2009年06月02日

ジャンプ感想別室 PSYREN‐サイレン‐ CALL.72 “夢喰島へ”

 サイレン、週刊少年ジャンプ27号掲載分の感想です。

【コミック派ネタバレ注意!】



 その場所の名前は 『夢喰島』
 おいおい、誰がつけたんだそんな名前ってな島ですが、実際地図で調べてみると、そのあたりには 「黒島」 っていう同じような島があるんですね。
 島の形は似てますが厳密には違いますし、鹿児島からの距離も違うんですが、たぶんここのことなんでしょう。
 ちなみに無人島ではありません。


 自分達をゲームのコマくらいにしか思っていないヤツの命なんてどうでもいいけど、ネメシスQを消すわけにはいかない。
 そしてソイツならヒリューや朧の居場所も知っているかもしれないとアゲハ。
 うーん。ここんとこのアゲハ、冴えてますね〜。
 先週タイムパラドックスに気づいたのもアゲハですし、アゲハ、なんかどっかで頭打った?(笑)


 エルモアばーちゃんは、今度こそお迎えが近い様子。
 未来ももう見ることができなくなりました。
 老いは CURE も効かない最大の不治の病って、血を吐いてますが、それは老いでもなんでもない、れっきとした病気なんでは?
 それともトランス使い特有の老化現象かなにかがあるんでしょうか。
 PSIを使いすぎると脳に負担がかかって鼻血がでますもんね。
 バーちゃんの場合はそれが吐血になってるのかも。
 老いでPSIのコントロールが出来なくなってるのかもしれませんね。

 しかし、未来が見えなくなったってのは、老いが原因と見せかけて、実はこれからアゲハ達がこの未来世界をなかったことにしてしまうからってことはないですよね。
 だったらちょっと怖いなぁ〜。
 いや、私はこの世界の時間軸設定は平行宇宙ものだと考えてますから、それはないと思うんですが……。


 アゲハたちに子供たちがついてゆくことを淡々と承認するエルモアばーちゃん。
 死期が近いと悟っていろいろ悟りをひらいちゃったのか。

「最近の育児モットーは『すくすく・のびのび・自由にやってもいいじゃない』です」

 って、いきなりですます調になっとる(笑)。
 こののほほん加減ステキすぎ。


 そして、アゲハ親衛隊を決めるため、盛り上がっちゃう子供たち。
 マリー、元気っ娘になっとるなぁ〜。
 まさか至高のチョキでリーダーになっとるとは。
 「リーダーになったんです!!」 って妙に気合の入ってるシャオは、片想いパワーで必死にフォローしてきたんだろうなぁ〜とか妄想。
 で、そんなシャオの想いにぜんぜん気づかない天然のマリー。
 なんか今週のマリーははっちゃけちゃっててかわゆすぎる。
 ヴァンの指摘どおり、アゲハを前にして張り切っちゃってるんでしょうね。

 そして、今週のハイライト!

 フレデリカ、ツンデレ発覚!!

 いや、うすうすそうじゃないかとは思ってましたが!
 ジャンケン大会に抑えがきかず、勇気を出して 「だァ!!!」 なんて出ちゃったのが可愛すぎ!!
 で、言うに事欠いて、

「何よ 誰が行かないって言った?

 マリーが心配だからに決まってんでしょ」


 と来たもんだ!
 いや〜ニヤニヤが止まらん(笑)。
 何度も何度も蹴られてるアゲハがなんにも気づいてないってのがまた素晴らしい。
 そうか〜、フレデリカもアゲハのことが好きだったのか〜。

 しっかしアゲハ、モテモテもいいとこですね!
 巨乳娘に加え、絶対領域娘までアゲハ争奪戦に参加してきちゃいました。
 もはや ToLOVE る状態(笑)。
 カイルだってアゲハファンクラブだし、雨宮さん、一気に敵が増えすぎです。
 なんかもうこの九州行きは、ただのサスペンスアクションを期待するだけじゃ読者は治まりがつきませんぜ?(笑)


 さて、場面は飛んで九州・島原地方。
 そこに建つのは、石垣を土台として、いくつもの建物を積み木のように積み上げた不気味な天守閣。
 いかにもPSIの力で強引に建てました〜ってな様子ですが、どうもこれ、様子がワイズっぽくありません。
 なんだこれって思っていると……なにやら見覚えのある男が二人。
 鹿児島の話をしているところを見ると、ネメシスQの本体を追い詰めようとしているのはこいつらのようなのですが、その名前がなんと!

 碓氷と三宅!!
 
 おおおおお!!
 あの碓氷と三宅か!!
 覚えてますかみなさん、第1話でアゲハを追い、テレカを奪おうとしたニセ刑事ですよ!
 うわ〜懐かしい!
 まさかこんなところで出てくるとは思いもしなかった〜。
 いや〜ビックリした。
 思わずリアルで 「うぉおお!」 とか言っちゃいましたよ。
 側に誰もいなくって良かった(笑)。

 展開的にも、ワイズに対してエルモアウッドが宣戦布告をして、ひとまず未来の形が示されたところで新たな第三勢力ってのは美しいです。
 宣戦布告は希望が湧いてきますが、ともすると安心感から話が落ち着いてしまいかねません。
 ここで混乱要素を増やすってのは、絶妙なタイミングだと思うんですよ。
 いや〜面白い。
 サイレンやっぱり面白い。
 未来で子供たちが出てきて以来、毎週が驚きのここ最近は特に脂がノッてます。

 しかしこいつら、いったい何者なんでしょう。
 そして、ネメシスQの本体を未来世界で追いかけてるって、その目的はいったいなんなんでしょう。
 めちゃめちゃ興味が沸いてきます。
 サイレンの謎のコーナーで一応の推理はしてみましたが、どうなんでしょうね〜。
 来週がまたまたすっごい楽しみです。
 


■PSYREN‐サイレン‐の謎
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その08 「灰化する死」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その07 「薄明るいサイレン世界の夜」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その06 「タツオの放浪期間」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その05 「現在と未来の同調性」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その04 「ゲーム主催者」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その03 「ニセ刑事の正体」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その02 「電話の声」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 その01 「噂の発生源」
・PSYREN‐サイレン‐の謎 【序文】


■関連記事
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・ジャンプ感想別室 PSYREN‐サイレン‐ CALL.70 “転生の日B”
・ジャンプ感想別室 PSYREN‐サイレン‐ CALL.69 “転生の日A”
・ジャンプ感想別室 PSYREN(サイレン) CALL.67 “根(ルート)”
・PSYREN(サイレン)感想 CALL.66 “戦士” 第1回キャラクター人気投票結果発表!
・コミック感想 PSYREN ―サイレン― Vol.5 “幻視(ヴィジョンズ)”
・コミック感想 PSYREN 4 “暴王の月”
・コミック感想 PSYREN 3
・コミック感想 PSYREN 2
・コミック感想 PSYREN 1



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posted by BOSS at 23:00| Comment(4) | TrackBack(0) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先日から見させてもらってます。私もPSYREN大好きです。
あまり触れられてませんが、3thから新たなドリフトが居ないのはなぜでしょう?現プレイヤーとドリフトのスタート地点は分かれる訳ではないし、たまたまにしても二連続はないでしょう。勧誘地域がずれても、プレイヤーはゴールすることで、その次のスタート地点にどこに住んでいてもいけるから関係ないはず。結局ネメシスQのさじ加減、もしくはQ(電話の女も)の危機を暗に示してたのでしょうか。長文すみません。 
Posted by YYY at 2009年06月03日 00:57
 はじめまして。
 PSYREN好きの同志がいると嬉しくなっちゃうBOSSです^^

 そうなんですよね、3回目のゲームから新規参入者がいなくなっちゃったんですよね。
 私も言われて改めて考えてみました。

 まぁ、毎度新規参入者とのゴタゴタがあってタヴーに処理される悲劇があっちゃいろんな意味でキツいので、漫画的にはよくわかるのですが(笑)。
 ネメシスQ的にはたぶんPSI使いが5人集まったことで満足したのかもしれませんね。

 印象的なのが、ゲーム開始時のネメシスQの出現位置で、3回目のゲームから、あからさまにアゲハたちの目の前に出現して、名指しするようにゲーム開始を宣言するんですよね。
 2回目のゲームでもアゲハのけっこう側に出てきましたが、背中向きなので偶然とも取れます。
 つまり、3回目以降ネメシスQがどれだけアゲハたちを特別視しているかがこの姿で分かるような気がするんですね〜。

 なのでたぶん、原因はネメシスQの匙加減だと思いますよ。
 もしアゲハたちが死んだり、あるいは50ポイント消化してゲームクリアしたら、また新しいドリフトがいっぱい勧誘され始めるのではないかと。
 そんな気がします。

 あと、うちのブログでは長文どんとこーいなので、お気になさらずに^^
Posted by BOSS at 2009年06月04日 00:59
 うむ、ナイスフレデリカ。そして咄嗟に出したのが至高のチョキ。エルモアウッドのチョキ伝説は続いているようです。
 今後『マリーも好きだしアゲハも好きだし、私はどうしたらいいの状態』で板挟みな描写をされていったりしたら面白い。のだけどもまぁ、そんなのんびりそこら辺を描写する漫画でもないと思うので、妄想内で展開させておきますw

 しかしまぁなんだ。フレデリカが死亡フラグ立て始めてるんじゃないかという予感もいたしますよ? まぁ現代に戻れば歴史が変わってリセットだし、そういう描写は普通にありえるかなと。そして現代に戻ったアゲハがそれでなんとなくフレデリカに優しくしちゃってそれでまた云々。と、妄想はそのくらいにしておいてw

>新規ドリフトがいない
 ストーリーの都合、というメタ思考はなしに考えてみると。何故でしょうね? 1回目と2回目の人数を見るに、人数制限でもないみたいだし。戦力は多い方がいいだろうから満足するとも思えないし。
 実はネメシスQが弱っているか、あるいは暴王の月の能力者を探す事が目的だったか、あたりですかねぇ? まぁ単純なプログラムじゃなくて意志が入り込んでいるのでなんとも。いつか理由付けが判明するといいなぁ。
Posted by DISK at 2009年06月05日 23:56
 ステキな妄想力にウケました(笑)。
 特にフレデリカがこのままゆくと死にそうで、で、現代に戻ってリセットしちゃったらアゲハがなんとなく優しくなるあたり(笑)。
 いやまぁこれ以上アゲハを幸せにしてどーするんだってな感じですが。

 ちなみにジャンケンにはひとつ、サイレンの謎で取り上げるほどのことはないけど、ちょっとした謎がありまして、あれ、考えてみると、負けてるのってシャオだけなのよね。
 で、シャオはたぶん、ジャンケンで相手が出す手を、PSI能力で読めるですのよ。
 シャオは読心の能力者ですからね。
 で、あの瞬間、マリー、カイル、フレデリカの手が“チョキ”であることを悟ったシャオ。
 ここで勝つことはた易いけど、勝ってしまったらアゲハが大好きなマリーは悲しむ。
 マリーが大好きなシャオとしては、ここはマリーの悲しむ顔なんて見たくない。
 というわけで、シャオは1人で負けるパーを選択せざるを得なかったのです。
 そんなつらい選択をしてしまった耐える恋のシャオ。
 いや、自分もチョキを出してあいこにすることだって出来たはずなんだけどね(笑)。

>実はネメシスQが弱っているか、あるいは暴王の月の能力者を探す事が目的だったか

 おお、それは面白い着眼点!
 そのあたりの謎も、今回の鹿児島行きで明かされるかもしれませんね〜。
 楽しみです。
Posted by BOSS at 2009年06月08日 00:44
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