表紙を飾るのは新連載 『めだかボックス』。
なんかちょっと週刊少年ジャンプっぽくない絵柄で買うのに抵抗を感じてしまいました(笑)。
前半の感想は、
・【新連載】めだかボックス
・ワンピ
・ナルト
・ブリーチ
・トリコ
の5本でお送りいたします。
【新連載巻頭カラー】 めだかボックス
原作:西尾維新、漫画:暁月あきらの新連載、めだかボックスがスタート。
入学したての一年生ながら、生徒会長に就任したパーフェクト超人娘・黒神めだかが、学園内のトラブルを一手に引き受け、その超絶的な行動力、神がかったカリスマ性でひっかきまわし、荒っぽく解決していくと言うストーリー。
あいかわらず絵は綺麗ですし話も読みやすい。
コミカルなムードもいいですし、お色気あり、アクションあり、印象的なセリフありと、色々取り揃えたお子様ランチな楽しさを感じました。
設定や人物配置は読み切り版ほぼそのままながら、作品の骨子部分をガラリと変えて、かなり印象の違う作品に仕上がってますね。
なんというか、登場するヤツラ、全員、病んでます(笑)。
なんでしょうかこの 狂った世界 は。
いやこれ、けなしてるんじゃなくってそれなりに楽しんでるんですが、読切に若干感じられた押し付けがましい説教臭さが、全員ことごとくコミカルに病気になることでオブラートに包まれたんですね。
黒神めだか会長は思い込み、『上から目線の性善説』 にドップリ染まった病気ですし、人吉善吉は 『めだか病』 。
悪人として登場したヤツラも結局 『めだか病』 にかかることによって改心してゆくと言う、なんとまあすばらしい世界なんでしょう(笑)。
どんな悩みもめだかに惚れりゃあ解決ですかい。
ナルトの世界にめだかを連れてきゃ、平和なんざ明日にでも実現できますって(笑)。
正しいとか正しくないとか、そこだけ聞くといささかカチンとくる西尾維新先生のちょっと疑わしい道徳観への危惧は、この“めだか病パンデミック”によってどうでもいいことにされてしまったわけです。
まことに楽しい正義の押し売り。
女神に恋しちまえば全て解決っていう、めちゃくちゃな荒療治ですが、それがこの世界の正義なのです。
このあたり、コミカルに描かれているから楽しいこの作品ですが、実はけっこうダークな内容ではありますわな。
「矯正してやる 強制してやる 改善してやる 改造してやる」
って、『時計じかけのオレンジ』 や 『未来世紀ブラジル』 とかとまったく同じ思想ですよ(笑)。
いやしかし、作品の底流に流れるそういう毒を、“めだか病パンデミック”というもうひとつの毒でもって強引に押し流すっていうのは、結構テクニカルな手法だなぁと。
今回のこの作戦には素直に感心させられました。
正直読み切りの時はいろいろと鼻につく部分があって好きにはなれなかったのですが、今回はこのブチ切れたバカさ加減に呆れてしまって、これは面白いと素直に思えました。
ところで、読み切り時にはわたし、作中のバイプレイヤー不知火半袖にやたらと反感を覚えまして、そのときの感想では以下のように書いておりました。
ちょっと長くなりますが抜粋しておきます。
コイツだけはわたしゃ〜許せない。
あの、人を小バカにした物言い、失礼千万な態度がそもそも嫌いなのですが、そこに最後は天罰が下るべきものなのに、最後まで何も沙汰なしとはどういうことか。
結果さえよければすべて許されるとでも言うのでしょうか。
私はそうは思えないんですよね〜。
人と人とが接するところに最低限の礼儀ももてず、あろうことか人を全否定するような態度をとるヤツは、漫画的にも悪役でしかるべきでしょう。
たとえその裏にどんな深謀遠慮があろうとも、人に失礼な物言いをするキャラには罰が下ってしかるべきです。
謝るでも何か損をするでも、オチを担当するでも何でもいいのですが、何らかの損な役回りがあってしかるべきところ、さいごまでケラケラ笑ってオシマイとは、読んでいるこちらは腹の虫がおさまりません。
人をなんだと思ってるんだコイツはという印象が、悪くすれば作者に向かうことになり、ひいてはこの作者は人を見下しているんじゃないかと思わざるを得なくなるのですが、どうでしょう。
私の考えすぎでしょうかね?
面白かったことは面白かったのですが、どーにもそのへんが納得のいかない後味の悪さを覚えました。(2009年10号感想より)
とまぁ、めずらしく私がネガティヴなことを書いていたわけですが、もしやこの意見が作者か担当に届いたのか、今回は半袖が会長の代打に立たされて恥をかくという、まさに私の注文どおりの場面が描かれておりました。
これはちょっとびっくり。
まぁ私が思いつくようなことはおそらく編集はとっくにお見通しだったのでしょう。
今後もこの方向性で行ってもらいたいと思います。
その反面、今回は半袖の毒が薄まり、むしろほとんどキャラクターの個性が出ていなかったわけですが、そのへんは今後出てくるんでしょうね。
ところで、善吉は結局なんなんでしょうか。
なんなんでしょうかって物言いも酷い言い草ですが、ラブコメ要員や解説役、一般人の視点役としてはわかるとして、今回の会長の業務に関しては、いてもいなくても何の違いもないですよね。
こいつがいなくっても、少なくとも今回は会長はな〜んにも困ってないんでないかい? と(笑)
会長を最も分かっているのは善吉であり、心配してくれるのは善吉だけである。
だから善吉が側にいてくれれば会長は全力を振るう事ができる。
そういう理屈はわかるんですが、もうちょっと善吉がいなければ会長も過ちを犯すことはあるとか、そういう場面が今後実際に欲しいところですね。
ただ単に心配だから、心配してほしいからってだけの関係では困りますわな。
しかし、ツンデレという面では、よっぽど善吉のほうがツンデレだと思うんだぜ(笑)。
ということで始まった新連載めだかボックス。
今後はどういった展開になっていくんでしょうか。
事件を次々解決していく人情系か、それとも善吉とめだかのエロ要素ありのラブコメか。
あるいは学園の裏に潜む巨悪を倒すとかいったようなバトル展開が待っているのか。
とりあえず読みやすく楽しい漫画のようなので、今後も様子を見ていきたいと思います。
ONE PIECE
別エントリーにて。
NARUTO-ナルト-
「ただ二人を守りたい どんなに痛みが伴う事があったとしても」
そう思っていた長門と、人質にとられた小南を守り、弥彦は死んだ。
つまり弥彦の思いも、結局は長門とまったく同じだったんじゃないでしょうか。
長門の手のクナイを握り、自ら死を選ぶことによって二人を守ろうとした弥彦の思いは、長門には通じなかったのでしょうか。
両親が死んだ時と同じだ
オレの出したかつての答えはクソ以下だと気付いた
ということは、弥彦の思いもクソ以下だということを言いたいのか。
長門はいったい何を考えて今に至っちゃったんでしょうね。
次週あたり、ようやっと長門の動機が語られそうです。
しかし、平和とは何か、答えを知りたいと言いつつエロ小説を書いてばかりいた自来也先生。
世界を平和に導こうとしつつも、忍宗の教えを説いて世界を回るだけの六道仙人。
もうちょっとさぁ、ちゃんと 政治 を勉強しようとかいうヤツはなんでどこにもいないのか(笑)。
【センターカラー】 BLEACH
おっと日番谷くん生きていた!
なるほど、氷の鏡でしたか。
おみそれしやした。
なんつーか、日番谷くんイコールすぐ負けるという印象が強すぎて、まんまと騙されてしまいましたな(笑)。
バラガンさんの能力が、時間を操るものだったことが判明。
こりゃ強すぎる。
ジョジョだったら立派にラスボス飾れますよ。
攻撃が途中でスロー化するということは、近寄れば近寄るほど時間の進み方が遅くなるとかそんなところでしょうか。
距離が1/2になるごとに、時間の進み方も1/2に。
アキレスと亀のごとく、攻撃は絶対に届かないとか、そんな理論能力だったら勝ち目はありませんわな。
しかもグレイトフルデッドの強制老化能力までついてくるとは。
これで No.2 だってんなら、No.1 のスタークはいったいどんな力なんでしょうか。
ラスト、バラガンさんが奥の手、帰刃でドクロ魔人に変化。
大斧状態でも充分勝てそうだったのに、さらにダメ押しといったところですが、先に奥の手を出してしまった形のバラガンさん、これは逆にマズイかもしれません。
砕蜂は、まだ最後の奥の手が残ってますもんね。
さぁ、これはどうなることやら。
ところで藍染さんたちはまだ紅茶タイム?
そろそろ紅茶で膀胱パンクしない?(笑)
トリコ
トリコの首がぁあああ!!
これは誇張表現なのか、それとも実際こんなに伸びちゃったのか!
これは絶対死んでますって。
しかしトリコの5連釘パンチが2発分だけかろうじて当たっていて、それがちゃんと効いていたというのはいい演出。
しっかり5連入れば、もしかしてもしかするかも?という希望だけは残りました。
倒れたトリコの代わりに、フレグランスバズーカをお見舞いするリン。
だがそれも簡単にかわされ、スタージュンの魔の手がリンの胴を貫く。
マンサム所長ならこれくらいの傷、酒さえかければ治っちゃいそうなもんですが、同じくグルメ細胞をもつらしいリンは大丈夫なんでしょうか。
アオリでは“死相”はリンだった!?と緊張感を煽り立ててますが、まだまだ誰が死ぬのか分かったもんじゃありません。
吹っ飛ばされたトリコはピクリとも動かず、肉の壁にもたれかかったまま。
この唐突に訪れた大ピンチ展開はいいですね。
いったいどうなるんでしょうか。
トリコが突っ込んだところが偶然ジュエルミートで、うまいこと復活&パワーアップ!とか、そういうことなら簡単なのですが。
あるいは外れたはずのフレグランスバズーカが、リーガルマンモスになにか劇的な反応を呼び起こすのでしょうか。
これは来週が待ち遠しい。
てなところで後半に続きます。
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今回の連載版も、正直言って最初このブログを読むまでは、「やっぱり西尾維新の変な価値観が出てて面白くない」という感想だったのですが、BOSS様の感想を読んで読み直してみると、普通にラブコメしてて面白かったです。
どうやら私は自分でも気づかぬうちに、いつの間にか先入観に囚われたアンチに成り下がっていたようです。反省しました。
いや〜、先入観って恐いですね。一度面白くない、いや「面白くないと思いたい」と考えてしまうと、その思いこみに支配されて、作品をフェアに見られなくなるんですねー。
他のアンチにも通じることなのでしょうが、ホントに今回は反省しました。
見直すきっかけになったのは、読み切りでは批判的だったBOSS様の感想が、今回は好意的だったからです。
私が一方的に影響を受けただけな訳ですが、自分の作品の見方を、見直すことが出来ました。ありがとうございます。
私は、批判的に感想を書くことのほうが珍しいので、あまり参考にはならないかもしれませんが、「否定的なことを書くくらいならそもそも書かない」を基本としています。
否定的な文章を書くことがダメと言っているわけではないですよ。
そういうサイトは世の中いっぱいあって、私なんかが書くよりよっぽど上手な文章はいっぱいあるから、私がそこに一筆くわえるまでもないという意味です。
加えるならば、私独自の解釈で誉める、私自身が楽しんでいる文章を加えたいと、そう思っています。
ただ、読切や金未来杯など、新人の作品の時のみ批判も入れて、できるだけ公平にというのがポリシーなのです。
あまり新人を褒めちぎっても気持ち悪いだけですし、説得力がありませんし、作家のためにもジャンプのためにもなりませんものね。
読切の 「めだかボックス」 は、その珍しい例外の中でもさらに厳しい例外にバッチリ入っちゃったってことだったんだと思います。
なので、今回のような個人的解釈で誉めるタイプのほうが、私のノーマルポジションだったりするので、特別私が先入観を持たずに公平な目で見ているとか、そういう上等な話じゃないんじゃないかなぁと思うのです(汗)。
…・・・とまぁ、つらつら書いちゃったのは実はなにやら面映い心地だったりするからでありますが(笑)、少しでもお役に立てたのでしたら、私もブロガーのはしくれとしてとても嬉しく思います^^