2009年06月08日

ジャンプ感想別室 PSYREN‐サイレン‐ CALL.73 “偽帝”

 サイレン、週刊少年ジャンプ28号掲載分の感想です。

【コミック派ネタバレ注意!】




 あのニセ刑事、碓氷と三宅の正体が明かされた今週。
 それは元サイレンドリフトという立場を悪用し、ウソの予言で世界崩壊後の難民たちに君臨する偽帝だった。
 それも、ネオ天草ってどんだけイタいネーミング(笑)。
 先週天守閣っぽく見えたのも、つまりは島原の原城だったわけか。

 しかし、なんともまぁ……正直に申しますと、もうちょっとまともと言うか、大きなバックのある陰謀だと思っていたので、個人的にはけっこうガッカリちゃん(くわしくはサイレンの謎にて)
 ただのチンケな小悪党じゃねーかと(笑)。
 個人的には政府を後ろ盾に持った大きな陰謀だと思ってたものですからね。
 世界を思い通りに変えてやろうとか、ワイズの上前をはねてやろうとか、そういうのじゃなくって、かろうじてワイズの目の届かないところで貧乏難民をかきあつめ、そこから搾取するだけの貧乏皇帝ですか。
 こんな不愉快なヤツはアゲハたちにとっととブッ飛ばしてもらいたいもんです。


 というか、あらためてドルキさんはぜんぜん仕事してねーなと(笑)。
 ドルキさん、地域警備担当でしょ?
 長崎がはじっこだからって見てませんでしたね〜?
 ここ数年は生存者を見るのもレアだとかなんとか言ってましたが、ようするにロクに探してなかったってことじゃないでうすか(笑)。
 こりゃ五星将のなかでも味噌ッカス扱いされてたのも分かるってもんです。
 まぁ、あんまり死者にムチを打つのもはばかられますけどね。


 でも、よくまぁこれだけ難民が集まってちゃんとした生活ができているものだなと。
 ちょっと感心。
 これはむしろネオ天草さん頑張りましたね。
 あれだけ荒廃していた地上で、よくこれだけの生産力、生活力を再構築できたものです。
 そしてエルモアウッドが地下でひっそり頑張ってたのがアホ臭くなるくらい、地上で堂々やってきちゃったわけです。
 そういった意味でもドルキさん、残念な人だ(笑)。
 これじゃまるでエルモアウッドがアホーじゃないですか。
 まぁ、ネオ天草をブッ倒したら、このひとたちを開放してエルモアチルドレンズが導けばいい話ですね。
 でも、ここでこれだけの人が生き残ってるって事は、けっこうここのほかにも生存者がいるんじゃないのかなぁ。
 ちょっと希望が見えてきましたぞ。


「クク…完璧だ
 完璧に築きあげた…!!」


 って(笑)。
 あなたのその計画には、ドルキさんのボンクラ度が不可欠だったことを知って欲しい。
 ワイズがちょっとやる気になったら、こんなコミュニティくらい簡単にひねりつぶされちゃうってーの。

 なんかもう、碓氷さんの小者具合にはいろいろとガッカリ。
 ここで満足しちゃってるのも、小者というか、いや、逆に欲がない大人物なのか?(笑)
 せっかくネメシスQの本体の居場所がわかったのに、時間跳躍の力を悪用してやろうとか微塵も考えてないんですね〜。
 これだけの地位が手に入ったのだから、歴史を変えられたりしないようにブッ殺しちゃえって。
 この地位に心底満足してないと思いつかない発想ですよね。

 どうだろう。
 私だったらこんな不安だらけの小さなコミュニティの偽帝じゃ絶対満足できないなぁ〜。
 そういった意味では、碓氷さんはほんと無欲な大人物なのかもしれないなと。

 たしかにこんな極限状態で、小さな不安だらけのコミュニティを維持するには、下手な民主政治では逆効果だったりします。
 こういうときには、民衆を妄信させる宗教や、強力な中央集権制度こそが効果的でしょうからね。
 実は碓氷さん、難民達にとっては本当はとても役に立ついい人なのかも(笑)。
 でも、ネメシスQだけは殺してもらっちゃ困るんですけどね。


 さて一方アゲハたちは、カイルのマテリアル・ハイとマリーのテレキネシスでつくった潜水艦で一路鹿児島へ。
 海中には昔と同じ綺麗な魚群、珊瑚がひろがり、命の楽園状態。
 転生の日の地獄も、深海までは届かなかったようです。
 むしろ海を汚す人類がいなくなって余計に栄えてたりして。

 ところでフレデリカが急激に役立たず化しててウケてしまいました(笑)。
 いや、たぶん料理する場面とかがあったら、リアルチャッカマンとして大活躍なんじゃないかとか思いますがね。
 でもま、フレデリカは基本そういうキャラか。
 いっつも憎まれ口ばっかりで、お邪魔ばっかりですもんね。
 そのくせ人一倍かまってほしくって、本当は首を突っ込みたいのに素直になれない。
 ほんと、ういヤツじゃ(笑)。

 テントがありますけど、二日かかったって事はこの中で一晩みんなで寝たわけで、ちょっとその場とか妄想してたらたまらんウォーとかなっちゃうぞ。おk?(笑)
 テンションの上がるカイルに 「あい、あい」 の雨宮さん、意識しまくりのマリーとフレデリカとか、いやもう楽しすぎ!
 修学旅行だよこれ修学旅行!
 おー楽しくなってきた!……って、もうその場面描かれることもなく終わってるけど!
 いいんだ、妄想だけでけっこう食べていけるから!


 さて、夢喰島を探すアゲハたちに迫る黒い影!
 どう見ても人外の濃いヤツら登場です。
 その名もネオ天草特化戦闘部隊“脳獣(ブレインビースト)”
 見るからにカマセでしかないのですが、この戦いを機にアゲハは新技を思いつくとか、そんな展開なんでしょうか。

 ところでこいつらを見ていて思いついたんですが、この時代に生き残ってる人たちってけっこうな確率でPSIに目覚めているかもしれないんですね。
 しばらくはこういう人間側のPSI使いが敵になるようですが、同様に子供達以外にもPSI使いの仲間が増える可能性もあるのかもって思いつきました。
 ま、あんまり話を広げすぎてもサイレンの物語としては本筋とズレちゃうか。

 とりあえずここはテキパキ倒して、リズムよくネメシスQの本体のところまで行って欲しいですね。
 正直、こんな小悪党軍団はお邪魔虫でしかありません。
 ネメシスQの謎のほうが気になるんですってば!



■PSYREN‐サイレン‐の謎
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その08 「灰化する死」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その07 「薄明るいサイレン世界の夜」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その06 「タツオの放浪期間」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その05 「現在と未来の同調性」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その04 「ゲーム主催者」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その03 「ニセ刑事の正体」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その02 「電話の声」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その01 「噂の発生源」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 【序文】


■関連記事
・ジャンプ感想別室 PSYREN‐サイレン‐ CALL.72 “夢喰島へ”
・ジャンプ感想別室 PSYREN‐サイレン‐ CALL.71 “SOS”
・ジャンプ感想別室 PSYREN‐サイレン‐ CALL.70 “転生の日B”
・ジャンプ感想別室 PSYREN‐サイレン‐ CALL.69 “転生の日A”
・ジャンプ感想別室 PSYREN(サイレン) CALL.67 “根(ルート)”
・PSYREN(サイレン)感想 CALL.66 “戦士” 第1回キャラクター人気投票結果発表!
・コミック感想 PSYREN ―サイレン― Vol.5 “幻視(ヴィジョンズ)”
・コミック感想 PSYREN 4 “暴王の月”
・コミック感想 PSYREN 3
・コミック感想 PSYREN 2
・コミック感想 PSYREN 1



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posted by BOSS at 23:26| Comment(5) | TrackBack(0) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
碓氷達の場所はどうして
バレなかったんでしょうね?サイレン世界へ行った時にUPしたサイコメトリーの能力でW・I・S・Eがよく捜索しにくる場所を調べ、ドリフトしてる間にW・I・S・Eの捜索範囲外(過去視で警備の死角を調査)を探し出したんでしょうか?
今の所喋る賢いタヴーは
基地または神経塔やドルキに呼ばれた兵(自己中なタヴーに喋らないタヴー)しか出現していないですよね?
知能のない放牧型タヴー(放置状態のタヴー)や探知型タヴーはこれまでスナイパー要員や脳獣が報告される前に見つけ排除してきたんでしょうか?
Posted by 和 at 2009年06月09日 01:21
この漫画よその感想ページで「コマ割りが駄目だ」と言われてたんですが(5ページ辺りのとこです)
確かに縦横まっすぐなコマを綺麗に置いてるだけで余り迫力がないですね
ネウロは斬新なコマ割りでインパクト出してました、漫画って奥が深いですねえ。
Posted by 地方民 at 2009年06月09日 19:17
私も思いました。祭とかは発見してないのかな、と。あと、皆が思っているであろう、ワープするのは、日本列島のみなのか?今回、ネメシスの操縦者は、身の危険を感じてドリフトを呼んでます。そして、ネメシスが消えかかっていることから、ネメシスは自分の意志で動くが、PSIエネルギーは供給し続けるもしくは充電の必要があります。これは発動者と操縦者が違くてもそうです。つまり、なにが言いたいのかというと、ネメシスの移動・勧誘半径は
1、充電式で1ゲーム毎に充電し、北海道から鹿児島まででも、ロンドンまででも行くことができる。  
2、供給式で決められた範囲のみ移動できる。
3、システムは1か2だが、ワイズの情報は日本にしかない・他の国は完全に制圧されているため、日本の中でしか、ゲームをやる必要がない4、ネメシスはたくさんいて(製作者がたくさんいる、あるいはたくさん作ったか)、ネメシスも区画ごとに勧誘してる。です。最後は、キャラも増えるし伏線も張れ、謎も話も広がるという、願いです。私はまだ高2なので、この前の添削というかが、嬉しかったです。生意気ですいません。またお願いします。
Posted by YYY at 2009年06月09日 22:29
今回の事件から、ネメシスは、PSIエネルギーの供給型か、充電型(タヴーのように自動供給でない)そのためネメシスの移動・勧誘半径は1.充電型でどこまでも
2.供給型で決められた範囲
3.システムは1か2だが、日本にワイズの情報がある、外国は完全に占拠されてるかで、日本でのプログラムしかない  
4.ネメシスはたくさんいて、(操縦者がたくさんいるか、たくさん作って)区画毎に勧誘している
です。お騒がせしました。 考察お願いします。
Posted by YYY at 2009年06月09日 22:52
>和さん

 碓氷たちがどうしてこれまでワイズに見つけられなかったか、ですね〜。
 和さんの言うとおり、運が良かったというよりは、碓氷の能力で安全圏をまず探したというのが正解でしょうね。
 場所が長崎というのも、初期のサイレンゲームが九州から始まっていることから、おそらく碓氷たちがゲームの中で安全な場所を探し出したことがうかがわれます。

 生存者もそうやって見つけ出したのか、あるいはあらかじめ彼ら独自のシェルターをつくっていたのかまでは分かりませんが、そのへんはこの後わかるのかもしれませんね。

 なんにしろ、凄くタイトロープな計画ですよね。


>地方民さん

 ほー、私はそういう意見は見たことがないので初耳でしたが、そうなんですかね?
 私はマンガは描いていましたが、コマ割の勉強はほとんど感覚でやってたのでそこまで詳しくはないんですね〜。
 言われて見れば、サイレンではそんなに奇抜なコマ割は見ませんね。
 ただ、マンガの方向性が違うので、ネウロのような斬新さはむしろ邪魔と言えると思います。
 作品には作品なりのコマ割がありますし、作家にはそれぞれの持ち味がありますからね。
 また、全般そんなにコマ割に凝らない岩代先生も、けっこうキレてるときもありますよ。
 印象的なところですと、第1話ラスト付近、アゲハがサイレン世界に初めて突入するあたりとか、かなり切迫感、衝撃度を表現するいいコマ割演出をしていました。

 ちなみに5ページあたりのところは、風景並列紹介場面なので、単調な雰囲気はわざとじゃないですかね?
 そういうところで迫力出してもチグハグなだけですから。
 むしろ作品的にはショボい生活をショボく描くことのほうが正解じゃないでしょうか。
 ヤツらは大それた強敵ではなく、イカサマ師に率いられたチンピラ集団なのですから。

 ま、「コマ割がダメだ」と言っている本人の文を読んだわけじゃないので、私がここでいろいろ言っても話が食い違うだけかもしれないのでこのへんで。

 ほんと、コマ割は奥が深いです。
 個人的にはネウロの松井先生も好きですが、安彦良和先生の物体の力学を感じるコマ割が大好きです。


>YYYさん

 今のところサイレンは日本でしか行われていないように見えますし、ワイズ側も日本でしか活動していないように見えますね。
 世界中が破壊されているのに、話の舞台は日本からまだ出ていないんですよね。
 今後世界に広がる予定があるのかどうか、たしかに気になるところではあります。

 ただワイズの首謀者天戯弥勒が日本人であることや、世界を破滅させて生き残ったワイズが数名であることなどを考えると、ワイズたちの気持ちになってみれば、まぁ世界中にバラバラで生活するよりは、とりあえず日本で集まって暮らしたほうが寂しくないよなぁと(笑)。

 あとまぁ、真面目な観点としましては、これまで何度か描写されてきた、関東にあるワイズ本拠地「アストラル・ナーヴァ(唯一の楽園とまで言われています)」がサイレンの最終目的地ではないかという読みもあります。

 そういったところから、YYYさんのおっしゃる3の、「日本にワイズの情報がある」から日本から外に出ないが正解なんじゃないでしょうか。

 そのへんも、ネメシスQの本体との出会いでいろいろ分かってくるといいですね。
 ホント今回の4thステージは予想外の楽しさでいっぱいですわ。

>生意気ですいません。

 いえいえとんでもない!
 今後ともよしなに^^
 考察といってもあてずっぽうな予測です(笑)。
 現に碓氷の予測はハズしましたもんね。
 まぁひとつの読み物として楽しんでいただければ幸いです。
Posted by BOSS at 2009年06月12日 00:49
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