
超大河ヒロイックファンタジー、グイン・サーガの第2話。
BS2 での放送ですが、見られない人や見逃しちゃった人は、Biglobe で今週いっぱいのみ第1話の無料配信をやっておりますので是非。
Biglobe では今後も毎週1話ずつ、無料で配信してくれるみたいです。
また、無料配信期間が過ぎたけど、オレはお金払ってでも観るぜ〜っ!ていう猛者は、NHKオンデマンドで1話あたり 210 円払って観られるようです。
過去感想 → 1
【ネタバレ注意!:未来の話のネタバレはしないよう書いてますが、過去放送分のネタバレはしています】
■オープニングがついた!
第1話では開始からいきなりドラマが始まったので、2話目で初めて観ることになったオープニング。
これはいいですね。
格調あり、雰囲気あり、壮大なスケールとロマンを感じさせるいい曲じゃないですか。
サントラほしーっ(笑)。
映像面も満足。
グインとイシュトヴァーンはかっこええし、アムネリス(金髪ボインのひとね)は目を奪われる美貌。
さすが中原一を争う美女です。
またマルス伯(青い鎧の壮年の人なんで、たぶんマルス伯でしょう)がハンマー系と思われるポールウェポンをぶん回して、パワータイプの渋いおっさんになってるのが素敵すぎ(笑)。
うん、マルス伯にピッタリ。監督よくわかってるぜ〜。
主に5巻までの辺境編のメンバーが画面を飾りましたが、話が進むに連れて絵は変わっていくんでしょうね。
それも楽しみ。
はたしてスカールさんやリギアさん、ヴァレリウスやカースロンの出番はあるのでしょうか。
■謎のコイン
立ちふさがるモンゴール兵に、グインだけならなんとかなったでしょうけど、子供達がいては降参せざるを得ない。
ここのところ、モノローグなのか口に出してるのかちょっと区別がつきにくいのが仮面ゆえって感じですね。
ちょっとこの先工夫が必要かもしれません。
ところで今回、ちょっと驚いたのがここ。
グインの脳裏をかすめた銀色のコインのイメージ。
これはいったいなに?
実は原作を読んでる私も知らないブツだったりします(笑)。
アニメオリジナルの要素が早くも出てきちゃいました。
ここでは女性の肖像がレリーフとして描かれたコイン。
後半で、灰色猿と戦っているときにももう一度出てきますが、そのときにはコインの裏側がうつり、そっち側はグインのレリーフでした。
これはいったい何なんでしょうね。
記憶の戻らないもどかしさ、ちょっとしたはずみでふっとよぎっていくイメージっていう、記憶喪失者の苦悩みたいなものを表現しているのだと思うのですが。
もしかするとこのコインの秘密がなにか今回アニメ版独自のクライマックスをほのめかしているのかもしれませんね。
原作を知ってる人でも先を楽しみにできるサービスなんでしょうか。
これは面白い試みです。
■ヴァーノン伯爵
スタフォロス城へひきたてられていくグインと双子たち。
リンダがやっぱりいい子ですわ。
自分こそ捕まって処刑されるかもしれないっていうのに、グインに対して、関係がないのに巻き込んでしまったことをお詫びしたいと言うんですね。
なんてできた子供なんでしょう。
ついさっきは 「これは夢よ」 なんて泣いていたのに。
思わず惚れ込んでしまいそうです(笑)。
ヴァーノン伯爵とのご対面でもリンダとレムスが綺麗な対比になっててよかったのですが、驚きは ヴァーノン伯の魔術!!
燭台をドロドロに溶解し、さらにリンダに波動攻撃!
これは物理的なダメージというより、精神攻撃みたいなものでしょうか。
原作にないシーンで衝撃を受けたのですが、それ以上にこの一連のアクションがめちゃめちゃかっこよくてシビレた!
ヴァーノン伯の力強い魔道放出、リンダの悲鳴、そこに割り込むグインの大咆哮!
気迫で魔道の力をかきけすと、すかさず回し蹴り!
ヴァーノン伯は飛びすさって回避し、後ろの蝋燭が風圧でかき消される。なんという大旋風!
と、そこに割り込む謎の剣士!
シャキーンとグインの咽喉元に剣をつきつけ、グインを制止するとやたらとかっこつけて剣を鞘に収める。
いや〜、なんかこのシーンやたらと気に入りました。
ヴァーノン伯のワイヤーアクションかよってな派手な跳躍と、重量感にあふれる着地もかっちょいいし、グインの迫力満点の大怒号もよかった。
また、アニメオリジナルと思われる謎の剣士も妙に印象が強いですしね。
これは原作をいい意味で改編してくれてるな〜と。
制作の自信に溢れたパワーをいきなり見せつけられた感じがして気に入りました。
しかし、ヴァーノン伯を魔道士にしたのは、私は楽しいしいいと思うんですが、原作考証の田中さん的には大丈夫なのかな?とちょっと心配に。
少しだけネタバレしますと、原作では魔道士には 『魔道十二ヶ条』 というの厳しい掟がありまして、魔道士が一般人に力をふるうことには何重にも規制がかかってるんですね。
ヴァーノン伯は十二ヶ条に違反する黒魔道師なのかな。
黒魔道師を雇うって、モンゴールとしてもけっこうリスキーだと思うんですけどね、どうなんでしょう。
まぁ、どっちにしろ黒伯爵の悪名がさらに上がるのだけは間違いないでしょうね。
さてしかし、やたらと身体能力の高そうな黒伯爵でしたが、その仮面をかぶっている理由や正体も、原作と一緒なんでしょうか。
このあたり、ちょっと変えてきてそうですよね。
これまた楽しみです。
また地味に第三隊長がいい味出してますね。
渋さが自然で、こういう脇キャラって好きなんですよ。
■ガブールの灰色猿
第一話の“埋めちゃったチョップ”や“フォレスト・ファイアー・パンチ”があるだけに、今度はどうなるかと思ったら、いやいやグイン、やっぱり人間じゃないですね(笑)。
跳躍すれば数メートル。
はるかに巨大な灰色猿をつかんでジャイアントスイング!
叩きつけ、叩きつけられて岩が砕け散るドラゴンボールかよ!ってな大格闘でした(笑)。
いやもう行けるとこまで行っちゃってください。
気にする人はリアルじゃないとか言うでしょうけど、グインの超絶的な戦闘能力を表現するにはアニメはこうするべきでしょう。
やっぱり派手なほうが見栄えして面白いですしね。
むしろ後々になってスケールダウンしないよう、どんどんインフレ気味にして欲しいです。
まぁインフレしすぎも困りますが(笑)。
下手にリアル路線にもどられちゃ、第1話のグインのパワーとか、モンゴール兵の動きとかはなんだったの?ってことになっちゃいますもんね。
とりあえず次に来ると思われる、謎のあの剣士との戦いが楽しみです。
初のチャンバラはどう演出してくれるんでしょうか。
また、この戦いはバックの 「グインのテーマ」 が無性にテンション上がりました。
オープニングに流れた曲ですが、劇伴としても雰囲気満点で盛り上がります。
すっかり耳に残ってしまいましたよ。
それと、トーラスのオロがとっても好青年でいいですね!
あらためて思ったんですけど、義憤に駆られたのか熱くなったのか、英雄の危機に剣を投げ入れる敵兵って、ものすごい勇気ですよね。
オロって一般兵ですけど、まばゆいような英雄の心を持っていますよ。
やっぱオロはかっこええ。
■イシュトヴァーン登場!
ここで、なんとイシュトヴァーン登場!
アニメオリジナルの展開ですが、ナリスと違いこちらは本ちゃん登場!
灰色猿との戦いの舞台は、原作ではたしか砦の地下の暗い闘技場だったはずのに、どうしてこんなに明るい健康的な場所なんだろうと思いましたが、なるほど、イシュトのためでしたか。
闘技場に連れてこられたイシュトがふと見上げると、そこに光を浴びてまばゆく輝くリンダの姿。
「オレの……光の公女……! まぁさかな」
すでにとなりのレムスは眼中になし、とかはまぁどうでもいいとして(笑)、なるほど、この出会い方は運命的でいいですね。
むしろ原作よりこっちのほうが正解って思えちゃいます。
のっけからイシュトらしいふてぶてしさも発揮。
囚人らしい態度なんてカケラもなし。
人を食ったような口ぶりでヴァーノン伯も 「変態」 呼ばわりだし(一瞬 「延滞」 って聞こえて、給料ケチられたのかと思ったw)、異形のグインと決闘となっても驚きこそするものの慌てず騒がず。
自分の口から名乗りをあげたがる我の強さはいかにもイシュトヴァーンでした。
いいですね〜。
声もイメージ通りでしたし、これからのイシュトの数々の見せ場が今からとっても楽しみです。
さぁ、グインとイシュトが決闘なんて、なんという最初からメインディッシュ!なヒキでしたが、来週どうなっちゃうんでしょうね。
どうにかしてうやむやにするのか、それとも形だけでもイシュトをボコるのか(笑)。
いや、逆にグインが負けたフリをするってのもアリでしょうか。
オリジナル展開を細かく入れてくれると、原作ファンとしてもどうなるんだろうっていう楽しみがありますね。
■改編、再解釈どんどんヤレ!
今回早くもコインやヴァーノン伯の魔道士化、イシュトと決闘などなどオリジナルの要素をいくつも散りばめてきたアニメ版グインですが、こういうことはどんどんやって欲しいと思います。
そりゃ“原作原理主義者”はふるい落とされることになるでしょうけど、それくらいやらないとアニメにする面白さがないと思うんです。
「原作なんて」 って原作ファンが言うのもおかしいですけど、「原作は所詮原作」 ですもの(笑)。
原作の挿絵みたいな忠実なアニメを観させられても退屈になっちゃうんじゃないでしょうか。
そりゃたしかに原作そのままの 『ハリー・ポッター』 みたいには楽しめると思いますが、わたしはグインではもっと野心的なものを観たいですよ。
原作を消化して身に変えて、より大きく成長したものだったら、別物になってたって私は面白と思う自信があります。
アニメとして面白く、そしてグインの本当に面白い中枢部分をしっかり面白く伝えてくれるのであれば、どんどんやってくれていいと思うのです。
そしてその中枢部分だって、再解釈はやってくれちゃっていいのです。
グイン・サーガの中枢部分は、キャラクター群像劇であり、それぞれの運命の変遷、葛藤、成長、悪化(笑)、栄華、転落、誓いや離別や和解といった、悲喜こもごもの数奇な人間ドラマだと思うのです。
そこを再解釈して面白くする事だって出来ると思うんですよね。
なにをやったってアニメとして面白ければいいんです。
要は、監督の表現したいものを表現してくれればそれが一番だと思うのです。
それこそアクション・シーンが派手になるのは、アニメ作劇上の手法として効果的だと思いますからどんどんやれと。
次はいったいどんなグインの絶技が飛び出すのか、もうこっちはワクワクして待ってますよ(笑)。
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ものすごい意味深な描写のくせに原作でも回収できてない伏線のひとつ
すっかり記憶からスッポリ抜け落ちてまして、実は言われた今でもほとんど思い出せませぬ(笑)。
もしかして、それを元ネタにしているシーンなのかもしれませんね〜。う〜む。
しかし、原作未回収のネタがそんなとこにもあったのか。
栗本先生覚えてるかなぁ〜(笑)。