ちょっとヒネくれていそうではありますが、王道バトル漫画らしい主人公。
アクションの見栄えがしそうです。
前半の感想は、
・【新連載】AKABOSHI
・ワンピ
・ナルト
・めだかボックス
・ブリーチ
・いぬまる
・トリコ
の7本でお送りいたします。
【新連載巻頭カラー】 AKABOSHI‐異聞水滸伝‐
『OVER TIME』 の天野洋一先生による、水滸伝異聞もの王道バトルマンガ。
水滸伝ネタで戴宗(たいそう)さんが主役ってことで、思わずジャイアントロボが観たくなっちゃったわけですが、同じ戴宗さんですよね?ってくらい見事に別キャラ。
いや、飄々としたところは案外似てる?
私は水滸伝は読んだことがなくって、梁山泊ってところに豪傑が108人も集まってなんかやる(笑)って位の知識しかなかったんですが、調べてみたところ、史実じゃなくってフィクションなんですか。
で、戴宗さんって戦闘員じゃなかったんですね!
これ、一番のビックリ。
ただ超人的に足の速い道士さんだったとは。
ジャイアントロボのイメージが強いもんだから切り込み隊長かなんかだと思ってたですわ。
とすると、天野先生もやっぱりジャイアントロボ観て戴宗さんを主役にしたんじゃない?(笑)
衝撃のアルベルト様が出てくる可能性もありますかね!(←モチツケ)
展開は、綺麗に王道バトルの第一話テンプレート。
悪いヤツラに牛耳られている集落があって、女の子が孤軍奮闘やってるんだけど裏目っちゃって、あわやというときに主人公がそれを助ける。
必殺技がドーンと決まって悪人退治完了。
主人公には大きな夢(使命)がある!ってな、ジャンプでは何度も繰り返し描かれてきた王道ですね。
その王道の中で、いかに独自の見せ方をするか、キャラを描くか、アクションを魅せるかが大切なところでしょう。
そういった意味では、今後期待できそうなんだけれどもとりあえずこの話ではインパクト不足?という感触があったのが正直なところ。
低血圧でやる気なさそうな主人公が、いざとなると物騒な革命家の本性を顕すインパクト。
可愛い女の子が1人頑張っていたんだけど、それが完全に裏目という悲しさ(これはナミさんのアーロンパーク編か!)。
摩擦熱で火を吹くボロボロの大剣アクション。
などなど、それぞれけっこういい所まで行っているんだけれども、ちょっとハートに届かない。
なんというか、今から凄い冒険が始まるんだぜ〜っていうドキドキワクワク感があまり感じられなかったような気がするのです。
まぁこの辺は個人的な感性の問題なので、面白い!って思った人もきっと多いと思いますからなんとも言えませんね。
そうか?って思った人は聞き流しておいてください。
しいて言えばって程度の話です。
画力、表現力ともに高いものがありますし、話もテンポよくまとまっていて読ませてくれます。
全般にレベルの高い新連載だと思います。
これから一体どういう展開をみせてくれるのか、この漫画の面白さは展開次第じゃないのかな〜と思いました。
『OVERTIME』 の頃は、感想を書いてなかったもんだからあまりよく読んでなかったんですが、なかなか話が前に進まなくって打ち切りになったような印象でした。
なので今度はガシガシ話を進めて行って欲しいと思います。
しかし、108人 か〜。
絶対覚えきれねぇ(笑)。
ONE PIECE
別エントリーにて。
NARUTO-ナルト-
ふむなるほど、長門はシャアだったのかと、妙なところで納得してしまいました。
父と母を殺されたことを、長門(シャア)はトラウマにもっていた。
そのトラウマを埋めてくれるはずだった弥彦(ララア)は、不幸にして長門(シャア)を守って死んだ。
それが新たなトラウマとして長門(シャア)をさいなみ続ける事になった。
長門(シャア)は弥彦(父ジオン・ズム・ダイクンとも兼任)の仇のために半蔵一族(ザビ家)を滅ぼすと、弥彦(父)の遺志を受け継ぎ、平和思想を実現するため、尾獣独占計画(アクシズ落とし)を決行。
人々に痛みを教えることで、世界を平和にしようとした(人類を宇宙に旅立たせ、地球に対し贖罪させようとした)。
だが、その長門(シャア)の虐殺行為は、かつて自らにトラウマを植え付けた惨劇と同質のものでしかない。
心のどこかで己を止めるものを求めている長門(シャア)は、そこでライバル、ナルト(アムロ)を必要とした。
だから、「オレの話を聞かせてやった 答えを聞こう」(こんな悲しみだけが広がって地球を押しつぶすのだ。(中略)アムロ、なぜこれが分からん!)
とまぁヨタ話はこのへんにして、今回で長門の回想が終わったようですが、かなり長門という人間を理解できた気がします。
これまで、長門の言いたいことは分かるものの、まったく理屈が通っていないような気がしていたのはこのせいだったのかと、今回で随分納得がいきました。
長門は、少年期のトラウマによって、精神的な 「ループ現象」 を起こしていたんですね。
ある種のトラウマを植えつけられた人間は、その原因の事件がまだ未解決状態として目の前で繰り返されているような精神状態になるそうです。
それも無自覚に。
そして知らず知らず、事件のときと同じような行動を繰り返してしまうことがあるのだとか。
長門にとって父母を奪った悲劇、弥彦を奪った理不尽は、いまだ未解決状態として脳内を占拠しているのでしょう。
長門が言っている痛みや憎悪とは、そのふたつの悲劇にほかなりません。
長門にとっては何を見ても何を知ってもトラウマを無意識に連想させるものであり、他の知識や発想は心を刺激しません。
つねに長門はトラウマの悪夢に悩まされ、それを解決することが世界の問題を解決することだと、それこそが至上命題だと無意識に勘違いしているのです。
長門は 「痛みや憎しみ」 が人類の最大課題であり、唯一の課題であるかのように錯覚してしまっています。
戦争や政治がもっと複雑なものであることは、長門自身の回想を見ても明らかです。
ダンゾウや半蔵が弥彦らを殺そうとした動機は、憎悪ではなく、既得権益を守ったり、より高い権力を得ようとする欲からのものでしょう。
そして弥彦が死なざるを得なかったのは、忍者としての非力さが原因であり、相手の意思を察知できなかったうかつさ、情報戦術の未熟さ、政治交渉力の不足が原因でしょう。
憎悪だけが戦いを発生させ、痛みを生む力学ではないことは、長門も充分学べるはずだったのです。
ところが長門はそうはできなかった。
それは自分の精神が、最初から 「憎しみや痛み」 に完全に囚われてしまっていたからだったのです。
自分をさいなみ続ける 「憎しみや痛み」 を解決することと、この世の悲劇を解決するのが同問題だと無意識に思い込んでしまっているのでしょう。
長門の思想は、そのトラウマループのおかげで間違いだらけであることに、自分で気づけなくなってしまっています。
「お前達大国の平和はオレ達小国の犠牲の上に危うく成り立っているだけだ」
その大国を滅ぼして平和を実現しようというのは、単に構図をひっくり返すだけで、自分の否定していることを自分でやろうとしているだけではないですか。
ペインが自分の尾獣作戦を正当化するのであれば、大国のその搾取体質も否定できるものではないはずです。
「この呪われた世界に本当の平和など存在しない」
戦争のない状態、戦闘状態が永遠に根絶された状態を 「本当の平和」 というのであれば、当然のことです。
「本当の平和など存在しない」 などと言うことで、逆に 「本当の平和」 などという幻想にこだわってしまっている事が伺われます。
どうも長門、かなりのロマンティシズム満点な少年期で精神がストップしてしまっているようです。
何度も言うようですが、平和と言うのはファンタジーではありません。
絶えず政治的に努力し、戦争を回避し、やむをえない場合には戦争でもって勝ち取るものに他なりません。
武力を捨て、戦わない世界を樹立したとしても、そこにはびこるのは武力を持ったならず者に過ぎません。
万民の平和というのは絶えざる努力なくしては手に入れられないものであり、その永遠に続く努力の過程こそが 「現実的な平和」 なのです。
長門が、止まってしまった精神状態でたどりついた結論は、圧倒的な武力で世界中の戦力を独占し、各国がおのずと戦争を起こさないよう抑圧することでした。
まさに、弥彦の言葉 「オレが神になる」 をそのままたどってしまったのです。
そう、失ってしまった父母の位置を精神的に埋めてくれるはずだったはずの、弥彦、つまり父の言葉でもあるのです。
失われた父の遺志を継ぐことで、長門は父を取り戻そうという考えに取りつかれてしまっているのではないでしょうか。
ここまで、まったくもって理解不能だった長門の言動、そしてどうやったらそんな大それた野望をもててしまうのか分からない、ありふれた悲劇(大変酷な言い方ですが)の回想を見せられてきましたが、どうもこれは少年期のトラウマ特有の現象なのではないかということで、私的には大きくうなづけるものがありました。
はた迷惑な話ではありますが、憐れな青年だと思います。
なるほど、それだけ精神的に傷をもつ人であれば、これだけ語れたことはすでにそれだけで癒しでもあったことでしょう。
人は自分の問題を他人に話すことで、かなり心の重荷を軽くできるものでしょう。
異常なほどのこの 「語りたがり」 は、トラウマゆえでもあり、自分でも意識していない自浄作用でもあったのではないでしょうか。
さてナルト。
このトラウマ持ちの患者相手に、いったいどんな返事をするのでしょうか。
「殺さねェ」 とはどういうことなのか、ちょっと意味がはかりかねます。
次週のフォローが待たれるところ。
考えてみれば皮肉な対立です。
片や、親を失ったトラウマで人生を狂わされた青年。
片や、元から親を欠如した状態から始まり、戦いの中で絆をつくり、ついに目の前の男との戦いの中で親との再会を果たしたばかりの少年。
思えばけっこう対照的でもあり、けっこう似てもいるのかもしれません。
そんなナルトだからこそ言える言葉を期待したいところなのですが、はたして。
【センターカラー】 めだかボックス
ふむ、黒神めだかは念能力者、それも強化系ですか。
怒ると紅茶が沸騰って(笑)。
しかし、人は何に対して怒るかでその人となりが表れると言いますが、めだかの怒りはちょっと興味深いものがありますね。
「他人の努力を否定する行為
がんばる人間の足を引っ張る行為
私は そういう行為が大嫌いだ!」
ということですが、なぜにめだかはそういうタイプの行為を嫌うようになったのでしょう。
めだかのキャラクターを想像するに、たとえば自分を否定されたり足をひっぱられたりしても平然としてそうな気がします。
圧倒的な能力、努力を努力とも感じないであろう完璧な才能をもってすれば、否定されようが足をひっぱられようが屁とも感じないのではないでしょうか。
むしろ自分を否定し、足をひっぱろうとする人間を根からの性善説で見て一喝し、諭して立ち直らせてしまうのではないかと思ってしまうので、いったいどうしてそこまで怒りを感じるのか理解しがたいものがあります。
これはむしろ、めだかは自分の事ではなく、善吉のことで怒っているのではないかと妄想。
善吉の努力を否定する行為、がんばる善吉の足を引っ張る行為をこれまで何度も許せないと感じ、怒ってきたのではないでしょうか。
そう考えるとすばらしいデレであります(笑)。
本能的に全力でデレておるのですよ、ここは(笑)。
まぁ、そんなしょーもない妄想。
全体的に作りやセリフ劇的には第一話ほどの鋭さはなかったものの、罪を憎んで人を憎まずという落ち着き方は綺麗な決まり方でした。
めだかのバカみたいな性善説には、ちゃんとその根底に人を信じるという美点、人間の大きさがあるのだよという結論は、前回の“めだか病パンデミック”のアホっぷりより、よっぽど腑に落ちる結論ですしね。
まぁでも、結局はこれこそが“めだか病パンデミック”のウイルスそのものなのかもしれないんですが(笑)。
そうそう、オチのマリー・アントワネットがよかった。
BLEACH
逃げろと言ってみたり切り落とせって呼び戻してみたり、ほんと砕蜂隊長は勝手じゃのー(笑)。
しかし、瞬時に死神を白骨化させてしまうほどの老化ブレス“死の息吹(レスビラ)”は強力ですね〜。
そもそも死神って1000年以上生きる長寿なんですよね?
ってことは、一気に数千年の経年劣化を起こさせる効果なんでしょうか。
こんなのにどうやって勝てばいいんでしょうか。
不意を討って近づいたって自動的にノロノロビーム状態になっちゃうでしょうし、遠隔から飛び道具で狙撃しても、途中で弾丸の速度が低下しちゃうんじゃしょうがない。
ほんと、時間操作能力はタチが悪い。
ほぼ無敵ですって。
こうなったら砕蜂も老化能力に目覚めてオラオラするしかないですね(我ながら意味不明)。
さて一方、せっかく先週いいところを見せたはずの日番谷くんは、いとも簡単に再逆転を受けちゃいました。
なんというか忙しい奴め(笑)。
しかし最後、これいったい何が起こったんですかね。
日番谷くんの氷を逆に水流にされちゃったってことかな?
まぁそれはいいとして、ちょっと気になったのがハリベルさんの髪型。
なんか急に浦原喜助さんに似てるように見えてきたんですが、もしかして血縁だったりします?
なんかもうスケットダンス効果ですかね、そんなこと考えちゃうのは(笑)。
いぬまるだしっ
「見た目は子ども!!
体は大人!!
そんな女性がタイプです!!」
上手い! 座布団一枚!!
つーか私もそんな女性がタイプです!!<聞いてねェ!!
トリコ
いきなり見開きで裸の男達がくんずほぐれつって、なにやっとんだーッて目を疑ってしまったわけですが、これはつまりトリコの中のグルメ細胞が、トリコ自身を食っているっていうことでしょうか。
なんという自給自足。
そしてそれは自給自足のみならず、さらなる進化をもたらしてくれるもののようです。
でも、さすがに緊急時のみの対処法らしく、5分以内に何か口にしないと本当にヤバイことになるようで。
いきなり何が起こったんだかワケがわかりませんが、なにやら凄いことがトリコの体内で起こり始めているようですね。
そしてリン、トリコに抱かれながら死ぬ。
そうか〜、やっぱり死んじゃったのか〜。
しかし最後はトリコに思いを伝え、口づけをもらいながらの死。
寂しくは、なかったでしょうね。
さてトリコ、リンの仇と怒りに燃えて、その肉体は次のステップへと進化したのか、いやましにパワーがみなぎります。
釘パンチは限界を超えて6連の域に到達。
あのスタージュンのGTロボを圧倒!
これはまさかのスーパーサイヤ人展開です。
スタージュン言うところの“オートファジー(自食作用)”とやらがとんでもない効果を生んでしまったようですね。
さぁしかし、敵はあの桁違いのスタージュン。
このまま勝てるとは思えないのですが、はたしてどうなるのでしょうか。
というところで感想は後半へ。
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長門=シャアのアナロジーもさることながら、平和論の下りが実に読ませます。
いい本を読んでこられたんですね。
これもジャンプから学んだ、とまで言われた日にはぶっとんでしまいますが(笑)
これからも頑張ってください。楽しみにしています。
ナルトは実はコミックスも持ってませんしそんなに深く読み込んでもいないんで、トンチンカンなことを書いているかもしれませんが、もしそうだったらご容赦ください。
平和論のあたりは、実はそういうことに対して少年時代に興味を持つきっかけをくれたのが、ガンダムの小説だったりします(笑)。
富野御大のお話はとってもためになりますです。
応援有難うございます。
これからも御贔屓に、よろしくです^^
TBありがとうございます^^
NARUTOの考察、とっても興味深く、ニヤッとしながら読ませて頂きました。
なるほど、納得!と思いつつ、スクロールして読んだいぬまるの感想に笑わさせて頂きました(笑)
また立ち寄らせて頂きますので、よろしく^^
楽しんでいただけたみたいで嬉しいです!
今後ともよろしくです^^
tom さんの記事も楽しく読ませていただいております。
これからもお互い、頑張りましょう!