超大河ヒロイックファンタジーアニメ、グイン・サーガの第11話。
放送はすでに12話が終わり、明日にも13話が放送されるっつーのに、やっとこさっとこ11話の感想です(笑)。
お待たせしまくっちゃいました。
過去感想 → 1 , 2 , 3 , 4 , 5 , 6 , 7 , 8 , 9 , 10
【ネタバレ注意!(原作ネタバレは避けています)】
あらすじ
策謀渦巻く世界の中で人の想いはそれぞれに
ベールで隠した面(おもて)の内(なか)で戦に備えて牙を研ぐ
求むるものの代償に、頬を流れし一滴(ひとしずく)
ノスフェラス制圧からの撤退を余儀なくされたモンゴール大公ヴラドは、娘のアムネリスに対し「パロへ嫁げ」と命じる。それは占領中のパロを完全に治めるための政略結婚であった。アムネリスはその相手がクリスタル公アルド・ナリスであることをまだ知らない。一方ラゴンとセムを統べる「ノスフェラスの王」となるよう懇願されるグインだったが、リンダとレムスをアルゴスまで送り届ける決意を語る。物語は陰謀渦巻く新章へ。(公式より)
■新キャラ続々登場! その1:マリウス君
《辺境篇》も完結し、ここからは一転、《陰謀篇》がスタート。
ということで、今回は物語が大きくスライドしていく感じで、どんどん新しいキャラクターが投入されてきました。
まずは1番バッター、吟遊詩人マリウス君が登場。
歌はプロの声楽家の吹き替えにするのかと思っていたら、声優さんじきじきの歌声でしたね。
そのわりにけっこう上手くて安心しました。
ただ、この後マリウス君の歌唱レベルが神の領域に突入しちゃった時に、それをどう演出するのかが心配されちゃいますが、まぁ今回の話の範囲ではそこまでいきませんか。
思っていたよりも高貴な感じでしたが、違和感はありません。
これから楽しみ。
しかし既にマリウス君グインのことを知っているようですが、時系列的にこれは未来のマリウス君ってこと?
また、腰掛けている地形が凄すぎる(笑)。
今回のグイン・サーガ、こういうオーバーハング地形が大好きですよね〜。
ファンタジックで楽しいです。
■アムネリス婚礼!? アストリアスピ〜ンチ!
敗軍の将として、屈辱の報告をしにトーラスのヴラド大公の元に帰ってきたアムネリス。
しかしそのアムネリスに、新たな使命が下される。
それは、パロの王都クリスタルに出向き、政略結婚をしろというものだった。
「ご命令とあらば、いかなる無体にも服従致すほかはございません」
不服ながらも、敗軍の将としては従わざるを得ないアムネリス。
どうやらクリスタルで潜伏中のクリスタル公アルド・ナリスをいぶりだし、婚姻関係を結ぶことでパロを正式に支配下に置こうということらしい。
しかしこれで、いてもたってもいられなくなったのが我らがストーカーキング、アストリアス(笑)。
婚礼と聞いて御前にもかかわらずガックリ肩を落としちゃう落胆ぶりにクスクス。
さらにアムネリスのはからいでノスフェラスの見張りとして派遣されそうになり、大ピンチ。
そこは気遣い屋さんの様子のフェルドリックがとりなしてくれるようですが、まぁなんというか、ここまで実に面白い反応を見せてくれてきたアストリアスくんが、ここからどんな変態芝居をくりひろげてくれるか、さらに楽しみが広がったと言うものです(笑)。
ところで、意味ありげに様子をうかがっているヴラド大公つきのお小姓、金髪のオカッパですが、なんかこれ気になりますね。
どこかの国がつけたスパイだったりして。
■新登場その2:フロリーかわええ! ミアイルくんもかわええ!
アムネリス付きの侍女、フロリーきました〜。
つか、美人すぎでしょー(笑)。
もっと目立たない普通っぽい少女をイメージしてたんですが、立派に主人公クラスの美形じゃないですか。
いやいや、これは嬉しい誤算というやつなので、私としては歓迎しちゃいます。
つか、私的にはアムネリスみたいな豪華な美人よりは、フロリーみたいな質素清純派が好きなのであります(笑)。
今回のお話の中ではあまり活躍場面はのぞめませんが、のちのち主要キャラクタークラスに昇格していくフロリーだけに、ちょっとだけ期待も高まっちゃうんですね〜。
それこそ続編が作られたとして第何部あとだって話ですが(笑)。
サービスとして、将来の昇格を予感させるようなオリジナルエピソードが待っててもよいかな〜なんてね。
そして、ミアイルくんがオドオドっと登場〜。
おお、これは素晴らしくイメージ通り!
この腺病質でおどおどと気弱な感じ、お父上に完全に気後れして、姉上に依存しまくっちゃってる感じ。
いいじゃないですか。
そしてなんかちょっといいな〜って思ったのが、アムネリスがミアイルに愛情深く接している、そんな家族の絆って感じがあったかくって嬉しくなりました。
ああ、この気の強いアムネリスも、ミアイルくんの前ではちょっと優しいお姉さんになるんだなぁってね。
で、その姉上をミアイル君も真実尊敬、敬愛していて、憧れの対象としてとっても好きなんだろうな〜ってね。
声優さんの演技の呼吸っていうんでしょうか。
そういう息遣いみたいなので姉弟のつながりを感じさせられましたよ。
なんかここは凄くよかったです。
まぁこれだけ褒めちぎるのは、私がミアイルくんを好きすぎるってこともあるかもしれませんが(笑)。
■アルド・ナリス、クリスタル潜入!
ナリスがここで本格的に登場。
さっそく女に化けているっていうのが今後の彼の“運命”を予見しているようで面白いわけですが(笑)。
潜入時、門番に呼び止められたピンチをルナンの一人娘、リギアの機転で回避。
この後のリギアのたどる道を考えれば涙なしには語れない自己犠牲なわけですが、ここは音楽の力もあって、父ルナンの涙と覚悟、クリスタルをきっと取り戻してやるというナリスの決意がひっじょーにカッコよく映りました。
「リギアを助けにゆかぬのか」
「あれもクリスタルに剣を捧げた女騎士。この後どうするかは、自ら考えましょう」
「しかし、そなたのたった一人の娘を…」
「ナリス様……もう何もおっしゃいますな……。何も……」
「ルナン、私は誓うぞ。モンゴールの黒い手から、必ずや、クリスタルを我が手に取り戻してみせる」
ルナンの頬を伝う涙と、決意を新たにするナリス。
複雑怪奇で何を考えているか分からない難物中の難物、ナリスですが、こういうシンプルな場面は素直にカッコイイって思ってます。
■スカール参上!
次は草原のターン。
パロの双子は本来は飛ばされるはずだった草原の国アルゴスです。
エマ女王は、パロの殺された王様の妹君、だったかな?
思ったよりも若くて美人でびっくり。
リンダの予言者の力と関係があるのか、占いの力があるようで、リンダもレムスも生きていて、誰かに守られていると、すばらしく正確な占い結果です(笑)。
一方ベック公はパロの王家で、偶然パロから出ていたことで今回の戦役から逃れることができていたって設定だったかと記憶しております。
文化と洗練の国パロでも珍しく武闘派の武将ということで、もうちょっと大柄で顔の四角張った、熊みたいなタイプを勝手に想像していましたが、ああ、こういうタイプのほうがパロ人らしいな〜と納得。
やはり武将っぽいんですが、ちょっと神経質そうな感じがパロ人らしいです(笑)。
このアニメ、顔だけ見ててもいろんな個性があって面白い。
それこそ無数にキャラクターが出てきますが、みんなしっかりと描き分けられているのが凄いなぁと思いますよ。
そしてお待たせ、草原の風雲児、黒太子スカール様登場!
全身真っ黒がトレードマークなのですが、ちょっと色が入っているのはそこはそれアニメってことで。
真っ黒だと見栄えしないですからね。
「戦わぬ男など、クズだ」
荒ぶる男の猛々しさ。
こういう荒っぽい、我のしっかりした骨太のキャラクターって、最近のアニメにしろ漫画にしろ、あまり見ない気がしますねぇ。
出たとしてもかなりの脇役で、主人公たちの補佐役、引き立て役に過ぎなかったり。
時代にあまり合わないのかもしれませんが、それだからこそスカールさんには頑張ってもらいたいですね〜。
大人の男の匂いたつほどの魅力を見せて欲しいものです。
そういった意味では、グインもそうなんですが、グインがけっこう高貴タイプなんで、スカールさんはワイルド方面で責めていって欲しいのですよ。
■グイン対ドードー無制限1本勝負
そしてスカールさんのセリフをゴングとして、グイン対ドードーの第2戦が開戦!
ほとんど毎回のようにちゃんとグインのマッスルを堪能させてくれる監督さんのこだわりには感心させられちゃいます。
今回のアクションもこだわりの一品。
グインのテクニックが冴える一本背負いに対し、ドードーは体格とパワーを生かしつつ、チョークスリーパー、力比べからの投げ、エルボードロップ、そこからフォールへの流れるようなプロレス連携。
フォールが決まってレフェリー! レフェリー! って感じですが、ここはノスフェラス、レフェリーはおりません(笑)。
しかし、こんなところで負けられないのがグイン。
グインの双肩には自分の運命だけではない、パロの双子の自由もかかっているのです。
そこでなんと、下敷き状態からドードーを無理矢理持ち上げるという、奇跡の超絶パワーが炸裂!
ここまでドードーに対しては一貫してスピードとテクニックで対してきたグインですが、ついにリミッター解除、パワーで対抗しやがりました!(笑)
素直に持ち上げられているドードーさんも往生際が大変よろしい。
これはグインに持ち上げられたことへの驚きからか、あるいはもしかするとラゴン相撲では持ち上げられたものは暴れてはいけない、素直に持ち上げたものを讃えるべく、綺麗に持ち上げられるべし、なんていう神聖なルールがあるのかもしれませんね(笑)。
そしてグイン、勝ち名乗りを受けて王として演説。
俺はノスフェラスを捨てるのではない、また帰ってくる。その時まで待っていてくれと。
「砂漠の兄弟たちよ!」
ここ、いいですね〜。
音楽の盛り上がり、パーンしてゆくカメラワーク、いろいろとあいまってなんか無性に熱くなる演説でした。
やっぱ、グインは生まれながらの王者だよなぁ〜。
■クリスタル公捕縛さる!
そして、潜入したばっかりのナリス、あっけなく捕まる!
それも女難の相のために(笑)。
権謀術数をもてあそぶ世界有数の知恵者にしてこの抜けっぷりがまたナリスらしいといえばナリスらしいのか(笑)。
とはいえ、このあたりのやりとり、ナリスのひとことひとことが実にいかがわしくて素晴らしい。
このわざとらしさ、声優さんの演技が下手というじゃ決してなくって、ナリスがそういうキャラを演じているというのが伝わってきていいんですよ。
そうそう、ナリスってそういう自分で自分を作り出している一面があるんですよね。
目の前の人が、そういうナリスを見たいと思っているから、それを敏感に察知してそのとおりに演じてみせる。
出会う人ごとに、ナリスは違う自分を演じることができる。
ナリスはそういうことのできる天才なのです。
だからこそ嫌らしい、私は後々あまり好きではないキャラになっていくのですが、このへんのナリスはそういう一面がクリスタル奪還のために働いていて、素直にカッコいいと肩入れできます。
アニメ版のナリスはどうなることかと思ってきましたが、これは凄い楽しみになってきました。
そして黒騎士隊長カースロン閣下がご登場〜♪
《陰謀篇》からこの後のアニメ版最終ステージ《戦乱篇》で、私の中では3指に入る最高のキャラクターの1人であります。
無精ヒゲで自堕落、傲慢そうなところがまたイメージぴったり(笑)。
■まとめて
いや〜これは楽しみなキャラクターがいっぱい揃ってまいりました。
初めてグイン・サーガの世界に触れられる方には、突然新キャラクターが怒涛のラッシュで登場しまくって戸惑っている人も多いとは思います。
最初はちょっと覚えられないかもしれませんが、みんなそれぞれ重要な、印象的な名場面が用意されている人達ばっかりなのでご安心下さい、すぐ覚えられますよ。
ということでいよいよ始まった《陰謀篇》。
ここからは華麗にして陰惨なる宮廷劇ということで、監督たちがどんな見せ方をしてくれるのかとっても楽しみなのですが、それと同時にグイン一行のほうは引き続きアルゴスを目指して冒険活劇。
そちらのほうもこれまでと同様に楽しみにしていきたいと思います。
監督は毎回グインのバトルシーンを入れるのがこだわりらしいですが、ここから原作ではそんなにアクション・シーンは頻繁には起こらないと思うのですが、そのあたりどう工夫してくれるのか、オリジナル展開も含めて楽しみにしたいと思います。
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