2009年02月20日

スティール・ボール・ラン感想 #45 大統領が来る!B

 ウルトラジャンプ2009年3月号掲載。
 ジョジョの奇妙な冒険 Part7
 SBR #45 大統領が来る!B
 の感想です。
 ふた月ぶりの SBR は驚愕の展開に!
 Dio! やっぱりこいつはすげーヤツだ!


【ネタバレ注意!】




 D・4・C(ディー・フォー・シー)によって並行世界に引きずり込まれ、自分自身と出会ったことでバラバラに吹き飛び中の Dio 。
 慌てて平行宇宙のウェカピポが対応しようとしますが、大統領のスタンドが阻止する!
 あ、あれあれッ!?
 ウェカピポ、スタンド見えてませんか!?
 ってことはウェカピポもスタンド使い?
 いや〜それはないでしょ〜。
 あくまで彼は鉄球使いですしね。
 D・4・Cは実体化するスタンド(ストレンクスやイエロー・テンパランスなど)や、実際にあるものを利用するスタンド(アヌビス神やゲブ神)には見えませんから、普通の人に見えるはずないんですが。
 やっぱりこうなってくると考えられるのは、鉄球の技術もスタンド能力に限りなく近いものなんじゃないかって事ですね〜。
 スタンド能力ではないけど、スタンドが見えるくらいには超能力であると。
 だってねぇ、いくら技術つったってあの物理法則を捻じ曲げた動きや、足をぺっちゃんこにする能力は、あれは充分スタンドですよね(笑)。


 それはさておき、ジョニィ登場〜〜〜〜〜〜!!!

「ジョニィ・ジョースタ――――――――
 ――――――――――――――――ッ!!」


 と、凄まじい声援を受けてチョーかっこよくキメポーズ!!(笑)
 やべぇ、これは素直にかっこええ。
 しかもなんと大統領を1人やっつける大金星!
 ここのところ繰り返しブッ殺される 「ほとんどディアボロ状態」 のうっぷんを見事晴らしましたね(笑)。

 しかし、大統領もさるもの。
 もちろんこのくらいでは滅びません。
 なんとこちら側の世界の自分自身を捨て去って、自分の世界に逃走。
 その手には最後の遺体のパーツである 「左眼球部」 が!
 ついに揃った遺体全部位!
 ちょーヤバス!!


 残された Dio は狂ったように頭脳を回転させ、ついに大統領の能力の仕組みを読み解いた!
 すげーよ Dio !
 さすがとしか言いようがない。
 ここからの逆転劇は今回最大の山場です。

 ウェカピポに、

「どうやって ここを脱出すればいいかわかった
 来てくれ…お前に教える」


 なんて、めちゃくちゃ Dio らしくない協力的な事を言いつつ、世界の向こう側では足でメッセージを地面に彫る。
 両方のウェカピポをおびき寄せたところで、がっしとウェカピポの体を引きずり寄せて、自分をサンドイッチ。
 見事元の世界に返りつつ、ウェカピポをも引きずり込んでしまう大実験!!
 鉢合わせしたふたりのウェカピポは、Dio の実験の成功を証明するようにバラバラにふっ飛ぶ!!
 ぐわーッ!! Dio ひでーーッ!!
 やっぱそれでこそ Dio かッ!!
 ちょっと分かりにくかったですが、もう一度読み直して Dio の凄まじさ、悪辣さに身震いするような戦慄を覚えました。
 そうですよね、これでこそ悪の帝王の魅力というものです。

 そして吹き飛んで消滅したウェカピポ。
 最近の、どちらについたものか迷うあの迷走ぶりはちょっと印象がよくありませんでしたが、しかし死の寸前に浮かび上がる無数のイメージ画に胸がしめつけられました。
 無念だろうなぁウェカピポ。
 ご冥福を祈ります。


 戦いはひと段落。
 Dio はヴァレンタイン大統領の能力と状況を分析。
 『左眼球部』「隣りの世界」 でも、1個しかないというのは驚きでした。
 そして物凄く納得というか、それだけこの世界が特殊に運命付けられた歴史であるのだという、重みをもって受け取ることができます。
 隣の世界でもレースはやっていて、大統領と争奪戦が起きているけれども、そちらではダイヤか何かを奪い合うレースとなっている。
 しかし、それは聖人の遺体ほど特別なものではないのでしょう。
 それを Dio は 「この世界」「全ての基本」 なのだと受け取りました。
 つまり、もしかすると 「この世界」 以外の世界はヴァレンタイン大統領によって創られた 「まがい物」 の世界かもしれないって事でしょうか。
 それは充分ありうるでしょうね。
 ヴァレンタイン自身しか安全に出入りできないってところも、それで納得できるというものです。

 そして、Dio はそこに弱点もあるのではないかと見るのですが、はたしてそれはどういうことなんでしょうか。
 もしや、大統領が遺体の 「心臓部」 を得ることでスタンド能力を発現させたのだとしたら、スタンドを持っているのはこの世界の大統領だけなのかもしれませんね。
 そうなれば、この世界の大統領1人を倒すことで、無数の世界は消滅するのかもしれません。
 無数の大統領と戦わなきゃいけないんじゃないかっていう恐怖の予想を前回はしていましたが、これはちょっと希望が見えてきたかもしれません。

 しかし、そうするとやっぱり色々分からないんですよね。
 ルーシーに首を刺された大統領は、なぜ首の傷が治ったのか。
 あれがこの世界の大統領でなければ、あの大統領は死んで、今いるのは別の大統領ということになりますが、しかしあの大統領もD・4・Cを発動して隣りの世界に移動することができました。
 とすると、D・4・Cには世界間の移動に伴って傷を治癒する効果もあるんでしょうかね。
 そういえば、今回 Dio はもとの世界に戻ることで全身の 「スポンジ」 を元に戻していましたっけ。
 なんにしろ、まだまだ謎だらけですね〜。


 しかし、ジョニィの登場、劇的な Dio の逆転劇、ウェカピポの死、そして Dio の見抜いた大統領の能力の秘密と、まさに怒涛のように凄まじい回でした。
 いや〜面白すぎる!
 ここまで本当に理解不能な状況で大混乱でしたが、徐々にその謎もほどけてきて、バトルのほうも最高潮。
 面白すぎですよ SBR !


 ところでどうでもいい話ですが、絶対これ、レースでドラゴンボールを集めるパロディ描く人っていますよね(笑)。


 そして巻末のコメントにちょっと噴いた。

 今年に入り望月三起也先生、篠山紀信先生と会えた。あんな風に年をとりたいです。


 って、そもそも荒木先生、歳とらないじゃないですか!(笑)



■関連記事
・スティール・ボール・ラン感想 #44 大統領が来るA
・スティール・ボール・ラン感想 #43 大統領が来る
・スティール・ボール・ラン感想 #42 不可解の連鎖
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・スティール・ボール・ラン VOL.13 感想



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