謎の世界と現実を行き来するサスペンス・アクション・コミック 『PSYREN ―サイレン―』 第5巻の感想です。
過去感想→ 1 , 2 , 3 , 4
【ネタバレ注意!】
表紙はオレンジ系でカブト。
顔色悪いし目が怖いし。
後ろにアゲハもいますが、なんかこのふたりもBLが匂うんですよね〜(笑)。
岩代先生も好きなお人だ。
なんといっても冒頭の 子供達の惨劇。
この衝撃はないですよね〜。
アゲハの怒りもごもっとも。
こんなことがあっちゃあいけませんって。
ここへきて強烈な動機がくわわりましたね。
アゲハたちはなんとかしてこんな未来を起こさないよう、現代で歴史を動かさないといけません。
それがこれからの重大なテーマになっていくんでしょうね。
未来の世界崩壊を防ぐという大命題よりも、これはもっと分かりやすい身近なテーマです。
たしかにこのほうが感情移入しやすいかもしれません。
昔のマンガなら 「世界を守るため」 で盛り上がれましたが、今の時代は 「大切な誰かのため」 でないとノリが悪くなるのでしょう。
どっちがいいとか悪いとかじゃなく、そういう時代なんだと思います。
しかし先生もお人が悪い。
あれだけアゲハと子供達の微笑ましい交流を描いておいて、こうくるんですからたまらないじゃないですか。
思わず頭をガツンとやられたようなショックを感じましたって。
それはそれとして、マリーのオシリばっかり追ってるカブトのおじき……このロリコンめ!!(笑)
まぁあんな服もどうかと思いますけど!!
アレはなんですか?
フレデリカが罰ゲームで着せたんですか?(笑)
シェルター内をもうちょっと詳しく調査したいところですが、そこにワイズのひとり、ドルキさんが登場。
もっと探せばいろいろ分かることもあったかもしれませんが、そうは問屋が卸しませんね。
しかし、他でもない、そのドルキさんの口からすばらしい情報が飛び出しました。
この世界は、2018年の6月も終わる時……つまりアゲハ達の時代から 10 年後!
ちょっと意外なくらい近い未来だったんですね。
こんだけ荒廃しまくってるんですから、100 年くらい経ってるものだと思ってました。
ってことは、もしかするとこの時代に生き残ったアゲハたちと、現代のアゲハたちが共闘する、なんてこともありえるわけですよね。
10 年後の雨宮さんがどうなってるかなんて、すっごく気になるんですが(笑)。
バトル編は、まずは雨宮さんが魅力爆発。
「誰がイカレ女よこのトカゲ」
のアルカイック・スマイルは大迫力。
一応雨宮さんもイカレてると言われると気にするんですね〜(笑)。
新武装 「M・J:“凶気の鎌”(マインドジャック・インサニティ・サイズ)」 もイカレたデザインで最高。
リストカットを連想させるカミソリ風の刀身とか、物騒極まりないキリ状の刃先とか。
どこからどこまで雨宮さんにぴったりです。
さらに、やられたとみせかけてグッチャグチャに弄ばせておくペテン師ぶり。
血まみれで微笑むところなんてもう最高!
「あんなに玩具みたいに玩んどいて
冷めたら随分アッサリじゃない」
なんてエロチックに挑発してみたり、いやもう雨宮さんの歪みっぷりはたまらんですな(笑)。
「体から煙が出てるけど大丈夫?
フフフ 私 あなたの核をちゃーんと真ッ二つにできたみたい」
なんて上品ぶって笑ったかと思えば、
「下衆として生きるくらいなら
イカレてるほうがまだマシよ」
とカッコよくキメ台詞!
つか、イカレてること全肯定かい!!(笑)
5巻も雨宮劇場、最高でした!
一方ヒリューくんはやっぱりヒリューくんで、結局いいところなし。
朧はあいかわらず怖い一面を覗かせて、やっぱりコイツ、将来は裏切りそうだなァ〜と。
まだ今はアゲハに興味が行っていてこちらについていますが、もしアゲハが朧のおめがねにかなわなくなった日には、ワイズのほうに寝返っても少しもおかしくないですもんね。
で、ようやっとカブトが覚醒。
その能力は“脅威”を事前に察知できる“幻視(ヴィジョンズ)”。
予知系トランスの限定的能力のようです。
これでパーティは、スピード+バースト、パワー+バースト、スピード+トランス、万能+回復役、レーダー役の、なかなかバランスのいいメンバーが揃ったわけですね。
レーダー役がライズもバーストもなんにもできないというのがかなりのウィークポイントとなりそうですが、しかしそのぶん、そこを守るというところがこれからのバトル展開の醍醐味ともなりそうです。
そしてそのカブトは、アゲハのためにオトリとなることを買って出る。
どうやらカブト、かなりアゲハに信頼を寄せたようですが、いや〜アゲハもてもてやのー(笑)。
朧のみならず、カブトも篭絡して両手に花状態ですか(笑)。
どうなっちまうんだこの漫画!<考えすぎ考えすぎ!www
ついにアゲハの新必殺技が炸裂。
暴王の月を改良した、3段変形技。
投擲し、レーザーのようにそこから射出し、さらにビームサーベルを振るように切断する、凶悪な3回誘導技。
こりゃえげつない。
ある程度の出力低下はいなめないでしょうけど、狙いを絞ることも出来そうですし、なにより仲間を巻き込まないで済みそうです。
しかし、主人公の必殺技が射撃タイプってのもめずらしいですね。
手加減不能の一撃必殺技ってのは実にアゲハらしいですが、これはちょっと物語としては使いにくそう。
岩代先生の腕も試されているところじゃないでしょうか。
で、ドルキさんを倒したところでさらに強敵出現!
ワイズ第三星将シャイナ。
ドルキさんは第五星将で、しょせん下っ端でしたというベタな展開ですが、そうこなくては困ります。
これからのサイレン・ドリフトは、こいつらとの直接対決がメインとなっていくんでしょうね。
しかし、アゲハたちにとってみれば、実はこいつらとの戦いは主目的どころか、はっきり言ってどうでもいいことです。
ここでワイズを倒したところで、なんの得もないんです。
すくなくともアゲハにとって大事なのは、あの子供達が全滅した未来を変えることなんですよ。
その未来を変えるヒントがワイズとの戦いで掴めるなら、喜んでアゲハも戦うでしょうけどね。
とにかく生きて現代に戻って歴史を変えること、それがこれからのゲームの主題となっていくんじゃないでしょうか。
ラスト、次々とワイズの星将が登場。
いかにも剣豪な第二星将ジュナス。
ロリっ子科学者、第四星将カプリコ。
そして豪快なのか繊細なのかよくわからない、第一星将グラナ。
なかなか人間臭くてちょっと憎めない奴らじゃないですか。
あまり憎めないもんだから、こいつらと殺しあうって事がピンと来ないくらい。
もしかして、和解して共闘するなんてこともあるんじゃないでしょうか?
いや、あのドルキさんだけはそんなこと絶対ないんでしょうけどね。
しかしワイズの中でも 「さっさと死ねばいいのに」 なんて、扱いの酷いドルキさん。
ちょっと哀れな気がしてきました(笑)。
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