2009年05月23日

PSYREN‐サイレン‐の謎 その07 「薄明るいサイレン世界の夜」

 週刊少年ジャンプで連載中の漫画 『PSYREN‐サイレン‐』 の謎を追跡するシリーズ第7回。
 今回は、サイレン世界の夜の、謎の薄明るさについて考えてみたい。

 現時点での最新エピソードは 「CALL.71」 であり、そこまでの情報を元に考察を試みることとする。

過去の考察→序文 , 1 , 2 , 3 , 4 , 5 , 6

【ネタバレ注意!】




PSYREN‐サイレン‐の謎 その07
永遠の薄暮世界。サイレンの夜の謎


 CALL.20において、アゲハたちのケータイの時計が現代日本時間のPM7:55を指し示す頃、サイレン世界は薄暗くなってきていた。
 夜が訪れたものと思われる。
 だがそこで、雨宮が興味深いセリフを言っている。

「大丈夫 これ以上暗くはならないわ」


 これはどういう事なのだろうか。

 サイレン世界の空については、転生の日(リバースデイ)に地球を覆い尽くしてしまったあの謎の物体を考慮しないわけにはいかないだろう。

「得体の知れぬなにかが薄皮のように地球を包み
 地上に注ぐ太陽光が弱まっておる」(CALL.71)


 あのリバースデイに地球を覆い、全てを破壊しつくした謎の物体は、今も存在し続けているのだ。
 そのため、未来世界の空に、太陽や月や星が描かれたことは一度もない。
 だが、昼、太陽の光が弱められるのはわかるとして、夜になってもあまり暗くならず、薄明るいままというのはどういうわけだろう。
 謎の物体が、夜空一面をうっすらと発光させてでもいるのだろうか。
 それとも、地球の昼側から光を乱反射させて夜側を薄明るく照らしているのだろうか。


 難しく考えることはいくらでも出来るだろうが、シンプルに考えるならば、それは“白夜”であろう。

 白夜(はくや、びゃくや)とは、真夜中になっても薄明になっているか、または太陽が沈まない現象のこと。Wikipedia より)


 これは地球の公転面の垂直に対して、地軸が約23.4度傾いているから起こる現象であり、もしこの傾きが30度であったなら、白夜の範囲は90−30で60度以上の地域ということになる。
 つまり、現在サイレンのゲームが行われている愛知県方面の、緯度35度近辺が白夜現象を起こしているということであれば、地軸がなんと55度以上も傾いている可能性があると言うことになるわけだ。
 実に、現在の地球をさらに30度以上傾けた形となってしまう。
 だが、だとするならば、なぜそれほどまでにダイナミックな地軸変動が起きてしまったのだろうか。


 この疑問への答えはCALL.68〜69にあった。
 巨大隕石の衝突による衝撃である。

 2010年1月7日、直径150kmの巨大隕石“ウロボロス”が地球に衝突した。
 直径150kmと言えば、恐竜を絶滅させたと言われている隕石の15倍の直径である。
 地球衝突の衝撃がもたらすエネルギーは、シンプルな計算ならば(質量×速度の二乗)で求めることが出来るが、同素材の隕石であれば、直径が15倍ということは質量は3375倍
 ただし、その隕石のうち、実質地球に落下したのは表面の殻部分だけであったため、仮に落下部分を全体の10分の1とすれば、恐竜絶滅時の337.5倍
 一度ミサイルによって粉々に分裂し、分割して落下した場合は、一つの塊として落ちてくるよりもエネルギーが消失されているだろう。
 また、ミサイルの破壊エネルギーで巨大隕石の持っていた運動エネルギーも若干失われたはずではある。
 それにしても、充分なエネルギーが地球を襲ったことだろう。
 考えてみれば、このうちの大きめのカケラひとつで恐竜が絶滅するには充分だったはずなのだ。

 恐竜絶滅の際にも相当の衝撃があり、地球は自転軸を若干歪ませたというオカルトじみた説があるが、そのおそらく100倍以上のエネルギーであったのであれば、地球の自転軸の傾きを大きく変えてしまったとしても無理はない。
 ワイズがリバースデイのために呼び寄せた巨大隕石は、地軸の歪みをもたらし、気候の大変動というさらなる悲劇でもって人類絶滅の後押しをしたのではないだろうか。


 また、これはついでながらの考察だが、地軸が55度まで傾くようなダイナミックな衝突があったとするなら、地球の自転速度が変わることで一日の長さが変わってしまったことも考えうる。
 さすがに公転周期を変えるほどのエネルギーはないだろうから、一年間の総時間はほぼ変わらず、そのかわり一年間の日数が変わってしまったことはありうるだろう。

 さらに、地軸がそれ以前の傾斜方向そのままで傾き角が増加したとするよりは、いくらかズレた方向に傾く可能性のほうが大きいだろう。
 つまり、地軸の傾斜方向が変わることで、季節のうつりかわる時期が狂ってしまうのだ。

 だが、上記2点については作品中で大きな意味を持つことはないだろう。
 ネメシスQの“本体”にとっては、サイレン世界は間違った世界という認識であることは疑いの余地がない。
 “本体”にとっての正しい一年間の日数は365日だろうし、一日の時間は24時間であり、その時間単位は現代と同じものを使っているだろう。
 それゆえ、“本体”が 「10年前」 と言った時間は 「現代の時間での10年前」 に変わりはないはずなのだ。

 また、季節のズレは今のところあまり大きな意味を持たない。
 6月あたりが“白夜”であることからも、季節のズレはさほどではないことが伺える。
 それよりは地軸の傾斜が55度以上になってしまったことによる気候変動のほうが激烈な影響を及ぼしていることだろう。


 ところで、白夜が発生する地方では、白夜の半年後、あるいは半年前には24時間太陽がほとんど昇らない季節がやってくる。
 雨宮はこれまで、半年以上サイレンのゲームを繰り返してきた。(CALL.9)
 ということは、雨宮がゲームに入った当初は、もしかするとそこは、ずっと日の昇らない闇の世界であったのかもしれない。
 何も分からず、泣きながら薄暗い闇の世界をさまよっていたと考えれば、少女の恐怖はいかばかりであったか、想像に難くない。



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