。アムネリスは花嫁としてクリスタルへ向かい、それをアストリアスが追う。それぞれが自らの運命に吹く激動の風をその身に感じていた。(公式より)
■ストーカー誕生
というわけで、前回たくさん登場した新キャラクターたちも含め、これまでのキャラクターたちも一緒に、新しい運命がゴゴゴと動き出したダイナミズムのある第13話。
まずはナリスを拷問する黒騎士隊長カースロンが、白騎士隊長タイラン長官にやりこめられることで、モンゴールも一枚岩ではないことが描かれました。
さっそくナリスはこれを利用してやろうと陰謀家らしくたくらんでおりますが、それとは別にカースロンが悔し紛れに壁をブン殴ってるのが、その次のアストリアスのシーンへのトスになっているのが面白かったです。
このアニメ、先週もそうでしたが、シーンとシーンの繋ぎが上手いトスになるよう工夫してあることが多いんですよね。
多彩なキャラクターが入れ替わり立ち代り描かれる忙しいアニメだけに、単調にならないよう配慮してあるのでしょうか。
で、そのアストリアスくん。
妄想もついにここまできましたか。
「アムネリス様が行ってしまわれる。私の…私だけのアムネリス様が!」
っていつお前のアムネリス様になった(笑)。
ここはもうツッコミ所万歳過ぎ。
いや〜今週はひたすら笑わせてもらいました。
壁を殴って 「痛い…」 って(笑)。
そして、
「このままでは私の女神が、他の男のものになってしまう!
汚されてしまうぅーーッ!
ううーーーーーーーーーッ!!」
とイタ素晴らしい悶々妄想っぷり!
ここまでくれば尊敬に値しますね(笑)。
さらに、ロケットに入れたアムネリスの髪の毛をくんくんし、何を思ったか、男らしく
「パロへ行こう」
と!
「私が救うのだ! 私だけの女神を!!」
と!!
冗談ではなく、ついに本気でストーカー発動です(笑)。
完全に真性のストーカーです。
いや〜凄いですね栗本先生。
ストーカーなんて概念すら社会にほとんどなかったはずの30年前に、よくまぁこれだけ素晴らしいストーカー像を描き出していたものです(笑)。
場面は飛んで、下町の宿屋で庶民に身をやつしたアストリアス。
これはおそらく、パロへの道中の宿場町といったところでしょうか。
そこに近づいてきたのは謎の吟遊詩人。
アストリアスはこの物知り顔の吟遊詩人からパロの情報を得ようと考えますが、なんと逆に眠り薬をかがされてしまい、大変なことに。
吟遊詩人の正体は、実はアルド・ナリスの腹違いの弟、放浪の王子アル・ディーンその人だったのでありました。
アストリアスも、これにて一巻の終わり?
しかしまぁ、坊ちゃん精神丸出しのアストリアスに比べ、パロは負けたとはいえなんとまぁ用意周到というか、陰謀の魔の手を四方八方に伸ばしていることか。
これはヴラド大公のお小姓も、パロの密偵なのかもしれませんね。
それはさておき、アストリアスの運命やいかに?
■仮面舞踏会
華麗な仮面舞踏会が開催され、集められた紳士淑女各位。
どうもモンゴール人だけではなく、パロの貴族達も盛大に招かれたようで、これは恐らく、モンゴールはパロ人の懐柔融和政策に取り掛かっているようですね。
奇襲で一気に陥落させた後は、王族と血縁関係を結んで正式に支配権を確立するとともに、パロ人への待遇もある程度厚遇して不満も解消と。
このあたりはただの単純な征服者ではないなと思わせてくれます。
ただ、そういった権謀術数にかけてはどうもナリスのほうが一枚も二枚も上手なんじゃなかろうかっていう雰囲気が出てるんですけどもね(笑)。
そして、運命の出会い。
(…世の中に……こんなに美しい――
美しい…、美しい男が―!――)
大事なことなので三度言いました(笑)。
アムネリス、一発陥落!
耐性ねーッ!(笑)
男勝りの女将軍として、男として生きてきたものだから、むしろそういう色恋沙汰には免疫ゼロだったということでしょうか。
すっかりナリスにドッキドキ。メロメロラブリンモード発動です(笑)。
いや〜かわいいですねぇ、アムネリスもこうなっちゃうと。
恋する女の子はいつの時代もかわいいもんですわ。
しかしあわれアストリアス。
いろんな意味で救いがない。
また、ただの政略結婚として考えているであろうヴラド大公にしてもタイラン長官にしても、これは想定外の事態ですよね〜。
まさかあの気丈なアムネリスが、小娘みたいに取り乱してしまうほどに相手の男に心を動かされてしまおうとは。
嘘から出た誠。
完全にモンゴールは作戦が裏目ってしまいましたね〜。
ということで、最初はアムネリスを人質にとる作戦だった様子のアルド・ナリスは、急遽方針変更。
「どうやらもっと面白い手があるようだ」
「まさか、ナリス様!…」
「ま、私にまかせておくのだな」
と、なにやら新たな陰謀が始まる様子。
いや〜嫌らしいなぁアルド・ナリス(笑)。
明らかに自分に惚れたアムネリスの弱みにつけこむ様子です。
悪いやっちゃな〜(笑)。
ということで、モンゴールの陰謀とアルド・ナリスの陰謀、アムネリスの初恋とアストリアスの妄念(笑)とか、いろんなものが絡み合う宮廷絵巻がついに動き始めました。
スタートからしてなかなかに面白い見せ方をしてくれましたね〜。
アストリアスの変態演技は堂に入ってきましたし、アムネリスの初恋ドカーンもいきなり少女漫画になって正直笑いがとまりませんでした(笑)。
ここからどんな見せ方をしてくれるのか、これは楽しみになってきましたよ〜。
■レムス、覚醒!
さて一方のグインチーム。
ノスフェラスで死んだはずのカル=モルの怨霊(?)がレムスを襲い、レムスは謎めいた夢を見ました。
それはまるでSFの世界。
巨大な光の柱が地平の向こうに立ちのぼり、そこから無数のUFO(?)が飛び立つ幻想的な光景。
そのUFOのひとつが伝説のカナン帝国のあったあたりにふらふらと堕ち、大爆発。
さらにもうひとつがパロのある方角に飛び去り、これまた大爆発。
これはいったい、なんなのか。
グイン・サーガという物語がただのファンタジーではないことは、古代転送機械の存在が物語の発端となるところからして明らかなわけですが、ここでさっそく大盤振る舞いで秘密をさらけ出してくれちゃいました。
しかしこの光景、これをカル=モルは知っていたって事なんですかね。
だとしたら、彼は彼が知っていることすべてをアムネリスたちに話したわけではなかったのですね。
ノスフェラスの旅でみつけた《グル=ヌー》だけが、彼が発見したすべてではなかったのかもしれません。
リンダへの負い目、ひけめ、なんとなく感じていた疎外感みたいなものがレムスを後押ししたのか、それともそういうような感情を増幅されてしまったのか、カル=モルの呪いゆえなのか……レムスはついに心をゆだねてしまいました。
伏せていた顔を上げたとき、そこにあったのはまったく別人の顔。
暗い野心に燃える、闇の王の顔でした。
リンダが光なら、レムスはやはり闇。
メルマガで書いてあったのですが、スターウォーズのダースベーダーの誕生なのだそうです(笑)。
そういう見方もあったのか〜と。
しかし、あの気弱で頼りない足手まといのレムスが、まさかですよね〜。
でも、ここからのレムスのほうが私は大好きなのですよ。
男の子は、でっかい野心に燃えるくらいじゃなくっちゃねって。
光よりも、闇に惹かれるくらいじゃなくっちゃねって。
しかし、声優さんの声の演じ分けもなかなかでしたね〜。
これまでのレムスとは打って変わった悪そうな声(笑)。
声優さん自身も髪を黒く染めて、身も心も変貌したレムスになりきっての演技だったのだそうです。
嬉しいじゃないですか、それだけ入れ込んでやってくれるなんて。
これからのレムスが、いったいどんな変貌振りをみせてくれるのか、これは楽しみです。
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