【コミック派ネタバレ注意!】
巻頭見開きカラーでインペルダウン脱出組みの猛者が、武者姿で勢ぞろい。
賑やかな光景に嬉しくなっちゃうのですが、こう見るとやっぱりクロコダイルの男前さはハンパじゃないぜ。
しかし、タイトル横にさりげなく 「インペルダウン大脱出!!巻頭カラー!!」 って、なにげにネタバレすな!!(笑)
まぁいいんだけど。
というわけで、大脱出の最後を飾るクライマックス!
ついに署長マゼランの大技“毒の巨兵(ベノムデーモン)”が繰り出されました。
それはまさに地獄の番人にふさわしい、巨大ドクロの姿をした毒の塊。
マゼランのポーズに合わせて襲ってくるあたりまるでスタンドですが、この登場の構図がステキに素晴らしくってシビレました。
しかもこのデーモン、ただでっかいだけじゃなく、ロウだろうが石だろうが、まるで毒が感染するようにどんどん浸透して広がってゆくというムチャクチャさ。
すでに物理的な毒の範疇を越え、概念的な攻撃の域にまで達しています。
そう、ほとんどこれってスタンドなんですよね。
スタンドは認識の力です。
能力者がそう認識したら、スタンドはそういう力を持ちます。
承太郎は時の止まった世界を認識できたから、時を止められたのです。
花京院は、鏡の世界を認識せず、イルーゾォは認識できたから鏡の中の世界を作れた。
スタンドがどういう力を持つかは、本人がどう認識するかですべて決まるわけです。
同じように、マゼラン署長も通常の毒の常識的範囲を越え、石だろうとなんだろうと侵食できると心底認識できたからこそ、そういう力を発現できたのではないでしょうか。
もともと悪魔の実の力は、ほとんど超常能力だったわけですからね。
今更何が起こったって驚きはしませんが、どうもこれだけムチャクチャな力を発揮するってことは、そういうことなのじゃないだろうかと。
今まであまり語られていない悪魔の実そのものの秘密がちょっとだけわかったような気がしました。
さて、物語はいよいよ佳境。
ジンベエチームによる軍艦強奪は順調に運ぶものの、いかんせん時間が足りない。
奪ったとしても船を桟橋まで戻すのには多少時間がかかる。
しかし脱獄チームの背後には、どんどん迫ってくるマゼラン署長。
ということで、実にハラハラさせてくれる時間との大勝負です。
と、ここでなんと、イワさん&イナズマが復活!!
下の階から直接ヘルウインクで床をブチ抜き登場!!
おかげで後頭部強打でふたたびダウンしちゃいましたが、いや〜よかった、よくぞ無事で!
やっぱりイワさんのホルモンで毒をなんとかしちゃったのでしょうね。
もともと毒に耐性をつけるかしていたのかもしれません。
そこにジンベエからの電伝虫。
それは、船を戻す時間がないが、とにかく全員で海へ飛び込めとの無茶な言葉。
なぬ? メリー号でも待っているのか?
いやいやいやいや(笑)。
とにかくジンベエはエースの友達だから信じられると言うルフィ。
何が待ってるかはわからずとも、とにかく飛び込んでしまおうと。
しかしその前に、突っ込んでくるマゼランをどうにかしないといけない。
ここでルフィと Mr.3 が最後の大技!
“ギア3”
“特大サービスキャンドル壁(ウォール)”っ!!!
“ゴムゴムの”!!!
“巨人の(ギガント・)スタンプ”!!!!
合体技がドでかく炸裂し、さしもの巨大ドクロも一瞬あとじさり。
いや〜 Mr.3 ! あんたスゲー役に立つぜ!
今回ほんと殊勲賞ものですって。
かくして生まれたマゼランの隙をつき、ルフィたちはイワさんの巨大顔面(既に乗り物扱いw)に乗って、バァチコヴァロンヌ!!!とウィンク一発大脱出!!!
ボコォ・・ン!!!
マゼランの毒の魔の手から文字通り逃れ、インペルダウンの鉄壁の門をブチ壊し、きれーーーに大脱出を遂げたのでありました!!!
いや〜〜〜、この絵は爽快!!!
美しい!!!
イワさんの後頭部に燦然と輝くタンコブの山がまた面白美しい!!(笑)
結局マゼランには勝てないままでしたが、まぁこればっかりはしょうがない。
いつの日か再戦の機会があらんことを願いますか。
そもそもマゼランを倒しちゃったら、『大脱走!』 じゃなくって 『占領!』 ってことになっちゃいますしね。
それじゃなんだか意味がかなり違っちゃいます。
ああ、あともしかすると、当然生きているはずの黒ひげがマゼランを倒しちゃってくれるかもしれませんね。
彼こそインペルダウンを 『占領!』 しちゃってくれるのかもしれません。
そして、海へ投げ出された彼らを拾い上げたのは、なんと凄まじい数のジンベエザメの群れ!
ジンベエが呼び寄せ、ルフィたちに助けによこしてくれたのでした。
ほんとジンベエさん、あんたってひとは頼りになりすぎッ!
カッコよすぎですって〜。
いやでも、考えてみるとジンベエだけじゃないですよ。
今回見開きカラーを飾った全員、ひとりひとりが誰一人として欠けてはいけない大脱獄でした。
ルフィは、バギーと出会えなければレベル1から2には行けなかったでしょう。
Mr.3 がいなければ、レベル3に到達するのは難しかったでしょうし、最後にマゼランを足止めすることもできませんでした。
もちろんボンちゃんも大きい役割を果たしました。ルフィを幾度となく助け、私たちに感動の嵐を巻き起こしてくれました。
そしてイワさん、イナズマがいなければ、奇跡の復活劇もなく、マゼランを足止めして時間稼ぎすることもできませんでした。
クロコダイル、Mr.1 も当然戦力として大きく働いてくれました。もし彼らがいなければ、軍艦を奪うのにもっと時間がかかってしまったことでしょう。
ジンベエはもう言わずもがな。彼なくしてラストの海戦はありえませんでした。
ひとりひとりに、見せ場と、誰も代役が効かない役割がしっかりと用意されているんですよね。
本当によくできています。
そう、ちょっと気づいたんですが、このインペルダウン脱獄組み、面白いことに麦わら一味と同じ、“9人”なんですよね。
今回表紙を飾ったのが麦わら一味の9人で、見開きを飾ったのが新・麦わら一味といったところの9人。
このカラーで同時に掲載した二枚の絵の対比といい、人数の相似関係といい、尾田先生、これは何か絶対狙っていますよね。
ちょっと面白いところに気づいてワクワクしてしまいました。
ん〜、しかし、だからと言ってどういうことになるんだろうか。
まさか新・麦わら一味に本当に世代交代するわけもありませんしね。
尾田先生、いったい何を考えているんだろうか。
しかししかし、かくして!
かくしてついに、インペルダウン大脱獄が果たされてしまいました!
長かったようで、短かったような、しかし間違いなくメチャクチャ密度の濃い、モノ凄い一編が今、大団円を迎えました。
いや〜面白かった。
テンポの良さといい、キャラのカラミの面白さといい、ドキドキハラハラさせる展開といい、熱い熱い友情話といい、背景に背負ったスケールのデカさといい、最高にテンションの高い面白い一編でした。
これはワンピース史に残る最高のエピソードのひとつだったなぁと。
大満足であります。
さぁ、ついに海へ出たルフィたち。
次は、エースが処刑されるという、マリンフォードが舞台となるのでしょう。
そこでいったいどんなド派手な展開が待ちうけているのか。
白ひげの動きは、海軍は、七武海は、シャンクスは、そしてルフィたちは。
そうそうたるメンバーが入り乱れ、交錯し、ぶつかり合うその時、そこにいったいどんな凄まじい嵐が巻き起こってしまうのか。
これはもう、想像を絶しすぎちゃっておりますよ!
いや〜楽しみだ!
インペルダウン編にさらに輪をかけてハイテンションに展開してくれることを期待しちゃいます。
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かっこいいです!
ルフィの髪型を見て「バガボンド」の
宮本武蔵を思い出しました。(笑)
1度尾田っちの書く時代劇って見てみたいなあ。宴会しているシーンをみるかぎり、インペルダウン編は終わりと見ていいかな?
>いつの日か再戦の機会があらんことを願いますか。いやいやマゼランと再戦なんてとんでもない! 今度戦ったらルフィ死んじゃいます(汗)
個人的にはもう二度と戦ってほしくない相手です。っていうか今回の話をみてマゼランが
気の毒になりました。脱獄囚一杯出しちゃったし。よくて左遷、最悪処分されるかも。
バギーたち&囚人たちは海軍本部にいくと
聞いたら反対するはずだし。
今後が楽しみですね。
>いやいやマゼランと再戦なんてとんでもない! 今度戦ったらルフィ死んじゃいます(汗)
今のままのルフィではまだ勝てないですよね〜。
覇気を習得すれば、なんとかなるんじゃないかな〜と思うのですが、ルフィはいつになったら覇気をマスターできるんでしょう。
しかし、こうやって脱獄してしまったら、もうマゼランとは会う事もないのかなぁ。
あるいは、マゼランが左遷されることで、再び偶然合間見えることになってしまうとか……。
そもそもマリンフォードの戦いで世界政府がひっくりかえっちゃったら大監獄もなにもなくなっちゃうのかもしれませんけどね。
ほんと、色々とどうなっちゃうんだろう。
>バギーたち&囚人たちは海軍本部にいくと
聞いたら反対するはずだし。
そうそう、どこかで囚人たちを降ろしてあげないと、このまま連れてったらかわいそうすぎますな(笑)。