2009年02月26日

コミック感想 GANTZ 25

 理不尽なサバイバルゲームに巻き込まれた若者達を描く SF アクション・ドラマ『GANTZ』。
 果てを知らぬかに見えた戦いにもいつかは終わりのときが来る。
 あの壮絶を極めた大阪編が、ついに、ここに完結!!

過去感想→1〜3 , 4〜6 , 7〜9 , 10〜12 , 13〜15 , 16〜18 , 19 , 20 , 21 , 22 , 23 , 24

【ネタバレ注意!】




 大阪編で、ついに己の強さのラストピースを見つけた風。
 その目の前でタケシの命が風前の灯となる。
 彼が燃え上がるには、これ以上ないお膳立てです。
 しかし、その風が、ぬらりひょんを前に怖気づいてしまう。
 あのバトル狂いの風でさえ、彼我の力の差の前には恐れる気持ちが沸いてきちゃうんだなぁとちょっとびっくり。
 しかし、恐怖を振り払うために笑い飛ばすというのもまた風らしいじゃないですか。
 笑うってのは元来威嚇行為そのものなんですってね。
 歯を見せて相手を脅かす行為が、笑うことの原点なんだそうです。

 それを見抜いている、ぬらりひょんの 「ほッ 怖いのか」 と言う言葉を合図に、バトル開始。
 このぬらりひょんの姿がまたやたらと気持ち悪い。
 アゴがちぎれ、肋骨が飛び出て指がひん曲がってもまったく気にしない。
 しかもそのうえ自ら腹を裂いてハラワタを見せつけ高笑いする狂気っぷり。
 肉体へのダメージ自体がそもそも意味がないのだよと言わんばかり。

 さらに変形を続け、肩から頭が出たり突然胸から足が生えたり。
 格闘技をする人間にとっては、相手は頭がひとつで手足がふたつずつっていうことを大前提にして物事全てを組み立てているでしょう。
 ぬらりの攻撃は、その大枠をふっとばすことです。
 生えた人体からさらに人体が生え続け、怒涛のように攻撃が繰り出されてしまいに無数のぬらりにとりかこまれている風。
 さすがですって。
 よくぞこんな攻撃にさらされながら生きている。

 それを見ている外野状態の桜井や山咲たち。

 風さん あなたは本当に
 本当にすごい…人だ………


 って! オイ、お前たちも攻撃しろっての!
 君ら東京チームの最大の強さは結束だったはずでしょーに!
 あの一丸となってオニ星人を倒したときの、あの輝きはどうしたんだ!
 一人一人バラバラに行動してたら、大阪チームの二の舞ですって。

 大阪チームはあれだけ個人個人が強かったのに、なんで今このような惨憺たる有様になってしまったのかと言われれば、それはもうチームワークのなさが最たる原因でしょう。
 東京チームへのアンチテーゼとして示された大阪チームの敗北を前に、東京チームはなお一層自らの結束を強めなければいけないときなのに。
 これはやっぱりリーダー不在が大きいのかもしれませんね。

 かっぺ星人編からオニ星人編まで、どんなピンチでも皆が挫けないよう支えてきたのは玄野だったんですよね。
 今では形の上ではレイカがリーダーですが、レイカにそこまでのリーダーシップがないのは明白です。
 今回保身に走ってしまったことはさっぴいたとしても、いざというときの決断力に欠けていることがとても痛いのです。
 そのよい例が、今回大阪編中盤で、エリア境界ぎりぎりで東京チームがぬらりと初遭遇した時でしょう。
 合図でいっせいにぬらりの頭上を飛び越えようという判断まではよかったのですが、その後皆がばらばらに行動してしまい、レイカの指揮力の低さをあからさまにしてしまいました。
 あの場面で全滅を逃れられたのはひとえに坂田師匠の尊い犠牲があったからです。
 むしろ師匠のほうがリーダーに向いていたのかもしれませんね。

 風、回想パワーを使ってスーツをフル稼働。
 全力の鉄山靠〜〜!!
 あれだけいっぱいいたぬらりをほとんど粉砕。
 このスーツって不思議ですよね。
 明らかに人の心の力をパワーに変えています。
 特に誰かを守りたいという熱い思いがあるとき、本当の力を発揮できるような気がしますね。

 残った数体のぬらりを、加藤、桜井、山咲が射撃。
 やっと動き出した仲間達。
 そうですよ、最初からそうすればいいんですって!

 ついに最後の鉄山靠が決まり、すべてのぬらりを粉砕した風。
 しかし、地獄は終わらない。
 無情にも、ぬらりはさらに変形して立ち上がる。
 その姿は“いかにもラスボス”という風格。
 なんでしょうねこの威圧感というか“これまでと違うぜ”っていう迫力は。
 全身が人体解剖の標本のようなむき出しの骨格と筋肉で、頭部はヘビメタのような凶悪な頭蓋骨。
 まさに 『魔神』 と呼ぶにふさわしい風貌です。 

 完全燃焼した風も、さらに自分を奮い立てて襲い掛かる。
 しかし、もうすでに世界そのものが違う。
 子供をあしらうように、相手にすらしない魔神ぬらり。
 さらっと繰り出したパンチが風のアゴにヒットし、風ダウン。
 これは完全に脳を揺らされましたね〜。
 眼球運動が痙攣を起こし、足腰が立ちません。
 さらに驚いたことに、あんな簡単なパンチひとつで風のスーツがオシャカになってます。
 恐るべし魔神ぬらり。 

 ところでこのぬらり、左胸部に心臓がむき出しになってるのはなんなんでしょうね〜。
 とってもゲーム的に 「弱点ですよ〜。ここに攻撃するとダメージ入りますよ〜」 って感じに見えて気になってしょうがないんですが(笑)。
 とりあえず風にはここにワンパン入れてみてほしかった。

 このへんのセリフがまさに読者の気持ちを代弁しまくってて面白い。

「終わ…ら…ないよ
 終わらないよこんなの」


 って桜井から漏れでたうめき声はまさに読者の代弁(笑)。
 そして、ぬらりの言葉もまた、

「ふ――っ もう… ふ――っ ふ――っ 
 ふ――っ あきた……


 って、これは作者の代弁でしょうか!(爆)
 そりゃ〜ここまで地獄巡り描きまくれば飽きもしましょうって!(笑)
 いいかげん読者もそろそろぬらりを倒してくれ〜と悲鳴を上げそうです。
 ヒントとしてはすでに 「意識の外からの攻撃」 というのがありますから、風には悪いですが風の熱い正面からのラッシュは単に普通の攻撃は無効ですってことの再確認に過ぎなかったわけですよね。
 いや、もうひとつとても大事な役目がありました。
 それはぬらりに 「飽きさせる」 という効果。
 それがなければ単に全員一掃されていたかもしれませんものね。
 気分屋のぬらりひょんで本当によかった。
 というか、気分屋ってところがぬらりひょんらしいですよね。

 ぬらりひょんとしては、飽きたってのも正直なところでしょうけど、そろそろ自分の弱点に気づいたっぽい岡のことが気になったのかもしれません。
 またあのようなダメージを受けることだけは避けたいと考えるのが自然ですものね。

 なんにせよ、ぬらりが立ち去ってくれたことで一息入れられた東京チーム。
 全員が当然逃亡しようと言う中、1人まだ戦おうと言い張る加藤。

「まだ息のある人間が何人かいるんだ!!

 俺達がやるしかないんだ!!」


 熱いです。
 加藤精神全開です。
 たしかに、鈴木のおっちゃんや稲葉、西、そしてタケシらが助かるためには、いますぐにでもぬらりを倒さなければなりません。
 それでこそ加藤です。

 しかしそれはあまりにも危険すぎる。
 それをしようとすればより犠牲者を増やすことになるかもしれない。
 ことによると全滅するかもしれない。
 逃亡しようと考えるレイカたちの考えももっともです。
 逃亡すれば稲葉やタケシたちは死ぬでしょう。
 それは辛い判断ですが、でもそれによって今生きているものは生き残れるかもしれない。
 これはたんに怖気づいた臆病者の言葉にも聞こえますが、戦場においては撤退も立派な戦術のひとつです。
 一概に彼らを責めることはできないでしょう。
 誰だって死ぬのはいやですもの。
 皆が皆、加藤みたいに勇敢ではないのですものね。

 でも、本当にその逃亡策は戦術として間違ってなかったのでしょうか。
 ガンツのゲームには、池袋のオニ星人編から時間制限がなくなっているのです。
 さらには、大阪編ではゲームエリアが狭まってくるというペナルティまで加わりました。
 これはつまり、ガンツのゲームマスター(いるとして)が逃亡を認めていない事の証に他ならないのではないでしょうか。
 最終的に彼らは戦うことを選択しましたが、もし彼らが逃亡策をとっていた場合、彼らを待っていたのは今よりも酷い惨劇だったのではないでしょうか。
 私はそう思わずにはいられません。


 狙撃作戦のため、オトリとしてその場に残る加藤。
 相変わらず凄まじい胆力。
 自分が信じるもののためには、絶対に揺るがない男です。
 こいつを見ていると、人間の勇気というものが放つ輝きに目がくらみそうです。

 そして当然クラクラッときた山咲杏がついに告白ッ!
 ああ、なんかもう泣けてしまうぞこれは。
 死の切迫感にあふれまくったこの状況下での告白、そして愛の約束ってやつは、もうどう読んでも死亡フラグ。
 杏としてみれば、死に向かって頭から突っ込んでしまいそうな勢いの男に向かって、生につなぎとめておくための約束の言葉です。
 杏の気持ちを思うと、ほんと胸が一杯になりますよ。
 しかし修羅場を前にそういう事を言って、古今生還した人のほうが少ないじゃないですか。
 あ〜、これは死んだな〜と思わずにはいられない。
 でも彼らの人の良さを思うと、是非そうやって幸せになって欲しいんです。
 それに、どちらも死ねない訳がちゃんとあるんです。
 加藤には弟がいて、自分がいなければあの情のない親戚の家でやせ細ることになる。杏には父親のいない息子がいて、今もアパートで自分の帰りを待っている。
 このどちらかでも死ぬようなら、それはあまりに残酷というものです。
 頭では杏死んだかな〜と思いつつも、絶対にそうなって欲しくないって心から祈る気持ちですよ。


 帰ってきたぬらり。
 その手には岡の上半身という絶望をブラさげて……。
 これは本当に絶望的。
 岡の生存は最後の希望でもあったわけですが、それすらも摘みとるかと。
 そして今後東京大阪合同チームが結成されるとしても、岡はもういない。
 とっても大きな損失ですよこれは。

 そして、加藤は時間を稼ぐために問答をしかける。

「なぜ俺達はおまえ達と殺し合ッてるのか」

 というもっともな加藤の質問に対して返された、ぬらりの言葉が驚きです。

「神は絶対の力を持つ存在
 この世はそのような個が作り出したもの
 災害と同じと思っていい
 あきらめるほかないのだ」


 単に、戦うことに理由などない、存在として最初から殺しあうようになっているのだというメッセージとも取れます。
 しかし、あえて言葉どおり捉えるならば、もしかしてこの世界には本当に 「神」 がいるのかもしれませんね。
 宇宙人がいるなら神だっていたっておかしくありません。
 もしかしたら神もひとつの強力な星人かもしれませんし。
 あるいは、もしかするとこの世界そのものが、神と名乗るものによって創られた擬似世界だという可能性だってあります。
 いよいよガンツワールドは謎の深層部分に迫ってきているのかもしれませんね。
 地獄のバトル編をやっておきながら、こうやってその合間に驚くべき真相を覗かせてくるガンツ。
 まことにもって油断も隙もあったもんじゃありません。


 そして、狙撃作戦成功!!……かに思えて、一定のダメージはあたえたものの、それ以降がまずい。
 ほとんどの狙撃をかわされ、致命傷があたえられないままに、ぬらりは今度はビーム乱射モード。
 周囲のビルが次々薙ぎ払われていきます。
 さらにそれに巻き込まれた加藤が吹っ飛ぶ!
 両足を吹き飛ばされ、これは瀕死!
 これを守るように、山咲杏が飛び出て……。
 ああ、やっぱり。
 こう、なってしまったのか……。

 「誰かを守るために」

 ガンツの物語に一貫として流れるこの精神のままに、ここにまたひとり、大切な命が散ってしまいました。
 山咲杏。
 いい人だったなぁ。
 「ギゼンシャ星人!」 と小憎らしいセリフで、でもとっても魅力的な笑顔で現われた 22 巻。
 そしてこの加藤を守って散った 25 巻。
 この短い間に、すごく素敵な女性として強く印象に残るキャラクターとなりました。
 これ以上ないくらい残酷な死ではありましたが、ガンツの物語にまたひとつ、キラリと輝く素敵な星が生まれましたね。


 そしてここで、ホストざむらいキターーーッ!!

 ぬらりに、背後からの脳天から竹割りィイイイ!!
 つか、なんであんた、ハンターに協力してるの!?
 いや、凄く嬉しいけども!(笑)
 もしかして、キルビルの状態が悪化したんでしょうか。
 あの傷では、さすがにバンパイアも出血多量でやばいとか?
 それで親玉倒してゲームを終わらせようと急いで来たんだとしたら、なんともまぁ澄ましたツンデレ野郎ですね〜(笑)。
 いや、もうあの 「この指 もとに戻したいだけだ」 のときからそれは重々承知してましたとも。


 今度は、ホストざむらいがぬらりの攻撃の矢面に立ち、これを囮として加藤が撃つ!
 一瞬後にはレイカが撃たれるその間際、弟を、玄野を思う気持ちを込めた一発がぬらりを襲う!
 今度こそ本当のトドメです!
 ここぞとばかりにHガンを打ち込む加藤。
 いけ〜!! ブッ潰せ〜〜〜〜ッ!!
 怒涛の攻撃は私ら読者の気持ちも乗せた様に、猛烈なラッシュとなってぬらりを襲いまくります。
 これは爽快!!

 ぬらりがいた場所がまたたくまに血のクレーターと化してゆく。
 しまいにスッポーンと、何もなくなってしまった道頓堀。
 この静寂、いいですね〜。

 間をおいて、這い上がってくる手。
 うわ! またも復活したか! と思わせて、実はメガネ君 という気の抜けるオチがたまらない(笑)。
 うまいですね、このページをめくって右ページにオチ。
 ネウロ松井先生の言ってるとおりです(笑)。
 いや〜この場面によって、一気に緊張感が弛緩します。
 この雰囲気の変わりようはどうでしょう。
 ドッと安心感がやってきます。
 ようやっと、本当に戦いが終わったのだと、腰が砕けたような心地になっちゃいます。
 それだけ、今度の戦いは壮絶すぎたんですね。

 次々と始まる転送。
 転送したということは、生きていると言うこと。
 タケシ、よかったな〜。
 誰が死んでもおかしくないガンツですが、タケシだけは死んだらいけないと私は思いますよ。
 子供だけは死んではいけないです。

 大阪チームの女性ふたり+桑原も転送。
 おー、桑原生きてたか! ゴキブリなみの生命力ですね!(笑)
 正直もう死んでるのかと思ってました。
 大阪チームは、あとはみんな死んじゃったんですかね。
 天狗に握りつぶされた室谷は息がまだあるということでしたが、女性ふたりが背負ってきていないと言うことはあの後息を引き取ったと見たほうがいいでしょうね。

 そして、いまだに名前の分からない童貞メガネ君(メガネはもうない)が、山咲杏を生き返らせる宣言!
 加藤の勇者っぷりに感動しちゃったようです。
 そりゃそうでしょうとも。
 加藤の一見蛮勇ともとれるほどの勇者ップリは、彼の世界観をひっくり返すに足る破壊力だったでしょう。
 そして、加藤と杏の悲恋の結末にも、彼は打ちのめされてしまったのでしょうね。
 あんな悲劇がこの世にあってはいけないって、そう思ったのかもしれません。
 それが純情童貞少年の一途さですって。
 また、今の自分ではダメだ、自分はもっと、もっと 「何か」 にならなければならない!
 そういう想いって、この年代の少年は誰もが持っているものですし、そしてとっても大きな力ですよね。
 一度はぬらりひょんの首を抱えて半覚醒を遂げた勇者ですもんね。
 頼りないけど、これはちょっと有望な小勇者の誕生ですね。
 がんばれメガネ君!
 君なら頑張れる!
 でも、あんまり無茶するんじゃないぞ!
 君と加藤は同じ人間じゃないんだから、君には君のやり方があるはずさ。


 そして 帰還!!
 ようやっと帰り着いたアパート。
 長かった〜。
 あの玄野の死、ドタバタしたゲーム開始から丸々5冊を要して、ようやっとここに帰り着いたんですね。
 生き残った稲葉の涙は本当に共感しますって。
 誰もが勇者じゃないってことを、稲葉青年は私達に見せてくれます。
 稲葉って私達の生き写しっていうか、私なんかがもしガンツ世界に入ったとしたら、絶対稲葉ポジションですもんね。
 彼の涙は私達の涙ですよ。
 そしてそれを優しく当然のように祝福してくれる鈴木さんもすばらしい。
 稲葉にしてみれば、いろんな人が死んでいったあの修羅場で、なんで自分が生き残ったのか、それは不当なことなんじゃないのかと、そう自分を責める気持ちが大きくなってしまうことでしょう。
 それを慰めたところで欺瞞にしかならない。
 ただ言葉少なく、「よかったよ」「いいんだッて」と言ってくれるおっちゃん。
 ほんといい人だ。
 こういうとき、「いいんだッて」 って言ってくれることがどれだけありがたいでしょうね。

 そしてホストざむらい、キルビルの帰還。
 キルビルの目を見ようともしないホストざむらいですが、ふふふ、お前さんの気持ちはもう分かってますからね〜〜ッ(笑)。


 神様におねがいする人の多いガンツですが、ここでもまた歩くんが神様にお願い。
 それにまるで応えるかのように、加藤の息が戻り、ガンツが転送を開始。
 とても感動するシーンですが、しかし先ほどのぬらりとの問答があるだけに、ちょっと深読みさせられるシーンです。
 これが何かを意味しているのではなく、こうやってあえてあの問答の後にこういうシーンを配置してくるってことは、あきらかに奥先生がなにかを狙っているんではないかと。
 そう疑ってしまいますね〜。
 今後 「神」 ってワードには注視していかないといけないかもしれませんね。


 恒例の「ちいてん」が開始〜〜♪
 稲葉、レイカ、桜井、鈴木のおっちゃんが次々0点。
 まぁそうですね〜。
 今回はひどすぎ。
 あのオニ星人編の彼らの強さを思うと、これはいったいナニゴトかって思っちゃいますよね。
 やはりリーダーの不在によって行動方針が腰砕けになってしまったことが原因なんでしょうね。
 しかし、「もうチェリーではない」 って!
 桜井キサマーーッ!!
 トンコツさん家に連れ込んでなにやってるんだと!!(笑)
 今回大阪編における桜井の体たらくでこれってのはちょっと納得のいかないものもありますが(笑)、まぁタイミング的にはオニ星人の死闘を潜り抜けた後の1ヶ月と考えると、まぁ納得もできますか。
 なにせマジで死にましたからね〜。
 桜井が炎のオニ星人の目を奪い、それで坂田が勝った、あの壮絶な戦いを思えば、よし、許してやるか! ともなりますが、でも今後は許しません!!(笑)
 君はまず師匠を生き返らせなさい!!

 ホイホイ40点って凄いな〜。
 たぶん1点の敵を40体なんでしょうけど、戦ってる姿をちょっと見てみたかったですね〜。
 タケシが26点は予想以上の高さにびっくり。
 風35点は、あの巨体の泥田坊(?)+ザコ数体の点数ですかね。なかなか効率のいい稼ぎです。
 反面ホストざむらいが42点はちょっとかわいそう。
 あれだけ強力な剣士2体を倒し、他にもザコ数体を倒して42点って、ちょっと少ないな〜。
 剣士1体が20点以下なのに、泥田坊が30点ぐらいってのはちょっと納得いきませんね。
 意外と風、そこらへんでザコを倒していたのかもしれませんね。

 驚きは西の75点。
 ステルスモードでザコやりまくってたってことでしょうか?
 いや、ちょっとそれは考えにくいですね。
 あれだけ大阪チームがのさばっていたなかで、そうやって人知れず何十匹も倒せたとは思えません。
 簡単に大阪チームの誰かに気づかれてしまいそうです。
 推測なのですが、もしかして天狗にトドメを刺したのは西だったんじゃないでしょうか。
 あの時島木と桑原は室谷が撃ったものがタイムラグで爆発したものだと考えましたが、実は西が撃っていたのかもしれません。
 だとすると、天狗の点数71と西の75点は帳尻が合うんですよね。
 そして、大阪の人間が死んでゆく表情を見ながらおいしいところだけを持ってゆくっていうスタイルがとても西的。
 西というキャラクター像に、この姿はとてもスンナリはまりこむ感じがします。

 そして、加藤100点獲得!!
 やったーーーッ!!
 しかし、明らかに加藤は、100のぬらり以外にも数匹倒しているのに、100しかくれないんですね!(笑)
 ケチくせーなガンツは。
 1回のゲームじゃ100以上くれないんですね〜。

 一瞬の逡巡のすえ、加藤の口から出た言葉は……


 玄 野 復 活 !!!!!!!!!!


 やったーーーーーーーーッ!!!
 よかったなぁ〜玄野! この時をどれだけ待っていたことか!
 なんかもう色んな思い出がぶわーっと湧きあがっちゃって胸がいっぱいだ。
 生きてここにいる。
 これから帰ってタエちゃんに会える。
 これからはガンツのゲームにも玄野と加藤がいる。
 もういろいろ頭ン中ぐちゃぐちゃになって言葉にならん!(笑)

 しかし、当の玄野はぼーっとしてナニガナニヤラ状態。
 そりゃあそうでしょう。
 この玄野は、スーツを着ていることからわかるように、解放された後、バンパイアに殺された玄野じゃない。
 最後に解放された時の転送で、メモリーに残った玄野なんです。
 だから、転送後の記憶はない。
 玄野にとって見れば、あの感動の19巻でみんなとお別れした瞬間、なぜかまたここにいるんですもんね。
 わけがわからなくて当然です。

 でも、玄野なら大丈夫。
 あの玄野ですもの。
 しかも今は、となりにベストパートナーの加藤がいるんですもんね。
 大阪ではリーダー不在でひどい右往左往をみせてしまった東京チームですが、加藤もみなに認められ、そして誰もが認めるリーダー玄野が帰ってきたのです。
 次のゲームは、これまでで最強のメンバーで戦えるんですよ。
 こんなに心強いことはありません。

 思えば、加藤の死によって、人間として、リーダーとして覚醒した玄野の物語が19巻までつづられ、そして復活した加藤が、大阪で輝かしいまでの勇気の物語をこれまでつづってくれたのでした。
 1巻から仏像星人の全滅までこそ、ふたりは揃っていましたが、玄野のほうが精神的にダメだったことを考えると、ついに、ようやっと主役2人が本当の意味で揃ったんですよね。
 そう考えると、これからの戦いにゾクゾクしてくるではありませんか。
 はたしてこのふたりの勇者が一緒に肩をならべて戦うとき、いったい何が起こるのか。
 今から楽しみでしょうがありません。
 そしてまた、次の戦いはふたりが戦うに値する、今まで以上の凄まじい難易度となることは間違いありません。
 空恐ろしいったらありゃしないわけですが、でも、期待しちゃうではありませんか。
 きっと今回のぬらりみたいなのが当たり前にでてくるような、そんなすんごい戦いですよ!(笑)


 そして、あいかわらず不親切な西くんによる カタストロフィー講座
 ついに来たか! って感じですが、しかし結局わけわからん!
 西が言っていることも結局推測に過ぎないのでしょう。
 「核戦争」 なんてな結末では、今までの事態が説明つきません。
 核戦争とガンツはまったくの別物ですよ。
 スゲー目の前じゃんッ! ってびっくりしましたが、実際この 『7日と23時間』 というカウントダウンが何を意味しているのかなんて、その時になってみないとわかんないんじゃないでしょうか。

 まぁでも、今までのガンツのゲームを見ていると、おのずと推測されてくるものはあります。
 ゲームの制限時間がなくなり、そしてゲームの主催エリアも関東という制限をなくして大阪と合同で行われたのが今回。
 こうなってくるとその延長上に見えてくるのは、より制限をなくした事態です。
 むしろ、『一切の制限がない事態』 こそがカタストロフィーなのではないでしょうか。
 つまり、全世界を舞台とした、終わりなきゲーム。
 世界中にひそむ星人と、地球人類の最終戦争こそがカタストロフィーだとしたら、たしかに西くんの言うとおり、最強の軍事力を持つものだけが生き残ることが出来るでしょう。
 今までの文明は崩壊し、人々は死に絶え、生き残った最強のガンツメンバーだけが新しい世界を作り出すことが出来る。
 そういうむちゃくちゃな事態が起ころうとしているのかもしれません。
 戦慄です。
 いったい、この GANTZ という物語はどこへいこうとしているんでしょうね。

 とりあえず、私はタエちゃんのことが心配でしょうがないですわ。
 そんなむちゃくちゃな最終戦争が始まったら、一番最初に死んじゃいそうですもの。
 いや、意外と強い子かな、あの子は。
 新宿の大虐殺でも、赤ちゃんをかかえて決然と走ってましたもんね。
 うん、きっとそうだ。タエちゃんなら大丈夫だ!
 それに玄野だっているんですもんね!
 それはさておきとりあえず、玄野、はやくタエちゃんに会いに行くんだ!!
 他のことはそれからだ!!



 再掲になりますが、『祝・玄野復活記念!』 ということで、玄野とタエちゃんの思い出をあつめた素敵な MAD ムービーをここにまた載せておきます。

GANTZ_ KURONO TAE_ LAST KISS




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posted by BOSS at 23:50| Comment(2) | TrackBack(0) | 漫画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
自分も杏大好きです!
悲しかったですね、あの時は!
(2017年からすいません。でも杏が大好きなもので、、、
Posted by 小泉 at 2017年10月29日 22:04
 昔の記事へのコメント、ありがとうございます。
 杏ちゃん、ほんといい子でしたね〜〜。

 GANTZ:0 劇場版はまだ観れてないのですが、大阪編はいまでも大好きなので、きっと観ねばと思っております。
 CM で出てきた杏ちゃんがかなり可愛いかったんですよね〜。
Posted by BOSS at 2017年10月30日 16:23
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