2009年05月02日

アニメ感想 シャングリ・ラ 第一話〜第四話

 グイン・サーガの無料配信をチェックしていたら目に止まりまして、ちょっと興味がわいたので観てみました。
 原作は、月刊ニュータイプで連載されていた池上永一の小説。
 近未来の熱帯雨林化した東京を舞台に、少女がブーメランをブン投げると戦車が切れちゃうっていう、そこだけ観たらオイオイってビジュアルなのですが、地球温暖化、二酸化炭素排出権や炭素税、企業や国を玩具にするマネーゲーマーなどなど、現代の話題に興味を持つタイプの大人ホイホイアニメでもあるようです。




「地球温暖化」の影響で近未来の「東京」は熱帯都市へと変貌した!一面の森となった東京で、特権市民はタワー状の積層都市アトラスに住み、庶民は地上でスコールと地盤沈下の脅威におびえ生活していた。危険なジャングルと化した森で武装ゲリラを率いる18歳の主人公、北条國子は、誰もが幸せに暮らせる未来を手に入れるため、カーボンファイバーでできた巨大ブーメランを手に、庶民を置き去りにした一方的な“森林化”を進める政府軍に対して真っ向から戦いを挑む!
公式より)



 BIGLOBE の無料配信で観ました。
 映像や音楽がなかなか綺麗だったんで、PC の小さい画面と劣悪な音楽環境で観るのはちょっと勿体無かったかも。
 第4話で若干絵が崩れてきた部分はちらほらあったのですが、全体に絵のクオリティは高いと思います。


 第1話でヒロイン・北条國子の登場、アクション、軍とレジスタンスの対立を描き、第2話で熱帯雨林化した東京を、第3話で特権階級が住む積層都市アトラスをと、順に背景を描いていった感じの立ち上がり。
 國子のいるレジスタンス集団 「メタルエイジ」 と、それと対立する軍の他にも、謎めいた幼女巫女に導かれた集団や、天才少女マネーゲーマーなど、登場する勢力は多数。
 さらに第4話では5つ目の勢力が登場したのかどうなのか、なにやら複雑な勢力図が描かれてゆきそうな雰囲気です。
 これが協力したり敵対したり、時に手を結んだり裏切ったりと言った感じになるとしたら面白いかもしれませんね。


 主人公の少女・北条國子がエネルギッシュですがすがしいのが好印象。
 とにかく考えるよりは走り出しちゃう特攻娘というのは、主人公として頼もしい限りです。
 時に壁にぶつかり、時に失敗し、そういうのを乗り越えて頑張って何かにたどり着く主人公ってのは、物語を強く引っ張って行っていくだけのバイタリティを持っていますよ。

 第1話冒頭、出所のシーンがとにかく印象的。
 晴れ晴れと自分の出所をまわりの囚人達に宣言すると、囚人全員からの歓呼の大合唱。
 まるで英雄扱いです。
 これは第1話以前に、飛びぬけたカリスマ性を発揮するような凄いドラマがあったっぽいな〜と思わせるインパクトがありました。
 残念ながら現在のところ、アニメ本編ではそのカリスマ性は発揮されていない様子なのですが、今後の國子の活躍が期待されますね。


 しかしこの物語、主要人物がことごとく女性なんですねぇ。
 主人公は女子高生。
 パートナーは男ですが、これはオカマでむしろ精神的には誰よりも立派な女性。
 現在のところ敵である軍を統括するのはSMクイーン的女王様。
 その軍と同じアトラス側にいる、なにやら怪しげな神道的集団で独裁者的に振舞うのは幼女巫女。
 炭素経済を巧みに操り、詐欺的取引で各国を手玉に取るマネーゲーマーは、まだぬいぐるみで遊ぶような少女。
 國子の属するメタルエイジの現行トップは國子の祖母ですし、実に男の影が薄いアニメなんですね。

 男と言えば、SMクイーンの配下は男しかいないのですが、これが美形揃いでなにやらボーイズラブ的あやしげな世界。
 軍隊は男世界ですが、そこの重要人物らしい青年は國子のヒップアタックを喰らって 「水玉でした」 じゃねーよ!(爆)
 またメタルエイジも主要構成メンバーは男ですが、放っておくと危ないことばっかりやってしまいそうな考えなし。
 不当格差社会を是正するためには、アトラスを破壊するしかないと考えるような短絡思考です。
 どこもかしこも、じつに頼りない男達ばかりです。
 この混乱した世界で、ちゃんとひとつの勢力を動かしていけるだけの男はひとりとして出てこないのですね。

 単に女の子がいっぱいいたほうが見た目がいいでしょ?っていうことなのかもしれませんが、この男たちのヘタレ具合を見ていると、これは男的価値観の否定かと思えてきます。
 男的価値観によって作られた消費型社会は破綻をきたし、無計画に排出されたCO2によって世界各国は熱帯雨林と化してしまったこの時代。
 すでに男たちは、世界の担い手としては失格者となってしまった。ここは、そんな男たちの敗北後の世界なのではないでしょうか。
 まぁ、原作を読んでいないのでそのへんはなんともですが。
 そんな印象を受けましたね〜。

 しかし、かわりに世界の担い手となった女たちも、結局は男たちと同じ事をやっているというのが現状。
 わがままに独裁者を気取り、特権階級だけがこの世の春を謳歌する不当な格差社会。
 地球温暖化を改善するために取り入れた炭素経済も、結局は架空経済の道具と堕ちて一部のマネーゲーマーの玩具となり、実質炭素は減らずじまい。
 この矛盾だらけの世の中に、國子はいったいどんな答えを見つけることができるんでしょうか。
 なにか胸のすくような気持ちいい答えを期待したいところなんですが、この物語の行き着くところはそういうところではないんですかね?
 引き続き、物語の行く末を見守りたいと思います。


 ところで、今初めて知ったんですが、國子 18歳だって!?
 いや驚いた。
 14〜5、行って 16 かと思っていました。
 そんな発育にはぜんぜん見えなかったもんだから(笑)。
 なんて言ってると雨宮さんとフレデリカのダブルパンチを喰らうだろうな(爆)。



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posted by BOSS at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ・アニメ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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