2009年06月09日

週刊少年ジャンプ28号感想 後編

 さて後半戦に行きます。




 後半の感想は、

・銀魂
・バクマン
・トリコ
・スケダン
・アイシル
・ぬら孫
・フープメン

 の7本でお送りいたします。



銀魂

 銀さんと土方さんの、恐怖の歯医者編スタート。
 いやもう終始笑わせていただきました。
 いい歳こいて歯医者を怖がるネタってーのは定番ですが、しょっぱなから雑誌の実名を出したギリギリトークでニヤニヤ。
 雑誌トークのはずがいつの間にか小学生の悪口になっとるし(笑)。
 ドリル談義に花を咲かせたところでいったいこれはどんな話になるのかと思いきや、長谷川さんと近藤さんが出てきてなぜか人体改造の超展開!
 このジェットコースター感覚はさすが空知先生ですわ。
 また、治療が終わって出てきた長谷川さんのところがすばらしい。
 いったいどんな恐ろしい治療後の顔になってるのか、もしや首ごととられちゃったんじゃ?とか思ってたら、あれ、なんでもないじゃん……いや、なんでもあったわ……左手が毛深いサイコガンになっちゃってるよ……っていう2段じこみのオチ。
 これは秀逸だわ。
 
 さて、意地の張り合いでついにこの恐怖の歯医者にいどむことになってしまった二人。
 いったいどんな人体改造を受けてしまうんでしょう。

 しかし、奥さんしか磨けない歯ブラシって……。
 先週に引き続き下ネタがとどまる所を知らないな(笑)。



【センターカラー】 バクマン。

 亜豆さんご乱心は、高木と亜豆ママのファインプレーでうまくまとまり、亜豆とサイコーの恋のステップもついでにひとつ進んだ感じ。
 まったく、はた迷惑なバカップルですこと(笑)。
 しかしサイコー、

「嫌です!
 亜豆さんの写真集なら見たいし欲しいけど
 他の人には見せたくない 独り占めしたい!!」


 ってあんたそこ電車のホームなんですけど(笑)。
 なにを絶叫しとるんですか〜。
 おー恥ずかしい。若いっていいねぇ〜。

 さて、場面変わってジャンプ連載レース。
 各作品の順位を見比べながら不安になるサイコー、シュージンと、大丈夫だ大丈夫だとそればかりの編集港浦。
 これははっきりと考え方の相違が出てきちゃいましたね。
 編集港浦さん、若いのはいいし経験がないのもしょうがないのですが、それ以上にサイコー、シュージンとは決定的にウマが合いそうにありません。
 根本的に、この人には 『野心』 がないんですね。
 サイコーも、シュージンも、基本的には新人らしからぬギラついた野心のかたまりですからね。
 今回の不安も、その野心の裏返しというものでしょう。
 最初から打ち切られてもしょうがないと思って謙虚に漫画道を歩いているタイプではないんです。
 乾坤一擲大勝負、大バクチとして、獲るならトップしか眼中にない、そういうタイプですからね。
 そういえば、港浦さんの様子を見て不安げにしている服部さんもそうでした。
 この人もジャンプの方針に異を唱えるところがある、ギラついた野心の持ち主でした。
 だからこそここまでサイコーたちとウマが合い、連載にこぎつけられたわけですからね。
 なんだかこうなってくると早めに港浦さんにはご退場願いたくなってきたわけですが。
 港浦さんの影響が悪いように出ないといいんですがね。
 心配になってきましたよ。

 そして!
 きました! 福田さん、中井さん、ダブル連載スタート!!
 おめでとーーッ!
 これはステキに嬉しい〜。
 サイコーたちにとってはすぐ背後に迫る刺客のプレッシャーかもですが、これは素直に祝福したい。
 そしてゴミを振りまいて紙ふぶきにしている新妻先生があいかわらず癒してくれます(笑)。

 さぁ、これは恐ろしいライバルが次々とジャンプに揃ってきましたね。
 つか、このジャンプを読んでみたくなるじゃないですか(笑)。
 それこそ遊び企画で、クロウとかトラップとかキヨシとか全部のってて、最初から最後まで小畑先生が描いた擬似ジャンプを出してくれないかなぁ。
 ま、先生が死んじゃうか。

 そして、港浦担当の言ったことがハズレたこと、キヨシとドアーという強力なライバルの出現にいてもたってもいられなくなり、シュージン、7話目のネームを切りなおし。
 言ってみればこれが港浦担当への初反抗となるわけですが、この作家VS.担当の戦い、どうなるのでしょうか。

 ところで亜豆さん、円満解決したように見えてぜんぜん解決してないですよね?
 今度こそあのエロ爺が出てきてあやしい罠をしかけてきたりして。
 怖い怖い。



トリコ

 爽快に決めてくれましたトリコ!
 スタージュンのミキサーも強靭な腹の筋肉繊維でものともせず。
 口からビームも瞬時に阻止して、疾風怒涛の連続攻撃。
 最後は最強必殺10連釘パンチをお見舞いして完全粉砕。
 言ってしまえば一話かけてオラオラしていただけですが、これまでの苦難の道があるだけにカタルシスをたっぷり味わえました。
 トリコの最後の決め台詞、

「ごちそうさまでした」

 もいいですね。
 なんだか武士道のようなものを感じます。
 トリコの食への姿勢、戦いへの姿勢は武士道なのかもしれませんね。

 スタージュンも、負けながらもちゃんと格を落とさず、負けるときは潔く負けを認め、再戦を約束したのがよいところ。
 次に生身で合うときには、また次元の違った強さを見せつけてくれることでしょう。



SKET DANCE

 双子が揃っておおはしゃぎのヒメコ、テンション高ッ!
 いや、勘弁してくれ。
 誰かヒメコを止めてくれ。
 これはめんどくさくってたまらん(笑)。
 このヒメコの大阪のおばちゃんモードは毎度ながらキョーレツですね〜。
 また、このへんヒメコの暴走へのツッコミがいちいち的確すぎて笑いまくりました。

 しかし、あのシリアスだった双子過去編も、日常に戻ったらヒメコの玩具になる運命なのか(笑)。
 あっというまに笑いに昇華してしまってるところがステキです。

 後半は横断幕の一発書きで、失敗をごまかそうとして失敗をどんどん上塗りしてゆく破滅系。 
 「祝」⇒「神」 の時点ですでに“終わってる”のに、それがどんどんエスカレートしてゆくどーしょーもなさがすばらしい(笑)。
 この二人、なんだかんだ言ってやっぱりいいコンビであることを再認識させられちゃいます。

 ところで、前にあった校長の銅像を削るネタでは結局最後は金で解決しちゃいましたが、今回は解決しないのかい〜。



アイシールド21

 日本最後の作戦は、阿含を囮にヒル魔、キッドがデビルバットダイブを見せ、それを囮に本命のセナがデビルバットダイブ。
 3人同時のケルベロスダイブという、なんともトリッキーな、そんなんありかよ!?ってな超必殺。
 ほとんど曲芸ですが、これがアイシルですよね〜。
 こんな作戦、誰が予想できますかってーの(笑)。

 そして引き分けに終わった決勝戦、優勝はアメリカ日本両国となったわけですが、両方の選手が納得いかず、勝手に延長戦を開始。
 これは熱い展開というより、なにやら不思議と物悲しさも感じてしまう終わり方でした。
 ああ、なんだかホントに終わるんだなぁこのお話はってね。
 彼らのアメフトにかける情熱が、うまくまとめられて、ふむ、これで語りつくされたのだなぁとしみじみ思いました。

 さて、時は流れて、これはまも姉の卒業アルバムでしょうか?
 アルバムの中で、最後はセナたちのその後が描かれるのでしょうか。
 はたしてMVPは誰の手に渡ったのか。
 プロ選手になれたのは一体誰なのか。
 そういったところも気になりますが、次回センターカラー最終回で、どこまでみんなのその後が描かれるのか、そのへんが楽しみです。
 個人的には、セナと鈴音、ヒル魔とまも姉の関係がどう進んだかとか、もですね(笑)。



ぬらりひょんの孫

 おじいちゃんが色男すぎる(笑)。
 やり手だなぁ〜。
 珱姫すっかりその気にさせられております。
 や〜かわええ。

 しかしおじいちゃん、見れば見るほど不思議なのは、こんな色男でも晩年は“ああ”なんですよね(笑)。
 しわしわになるのはいいとして、あの後頭部はいったいなんなんだろう。
 老年になると伸びてくるのか、それとも実は若い頃から後頭部が長くって、この髪の毛の中に隠れているのか。
 だとしたら今のリクオも実は夜リクオのときは後頭部が長いわけですよね(笑)。
 ちょっと想像したくない図ですわ。
 しかし、うん、珱姫かわええ。<二度言ってるよ!

 さて、そんな珱姫に迫る羽衣狐の魔の手。
 この口のでっかい妖怪怖すぎ。
 そんな妖怪の狼藉を止められなかった陰陽師軍団。
 ぬーむ、ちょっと頼りにならんのだなぁこの時代は。
 かくしてさらわれてしまった珱姫を追って、ぬらりひょんは大阪城へ攻め込む勢い。
 おおー、おじいちゃん熱いな〜。
 かっこよすぎ。

 ところで、つららのおばーちゃんの名前が雪麗(せつら)と判明。
 「下の名前で呼ばないでよ」 って、見事にべるぜバブとネタがかぶっちゃいましたね(笑)。
 でも、どちらも可愛いから無問題!



フープメン

 ほんとこのマンガはもったいない。
 地味だから人気がないからこの順位ってのはよくわかりますが、こんなに地に足が着いた面白さのマンガもそーはないんですけどね!
 部活動スポーツの身近な楽しさ、反復練習の辛さ、でも繰り返していくうちにちょっとずつ上達してゆく嬉しさ、チーム内のライバルとの競い合い、共感、卒業までの間に打つシュート練習の本数を計算して悦に入っちゃう感覚。
 いろんなものが 「あるある!」 って思わせてくれるじゃないですか。
 これは、スポーツマンガとして実に正しいことですよ。
 フープメンは、部活動スポーツそのものの楽しさを、しっかり読者に伝えているんですよね。
 最近のジャンプではいろんなスポーツ漫画が始まっては消えていきましたが、そういうところをしっかりできているマンガは稀有と言っていいでしょう。
 私はこのマンガのそういうところ、大好きだなぁ。

 さて、ジョシュが認める 「ワクワクするようなとてつもない才能を持った選手」 になぜか入ってしまった雄歩。
 ジョシュは雄歩のどんなところを見てそう思ってくれたのでしょうか。
 いきなり雄歩の才能伏線が張られてびっくりしましたが、いや、でも今の頑張ってる雄歩を見るとこれは嬉しくなりますね。

 アイシルが終わることで、若干作品寿命が延びるような希望はありますが、それでも連載終了は時間の問題だと思われます。
 それまでに、雄歩の才能が花開くといいですね。



まとめて

 さて、次週はトリコが連載一周年突破記念で巻頭カラー。
 おお、もうそんなになっていたのかというのが正直なところ。
 ついこの間始まったばかりのような気がしていました。
 一年って早いなぁ。

 そしてアイシルがセンターカラーでクライマックス=最終回。
 どんな結末が待っているのでしょうね。
 綺麗な終わり方をするのは疑いようがないので、最後までヒル魔の予想外の行動とかに期待してみたり。

 ところで巻末作者コメントの天野先生、

内水先生、濱田先生とご飯食べに行きました。思わぬ吉報が聞けてよかったです<洋一>


 って、もしかして二人のジャンプ復帰決定!?
 いや、さすがにそんなネタバレは編集部が許さないかなぁ。
 しかし、その組み合わせでなんで大石先生がいないんだろう、と思ったら、大石先生は前担当と飲んでたような流れが…。
 コメントの芸が細かい大石先生だけに、今回もわざとでしょうか?(笑)



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posted by BOSS at 22:07| Comment(2) | TrackBack(0) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
トリコ・ココ、サニー戦で”核破壊”による
決着を念押ししたのは
ここで”完全破壊”による決着で
トリコが他2人より頭一つ抜けて成長した
という演出のためだったんですかね?

フープメン・う〜〜ん地味に続いてほしい
アイシが終わり…読みきり掲載が
終わったときに確保される枠は・・・
と思わず計算してしまう
Posted by フーマッハ at 2009年06月09日 23:10
 あ、なるほど!
 コア破壊でここまできて、スタージュンだけは完全破壊だったわけですね。
 それは明らかに大きな演出ですよね。
 しかし来週になればココもサニーもジュエルミートを口にするはず。
 自食作用を経ないジュエルミート食がどれだけ効果を顕すかはわかりませんが、ココもサニーもパワーアップすることは間違いないでしょうね。
 どちらもスタミナ面での問題があったので、そのあたりが改善されるんじゃないでしょうか? なんて妄想。

 フープメンは…、最近の流れだと既に残りの話数が決まっている雰囲気なんですよね〜。
 今週もいい感じのまとめの匂いを感じてしまいました。
 個人的に大好きな作風なだけに、残って欲しいのですが……。
Posted by BOSS at 2009年06月12日 00:55
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